皆さんは、霞が関の各役所が、新聞や雑誌などの定期刊行物を、年間いくらぐらい購読していると思われますか?
試しに、親しい大臣に聞いてみました。大体皆さんは、「200~300万円」「500~600万円」と言われます。それで私が、「よく調べてみてください。おたくの省は新聞だけで3000万円ですよ。新聞・雑誌合わせればその倍くらいですよ。多いところは新聞だけで6000万円ですよ」と言うと、「えっ!?」と、大臣も驚いてしまうわけです。
私が副総理として官邸に入りまして、まず私の部屋には新聞6紙が置いてありました。この6紙にもちろん目を通す必要はあって、大体ざっとは目を通すことにしていますが、よく考えたら私自身、自宅で3紙を自費で取っていますので、それらは大体自宅で読んできます。じゃあそれらは必要ないじゃないかと考えて、(購読を)やめてもらいました。
ざっと回りを見渡すと、あちこちに新聞や雑誌が置いてある。
ある本で、企業の再建に成功した経営者の方が、まずそういった不要な新聞・雑誌を削減するところから入って、それを一つの意識改革の突破口にして、いろいろな改革、つまりムダなものをやめる改革を成し遂げた、という話を聞いたことがありました。
早速、私が所属する内閣官房や内閣府を中心に、各省庁にもお願いして、定期刊行物(新聞・雑誌)の見直しを行いました。4月1日から新しい契約が始まりますので、それに間に合うようにお願いしたわけです。
その結果として、全体で約4億円のお金が浮くことになりました。カット率は30パーセントです。全体の契約としては、前年度は13億円あったものが9億円になったということです。
それでもまだ多いという見方は当然あるかと思いますが、2週間くらいの間で4億円の節減ができたということは、単に額の問題ではなくて、役所はつぶれませんからいろいろなムダが結局積み重なってしまうわけですが、一つの意識改革になったのではないかと思っています。
もちろん、これは突破口であって、地方支分部局なども含めれば、同じような状態がまだあるはずです。そして、別に新聞・雑誌をやり玉に挙げているのではなく、政府が行う調達、身近なものであれば紙、筆記具、コピー用紙などから始まって、いろいろな備品についても、もっと効率化・合理化すれば価格は下げられる。あるいは必要のないものも中にはあるかもしれない。
そういった改革も行革の一環として今までも党でしっかりやってきていただいたのですが、さらに拡大しなければいけないと思っています。
行革は、ある意味では地味かもしれませんが、一つひとつ積み重ねていくということも、極めて重要だと思っているところです。
※ブログの動画版はこちら
ざっと回りを見渡すと、あちこちに新聞や雑誌が置いてある。
ある本で、企業の再建に成功した経営者の方が、まずそういった不要な新聞・雑誌を削減するところから入って、それを一つの意識改革の突破口にして、いろいろな改革、つまりムダなものをやめる改革を成し遂げた、という話を聞いたことがありました。
早速、私が所属する内閣官房や内閣府を中心に、各省庁にもお願いして、定期刊行物(新聞・雑誌)の見直しを行いました。4月1日から新しい契約が始まりますので、それに間に合うようにお願いしたわけです。
その結果として、全体で約4億円のお金が浮くことになりました。カット率は30パーセントです。全体の契約としては、前年度は13億円あったものが9億円になったということです。
それでもまだ多いという見方は当然あるかと思いますが、2週間くらいの間で4億円の節減ができたということは、単に額の問題ではなくて、役所はつぶれませんからいろいろなムダが結局積み重なってしまうわけですが、一つの意識改革になったのではないかと思っています。
もちろん、これは突破口であって、地方支分部局なども含めれば、同じような状態がまだあるはずです。そして、別に新聞・雑誌をやり玉に挙げているのではなく、政府が行う調達、身近なものであれば紙、筆記具、コピー用紙などから始まって、いろいろな備品についても、もっと効率化・合理化すれば価格は下げられる。あるいは必要のないものも中にはあるかもしれない。
そういった改革も行革の一環として今までも党でしっかりやってきていただいたのですが、さらに拡大しなければいけないと思っています。
行革は、ある意味では地味かもしれませんが、一つひとつ積み重ねていくということも、極めて重要だと思っているところです。
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省庁は新聞・雑誌からみれば最高の得意先だったわけですね。それにしても4億円とはすごいです。税金の無駄遣いですね。一般の企業論理とは大きな違いがありますね。江戸時代に将軍徳川吉宗が享保の改革で主に幕府の財政改革を行いましたが、ぜひ野田内閣で平成の改革を成し遂げてほしいです。改革には痛みが伴うこともあるかもしれず、その成果もやってみないとわからないという面もありますが、日本の将来のために必要です。
投稿情報: ぽぽりん | 2012/04/04 14:29
行政の場合は、予算の100%消化を優先しているようにみえますし、また消化できていなければ次年度予算が削られるという意識がある。
企業は逆で予算から一生懸命削減策を考える。いわゆる意識の差が大きすぎるのはわかりますが、意識改革と同時に予算の仕組みの見直しも必要かと思います。
投稿情報: hitoshi | 2012/04/04 16:12
えっ????????開いた口が塞がりません。岡田副総理、いろんなところにメスをいれてくださり、ありがとうございます。
投稿情報: ryoko | 2012/04/04 22:17
ちりも積もれば山となると、言いますが、本当にそうだなぁと思います。
四億ものカットなんて、本当にすごいですね!
ちょっとしたことに気づくかどうかで、改革に繋がりますからね。
これからも、この調子で広い視野でいてほしいと思います。
投稿情報: あひる | 2012/04/05 20:52
新聞報道ならばインターネットを通じてタブレット型パソコンでみればいいのではありませんか?もちろん紙面の方が詳細に報じているかもしれませんが、大まかに目を通す程度ならばネットで十分です。契約形態にもよりますが、節約にもなります。
投稿情報: ゴンタ | 2012/04/06 03:04
経営の視点が必要、100%執行するもの、また削減した予算は基金として活用できる仕組みにすべきだと思う。行政改革の早期実現を期待する。
投稿情報: hitoshi | 2012/04/06 08:42
これは皮肉になるかもしれませんが…政治家でブログをやっている方の中では、比較的コメント欄を設けている分まともだと以前から思ってます。
かつて2ちゃんねるで中傷された類の事件もちゃんと突っ込みを入れたことでネット住人の中にはあなたを敵視している人もいますが、現在のネット社会においてその問題を指摘するのは個人的に必要だと考えています。
それと、政治手腕については存じませんが、ここ最近の「政治家」ではなく「政治屋」に元から成り下がってしまっているような人物はもう見たくありません。
ご期待申し上げます。
投稿情報: ほめぞう | 2012/04/08 04:22