守屋前防衛事務次官の証人喚問が月曜日に行われました。
これ自体はどうしてこんな人が防衛省の事務方のトップをやっていたのか、しかも4年間もやっていたということですから、それは本人というより、それを引き立てる何らかの大きな力があったのだと思いますが、そういったことも含めて、これからしっかりと、さらに追及をしていかなければならないと思います。
現場で本当に黙々と頑張っている自衛隊の皆さん、本当にはらわたの煮えくり返る思いで証人喚問劇をご覧になっていたのではないかと思います。
日本の国民の命、財産を守る最後の砦が自衛隊ですから、そこのトップがとんでもない癒着構造にある、あるいはこれからもっともっとそういったことが明らかになってくるかもしれないということは、本当に残念なことだと思います。
せめて守屋さんには、証人喚問の場で涙を流して、詫びていただきたかった。自衛隊の頑張っている第一線の皆さんに対して、そして、国民に対して、真剣に詫びてもらいたかった。そういう思いがしてなりません。
岡田副代表には大物代議士として将来を嘱望しています。
ただ、物足りなさがどうもあります。それは民主党全体にも通じますが、例えば
「涙を流して、詫びていただきたかった」
・・・こんな表現は子供っぽいのではないでしょうか。
どうも民主党は子供っぽいのです。野党として、時の政権にアンチを示したい場合は青臭さはプラスですが、国を託す気持ちにはなれませんね。
参院選のときの国民の気持ちは、ふらふらした舵取りの安倍政権に対して大勢がアンチでした。では総理交代した今はどうでしょう?
国民心理はそう単純ではないように思います。
投稿情報: 冬霞 | 2007/10/30 21:51
【シビリアン・コントロール徹底における立法府の主導権発揮の必要性について】
1.新テロ特措法並びに守屋氏喚問に関する報道に接し、感じたことをお伝えさせてください。
今回、自衛艦によるインド洋における給油活動について、4年前に防衛省が給油量の誤りに気付いていたにもかかわらず、訂正をしなかったという事実が明らかとなりました。また、燃料がイラク作戦に転用されていたという疑惑も引き続き指摘されています。これらは、言うまでもなく、シビリアン・コントロール(国会・国民による軍事的組織の民主的統制)の基本的な問題を含むと思います。
2.まず、民主主義の下の防衛政策の実施プロセスについて、確認させてください。民主主義の下、防衛政策の実施は、軍事的組織がアドバイスを行い→国民の代表(国会)及び国民が決定し→その決定を軍事的組織が執行する、という流れになります。
ところが、今回の事件では、海幕の防衛部防衛課長が、給油量の誤りに気付いたが、「間接給油問題が沈静化しつつあった」ため、報告や訂正などの手続きを怠ったと報告されています。民主的統制の原則は、軍事的組織は、政治的問題について判断・決定をしないということです。今回の事件は、軍事的組織が、「間接給油問題は沈静化されるべきだ」と政治的な判断・決定をし、さらに、その実現のため訂正を怠った、というところに大きな問題があると思います。
また、法律の目的に反し、燃料がイラク作戦に転用されていたとすれば、それは、国会・国民の判断・決定を軍事的組織が遵守しなかったこととなり、これも大きな問題となります。
3.民主主義の下、法の支配と民主主義の政治過程を尊重する観点から、軍事的組織構成員は、あくまで軍事の専門家としての役割に特化し、政治的判断に敢えて立ち入らないことに職業的誇り・プロフェッショナリズムを見出すべきです。軍事的組織の構成員は、政治的判断をしてはいけない。軍事的組織の構成員は、選挙で選出されていないからです。軍事的組織は、予断を行わずに正確に情報を開示し、国会・国民に判断・決定を仰ぎ、国会・国民が決定したら、その決定を確実・正確に執行する役割に特化する必要があります。
4.以上の観点から、今回の事件(情報開示の不備、防衛省・自衛隊構成員の民主的統制に関する理解の不徹底)の再発防止のためには、行政府が行う服務規律による個別的処罰や防衛省の内部検討委員会による解決策実施では不十分であると思います。シビリアン・コントロール(国会・国民による軍事的組織の民主的統制)の問題は、その性質上、解決を防衛省に望む問題ではなく、立法府自身が解決する問題であると思います。したがって、シビリアン・コントロールの主体である立法府が主導権を取り、“制度的解決策”を法律としてまとめ、これを防衛省へ厳しく適用する必要があります。そして、何よりも、それを国民が強力にバック・アップする必要があります。
5.立法府が主導する制度的解決策の内容として例えば以下のようなものが考えられるのではないでしょうか?。
