今週日曜日、民主党大会が開催されましたが、午後の3時からでしたので、午前中少し時間が空きました。前日は千葉でしたので、地元に戻るだけの時間はありませんでした。それで、党大会が開かれるまでの間、妻と一緒に都内を散歩して時間をつぶしました。
緑があるところがいいということで、田安門から北の丸公園を通り、そして、皇居の中に入って大手門から出てくるというコースで、緑の中を散策しました。
緑といっても、冬ですから、かなり葉が落ちた木が多かったのですが、そういう中で、早咲きの梅の花とか、あるいは椿とか木瓜(ボケ)とか、そういった木々が美しい花を咲かせていまして、ちょっとした気分転換になりました。
こんなに大きな自然が都心の中に残されているというのは、本当に素晴らしいことだと思います。
外堀通りからずっと入っていったのですが、もう1つ強く感じたことは、これだけ江戸城っていうのは大きかったんだなということを改めて感じました。もし、いま天守閣などが残っていれば、素晴らしいものだっただろうなとも思いますが、この自然を是非大事にしたいものだと思います。
そして、大手門から出まして、そこに「パレスホテル」がありました。そこでちょっと遅い昼食を取りました。いろんな思い出があるパレスホテルですが、実は今月一杯で取り壊し、建て替えのために営業が3年ほどお休みになるということを、行って初めて知りました。そういうこともあって、レストランで昼食を取ることにしたわけです。
取り壊しになるということになりますと、改めて、ここでともに食事をしたり、お茶を飲んだりした様々な人が思い出されます。大変由緒のある建物で、私は落ち着いた雰囲気が好きだったのですが、それが建て替えられる。時代の流れだと思いますが、少し残念な気もします。
東京はいま、どんどん新しいビルが建ち、非常に活気があって結構ですけれども、同時に少し寂しい思いもした、そういう一日でした。
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造っては壊し、それが経済を支える一番の方法と考えてきた従来型を脱却しないと、日本人の足元も不安定なままの様な気がします。何百年もたった五重の塔などその場所に残っていることでどれだけ安心感を覚えることか・。動かない山を見る、それらも心の安定を求める人間の本能だと思うと、次世代に自信を持って残せる建造物こそ今、必要だと思います。そしてメンテンスを通じてその時々の建築の技術を磨いていくのも一つの方法だと思います。不安定な日本人の心も、ころころ変わる対象物にあるのではないかと、ふと思いました。奥様と散策されるお姿が目に浮かぶようです。新たな一年、「ほっ」とする時間がとても大切なものだと感じられました。
投稿情報: 斜家庵 | 2009/01/23 18:28
耐震等の事情も有るのでしょうが、ホテルの建替えは慣れ親しんだ客にとって、寂しい想いが残ります。 国会に近い東急キャピトルの建替えが決まってからは、何回も同行した仏人と、懐かしい想い出を語り合い、古き時代に別れを告げて行く様な郷愁を味わいました。 100年越しの建物の多い中で生活している仏人には、何故立て直すのか理解出来なかった様です。 建替えられ新たに登場する近代建築。 テクノロジーを駆使した商業物件になって行く姿。 モダンだけが本当に良いのか?? 何処を見ても同じ様な高層建築が建ち並ぶ東京。 個性も無く、高さを競うNYの様な、ビルの谷間の味気ない生活~ 銀座のレンガ造りの交詢ビルもそうでしたが、跡地を訪れる度に残念な思いがよぎります。 次は歌舞伎座の建替えですが、近代的構想とか~と言う記事も出ていますが・・ 内装を近代的にするだけで、外見を保存、再現する事は不可能なのか~?と どんな風に生まれ変わるのか心配です。 政治は新しい政権に生まれ変わる事を切に望んで居ります。
投稿情報: 耐寒 | 2009/01/28 05:28