一昨日(26日)、ドイツのヴルフ大統領とともに、私の地元の三重県四日市市の化学工場を視察しました。ヴルフ大統領は、日独交流150周年、つまり、日本と当時のプロイセンが国交を開いて150周年の記念事業のハイライトとして日本に来られ、1週間の滞在です。
被災地を訪問され、被災者の皆さんを励まされたりして多忙な中で、四日市を訪問されました。なぜ四日市なのかというと、そこにドイツの「エボニック社」が200億円を投じて新しいプラントを造ったからで、それを見に来ていただきました。
エボニック社は、半導体や太陽電池の材料となる化学品を作るプラントを造りましたが、四日市にとっても、従来の化学石油コンビナートから、全体の付加価値の高いものに特化していくというなかで、今回のエボニック社の投資は大きかったのです。
しかも、ドイツからということで、これをきっかけに、ドイツをはじめ外国からの投資がなされることを期待しています。
私は、ヴルフ大統領と一緒にこのエボニック社のプラントを見て非常に面白かったのは、まず、化学プラントというと、普通はカラフルではない雑然としたプラントがただ並んでいる印象ですが、新しいということもあるものの、カラーリング、つまり色分けがなされていました。
赤や青、黄色といったパイプが塗られている、それは、例えば安全上重要なものは赤で塗られるとか、きちっと意味のある色分けをしています。そして、日本で普通に考えれば、化学プラントを扱うのはプロだから間違いがないとなるのかもしれませんが、どんなプロでも、いざというときに間違うことはあり得るのだから、なるべく事故を減らすためにも、わかりやすく色を付けておくという発想です。
そして、全体のプラントも非常に整然と、まるで大きなビルのように、フロアごとにプラントが並んでいて、新しい化学プラントはこういうものかと非常に興味深いものでした。
ただ、やはり東日本大震災があっただけに、仮に地震があったときに、いまのままでは高波に対応できないということで、いざというときに、従業員の皆さんが逃げる場所を確保したり、あるいは、更なる追加的な対策が必要ではないかという説明をされていました。
いずれにしても、我が街四日市に大統領が来られたことは、非常に嬉しかったです。
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岡田さんのブログ、久しぶりで嬉しいです。岡田さんの情報が、最近ではめっきり入らないので、何かあったのかな??と不安を覚えたりします・・!
ドイツのヴルフ大統領が岡田さんの地元に!!!!大事件ですよね!!!ううむ、大統領は岡田さんに大信頼を寄せていらっしゃるのでしょうね、、相当嬉しいお話ですね!!
ドイツの工場は色分けしてあるのですかーー、さすが、直観的な合理主義が発達している国ですね!!なんだか、ドイツの合理的なところには、合理的であることに合理的であるというか、、、迷わず合理性を追求する感じがあって、そこはぜひとも見習うべきだなあ、、と時々思います。
例えば、エコの為にドイツのスーパーでは、どの程度の範囲で行われていることかはわかりませんが、食品を入れる容器を統一していて、それをリサイクルしていたりするそうですが、物凄く素晴らしいアイデアだと思うのですが、なんとなく日本では色んな細かい事情で実現しにくい気がしますが、ドイツはザックリとそれが実現できてしまっているところであるとか、、、。
そもそもが、容器などはドイツでは統一的デザインというか余計な装飾のない機能的なものであるという土台があったりすることがあるかもしれませんが、、。
日本は、ここは私の好きなところでもあるのですが、やはり色々と細かく商品ごとに多様性に満ちていて、こだわりがあって、しかしそれは同時に無駄が多いということになり、合理化への道が険しくなるということにもなりますよね、、。
ともかく、色分けのアイデアはいいですよね、引越しの時に渡されるダンボールのガムテープを、「すぐ使うものは赤、他のものは白」とかいうようにすると良い、、と引越しマニュアルに書いてあったりして感心していたので、なおさらそう思いました!ともかく、なるべく迷ったり間違ったりすることを避けたい時には、こういうのは便利であると同時に絶対必要ですよねー、ストレス軽減策にもなりますしね!
それにしても、ヴルフ大統領は、岡田さんの合理的なところに特に信頼を寄せてくださったのかもしれませんね、、そして、被災地も訪問していただいて、本当に嬉しいですね。
投稿情報: レイ | 2011/10/29 17:27
『類は友を呼ぶ』といいます。
岡田さんの周りには、国籍問わず、有能な方々が集まると思います。
そのような方々との交流を大切にしている岡田さんは素晴らしいと思います。
これからも頑張って下さい。
投稿情報: まふみ | 2011/10/31 19:05
報道によると、ヴルフ大統領は、筑波大学での講演の際、「エネルギー問題で日独のどのような協力が重要になると思うか」との質問に対し、「蓄電技術が重要なテーマだ。日本の蓄電技術とドイツで盛んな風力発電を組み合わせれば素晴らしい未来になる」と発言されたそうです。[注1]
太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーは、環境に優しく、持続的経済成長を可能にする反面、昼夜の日照差や天候の影響を受け、不規則性があるため、蓄電による出力の平準化が必要と言われて来ました。
日本は非常に優れた蓄電技術を有しますが、日本では、まだ太陽光発電や風力発電の割合が少ないので、蓄電技術が本格的に適用されるまでには至っていないようです。
一方、ドイツではすでに太陽光発電・風力発電が広範に普及しており、蓄電の必要性が現実問題として発生しつつあります。
ドイツと日本の協力を促進することで、技術が需要に応え、価値が生み出されるとともに、日本の蓄電技術がより進化することが期待されます。
[注1]東京新聞2011年10月26日付記事「エネルギー技術協力を 独大統領が筑波大で講演」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/20111026/CK2011102602000069.html
投稿情報: BUSINESS LIBERALISM | 2011/11/02 16:21