昨日両院協議会での結論が出て、第2次補正予算は成立しました。そして今日、麻生総理はじめ各大臣の本会議場における4演説があり、いよいよ明日からは代表質問、本来の来年度予算に対しての審議がスタートしたわけです。 今日の演説も、聞いておりましても非常に網羅的で、私にはあまりピンと来なかったわけですが、あえて言えば、4人の大臣の中で最も自分の言葉で語っているなと思われたのが、与謝野大臣の演説でした。
長さから言うと与謝野さんの演説が最も短かったと思いますが、自らの経済の現状に対する認識、そして、それに対してきちんと対応すれば、そういったものに対してきちんと乗り越えることができるということを中心に述べられた、最も分かりやすい演説だったのではないかと思います。 麻生総理や、あるいは中曽根外相の演説は、私は聞いていて思わず苦笑いをしてしまいましたが、つい先日まではブッシュ政権の政策に追随し、例えば、小泉総理は「米国の言うことを聞いていれば間違いないんだ」といったようなことを国会の場でも堂々とおっしゃったわけですし、多くのブッシュ政権のもとでの、例えば単独行動主義とか先制攻撃とか、およそ国際協調とはかけ離れたそういう路線に対しても異を唱えることなく、同盟国であるということで追従をしてこられたわけです。 それがオバマ政権に代わると、今度はオバマ政権の言っている国際協調主義とか、あるいは核とか温暖化とか、そういったことに対して一緒に協力してやれるということを大変強調されるわけです。 ブッシュさんとオバマさんと全く違う考え方の持ち主でありながら、それぞれに日本の考え方と近いと、一緒にやれる、同盟国として一緒にやっていくと言われることは、結局日本自身の考え方はどこにあるのか、こういう風に言われかねないことです。 いずれにしても、言葉だけが踊ると残念ながらそういう印象を強く受けた、今日の麻生総理はじめ、各大臣の演説でした。 明日からいよいよ議論が始まります。しっかりとした議論を民主党としてもしていかなければいけないと思っています。 ※ブログの動画版はこちら
頑張ってください。期待しています。
投稿情報: 中西洋一 | 2009/01/28 22:21
オバマ大統領は日本に更に米国債を買うなり、保有している米国債の元本返済など期待しないように求めて、日本に犠牲を強いる可能性がある、とWall Street Journalは論じているようです。
*******以下引用******
「もはや世界が無制限に米国債を買うことはない」
(我々は他国に対して米国の『刺激策』の犠牲になるよう要請しているのだ。)
米ウォールストリート・ジャーナル紙 1/23付
ピーター・シフ(ユーロ・パシフィック・キャピタル代表、『下げ相場における強気な動きに関する簡潔な記述』の著者)
The World Won't Buy Unlimited U.S. Debt
We're asking others to sacrifice for our 'stimulus.'
By PETER SCHIFF
バラク・オバマは犠牲について口にすることが多い。
.....
オバマの真意は、きっと、米国債の大部分に資金を拠出している諸国(最も顕著なのが、中国、日本及びサウジ・アラビアである)が犠牲となる覚悟をする必要があるということだ。こうした諸国は、当面、年間で1兆ドル規模に及ぶ米国の財政赤字への資金拠出を行わなければならないのだ。オバマ大統領が想定し、米国民に必要な拠出を引き受けることが可能なのは、唯一、こうした債権国(既に数兆ドルの米国債を保有している)だけである。
別の言い方をすれば、こうした諸国は、自国資金を(米国債以外の)別の資産の購入や、自国民のための国内拠出イニシアティブへの資金提供には決して使ってはならないのである。古い米国債が満期を迎えれば、新たな国債を購入する以外に資金の使い道はないのである。仮に新たな国債を購入しないのだとすれば、米国債市場を崩壊させることになり(米国の金利を更に上昇させ)、ドルの破綻を開始させることになる。(仮に諸外国の中央銀行による米国債の売却が購入を上回った(become net sellers)場合、米国債の購入にとって必要となるドルへの需要というのは急落するはずである。)
総括すると、米国にとっての債権国は元本が戻ってくるなどという期待を一切捨てなければならず、現時点で米国債が実現している2-3パーセントという微々たる利回りしか補填されなくなる可能性もあるのだ。
http://abetch.exblog.jp/7864320
******引用END******
麻生総理の日本国内だけで不況脱出が可能なような演説は近視眼的です。
米国(オバマ政権)は日本や中国に犠牲を強いてでも米国内の景気回復を目指すとの観測があります。
それで米国の消費が回復し、日本の輸出産業が立ち直れば、日本国内の景気も連鎖的に回復するのは間違いないでしょう。
