マスコミではそう大きく取り上げられているわけではありませんが、いま気になっているのはイランとミャンマー(ビルマ)です。
イランは、核兵器を開発しているのではないかということで、各国が疑惑の目で見ています。そして、国連安全保障理事会で、制裁に関する議論がいよいよ始まろうとしています。
私は、イランという国の歴史や文化に心から敬意を表する1人ですが、もしイランが核を持つということになると、これは中東の力関係がガラッと変わってしまいますし、例えば北朝鮮にも、核を持つということで影響を及ぼします。
イランには、核を持つということを是非断念してもらいたいと思います。
数日前に、イランのモッタキ外相と電話で1時間くらいの会談をしました。モッタキ外相も素晴らしい人ですが、是非核開発を行わない――イランはもちろん否定していますが――そして、これだけ世界の国々が疑っているなかで、それを挽回しようとすれば、かなり思い切った決断をしなければいけないと思います。
もう1つはミャンマーの問題です。ミャンマーは、今年総選挙を行います。我々は、開かれた公正な選挙を、とずっと言ってきました。
しかし、アウン・サン・スーチーさんをはじめ、現在捕らわれている人たちは、このままでは、被選挙権も選挙権もないという状況です。それでは、やはり開かれた選挙とは言えません。
ミャンマーもここは思い直してもらって、自由で公正な選挙を実現してもらいたい。そうすれば、大きくミャンマーの未来は開けてくると思っています。
今週は、G8外相会議がカナダであります。そして、ハイチ支援国会議がニューヨークであります。そういう折に、特にG8外相会議で、イラン、ミャンマーの問題をしっかりと議論してきたいと思っています。
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野党時代の海外活動が実を結ぶ時がきたのか?
野党時代の読書も役に立つと良いですが・・・
投稿情報: 一国民 | 2010/03/30 21:51
一ヶ月ほど前に、2月24日の「岡田外務大臣によるラリジャニ・イラン国会議長表敬」の概要を外務省HPで読んだ時、とても不思議な印象を受けました。
訪日中のラリジャニさんが「イランは、決して核兵器を追求しておらず、この点は、信頼して欲しい。イランは、日本と同じような形で原子力の平和利用を進めていきたいと考えている。」とおっしゃっているのを読み、岡田外務大臣も、「そういうことならばそれを実際核の濃縮活動を止めることで示さないと、制裁までの期限が間もない、、」というような内容のことをおっしゃっているのを読んで、イランの核開発問題の経緯について、全然知らなかったので、いろいろと軽く混乱しました。
まず、このラリジャニさんの爽やかな断言のされ方を聞く限り、「イランは核兵器作りを、実はしていないのかな!?」という感じですし、でもそれならば無駄な制裁の危機が迫っているということになるのに、落ち着いた雰囲気ですし、また岡田さんのこのお返事もやはり冷静である様子を見ると「全然全くの嘘で、やっぱりイランは核兵器を作っているの!?」という感じで、奇妙な印象でした。
その後、岡田さんの過去のビデオメッセージのテキスト版を読んでいる時に、2006年5月9日号の中で、丁度岡田さんがモッタキ外務大臣とお話になっていて、同様のやり取りがあったことを知りました。
その中では、もう少し踏み込んだ内容が書いてあり、「・・・(核の)平和的利用をするにあたって、いままでも2年近く濃縮活動を止めて、ヨーロッパ各国と話し合うなど、誤解を解くための努力をしてきた。これ以上、一体何をしろと言うのか。十分やっているじゃないか。その濃縮活動も研究開発のための濃縮活動であって、産業的利用のための濃縮活動ではない」とモッタキさんがおっしゃっているのを知ることができました。
なんだか勿論何の根拠もない素人の印象ですが、以上の情報からだと、一筋縄ではいかない、、というより一筋縄が二重巻きになった問題であるかのような気がしました。核兵器の開発をしている、、というのならそれは本当に一筋縄ではいかない大変な問題ですが、しかし、もし核兵器の開発をしていないで、核濃縮活動を停止するのを拒んでいるとしたら、その理由として色々な背景、事情、感情が浮かび上がってくるようで、そのような中で「制裁」が為されるとしたら、何か奇妙な問題が起きたり、それによる新たなねじれた状況が生じたりしないのだろうか、と心配になるような、複雑な問題であるように感じました。
投稿情報: レイ | 2010/03/31 16:29
ミャンマーとイランについては厳しい姿勢で臨んで欲しいと希望しています。ミャンマーについては軍政権があきらかに国民の支持を得ていないからですが、イランについては
ちょっと異なる理由です。私はイランに対しては、我が国と同じく西洋列強の圧力に屈せずに独立を守るという同じ苦労を体験した同胞としての愛着を感じているものです。米国の前政権がイランを三悪のひとつと決めつけた時も、日本の外交はそれに同調すること無く友好国として米国とは異なる独自の関係を保ってきた(私にはそう思えたのですが。。。。)ことは喜ばしいことだと考えていました。然しながら、核の問題については、日本は米国よりも遥かに厳しい姿勢を打ち出すべきだと考えています。それでないと日本が唯一の被爆国として核戦争の防止のリーダーを気取ってみても、所詮ポーズだけのものとして誰からも相手にされなくならからです。日本国は、第3の核爆弾の被害者を出さない為に、現実的に可能なあらゆる手段を講じるべきだと考えます。この目的の為には少々 ”Nasty”になっても構わないとさえ思います。日本は歴史的な経緯に鑑みてもイランとは格別の友人である。ところが日本は核の問題についてはその友人に対してもどの国よりも厳しい:この様な日本の姿勢を外国の政府が認めて初めて日本の独自外交が可能になるとすら思っています。 昨年にオバマ大統領はイランのモサデグ民主主義政権を転覆した1953年のクーデタに米国政府が関与していたことを認めました。これは大変に勇気のある発言で、その後の選挙問題で両国に緊張関係が高まったものの、イランの保守派の米国政府に対する感情はあきらかに好転しているはずです。ここでむしろ日本が主導的に動くことにより(対米協調が極めて政治的なリスクのある)イラン政府当局者や(対イラン協調が極めて政治的リスクのある)米国政府との間をうまく取り持つ役割を果たす。(調子の良すぎる話ですが、俺は米国の言うことは聞かないが日本が言うから妥協してやる、と言った国民的理解。)この様なことが実現しないものだろうかと夢をみております。
投稿情報: y浦野 | 2010/04/02 14:17
岡田克也さま、スタッフの皆さま。こんばんは。
もう本当に…あらゆる国が核兵器を持ちたがりますね。
「あいつが持つなら俺も持つ」という『思いつき』『威勢』だけ。
国民の本当の気持ち。のちの外交が本当に大変になること。理解してると思えません。
「後先をみない蛮行には退場していただきたい」と、近頃、あらゆる場面に遭遇しては思います。かしこ
投稿情報: 井上彩 | 2010/04/04 16:56
ピントがずれていますね。
イランに「核を持つということを断念してもらう」「思い切った決断をしてもらう」と言う以上、日本も平和利用している核を放棄しますか?日本だって、核兵器製造の能力ありと認識されているのですよ、他人事ではない。
ミャンマーの問題よりはるかに深刻なのは、実態は日本では殆ど報道されませんがイラクとアフガニスタン。傀儡政権の国民に対する暴力をどの程度認識していますか?
憲法の理念に沿った外交を展開して欲しいものですが、岡田さん在任中は無理そうですね。「先進国」がまだちやほやしてくれるのは、カネが目当てだから。勘違いなさいません様。
投稿情報: 愚公 | 2010/05/24 10:27