予算委――良い議論ができたが、最後の強行採決は残念

衆議院の予算委員会は先週、最終的には強行採決ということになり、来年度予算案が衆議院を通過しました。

私自身、予算委員会の責任者として、この１カ月間多くの精力をこの予算委員会の審議あるいは運営にかけて参りましたので、ややいまホッとしているところです。

予算委員会は朝の９時から夕方の５時までありますし、その前後は昼休みも含めて与野党間で日程の協議があります。

したがって、夜の日程もジムに行って体調を整える以外はなるべく入れないことにし、土日も１日は地元に帰っていましたが、もう１日はなるべく空けるようにして、体力の維持や質問の準備などに充ててきました。

この予算委員会を振り返って、まずは良い議論ができたと思います。各新聞の論説などを見ても、道路の問題を中心に良い議論があった、論点が整理された、そういう評価をいただいていると思います。

道路の問題、あるいはイージス艦の問題、温暖化の問題その他、それぞれ民主党の質問者、論客に頑張ってもらって良い議論ができた、良い予算委員会だったと思います。

ただ、最終段階で日程の合意ができず、我々は欠席、そして強行採決ということになったことは本当に残念なことです。

それまでずっと日程の協議し、合意をしながら、いままでにない地方での公聴会とか、あるいは集中審議も合計４回やるとか、かなりしっかりとした運営ができてきたわけですが、最終場面になって合意ができませんでした。

どうしても２月一杯で予算を上げたい、そうすれば３０日後には予算は自然成立するので年度内成立ということになる。ここの事情が与党にとって非常に重要だったのだと思います。

ただ、私としては、例えば道路の問題について、１０年間の事業量６５兆円から５９兆円に６兆円減らした、その根拠が出てきたのは採決の直前でしたし、したがって十分に議論する時間がなかった。

その他、温暖化の問題やイージス艦の問題なども、もう少し議論すべきだ、こういう思いでいましたで、２月一杯で採決するという日程には合意できませんでした。

内々、実は今週つまり月曜日、火曜日と審議をして、火曜日中に採決するという提案も、私のほうで腹案として理事の責任でさせていただいたのですが、結局それを振り切って、合意がないまま先週強行採決に至ったということです。

私が与党であれば、違った判断をしたかもしれません。つまり、強行採決をしたことによって、今週参議院における審議ができない状態、止まった状態が続いているわけで、もし火曜日まで審議をして、衆議院の予算委員会が波風なく採決されていれば、結局そちらのほうが早かったのではないか、そういう気がするわけです。

与党のほうも、全体の統一した司令塔がないなかで、月内予算成立、年度内成立ということを最優先した。しかし結局、参議院において予算はともかく、法律については野党が主導権を持っていますから、そういう中で先々本当に見通しがつかなくなった、それが現状ではないのかという気がします。

いずれにしましても、少し疲れましたので、休んで体力を回復しながら、しっかりとまた地方回りなど中心に頑張っていきたい。あるいは地球温暖化対策本部長、政治改革推進本部長、そして議員連盟である永住外国人の参政権の問題、こういった問題にしっかりと取り組んでいきたいと思います。

Comments

[投稿情報: 米元啓悟]

予算委員会本当にお疲れ様でした。何度かこのブログにも投稿させていただきましたが、岡田さん始め民主党の方々の発言は、私の問題意識に重なる所が多く、非常に関心を持って見ておりましたが、福田総理他の答弁を聞くにつれ、本当に今の、そして将来の日本を真剣に考えているのか？と、むなしくなってしまいました。が、岡田さん言われるよう、問題点の明確化、整理、国民の理解度アップ等、確実に成果があったと思います。ついては参院でも引き続きの徹底した審議をお願いしたいと思っています。以下何点か。
①審議拒否では何も進まないと思います。強行採決は信頼関係を崩して当然、そんな奴等と真剣に議論出来ないという気持ちも分かります。ただそうであっても私としては正々堂々とぶつかって欲しいのです。ちゃんと議論してちゃんと与党対応の批判もすればいいのです。国民はちゃんと見ていると思います。
②日銀総裁の件も、なぜ民主は反対なのか、ＴＶからは具体的な話が聞こえてこないような気がします。（すいません私が見てないだけかもしれませんが）。小沢さんの以下発言「日銀総裁人事であれ、何であれ、与野党が冷静に話し合う状況ではない。日銀総裁が空席になるかならないかはひとえに政府・与党の責任だ」これだと何だか予算でダメだから日銀総裁は認めてやんないよ的に聞こえてしまって非常にもったいないと思うんです。はじめに民主としてこれだから認められない、しかも相談しようにも予算のあの対応では話し合いも出来ない。こういう話なら私は納得できます。さっき12CHのﾜｰﾙﾄﾞﾋﾞｼﾞﾈｽｻﾃﾗｲﾄで「日銀総裁が決まらないのはマーケットに悪影響が・・・民主党が云々」とかネガティブコメント言ってましたが、一般市民のの私にとってはマーケットがそんなに大事？良く分かりません。というか総裁一人いなくてもどうにかできる人材位日銀にいないんですかね？大事なのは総裁の席を空席にしない、のではなくて、あるべき人が総裁になる、ということです。民主党としてのこだわりがあるなら、道路の件同様それをもっともっと前面に出して頂ければと思います。（私も勉強します）。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　いつも好き勝手言ってすいませんが、宜しくお願い致します。以上　

