先日、スウェーデンの環境大臣カールグレーンさんとお話をする機会がありました。
カールグレーンさんは私より少し年齢的には若い、将来を非常に期待された政治家です。
温暖化問題について意見交換したいということでお話をしたわけですが、その後、党の温暖化対策本部にもご出席をいただき、多くの議員と活発な意見交換をしました。
私がスウェーデンが非常に興味深いと思うのは、まず、経済成長と温暖化ガスの削減を両立してきた先駆的な国であるということです。
そして、すでに再生可能エネルギーの割合が40%、その大きな部分がバイオマスエネルギーということですが、そういったことを実践している。ある意味で、世界が目指すべき1つの方向性を先行的に示しているということが言えるかと思います。
具体的にバイオマスといっても、どうやって発電あるいは温水の供給、暖房ということになるのですが、やっているのか大変興味がありました。
大臣の説明は、スウェーデンでは紙を作るパルプ産業も盛んであり、その過程で出てくる様々な木材、バイオマスエネルギーをそういったことに活用しているというお話でした。
それだけではおそらく十分な量は確保できないと思いますので、もう少し私なりに勉強してみなければいけないなと感じました。しかし、炭素に頼らない再生可能エネルギーで40%というのは、非常に注目すべき国ではないかと思っています。
もう1つ、スウェーデンは、私が経済産業省に勤めていた折には、原子力発電に対する非常に厳しい態度、将来的に廃止するという考え方だったと思います。その考え方は大分変わりました。
どんどん造っていこうということではありませんが、原子力発電を将来的に全廃するというような考え方にはいまはすでに立っていないということも改めて確認できました。
いずれにしても、ヨーロッパの国々の取り組みというのは、非常に注目すべきだと考えています。
連休の後半には、温暖化対策本部の福山哲郎事務総長とともにドイツに行くことになっています。ドイツで5日間ほど、ドイツを中心としたEU(欧州連合)の温暖化対策の取り組みをしっかりとこの目で見てきたい、そして意見交換をしてきたいと考えています。
環境問題には今回の北京オリンピック開催地の光化学スモッグのひどさを世界に訴えるべきチャンスだと思います。
地球に住むものとして、中国だけがこの環境破壊を認められるものではありません。
北京の昼間のスモッグのひどさは視界さえないといえるほどのひどさです。
この状況で屋外でスポーツをおこなったりするのですから、選手達には考えられないような体調不良が起きてしまうと思われます。
陸上競技などの酸素を多く消費するものなど、肺に後遺症が起きてしまうのではないかと思われます。こんな状況をひそかに調査して国会へ報告し、オリンピックへの参加を取りやめることで、世界に正当な理由として受け入れられかつ、日本は環境問題の重要課題として地球の住民としての意見を出していると、世界にアピールすることが出来ます。
また、日本には、移民省なるものはありませんが世界の首相たちは、国民が多民族で構成されているので、人権問題を軽く見ていると思われないためにも、各国ともこの中国オリンピックのボイコットを示唆している状態です。
参加することはこの国家による他民族への人殺しを認めることに暗黙の了解を示してしまうものになってしまうでしょう。
福田総理はこの点世界に人権問題を軽く見ていると捕らえられる失敗をしてしまいました。
日本は単一民族とほぼ言える国であるが、世界の他民族と同調し人権に対する姿勢は確固たるものがある。
これを示すことで、今まで日本が世界に認められなかった、要因の一つを払拭することが出来るはずだと思います。
この、環境問題と人権問題の大きな問題から中国オリンピックは日本は出場しないことに大きな意味を持っていると考えます。
民主党は単なる、反自民政党ではなく、地球住民としての日本の政策案を出す政党だと信じています。
投稿情報: むー | 2008/04/24 02:27
環境で連想するのは、林業です。
知人に私有森林を継いだ人がいます。
地方の森林組合は、5ヶ年計画で補助金が受けられるから、はんこを押せと書類を送ってきたそうですが、5ヶ年計画の説明なし、補助金の説明なし、申込用紙だけ送ってきて、はんこ押さなければ、事実上説明しないということだと、あきれていました。
自公の林業政策は、どうなっているのか。
日本はかまぼこの板までドイツから輸入する有様といいます。
民主党が与党になって、日本林業が上向く建設的政策をたてていただきたいものです。
地方は林業が立ち直れば、ずいぶんお金が還流するようになるとおもいます。
林業が盛んだったころの地方には、活気があったと聞きます。
農閉期に、林業をして、お金が得られたわけですから。
知人はそのように言っていました。
環境の面からも、日本林業が復活するシステムを考えていただきたいものです。
投稿情報: 地球人 | 2008/04/25 11:39
今年になって、岡田さんが温暖化問題に関してインタビューを受けていらっしゃる記事をよく拝見致します。
(最近では、4月18日の朝日新聞など)
そういえば以前、この場でメディアを通じて、この問題について、岡田さんがどれだけ真剣に取り組んでいらっしゃるか、お考えを述べていただきたいという旨のコメントをさせていただいた事を思い出しました。
http://katsuya.weblogs.jp/blog/2007/12/post_3fd4.html#more
岡田さんのお考え、方針と、私の思いの方向が同じだったのでしょうか・・・そうなら嬉しいです。
ゴールデンウィークにドイツにいらっしゃるとの事ですが、
ドイツはペットボトルを再利用(リサイクルではなく、ビールびんや一升瓶のようなリターナブル瓶のように、リユース)しているので、ボトルが丈夫に作られていると聞いた記憶があります。
できるだけ厚みを薄くして、ペットボトルに使う樹脂の量を減らそうと努めている日本とは逆ですね。
(違っていたらすみません)
温暖化の問題は、国民の利益に直接結びつかないので(むしろ短期的には損、不都合の方が多い)
岡田さんのように、スケールの大きな政治家の方でないと、なかなか取り組みづらいテーマだと思います。
今後の活動、ご活躍に期待しております。
投稿情報: 匿名子改め磯良(isora) | 2008/04/27 01:35
岡田様初めまして。 私は地球温暖化は日本だけではなく、大国と共に是非やって頂きたく思います。 中国、アメリカ、ロシア、北欧各国が一丸となっていってほしいのです。 今のツケを孫の世代に残さないためにも。 私は岡田様の真面目さ、誠実さに一目置いております。 御活躍期待しております。
投稿情報: 孝 | 2008/04/27 17:06