今日は気候変動問題、地球温暖化問題に大変関係の深い一日になりました。
朝、イギリス大使館で、アシュトン気候変動大使とともにミーティングをする機会がありました。彼とは去年の12月に、バリ島でのCOP13でお会いし、意見交換をして以来でした。
非常にクリアに温暖化問題についての対応が急がれることについて、説得力を持って語ってくれたと思います。
彼は話の中で、プーチン大統領を説得して、ロシアが京都議定書の枠組みの中に入る、そのことについて、死ぬまで言えないいろいろな役割を自分も関係して果たしたというお話がありました。ここは非常に関心があったのですが、それ以上聞くことはできませんでした。
いずれにしても、大変はっきりと気候変動、地球温暖化に対する対応の問題、特に中期目標をきちんと設定することの重要さについて語ってくれました。
そして先ほどは、イギリスの前首相トニー・ブレアさんのお話を聞く機会がありました。メディアも入っての、かなり大きな会場での集会だったわけですが、そこでブレアさんの話を聞いたあとで質疑の時間がありました。
私はこの中期目標の問題について、洞爺湖サミットではできる可能性は非常に低いと。つまり、アメリカのブッシュ大統領は後ろ向きだし、福田総理も来年にはつくるという言い方をしていると。どうしたらこの中期目標をしっかり設定することができるのか。サミットの主催者であれば、どういう対応をするのか。知恵があれば教えてほしいと質問をしました。
ブレアさんからは、やや冷静なお答えが返って参りました。
まず、今年のサミットで合意をすることは難しい。もちろん、多くの人がそうは思っているわけです。少なくとも、アメリカの大統領が代わらない限りは、先進国の間の合意は難しい。
したがって、実際に議論が始まるのは来年になってからだろうと。つまり、アメリカの大統領が代わったうえで、本格的な交渉は始まるのだろうと言われてはいるわけです。
ただ、このサミットで何らかの中期目標設定に向けて前進を見たいという立場から言いますと、ややお答えが率直すぎた感じがしないわけではありません。
そして、どうやったら温暖化問題に対応できるかという具体策を練るのが今回のサミットであって、そして、デンマークで来年の12月に開かれる予定のCOP15で中期目標を設定しなければいけない。こういうお話でした。
ただ、多くの人が懸念しているのは、アメリカの大統領が代わるまで呆然と待っているだけ、議論は来年から、ということになりますと、時間は1年ないわけです。
そして、それは先進国だけではなくて、その他の国々、例えば中国やインドも含めて何らかの枠組みを作らなければいけない。こういうことを考えていきますと、まず先進国だけはきちんとお互い合意し合って、先進国共通の中期目標を設定し、それを国別にブレイクダウンすると。
こういうことはかなり急がないと、来年のそのデンマークCOP15で合意を得るということはできないだろうということも言われているわけで、今日のトニー・ブレアさんのお答えは、非常にリアリスティック(現実的)でなければならないというお話を繰り返されたわけですが、それはそれとしてもちろんそうですが、しかし、温暖化問題への対応ということをきちんとしていくという観点から言うと、やや物足りなさの残ったお答えだったと思います。
もちろん、ご本人としてはいろんな思いが当然おありだと思います。だからこそ、いま熱心に取り組んでおられるのだと思います。
しかし、ここは日本ですから、日本政府に対する配慮その他もあったのかなと、そんな気がちょっとした、私の質問に対するブレアさんのお答えでした。
イギリス人のジャーナリストが書いた「地球最後のオイルショック」での分析によれば、ブレア首相はピークオイル問題で米国からの圧力を受けて、イラク侵略を決意した状況証拠がある、ということでしたが、いかがでしょう。
投稿情報: SGW | 2008/06/29 00:35
環境ファシズムについて
今コンビニ夜間営業廃止の動きが出ていますが、仕事帰りで利用する人も多い夜間コンビニを廃止する前に、娯楽で利用している夜間営業のものを、まず廃止するべきだと思います。
街の巨大ネオン、終電すぎの営業のクラブなど。
おまけにスーパーで深夜営業のものは問題にしないで、何でコンビニだけなのか、理解に苦しみます。
自公に、コンビニからあまり献金いかないせいなのかと邪推したくもなります。
それに、夜間働いて生活費を得ている人は、どうなるのでしょう。
政府の環境を利用したファシズムだと思います。
話は変わりますが、政権交代読み進んでいます。
小泉氏は自身の森派の利権族を温存したというのは、同感です。
政権交代後の改革は古賀系運輸道路族、文教族利権改革だと訴えていただきたい。
優秀なコピーライターを民主で数人雇って、選挙コピー書かせてみてはどうでしょうか。
政権交代の本を読み、私は岡田さんの再評価をしています。
既得権がんじがらめの自民党に、構造改革能力はないと、もっと訴えていただきたい。
美しい国だの、とてつもない国だの、政治家の政治本の低レベルぶりに閉口していましたが、岡田氏の政権交代を読み考え直しました。
ハーバードで、週末パーティーをした話が出ていましたが、奥様はどのような料理を作られたのですか。
料理の紹介を添えたハーバード週末パーティーの、軽いエッセイも拝読したいものです。様々な国の方たちとの交流の話を交えて。
石井よし子さんの「パリの空・・。」のようなかんじで。
安倍氏はそのHPで「あたしの留学は、嘘ではない。」と訴えていましたが、岡田さんは客員留学とか。
格が違います。
真面目に働き政治家への志を抱く官僚が、もっと政治の道に進めるように、あの、乳母日傘の2,3世議員は早く退場していただきたい。
投稿情報: 地球人 | 2008/06/29 08:55
日経CNBC ザ・経済闘論を見ました。岡田さんのおっしゃる事は正しい。炭酸ガスは、外部不経済を内部化する事で統制するのが良い。「産業革命以来の大転換」というコトバを連呼した事は正しい。しかしながら、人類文明が今までの膨張を止める決断をする事になったのだという、明確な認識が岡田さんにあるかどうか、この番組からはわかりませんでした。つまり岡田さんはまだ勉強不足です。本気で、この問題に対して具体的な施策を次々に打ち出すためには、「レスター・ブラウン」の著書をしっかりと読み地球規模で今何が起こっているのかしっかりと理解するか、もしくは、環境危機の専門家をブレーンを付けなければならないと、思います。炭素削減に関して、中期目標を掲げている点で、民主党は評価できますが、まだ現政権に対して優位性を部分的に示す程度に留まっており、民主党が政権を取った方が人類と日本国の未来がはっきりと良くなるであろう所までは至っていないように感じます。
投稿情報: 医学生 | 2008/07/02 01:09
温暖化の問題は未来の人によい環境をのこすために必ず話あっておく必要がありますよね。がんばってください、応援してます!