[投稿情報: 斜家庵]

　ひとまずお疲れ様でした。できることはやった、後のお疲れが出ませんようにお気をつけください。政治に休みはない。ほんとに大変な荒波の中へ突入されているわけですが、国民一億余のために親身になってくださる政治家はそう多くないように思います。体調にはくれぐれもご留意を。

[投稿情報: 地球人]

お疲れ様でした。
自公の狡猾なやり口にはうんざりです。
寂た町の、よそ者排除の臭いのつよい町議会そっくりのやり口。
野党に言わせるだけ言わせて、強行採決するシナリオのように見えました。
最近はテレビポピュリズムの臭いのぷんぷんする東国原のような、空気だけを見て倫理観なしに動く政治家が黒黴のよううにはびこり、見苦しいことこの上ありません。
岡田さんのように、愚直過ぎるほど真面目な国民のことを考えてくださる政治家が、ないがしろにされて、世の中まちがっっていると思います。
独立法人も小泉改悪後、ますます、たちが悪くなったようですし、その追求もお願いしたいと思います。
３月といえば東京大空襲。
日本大都市空襲作戦を立てた米国軍人に、勲章をやる仲介をしたのは小泉氏の父純也氏。
あの父子相伝対米追従親子は、許せません。
小泉氏は２度と政治の表舞台に出てほしくないと思います。

[投稿情報: ｋｏｕｔｉ]

よくわかりませんが
副総裁もいることだし
日銀総裁、空白でもやっていけるのでは？
ここまできたら自民の日銀総裁案は拒否すべきだ！
もう一方の民意を受けたばかりの参議院の民主党に対する丁寧な申し出ならまだしも
乱暴な権力の鉈をふりまわす自民に徹底的な戦いをのぞみます。

[投稿情報: 匿名子]

今国会は、道路特定財源という、与野党、あるいは国民生活にとって重要な問題が争点になっているため、予算委員会の筆頭理事として、目に見えるところ、あるいは見えないところでも、色々とご苦労があったのではと思います。

予算委員会では、岡田さんが何度も抗議のために委員長に詰め寄る場面を見ました。特に、２月２１日の、自民党の山本有二議員の質問の時は、普段は紳士の岡田さんが激しく抗議をされていましたが、それももっともな話で、山本議員の質問は、民主党の、特に菅代表代行の批判と言うか、悪口、誹謗に近いひどいもので、これが大臣まで務めた方なのかと思うと、情けなくなりました。

私は政治の事はよくは存じ上げませんが、やはり理事ともなると、ご自身の質問の時のみならず、上記のような事もあるので、他の議員の質問にも相当な注意を払っていなければならず、心身ともに疲労を感じる事が少なからずあったのではないかと察しております。
普通の人ならば、飲みに出かけたりなど、何か他の事をしてストレスを発散したくなるところでしょうが、あくまで予算委員会のために節制に努められるとは、議員の中でも岡田さんほど自己に厳しく、強い克己心を持った方もなかなかいらっしゃらないのではないでしょうか。

参議院の予算委員会の方は、今週は開催されるようなので、衆議院と同じく、民主党の方が鋭い、中身の濃い質問をなされる事を期待しています。
岡田さんも、週末で十分に休養をお取りになったでしょうか、お忙しいとは存じますが、地球温暖化など、問題は山積しています。
今後も、どうかご尽力いただけるよう願っております。