新聞報道などでご存じのように、愛知の知事選挙と名古屋の市長選挙で、それぞれ、大村さんと河村さんが大勝しました。民主党が推薦した、愛知県知事選挙の御園さん、名古屋市長選挙の石田さんは、いずれも手痛い敗北を喫しました。
このことについては、まず2人の候補者を頑張って訴えましたが、そのことが十分に伝わらず、党本部としても大変申し訳なく、残念なことだと思います。
今回の選挙の基本的な構図としては、やはり議会と首長との対立の構図、あるいは、ある意味では、議会と首長が長年一体となってやってきたことに対する市民の皆さんの不満といったことが背景にあり、そこにまず切り込んで、そして議員給与の大幅な削減を訴え、そして、いままで出来上がった体制をぶち壊すと訴えた河村さんの、言わば作戦勝ちです。
いずれにしても、この知事選挙、市長選挙については結果が出ましたので、有権者の皆さんの選択は尊重されなければならないと思います。
私は、これからなかなか大変なことになるなと思います。大変なことになるなとは、減税の問題にしても河村さんのとった手法にしても、それはかなりの危うさをもったものですから、実際の運営をしていくなかで、果たして混乱なく物事が進んで行くのかというと、かなり疑問があると言わざるを得ないと思います。
今回の選挙をやってみて感じるのは、2005年の小泉総理とやった、あの総選挙です。郵政民営化に賛成か反対かの1点を争点として争われた選挙という形になりました。民主党の支持者の方も大変頑張っていただいて、得票としては増やしましたが、それを大幅に上回る無党派層や、いままで投票に行かれなかった方々が投票に足を運ぶ形で、小泉自民党が圧勝しました。
ただ、あのときあれだけ論点になった郵政民営化の問題について、いま、どれだけ国民の皆さんが関心をお持ちか、あのとき、なぜあれだけ盛り上がったのかといったことについて、やはり冷静に考えてみる必要があるのではないかと思います。
ああいったシングルイシュー(唯一の争点)で選挙をやったことが、果たしてこの国にとっていいことだったのかということは、問われなければいけないと思います。
愛知、名古屋の今回の選挙についても、結果が出るのはもう少し先ですが、大村さんと河村さんが勝ったことは事実ですから、そのことを尊重しながら、なるべく混乱なく、市民のために本当にプラスになる議論や行政が行われていくことを期待したいと思います。
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報道によると、民主王国愛知県にもかかわらず、民主党支持者で河村氏・大村氏・議会解散に投票した方が多数おられたとか。
「河村さんの作戦勝ち」とか「手法の危うさ」とか「シングルイシュー」とか、もちろんそういう一面もあるとは思いますが、別の側面も大いにあったものと思います。
政権交代時の民主党と、現在の民主党が大きく変化(悪い方に)してしまった、もう期待できない、という厳しい意見は、幹事長に届いておりませんか。
国民の中には、さまざまな意見、思い、利害関係があります。でもまずは、それらの小さな声を聴き、議論し、説明し、共感を得ることで支持が広がるものと思います。
現状、逆の道を進んでおられるように思えてなりません。
投稿情報: naruse | 2011/02/07 20:57
僕は10年以上前から岡田さんが好きで、自分のブログにも岡田さんのことをよく書いています。記者会見のオープン化、割り勘主義、夜の政策勉強時間確保、バレンタインチョコ返却などその真面目、誠実さ、頭の良さを尊敬しています。総理大臣になってもらいたいと思っています。
しかし、今回の市長選のコメントははじめて岡田さんの認識が間違っているなと思いました。河村さんは決して民衆迎合主義ではない。自身も自分のお給料を大幅カットしているんですよ。また、政治に危うさをつきものです。取り立てていうことではないと思います。
国会議員も給与半分以下でいいと思います。参議院もいらない。民主党議員は自分の身を削らないから支持されないと考えます。例えば消費税増税と国会議員給与半減&参議院廃止の二択を国民に選択させたら、国民は間違いなく後者を選ぶと推測します。
岡田さんの立場で仲間を切るような話がしづらいのは理解します。しかし、国民が求めていることはまさに与党の民主党議員が自分の身を削ることなのです。それが民主党にとって名古屋市長選敗北の教訓だと考えます。その後の消費税増税であれば支持されると思います。国民が馬鹿じゃない。民主党議員を見ているのです。
例えば、海外出張でも総理は民間のエコノミーで行ってユースホテルに泊まればいいと思います。総理がそれをすれば外務大臣や事務次官をはじめみんなエコノミーを使うことになります。当然、若手官僚が国費で留学する際も、現在のビジネスからエコノミーになるでしょう。総理が率先してやることによるコスト削減効果は大きいです。総理がエコノミーで行くことは恥ずかしいいことでもありません。これこそ国民生活第一と世界に胸を張れることだと思います。その後の消費税増税であれは支持されると思います。国民は見ています。
その辺を岡田さんなら理解してもらえると思い投稿させてもらいました。岡田さんの意見をぜひお聞かせください。
投稿情報: 政治家志望 | 2011/02/07 23:03
心の中で応援していたので、結果がとても残念でした!