(1)「防衛政策に関する情報開示法(防衛政策におけるより高度な説明責任を行政府に義務付ける法律)」の制定。海外任務の目的・具体的任務内容・地域・期間の明示、そして、実施した活動内容についての頻繁かつ詳細な国会報告、記録の長期保存。
(2)「防衛省・自衛隊構成員に情報開示・民主的統制の理解を徹底させるための定期的内部試験実施に関する法律」の制定。同試験は、人事院や防衛省でなく、国会の付属機関が実施・運用する。試験問題は、国会付属機関が編集する「民主的統制に関するハンドブック」から出題。試験結果は、国会付属機関が管理の上、防衛省の大臣・副大臣にのみ全ての試験結果を公開し、防衛省・自衛隊構成員の人事・昇進判断の資料とする。
(3)「防衛省・自衛隊構成員の人事基準・昇進基準に関する法律」の制定。同法の目的に、防衛省・自衛隊構成員が遵守すべき行動基準として、『法の支配および民主主義的政治過程の尊重、基本的人権の尊重』を明定。そして、防衛省・自衛隊構成員の人事基準・昇進基準として、民主的統制について十分な理解を有すると認められる者、そして実務・実践においてその十分な理解を示したと認められる者については、“年次に関わらず”、これを優先的に昇進させ、より高度な指揮・命令権限を与えることとする。他方、民主的統制についての理解が不十分と認められる者については、昇進を見合わせ、あるいは退役勧告を行い、高度な指揮・命令権限には関与させない。同法制定後、立法府は、同法が適切に執行されているか継続的に監視・監督を行う。
(4)統合幕僚長、陸上幕僚長、海上幕僚長、航空幕僚長任命につき、国会同意人事(衆議院および参議院それぞれの同意)を要件とする。
(5)「外務・安全保障・外交防衛委員会専従スタッフに関する法律」の制定。防衛省・自衛隊に対する監督権限を行使する上で、立法府は、高度に専門的な知識・情報を必要とすることに鑑み、両院の外務・安全保障・外交防衛委員会が、それぞれ専従のエキスパートおよびリサーチスタッフを雇えるよう、組織・予算措置の法的根拠を制定する。
(6)「行政検査院法」制定の検討。現在、独立行政機関の会計検査院を、米国の会計検査院(THE GOVERNMENT ACCOUNTABILITY OFFICE)にならい、立法府の付属機関として再編し、『行政検査院』にするとともに、その検査権限を強化する。
民主主義の下、全ての政治的指導者は民主的統制を徹底する責任をもち、他方、全ての軍事的組織構成員は国会・国民の判断に従う責任をもつと思います。
ご検討をいただければ幸甚です。
投稿情報: Abraham_Lincoln | 2007/10/31 10:55
小池百合子氏が守屋氏をやめさせようとして、バチバチになった時期がありましたね。l
小池氏は守屋氏を辞めさせて、違う人をすえたのに、安倍前総理超お気に入りの塩崎官房長官が待ったをかけて、塩崎、守屋対小池のバチバチになったのを記憶しています。
塩崎氏や安倍氏の守屋氏のかばいようは、なかなかのものでした。
小池氏が守屋氏の後釜に据えた人を、守屋氏が罵倒「恥じ知れ。」といったり大変な新聞ネタになりました。
あのときの「恥を知れ」とは、ナンだったのでしょう。
守屋氏に言われた方はほんとにお気の毒。
塩崎官房長官の守屋氏のかばいようは、並大抵のものではありません。
何でなのでしょうか。
投稿情報: 地球人 | 2007/11/01 20:59
岡田さんは皆さんとの会食をマジでコンビニ弁当ですると聞いたことがあります。
私はそれでよいと思います。
国民の税金で活動しておいでなのですから、高級ホテルや料亭で会食などというのは、やめていただきたいものです。
小泉氏が高級ホテルでいっぱい機嫌で「海行かば」を歌ったと新聞で読んだときは、ほんとに腹が立ちました。
ふざけるんじゃねーというところです。
そのようなところに、あの自民党の世襲議員連中の世間を舐めた姿勢がもろにみえて、本当に不愉快です。
コンビニ弁当で会食、結構じゃないですか。ホカ弁の海苔弁や菓子パンで、昼食して税金を納めている国民がたくさんいるのです。
自民党のにやけた世襲議員たちは、何か自分達を特権階級と勘違いしているように見えます。
早く政権交代してほしいと思います。
守屋氏は、現場でっがんばっている自衛隊員に対して、本当に泣いてわびるべきだと思います。
海のガソリンスタンドなどといっても、凄い暑さで大変なものだと聞きます。
ストレスで、接待ゴルフに接待焼肉ですか。
先の大戦で、満州にソ連が侵攻するときも、軍幹部は入植者を見捨てて、スタコラ逃げ出して、もちろん前線の軍隊は見殺し。
あのような、愚かなことを繰り返さないためにも、幹部の腐敗には、世論も政治家も敏感でいてほしいと思います。
投稿情報: 地球人 | 2007/11/01 21:18
今回の守谷前防衛事務次官召喚は 民主党の参院選の勝利の結果ですね…