投稿情報: 転職エージェント 比較 | 2008/07/03 04:21
四日市市在住の建築家です。
日頃より業務を通して太陽光発電・地熱利用・雨水利用などを取り入れ次世代への住環境保護に取り組んでおります。
四日市での座談会にはたびたび参加しております。
活動報告を拝見させていただくと岡田さんが環境問題(気候変動・地球温暖化)に真摯に取り組まれていることがよく伝わってきます。
今回メールで提案させていただきますのは環境と軍縮についてです。
軍事おたくではないので想像にすぎませんが、軍事装備の開発・核・燃料・火薬・輸送・演習による環境負荷などは
莫大ではないでしょうか。
ひとたび戦争となれば一体どれほど地球環境に影響があるかなどデーターを開示し戦争抑止につなげることも可能ではないでしょうか。
環境問題と軍縮という切り口で主要国合意ができないものでしょうか。
短期目標として例えば、オリンピック・ワールドカップ開催中は、停戦をはじめ、各国軍事演習も必要最小限にとどめるなど。
中・長期目標は、段階的な軍縮。環境問題による戦争抑止。
軍事費削減により生じる予算は、将来の世代に持続可能な社会のシステム研究・構築に当てる。
これ等の構想に異論を唱える人などいるのでしょうか。軍需産業に係わる企業くらいでしょうか。その力が莫大なのかもしれません。しかし環境問題が待ったなしというのであればなおさら世界市民の為の政治をすべきです。
是非とも岡田さんには環境問題で成果をあげていただきたい。ノーベル平和賞をとっていただきたい。
投稿情報: 森 勝雅 | 2008/07/04 18:38
先日、あるニュース番組を見ていて少し感動したのですが、それは、北欧だったか、人糞など終末処理場で回収された物を利用しバイオガスを生産し、主に公共交通などの燃料として利用しているというのです。(すでにご存知だとは思いますが)
私どもの世代は、子供の頃、田んぼの片隅にはまだ肥溜めがあって、それを作物の肥料として農家の方が利用していた時代を知っています。その当時の通学時の事など思い出して感慨深いものがありました。
そんな折、今度は発電所などから出るCO2を利用して藻などの植物性プランクトからバイオエタノールを生産するという研究がなされているという、やはり報道がありました。
その二つのニュースから、これこそ、この二つの施設を上手く関連付け、三重県が先頭を切って進めるべきではないかという思いを強くしました。その事情については、ご承知の通り戦後間もなく石油コンビナートを抱え、四日市公害で苦労したという事実を考えれば、尚のことではないかという思いがします。
今後、どうせ日本でも必ず取り組まなければならない問題の一つであるとすれば、真に僭越ながら同じ三重県人としてコメントさせて頂きました。
投稿情報: 幸助 | 2008/07/05 02:20
気候変動:温暖化は二酸化炭素排出が原因である ・・・ と結論付けされて活動されているようですが、科学的に裏づけされた根拠はあるのですか?
マスコミを初め、与野党問わず二酸化炭素原因説一色で、懐疑的な報道が抹殺されていませんか?
日本は小泉郵政選挙にだまされました。今度は二酸化炭素で世界にだまされませんか?
お人よしの日本人が、ある日気が付いたら世界中から、何兆円か何十兆円か分かりませんが、むしり取られていた ・・・ なんて結果になりませんか?
私は温暖化を否定するものではありません。ただそれが二酸化炭素が原因であると言うことについては100%疑問を持っています。又、学問的に結論付けされたとも思っていません。
温暖化の原因について、もっと議論が必要なのではないでしょうか。
私には感覚的にですが、二酸化炭素濃度は大気中の僅か0.03%程度(聞きかじりですみませんが)の物質が、膨大な太陽エネルギーの影響に勝るとは到底考えられません。
投稿情報: salmon | 2008/07/06 19:01