国会閉会間際でしたが、先週8日(木)に、インドネシアのバリ島で開かれた「バリ民主主義フォーラム」に出席しました。
バリ民主主義フォーラムとは、インドネシアのユドヨノ大統領が中心となり、アジアを中心として民主主義国家が集まり、民主主義の価値について話し合うという会議で、今年で4回目になります。
第1回は政権交代の前、2008年に行われました。2009年には、当時の鳩山総理が共同議長として出席され、昨年は前原外務大臣が出席しました。今年は、国会開会中で野田総理や玄葉外務大臣の調整がつかないというなかで、私が総理特使として出席しました。
今回の共同議長は、ユドヨノ大統領とハシナ・バングラデシュ首相でしたが、各国からはは首脳クラスや外務大臣クラスなどが多数出席して、順次スピーチをしました。私も各国首脳の次、各国外務大臣の手前に10分ほどスピーチをしました。
会議自体はずっとスピーチが続くもので、お互い議論をするところまで行ってないというところでは限界がありますが、インドネシアが4年前からこういった会議を開催してきており、民主主義国家が集まる1つの場になっているというのは、非常に先見の明があったと思います。
今年は中東からの出席もあり、「アラブの春」というエジプトはじめ各国の民主化の進展ということについても、同じイスラム国家であるインドネシアがバックアップして、進めてきているということです。
言うまでもなく、インドネシアは世界最大のイスラム国家であり、ASEANの中でも人口も多く経済成長も始まっており、何より国民から選ばれた大統領がいる完全な民主主義で、非常に存在感を大きくしています。そういう中で、この民主主義フォーラムも開催されています。
私自身、水曜日の朝に日本を出て、木曜日に一日フォーラムに出席し、木曜日の深夜にインドネシアを発って、金曜日、国会最終盤の朝に成田着というかなりハードスケジュールでした。
また、この民主主義フォーラムに出席するだけでなく、モンゴルのバトボルト首相やスリランカのピーリス外務大臣、バングラデシュのモニ外務大臣らともバイ(二国間)会談を行い、最後にユドヨノ大統領とも、総理の親書をお渡ししながら30分弱お話しできたことは、非常によかったなと思います。
スリランカやバングラデシュという国々は、私が外務大臣のときに行けなかった国で、かつ是非行きたいと思っていた国です。機会があれば、それぞれ是非行ってみたいなと改めて思っています。
バングラデシュは、特に繊維産業を中心に、いろいろな外国からの投資が行われていて成長が始まっていますし、スリランカは、内戦が終わるにつれていろいろな人権侵害の実態が指摘されていますが、長く親日的な国であって、日本にとっても大事な存在です。
是非、外務大臣のときに行けなかった国、そして、なかなか普通外務大臣が行けない国を、こういう自由な立場のときに機会を見て訪れたいと、改めて感じたところです。
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