今迄でしたら中々難しかったと思います。 自民党の数に押され~ 本質まで届く前に蓋をされ耐震偽装建築問題や 外務省疑惑問題の様に… トカゲの尻尾切りで終って居たでしょう。 今後もこうした疑惑解明に 民主党の影響力が発揮出来る事は 国民にとって心強い限りです。 海自のインド洋給油継続の是非で 民主党が継続に難色を示されなかったら 是は迷宮居り~?! 守屋氏もこんな筈じゃなかった~と内心思っていらっしゃる事でしょう。 本当の国際貢献を探ろうとした事 実態解明の最中に~パンドラの箱が開いてしまった~? 今回は徹底的に追及して頂いて少しずつでも 国民の疑問を取り除いて クリーンな政治を行って頂ける様 民主党に期待して居ります。 連立等~そんな事したら民主党応援団は直ぐさよなら~?! 特に福田首相は外務省疑惑で同じ政権の閣僚を更迭してまで 官僚と疑惑を守った方です。 失礼ですが一般人の立場では100%信用出来ない首相です。 外務省問題は非常に興味深く見守って居りました。 日本の政治で閣僚が官僚疑惑を暴こうとした 初めての問題でしたので やっと此処まで来たか~と言う感じで見守って居りました。 ~が結果や如何に… 耐震偽装建築の疑惑も 当事の安倍首相がご自身の秘書の召喚を全面的に拒否… 本命は森前総理に匿われた~と言う風の便りも北陸から流れて参りますが~… やっと今こうした疑惑が徐々に解明される体制が日本の政治に 出来つつ有る事は 一般国民として喜ぶべき事でしょう。 守屋氏の心無い態度に対して 思いやりの政治を目指す岡田氏~のお言葉充分理解出来ます。 父兄(弁護人)同伴の答弁。 防衛省トップに君臨された方が ご自分のなさった事の答弁を一々相談しなくてはならない程 神経を使う後ろめたい 法に触れる何かをなさっていたのでしょうか?? 海自の給油作業停止の記事には 熱い物が込上げて参ります~ 現場がこれ程純粋に 国の為に任務遂行されて居るのに 私腹を肥やし詫びる言葉も無い官僚に 腹立たしさを覚えます・・・
投稿情報: 枯葉 | 2007/11/03 08:29
この事務次官はとんでもないですね。自分の立場・与える影響全く考えていないのでしょう。追及はまだなまぬるいと思います。徹底的にやってください。岡田さんのいわれるとおり、反省の色がみえなかったのは非常に残念でした。話は変わりますが、テロ特措法はもう決着をつけてもいい頃ではないでしょうか。この夏からさんざん議論をしてきていて、この件では少し妥協してもいいのでは・・。他の事を議論してほしいです。あと最近国会議員はまんべんなく勉強されている方が多いと思うのですが、他の分野はダメだけどこの分野はメチャメチャ詳しいという人のほうが党のためにも国民のためにもなると思うのですが・・。長妻さんの年金とか前原さんの国防とか、独自の色をだしたほうがこちらからすると分かりやすいです。とにかく、権力の利権にどっぷり浸かっている党・人達に改革は無理です。大連立とかいわれていますが自民党にNOをつきつけている以上、わけが分からなくなります。とにかく、一度は自民党を下野させてください。期待しています。
投稿情報: 扇風機 | 2007/11/04 10:58
文民統制について
私は41歳ですが、国の命があれば、応募して戦地で医療活動に携わることも厭わない覚悟です。
しかし、これには文民統制(シビリアンコントロール)[1]がとれていれば、という条件付きです。
守屋氏は事務方でいわゆる軍人ではない背広組ですよね。
背広組を意中の思いにコントロールできたとしても、文民統制とは言わないのではないでしょうか。
11月2日、元海上幕僚監部[2]防衛課長の参考人招致が本人の拒否により実らなかった、というニュースがありました。
この人は制服組、いわゆる軍人ですよね。
制服組のトップが国民の代表たる政治家の言うことを聞かないということは、文民統制がとれていないことの証明です。
それどころか、いまだ制服組は旧日本軍の流れを組んでいるのではないかと、少々、未来が心配になりました。
結論ですが、制服組どころか背広組もコントロールできていない日本は、まだ文民統制がとれていないと思います。
したがって、現時点では冒頭に述べたことはおろか、徴兵制度にでもなったとしたら、一家で亡命したほうがまだましです。
防衛省のシステムはまだまだ未成熟です。
岡田さん、民主党のみなさん、文民統制の実現をよろしくお願いします。
いまのままでは孫の代が心配です。
[1]http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%87%E6%B0%91
[2]http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%B7%E4%B8%8A%E5%B9%95%E5%83%9A%E9%95%B7
投稿情報: 41歳、勤務医 | 2007/11/07 13:55