相手の方の勝因は、小泉さんの時と同様に、「政治家というものが自分達の方を初めてしっかり向いてくれて、自分達の目線に立って自分達の分かり求める言葉を初めて言ってくれている、、または少なくともそう思わせてくれている!!」と有権者が感じたということに尽きると思います。
ですから、小泉さんを熱狂的に応援していた人たちも、実は心から政策を理解したり満足して本気で応援していなかった可能性もあると思います。ですから、なんの結果を出してくれなくとも、それについても、結局ぼんやりしているのではないでしょうか。
それはまるで、予告映像に感動して観に行った映画が、まるきりテーマから雰囲気からジャンルから予告と違っていたとしても、誰に訴えることもできずに、静かにそれを自分の選択の小さな失敗として胸の内より流し去るしかないような状態かもしれません。
しかし、その予告が見せてくれた素晴らしい映画への期待の気持ち、、、、予告制作者が勝手に実際の映画自体の内容を捻じ曲げてまで作り上げてみせた理想的で、感動的な映画の姿、、はやはりそれなりの意味を持つとも思えます。
なぜかといえば、それ自体が、観客が一番喜ぶものが、喜ぶような形で表現されているのですから、、。
ここでより重要なのは、「喜ぶもの」ではなく、「喜ぶ形で」ということであると思います。導入や全体の雰囲気や演出が良くとも、テーマや結末や本筋がダメだと、その映画は失敗と言わざるを得ませんが、その逆もまた悲劇です。
最後までしっかり見れば、実はいい映画だったのだと分かるところ、まず導入が多くの観客にとって好ましくなく、雰囲気も望むようなものでなく、見ている途中でも良さが分かりにくかったとしたら、映画の途中で映画館を飛び出てきてしまうかもしれません!
映画館ならば出てくる人も少ないかもしれませんが、それがテレビで観られているとしたら、、映画ならば必ず最後まで観ることに決めているという人以外は、すぐに違うチャンネルに変えてしまうことでしょう。
聞いていて心地良いだけの言葉、内容を、嘘になる可能性があるのに言うことは悪いことですが、しかし残念ながら人は、少しは気持の良い、少なくとも安心させられる言葉が入っている話の方を、そうでない話よりもはるかに聞こうとする生き物だと思います。それは、内容そのものもそうですが、そこに、発信者の真意はどうあれ、「自分達への気遣い・心遣い・好意・親切心」のようなものを勝手に感じとってしまうからだと思います。自分達に対してそんな心を持った人たちの言うことならば、ぜひとも応援したい、、とも思ってしまいます。
そして、確かに、その「親切心」自体は、究極に重要なことだと思わざるを得ません。実際、様々な他の要素をそぎ落としたとしても、この事実だけは残ってしまうのです--「有権者から、(一時であろうと事実を曲げていようとともかく)、分かりにくさや不安を取り除く為に『骨を折っている』」--という事実が。
この『骨折り』--は、なんなくやられている、一種の才能かもしれず、骨折りという言葉は適切ではないかもしれませんが、しかしそのために「何かしている、した」ということばかりは、事実であると言えると思います。そして、そのことについて、是非とも民主党の方々も真似して欲しいと思います。嘘や聞きざわりの良いことを言って欲しいのではなく、ただ、国民が安心して民主党の人たちの話を聞きたくなるように工夫して頂きたいのです。話を良く聞いて、本当の話を理解したいと思っている国民の為を思って、どうぞよろしくお願い致します!
投稿情報: レイ | 2011/02/07 23:58
阿久根市や今回の選挙を見ていて感じるのは、公務員や議員は市民の公僕であるのにその市民よりも高い報酬を得ていることに不満を持っている、という事ではないでしょうか。税金から支払われているのにその地域の平均的な収入より多い事に怒っているのでは。私自身税金や社会保険料を払うために働いているような気になる事があります。苦労して払った税金が彼らの高給になっている事にやり切れなさを感じることもあります。
今回政府与党が行おうとしている税と社会保障の改革にしても議員と公務員の人件費の削除を合わせて実行しない限り民主党に支持は戻ってこないのではないでしょうか
投稿情報: MJJ | 2011/02/08 02:33
何を言おうと、民意は河村大村を支持したのです。
何故?
