いよいよ国会が始まりました。月曜日(24日)の菅総理の施政方針演説に引き続いて、各党の代表質問が行われています。
各党の代表の方々が質問をされますので、党首とか幹事長といった方々です。勢い答弁は、ほとんど菅総理が行います。
あらかじめ質問の要旨を入手した上で答弁を用意しますが、壇上でのやり取りになるので、どうしても答弁を読むことが中心になります。
基本的な政府の方針については、こういった代表質問は非常に大事だと思いますが、より中身の濃いやり取りは予算委員会で行われます。予算委員会で行われるこれからの質疑においては、さらに国民に分かりやすく、政府の考え方や予算の内容が説明されることを期待したいと思います。
トップを切って谷垣さんが質問をされました。自民党総裁としての代表質問ですが、「衆議院解散」を何度も言われたことが印象的でした。
例えば、菅総理が呼びかけられた社会保障制度をめぐる超党派の協議について、谷垣さんは「解散を約束しない限り、そういったことには応じられない」という趣旨の答弁で、結局ゼロ回答に近いということです。
年金、医療、介護を持続可能な制度にするためにどうしたらいいかという議論は、ここ数年、国会で大きなテーマとなってきた問題で、政権が代わったからといって、年金制度や医療制度が大きく変わることは望ましくありません。
したがって、是非、こういった問題は、超党派で議論していくことが非常に重要だと思います。
2005年に私が代表だったおり、民主党は当然野党でしたが、そういった超党派の議論を呼びかけて、国会の中に、年金を始めとする「年金と社会保障制度に関する協議会(年金制度をはじめとする社会保障制度改革に関する両院合同会議)」を作り、衆参両院が1つになった協議会において、年金の問題から議論を始めた実績があります。
残念ながら、議論は深まらないまま――私はいまでも、当時の与党(自民党、公明党)に責任があると思っています――夏に郵政解散が行われたことによって、この超党派の協議の場も頓挫してしまいました。
しかし当時、野党からむしろ申し出て、こういう場を作ったわけですから、是非、いまの野党である自民党の皆さんには、国民の立場に立った議論を求めたいと思っています。
今度の始まった国会で、実りある議論がしっかり行われないと、政府だけではなくて、国会自体が国民の皆さんから次第に見放されてしまうのではないかと心配しております。
そして、社会保障制度の改革は、いまを逃すと、もう持続可能な制度が間に合わなくなる可能性が非常に高いので、責任を持って、お互いしっかりと議論をしていく必要があると思います。
※ブログの動画版はこちら
本当に、今がチャンスだと思います。ここで、この時を、是非とも逃して頂きたくないです。
なんでもいいので、野党の方たちも、とりあえず、今回だけでも協力してみてはいかがなのですか、と言いたいです。
今後の国民生活が掛かっていることを決める場で、与党が協力を求め、いい感じに議論が動き始めそうな、この素晴らしいチャンスの場で、そして正念場で、それに乗らないとは、国民を愚弄しているばかりか、議員としての人生の中で、滅多に掴み取れない有意義な議論という貴重なチャンスを棒に振ることになるとも思います。
本当に、皆さんが協力し合う姿を見てみたいです。色々な党が、色々な意見を、相手の意見を全体的に否定する為でなく、一つの案を作り出す為に、その理由から何から全て建設的に理性的に語り、その中でお互いが国民のことをよくよく考えて、譲れる部分を見出したり、譲れない部分を解決する為に他の部分でどうにかできないかなどを、話し合ったりする姿が、、。
これは、夢を見すぎでしょうかね!?でも、協力するというのは、こういうことですよね、、。
・・いえ、やはり、贅沢は言いません。もう殆ど暴れまわって、ケンカみたいになってもいいので(笑)、相手の言うことを「ええ、何!!??・・ああ、そうか、そういう意味!?それじゃあ、こういう場合はどうなるの??・・あー、ハイハイ」という感じでもいいので(ちょっとヤですが)、ちゃんと聞いて、「双方向の会話、送受信」を成立させることを実現して欲しいです。何しろ、私が国会をまともに初めて観た一年前にまず驚いたのが、一方通行の質問の様子でした。せっかく大臣の時の岡田さんが、答弁されて、質問された人は納得して「そうですか、分かりました。それならば結構です。」としか言い様がないような内容であったのにもかかわらず、その質問した方がプイっと岡田さんの返事に対する返事をしないまま、次の話を続けたりする様子を見て、「変なの~!」と思ったものでした。(岡田さんも、椅子に戻られる途中で、調子が狂って少しずっこけていらっしゃって、そのご様子が楽しかったので、良く覚えているのですが、、笑)
そういう、無意味な与野党間の反目姿勢だけでも、見ている側にとっては奇妙なので、国会不信を胸に抱かされてしまうものですが、、やはり上記のように「最低限の話し合いの形態=言葉のキャッチボールをすること」を実現されて、「一人ぼっちのボールの壁当て」から脱却して頂きたいです。何度か書きましたが、こういうのは、議論自体が空疎な結果に終わるだけではなく、ご自身が一番虚しくて、なんとも言えない徒労感を味わったりするものなのではないかな、、と思ったりします。やり取りが成立しないというのは、まともな人格としてその場において自身が成立していない、透明人間になったような気すらするものだと思ってしまうくらいです、、。
ともかく、そもそも、国民生活のためには、超党派の議論をする形態が、どんな状況でも本当にベストな気がしてきました。岡田さんが、野党時代にも超党派の議論を実現されたように、本当に国民生活のことを考えてくださる議員の方ならば、そういう風な動きに向かうように、当然帰結していくべきであるようすら思えてきました!
