最近ちょっと気になっていたニュースの1つに、被災地の瓦礫(がれき)処理の問題があります。
岩手県や宮城県の可燃ゴミについて、各都道府県に処理をお願いしているのですが、現在のところ、東京都だけが手を挙げて了解してくれています。残念ながら、それ以外に現実に引き受けてもらっているところはないようです。大変残念な思いがします。
被災地を見れば、とても短期間でその処理ができないことは明らかで、これは、日本の中で他の県や市町村が引き受けなければ、とても処理できません。
そういうなかで、特に放射能の問題を気にして、住民の中にもいろいろな声があると思いますが、それはきちんと検査をすれば済む話であって、なるべく多くの県や市町村が引き受けていただくことを期待したいと思います。
先般、鈴木三重県知事もお見えになられました。お伺いすると、全国知事会でもそのことが話題になったようです。私は、三重県もこれから東海地震の可能性がかなり高いと言われているので、いつ地震や津波の被害によって、岩手県、宮城県、福島県が直面している問題に直面しないとも限りません。いや、その可能性はかなりあると思います。
そのときに、我々も助けてもらう立場にあるので、いま可能な範囲で余裕のある焼却炉を持っている県や市町村は、是非引き受けていただきたいと申し上げました。
全体に助け合っていこうという大きな流れがあるなかで、このゴミの問題については少し残念な気がします。三重県に限らず、各都道府県においては、東京都に続いて引き受けるという県や市町村がどんどん出てきていただくことを期待したいと思います。
お互い、助け合いが本当に必要だと思います。
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お話は、この震災に関して、関東に住む者として日々、最も嫌な気分にさせられている種類のことで、実に辛い内容です。というのは、自分があと20年、30年、年をとっており、小さな子どももいなければ、私も「小さな、放射能の危険の可能性など、助け合いの精神の前では寧ろ無視すべきだ」とも言うでしょうが、自分が子どもを産む身だと実感しているたった今だと、それがなかなか言えない気持ちになってきてしまっているからです。激しく申し訳ない気持ちと、将来の我が子可愛さの気持ちの板挟みで、もう最低の気分です。だから、がれき受け入れをしぶる人たちを責める事ができず、気分は最悪です。
岡田さんも、応援のコメントやメールを書く人たちに、何も返事をされないのも、返事をした際に発生しうる多かれ少なかれの何らかのトラブルの危険の可能性が1%でもある限り、それを避けようとされているからだと思いますが、このがれきの受け入れを拒否する人たちの気持ちもそういったものであるので、誰だって単純に拒否したい人など一人もいないという、そこのところの気持ちを汲んで頂き、実際丁寧な調査で安心感を与えてからお願いして頂きたいと思います。
投稿情報: レイ | 2011/11/24 17:12
助け合いを望むのなら、その前に国がきちんと説明責任を果たしてください。
どれだけ汚染があって、どういうものを設置すれば汚染が外部に出るのをどれだけ防げるのか?
計算値ではなく実際に試験した値を出すなど、誠実な対応を望みます。
受け入れたくない、という話が出る一番の原因は、政府の規準が甘すぎる、政府は本当のことを言わない、という政治への不信感が根底にあるのですよ。
きちんと検査すれば済む、といいますが、都合よく基準値を変えるようなことを繰り返してきて、その部分が信頼されていないという状況をよく考えていただきたいと思います。
みんな東北支援をしたいのですよ。支援できるよう、納得できるよう、きちんとした体制を作ったうえで説明をしてください。
政府がやるべきことをやらず、人の良心につけこむような手法はやめて欲しいと思います。
投稿情報: 石川裕子 | 2011/11/24 17:56
全くその通りだと思います。
お互いの助け合いが本当に必要だと思います。
投稿情報: 溝口 | 2011/11/26 15:33
関東の茨城在住です。
原発による汚染で、大好きだった祖母の故郷の福島が、このようなことになっていること、本当に悲しく思います。
だからといって、原発建設当時の政権は自民党だったという理性もあります。ここで丁寧なお返事をいただくことなんかより、もっと大事なやるべきことがあるということもわかります。
福島の問題は、本当にくやしいですが、起こってしまったこと、私は命もあり、家屋もあります。それを各個人がどう対処して行くかのときの己の良心の問題にまで、政治が介入すべきではないと思います。
思うにままならないことは、ここそこにあるのだから、私は、出来ないことを半端な身の上で嘆くより、自分に出来ることを探して行きたいです。
震災後、福島県二本松市の漁師さんと知り合う機会がありましたが、とにかくお体はお元気で、苦しい思いをされながらも、まずはきちんとした住まいを持て、外食にも出かけることが出来ていることが、本当にありがたく感じます。
どうか、いつか福島へ、故郷へ、皆が帰れるよう、ご尽力お願いいたします。
福島銘菓薄皮まんじゅうと、かんのやゆべし
は逸品です。
是非機会がありましたら召し上がってみてください。
投稿情報: メヌ | 2012/01/16 09:53