減税というシングルイシュー(唯一の争点)が民意に響いたのは間違いがないでしょう。ただあの時(小泉劇場)と違うのは、今回の減税や市議会解散についてはかなり前から小泉氏とは違い河村氏は丸投げをせず身体をはって主張をし続けたということだと思います。
今、多くの国民は増税に反対をしているということがこの選挙でわかったと思いますが、民主党執行部の方々はどうお考えなのでしょうね?
まさか、これも小沢氏のせいである!なんてことを言っていないでしょうね。
国民に対してわかりやすく説明をするということは否定されるべきものではないはずです。
わかりやすく話、それを実行すべく動く。今後の河村、大村両氏に愛知の方々は期待をもって投票をしたのです。その期待にこたえるのが政治家の仕事です。
今の民主党はそれができていない。
そこが一番の問題点であるということを執行部が理解しない限り、今後も民主党は負け続けると思います。
投稿情報: 有権者 | 2011/02/08 11:05
公約を足蹴にされたのでは民衆は怒りますよ。
おそらく今の姿勢のまま突き進んでもあらゆる選挙で敗北されることでしょう。
財源と分配?そんなものは思想の問題です。
全体の括りとして自民党政治を踏襲しなければならないということは、民衆が嫌気を出して放り出した自民党政権と民主党がなんら変わりないということです。
ま、民主党が壊滅しようが私にはどうでもよいことですが、拉致問題についてそろそろ政争と関わり無く機能する機関を創設されてはいかがでしょうか。
与野党で人も出して責任を持たせ、着実に拉致問題を前進させる必要があるのではないでしょうか。
拉致問題の発覚を遅らせてきたのは國体側の人々をはじめとする「なんちゃって保守」、そして社会党の諸君でしょう。
つまり権力を持ち責任ある立場の人間の大多数が無視を決め込んだ。
まず政治の責任を果たすことをおやりになられてはいかがでしょうか。
投稿情報: キンピー | 2011/02/08 11:18
報道によると岡田さんは小沢さんの処分が遅れていることが敗因の一つと考えていらっしゃるご様子。本当にそうでしょうか?一昨年の政権交代時に小沢さんが掲げた「国民の生活が第一」を無視し党内抗争に明け暮れてきたのは権力者である「執行部」の責任です。今まで小沢民主党を支持してきた有権者は今回悉く「河村支持」に回って確実に投票所に足を運び周りに呼びかけ必死で応援したはずです。国民というのは一人一人です。メディアが言う総体としての国民とは違うんです。
それぞれ一国民としての生活があるんですからmassとして考えるのはやめてください。そこが一番大きな過ちです。
投稿情報: hiroko | 2011/02/08 11:24
自信をなくして不安なときほど、冷静な判断力が低下しているから、強いインパクトをもつ人にみんな惹かれてしまうのかも知れませんね。
個性的な話術に心が揺さぶられているだけなのに、そのお喋りをすべて信じ込んで、それを強力なリーダーシップだと勘違いし憧れているように見えます。その結果自分たちの人生や税金を、うわついたお調子者にさんざん利用されるわけですから、これは他人事ではない、とゾッとします。
また「民主党は人気者の側についとけばよかったのに」と文句をいう人たちをみて、ライブドア元代表の堀江貴文さんが出馬した選挙を連想しました。彼は落選したけれど、今回の選挙も似た臭いがするような気がします。
こうなるとますます、岡田さんのように堅実でしっかり地に足のついた政治家がなくてはならない存在になってくると思います。無理なさらず、ちゃんとお休みをとって時々のんびりして下さいね。
投稿情報: 淳子 | 2011/02/08 18:11
岡田幹事長はなぜ民主党が負けたのか自覚しておられないようですが、民主党現内閣の議員の方々が応援に行ったから負けたのですよ。
行かなければもう少しは票が伸びたでしょうに。
要は今の内閣・執行部は国民から支持されてはいないということです。
現実を見てください、いくら言い訳しようが小沢さんのせいにしようが、現内閣の方々はこれまでの選挙で相乗りを除いては選挙という選挙は全敗ではありませんか。
それなのに全く責任を取ろうとしない無責任内閣。
こんなに責任転嫁・責任逃れをする様な民主党に誰が付いていきますか。自らの責任を小沢さんになすりつけ、冤罪を押しつけ、政治生命を断とうとするその卑劣なやり方に国民は心底怒っているのです。
現内閣はすぐさま総辞職し、責任を取るべきです。
現内閣こそがまさしく日本のガンです。
投稿情報: 政治不信 | 2011/02/09 12:41
民意が民主党ではないということが明らかになったということです。
民主党議員はすぐ「自民党が~」と言いますが、国の借金の多くを作ったのは今民主党にいる方ですよね。