(それにしても岡田さんは、野党時代にそんなことをされたり、過去のどの部分も、宝物のような化石が埋まっている地層のようですね・・!)
菅総理の、施政方針演説の内容、とても良かったですね~!!当たり前かもしれませんが、全ての文章に実践的な意味があって、私達国民皆に関係があり、かつ今時の国民皆に良く理解される内容だと思いました、、、。
さらに、私は、以下の表現が入っていたことに感動しました!
↓
『(社会保障制度改革の進め方)
内閣は、今年六月までに社会保障改革の全体像とともに、必要な財源を確保するための消費税を含む税制抜本改革の基本方針を示します。国民の皆様に十分に考えていただくため、検討段階から様々な形で議論の内容を発信していきます。』
↑
これこそ、まずは国民の求めてやまないことだと思います。常に国民が議論の内容をフォローさせて頂けるなんて、本当に有難いですね!あ~、なんかもうこれだけで、満足してしまうくらいです!(ちゃんと議論の内容も聞かないと!笑)
ところで、ちょっと思うのですが、ごく最近の、テレビの街頭インタビューなどで、道行く人たちが非常に雄弁に、かなり詳しく、しかも時に非常に鋭く政治のことなどについて話されるなあ、、、という気がしています。
私なんかは過去十数ヶ月しか政治に興味を持っていないですから、こんなことはあんまり言えないのですが、それにしても、なんとなく一年前なんかよりも、皆さんが政治に興味を持つようになっているんではないかなあ、、と思ったりもしました。ニコニコ動画に岡田さんが出られた時も、角谷さんという素晴らしい方に今後のメディアの可能性を感じましたが、日本が国民レベルでも政治的に実り始める時にあるのかもしれない、、とも思いました!
そんな可能性をつぶさない為にも、本当にこの国会、なんとしても皆さんで協力されて成功へと導いてくださいますように、どうぞよろしくお願い致します!!
投稿情報: レイ | 2011/01/28 03:09
全くその通りだと思います。国会自体が国民から見放されつつあると思います。まずは国会議員の無駄の削減、次に公務員の無駄の削減を早急にやらない限り国民の信頼は回復しないと思います。民間人の公務員(国地方議員を含む)に対する不信感、不満は相当大きいと思います。
投稿情報: 溝口 | 2011/01/28 05:35
自民党が与党の時代は、野党である民主党がしっかりしていたので、まだ成り立ってましたが、今は、与党がしっかりしていても、野党である自民党が、話は聞かない・話し合いは避ける・与党の座の奪還ばかり頭にあるでは、国が良くなるわけがありません。
もう大人なんだから、それなりの対応を望みます。谷垣氏から「早期解散」と言う言葉が発せられる度に、いい加減にしろと言う気持が大きくなります。
仮に、今民主党が与党じゃなくなったとしても、自民党が与党として政治をしていく事を支持する国民がどれだけいると思っているのでしょう?今まで散々好き勝手してきた党に、これ以上任せられる訳無いのに。
もし現段階で、与野党が逆だったとしたら、民主党の人たちは、与党になる事より、協力する事を優先すると思います。
前に進まないと、自民党はどんどん自分の首を絞めることになると思うのですが・・・。残念です。
投稿情報: いいちこ | 2011/01/28 14:15
失敗した実績を示されても国民として感銘は受けませんが、野党時代に参院選で勝ってから「衆院解散」を連呼していた民主党さんが、解散を要求している谷垣さんを批判してるのは微妙です。
岡田さんが与野党協議を提言されていた頃、民主党さんは政権奪取が不可能に近い状況でした。つまり与野党協議で何とか政策立案に与ろうとした訳ですから(これは妙手だと思いますが)、選挙にさえ持ち込めば政権交代も有り得る状況下では与野党協議より解散を迫るのが当然です。
しかし自民党は(愚かにも)民主党の意思がきちんと統一されれば与野党協議に応じると(石破さんあたりが)明言しています。挙党体制さえ作れない分裂寸前の民主党では、野党がどう足掻いても与野党協議は成立しませんよ。まずは民主党が党論を纏めあげてから天下国家を論じても遅くはないでしょう。
投稿情報: 図書 | 2011/01/31 01:25
途上国の目ざましい経済発展により世界経済の中での日本の位置、立場の変化(GDPで、2位を中国に譲った)が変わりつつあります。 天然資源特に最先端技術に必須であるレアメタル、レアアースの調達(文教、自然科学基礎研究等に公共事業を上回る予算がつくことは、この様な事に一歩踏み込めるはずみになると思います)により、日本の持つ優れた技術力を生かし生産力を高めて販売力のさらなる向上をさせ(日本のインフラ輸出も進むと思います)経済を牽引する。 一方で、少子高齢化は進むいっぽうといった現実が有り、社会保障制度の有りかたとその財源を考えなければならない事は当然で、財源の事を考えると先進国一位の財政赤字を抱えている現状を踏まえると税制も同時に考慮する必要は当然の事としてあると思います。 自由貿易に積極的に移行して行くことは、世界かた取り残されないためにも必要であると思います。 多くの時を待たずに解決すべき事が私たちを取り囲んでいるのですから、論議を尽くし、テキパキとした国会運営を心から望んでいます。 審議拒否等は、とんでもない話です。 政局にしようとしたり。 そのようなことに手間暇をかけずに 国益 を最重要に、速く日本が上向くように国会議員全ての方が心血を注いで下さる事を願っています。
投稿情報: 楽友 | 2011/01/31 23:33