しかし、このプロセスではどれだけ長期にわたって日本に犠牲が強いられるか分からない。逆に、意外と短期間でこのプロセスが回るかもしれない。
それでも、米国との関係について何も言わない、批判も提案もない。ただ、国内で75兆円手当てするというのでは、グローバルな視野が足りないという気がします。
総理の国内での会社経営の実績は認めるとしても、国際競争、国際市場での実績と見識、才能は残念ながら余り感じられない。
まあ、国会の演説で日本保有の米国債の取り扱いについて触れた総理はいなかったのかもしれませんが。
「小沢次期総理候補」の見識はどうでしょうか。米国債について。
投稿情報: 革新民主党 | 2009/01/29 00:37
まもなく2月になろうとしております
二次補正の定額給付金問題ですが、残念でなりません。
自民党の総理大臣は衆議院選挙を見送ったのにも関わらず、野党との修正協議にも応じない姿勢は、総選挙目当て、議論を無視した民主主義を否定した様に見えてしまう事です。
自民党公明党が全てであるかの様な、言い回しは固定観念というか、数による主観的屁理屈には、総選挙を棚あげして主張するのは違和感を感じます。
有権者に直結してお金を配れば、使うに決まっているわけでもない、それなのに今までの3年間、政権のタライまわしをしていたのに自民党に依存、感謝など意味のない発想だと思います。
内容から外れるようですがオバマ大統領は、キング牧師などによる公民権運動が行われて、大統領を目指したようです。
同様に日本国内の特に格差を生じる地方、過疎地域、癒着の在り方に対して公民権運動を、差別を無くすために民主主義による、政権交代が必要だと思います。
疑似政権交代では、本質論ではなく建前論にしか過ぎません。
政権交代によるダイナミズムを活かして消費税などの財源論、税制改革を議論してほしいです。
日本国での民主党政権への誕生を期待しつつ失礼します。
投稿情報: 立川 | 2009/01/29 01:18
選挙が近づいてきて、言葉が乱暴になってきましたね。
日米同盟を重視することと国際協調は決して対立軸にあるものではありませんし、日本政府は一貫して核削減・気候変動枠組条約のアメリカへの働きかけを行っていました。
また、アメリカが一貫してイスラエル支持なのに対し、日本はどちらに肩入れするでもなくひたすらに融和策を探っています。
ブッシュ前大統領もオバマ現大統領も、方法が多少異なるだけで外交の根はほとんど変わりません。"We are the United States!"です。
投稿情報: 鐘 | 2009/01/29 01:32
麻生さんは陛下ご夫妻の4月の祝典を仕切りたいから、解散しないとも言われています。
それを仕切って、オバマ氏と握手してから、解散すると思います。
バーで、その話題でちやほやされたいでしょうから、この二つは絶対はずさないと思います。
年金問題はどうなっているのでしょう。
早く政権交代して、解明してほしい。
また民主党は、官公労系と民間系のみぞが大きいと思います。
いずれ官公労系が造反する事態も考えて、対策はとっておいたほうが良いと思います。
投稿情報: 地球人 | 2009/01/29 12:09
ヤフーみんなの政治で麻生さんの演説の採点を見たら、980人中ほとんど0点に入れていました。
やはり。
真紀子さんも演説でおっしゃっていましたけど、野暮というか、ダサいといいますか、退き際はきれいな方が良いですね。
金持ちのわりに、いじましい。
麻生さんのような大金持ちからもっと税金を取って、消費税は上げないでいただきたい。
公務員の無駄遣いも1253億円あるとかないとか。
特別会計の秘密の部屋も空けてほしいし、好奇心いっぱいで政権交代期対します。
投稿情報: 地球人 | 2009/01/29 19:56
28日の政府演説は、テレビ中継があったので、録画したのを見ましたが、私も一番心に響いたのは与謝野大臣の演説でした。
特に「・・・不安と萎縮の連鎖を断ち切る事に全力を挙げる」と、繰り返し述べていらしたのが印象的でした。
ただ、与謝野大臣の声が、いつもに増してかすれているように聞こえたのが少し気になりました。
麻生総理は、羹に懲りて膾を吹くような、下手に自分の言葉で語って、漢字の読み間違いや、失言になるような事を言ったりしないように、終始原稿を読むのに徹するに努めているように感じました。
中曽根外相は、特に言う事が無いです。何にも残りませんでした。
一番ひどいのが中川財務相でした。
まるで、登壇して初めて原稿を見たのではと思ってしまうほど言葉に支える事しばしばで、それが気になって、演説の内容が頭に入ってきませんでした。
岡田さんが「言葉だけが踊る」と評した今回の政府演説ですが、「会議は踊る、されど進まず」と評されたウィーン会議を連想しました。
(世界史の授業で習ったのを思い出しただけですが)
「言葉だけが踊る」麻生内閣の行く末は?