昨日の国会も、視聴者が70,000人を超すほどの注目です。ほとんどが民主党に対して怒っています。次は自民党でしょう。
岡田さん、Twitterやmixiといったネット上の意見を吸い上げたほうがいいですよ・・。
もう民主党支持者など周りにいません。後戻りができなくなる前に、民意を問う解散総選挙をすべきです。
投稿情報: ひ~やん | 2011/02/09 13:33
・今回の愛知県知事・名古屋市長選挙の敗北の大きな原因は菅内閣の失政にある。無罪が確実で冤罪の可能性が高まっている小沢氏に責任をなすりつけるのはいいかげんやめ、内閣・執行部が潔く責任を取るべきである。
・菅内閣は国民との約束であるマニフェストを反故にし、小泉・竹中と同じ新自由主義に走っている。
・前原氏の引き起こした尖閣問題の迷走に加え、詳しい説明もなく唐突に浮上した問題の多いTPP参加問題や、法人税減税による税収減の穴埋めという意図が透けて見える消費税増税など、到底国民の理解は得られない。菅内閣・現執行部が続く限り、統一地方選での惨敗は必至である。
投稿情報: 新 啓嗣 | 2011/02/09 18:29
残念ながらシングルイシューに
囚われるのはわが国民の性格です。そう簡単に直るものではありません。そうであれば民主党として何をシングルイシューとして国民に訴えるかということが重要になってきます。それは”官僚依存からの脱却”だと私は思い続けているのですが。
投稿情報: y浦野 | 2011/02/09 23:01
今の民主党は負けて当然と思います。原因は沢山ありますが、その中で一つどうしても言いたいのは、今の民主党が冷たい党である、、そう感じることです。民主党に優しさを感じないのです。
先頭に立って一緒に政権交代を成し遂げた小沢さんに対する民主党の現執行部の冷たさは、まるでクラスのイジメを見ているような錯覚すら覚えます。
私は小学6年のとき、親友と思っていた友人と喧嘩をしたという些細なことがきっかけで、卒業するまでの3ヶ月間イジメに会いました。その時の心の傷はいつもは忘れていてもふとしたきっかけで今でもフラッシュバックします。岡田さんやその周りの人が何でもかんでも小沢さんの責任にし、今回の愛知県の選挙の敗因も、小沢さんの強制起訴の影響があったとおっしゃっていましたし、、、この強制起訴の不可解な点を疑問に思ったり検証することすらせず、何かあるたびに「政治とカネ」とまるで小沢さんの代名詞のように使い、振りかざし追い詰める姿は、まさしくその時の様子を思い起こさせ、冷たく恐怖すら感じます。
政治は時には冷徹でなければならないと思います。しかし、それは、根底に優しさや思いやりがあっての冷徹であり、今の民主党には欠片すら感じることのできないものです。
投稿情報: LOLO | 2011/02/10 01:45
しかし改めて読み直すと酷い総括です。
沖縄知事選挙では候補者すら立てられず、その後の選挙でも敗北を重ね、そして民主王国愛知で完敗です。
共通しているのは何でしょうか。
民主党が国民を裏切ったから敗北しているのではありませんか?
小沢一郎という政治家を誰がお金にクリーンな政治家だと思っているのでしょうか。
誰もそんなことを思っちゃいません。
あれだけマスコミに叩かれたにも関わらず、小沢一郎という政治家に一定の支持がいまだにあるのはどういうことでしょうか。
小沢氏とても美男子だとはいえませんし、演説が上手いわけでもなく、自由党時代を振り返れば少数党だったわけですから全国的に人気のある政治家でもない。
そもそもダーティーなイメージが先行している政治家です。
しかしそういう政治家に一定の支持があるのはそれは国民との約束を果たすと言っているからではありませんか?
自覚があったのかどうか分かりませんが、民主党の掲げた公約は現体制からの転換を意味していたのですから激しい抵抗があるのは当然です。
それでもなお愚直に公約実現に努力していたのであれば、このような状況には無かったと思いますが、岡田幹事長におかれましては今回の総括を再考されてはいかがでしょうか。
投稿情報: キンピー | 2011/02/10 14:10
岡田幹事長
管総理をはじめ現執行部のままでは選挙に勝てません。
09マニフェストを反故にして官僚と自民党に抱きつく政策によって、09年に政権交代に期待して支持した選挙民は
民主党に投票しないからです。
また、検察の謀略が明らかになりつつある検察審査会によって強制起訴されてしまった小沢さんを本来党として守るべきなのに、処分に追い込んだ罪は重いです。
民主主義の危機であることがおわかりにならないのでしょうか?
民主党をコアに支えてきた小沢支持者を完全に敵にまわしてしまいましたね。残念というより怒りです。
投稿情報: 才谷屋 | 2011/02/14 20:51