今の段階では、傍観するしかないのがもどかしいです。
投稿情報: 磯良(isora) | 2009/01/30 03:46
国会中継を見てましたが、なぜ昼寝をしている与野党の議員の方が多いのでしょうか?あと今日の答弁では、空席も目立ちました。
疲れている議員の方も多いと思いますが、議場で寝るくらいなら空席にして別室で寝られた方が良いと思います。
長い演説を聞くのは、普通の人でさえ、疲れます。特に国会のような国政の重要な場では、緊張感も強く気疲れするとは思います。
ただ、見ている分に気分の良いものではありません。
議場のスピーカーをドルビサウンド型のスピーカーにしたり、遠くの議席から見やすいように別に大画面テレビを置くなりして、どの議席にすわっても臨場感がでるようにされたらどうでしょうか?
投稿情報: コーヒー | 2009/01/30 16:56
一緒に国を建て直してほしい。
心に響く言葉です。
民主党hpで岡田さんがおっしゃったとよみました。
政府紙幣の話まで出始めて、まさに世も末。
政府紙幣について、岡田さんはどう思われますか。
狸のお金みたいなことを、やめてほしいなあというのが、私の気持ちです。
投稿情報: 地球人 | 2009/02/03 09:56
下記の要旨のブログを書きましたので関係分だけご参考までに送ります。
民主党
・誰でも知っている敵失による優勢
北九州市議選は事実上の大勝に終わりましたが、民主党はそれで浮かれてはいなと思いますが、少なくとも良かったと安心しているでしょう。
然し、私の様な外野が言わなくても、今の民主党の優勢は全て敵失と、オバマさんのように千載一遇の米国発の金融・経済危機から来る日本経済の大打撃によることは党の皆が知っていると思います。
・民主党のやらねばならぬこと
政権奪回の可能性が限りなく大きくなった今、民主党のやらねばならぬことは、政権奪取後、国民の期待に答え得る実行可能な政策の立案です。
民主党のホームページの何処を覗いても、今の大不況に対する納得出来る具体的対策はありません。
そして9月以降に政権を奪回しても、今の不況は続いているでしょうし、政権党としてその対策を直ぐにでも発表し実行しなければなりません。
政権交代論者の私は民主党が政権を取るのは国のためにも良いと思いますが、その後について、全ての世論調査に見るように民主党政権に多くの国民が不安を抱いています。
今こそ、言い方はおかしいですが、前にも書いた民主党政権も持続可能な政権であって欲しいと思うし、国民に不安感を与えないように国民に具体的な政策を訴えるべきです。
民主党が絶対に有利な今こそ、国会対策などは山岡さんや輿石さんに任せてその他の幹部の人達は政権奪取後の政策作りや、その見直しに全力を上げるべきだと思います。
投稿情報: 無党派A | 2009/02/03 16:53
麻生を笑う前に、自分がやってきたことをよく考えてから発言してほしいですね。
これだけの不景気と格差を生んだ社会を作ったのは小泉あなただよ!
結局、本当の行政改革は何も出来ず、日本の財産をハゲタカファンドに売り渡しただけですからね。郵政改革の成果は30年後にわかるって、、その前に日本は完全沈没だよ、、。引退宣言したんだから、おとなしく息子の応援でもしてなさい!でないと、横須賀市民だって、そろそろ考え始めちゃうかもよ?
投稿情報: 近藤 | 2009/02/13 09:20