全国で展開している「明日の安心」対話集会ですが、今回は、やや趣を変えて、東京大学の「五月祭」(学園祭)で、約200名の方々を前にお話をし、ご意見をいただきました。
現在1つないし2つの大学と調整していますので、今後も機会があれば、いろいろな学生の皆さんとも話をしたいと思っています。
ただ、今回は学園祭の場ということで、200名の方々の中には、学園祭にお見えになった外部の方々に出席していただいたというケースもかなりあって、そういう意味では、学生の方々中心というよりは、いつもの対話集会と比べると、若い人が多いかなという感じの集会でした。
したがって、出たご意見・ご質問も、ほぼ共通したものです。私としては、若い人がいるだけに、子ども・子育ての大事さなどについて、いろいろ議論できればいいなと思っていたのですが、確かに学生の皆さんにとって、結婚して、子どもが生まれてというのは、私の大学時代を見ても、遠い将来のことのように受け取られます。そういう意味で、子ども・子育ての話がほとんど出なかったというのも、当然かなと思います。
例によって、いろいろと大変面白いご意見をいただきました。ただ、その中で、1人の国家公務員試験を受けるという方から、(国家公務員新規採用を09年比)6割(56%)削減する具体的な根拠や内容を教えてもらいたい、というご質問をいただきました。
私は、例えば海上保安庁など、国民の安全に関わるようなところに大きなしわ寄せが行かないように、各省庁ともよく相談しながら、最終的には各省庁の了解を得たものだということを説明しました。
それはそれでよかったのですが、できれば、国家公務員を目指すということであれば、政府の責任者が来ているわけですから、削減の内容について聞くだけではなく、例えば、国家公務員を目指すにあたっての心構えや、どういう国家公務員になりたいというお話も聞ければよかったのに、目の前の採用試験の問題だけに終わってしまったのは、残念だったなと思っています。
東京大学に行ったのは久しぶりでしたが、気づいたことは、やたら建物が増えたなと。ローソンなどいろいろなコンビニも入ったりして、良くなっているわけですが、やたら増えた建物のデザインが統一されていないということが、非常に気になりました。
昔は、40年前ということになりますが、経済学部だけはコンクリート打ちっぱなしみたいな感がありましたが、それ以外は、タイル貼りというか、レンガ調でデザインが統一されていたと思います。
今やその統一性が全くないまま、好き放題に建物が建っているという感じで、少し前に東大関係者のある方から、「結局、政府と同じ、あるいは、政府以上なんですよ」というお話を聞いたこともあります。
つまり、各省庁があって、政府としての一体感がなく、省庁縦割りになっていると言われるが、大学の学部はそれ以上に縦割りで、例えば、大学全体としての改革などをしていくことは、相当手間がかかる大変なことだ、というお話を聞いたことがありました。統一性のない建物というのは、その1つの表れなのかなと、思った次第です。
いずれにしても、若い学生の皆さん、これから日本を背負っていただく方々に、しっかり頑張ってもらいたいと思った次第です。
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例によって、いろいろと大変面白いご意見をいただきました。ただ、その中で、1人の国家公務員試験を受けるという方から、(国家公務員新規採用を09年比)6割(56%)削減する具体的な根拠や内容を教えてもらいたい、というご質問をいただきました。
私は、例えば海上保安庁など、国民の安全に関わるようなところに大きなしわ寄せが行かないように、各省庁ともよく相談しながら、最終的には各省庁の了解を得たものだということを説明しました。
それはそれでよかったのですが、できれば、国家公務員を目指すということであれば、政府の責任者が来ているわけですから、削減の内容について聞くだけではなく、例えば、国家公務員を目指すにあたっての心構えや、どういう国家公務員になりたいというお話も聞ければよかったのに、目の前の採用試験の問題だけに終わってしまったのは、残念だったなと思っています。
東京大学に行ったのは久しぶりでしたが、気づいたことは、やたら建物が増えたなと。ローソンなどいろいろなコンビニも入ったりして、良くなっているわけですが、やたら増えた建物のデザインが統一されていないということが、非常に気になりました。
昔は、40年前ということになりますが、経済学部だけはコンクリート打ちっぱなしみたいな感がありましたが、それ以外は、タイル貼りというか、レンガ調でデザインが統一されていたと思います。
今やその統一性が全くないまま、好き放題に建物が建っているという感じで、少し前に東大関係者のある方から、「結局、政府と同じ、あるいは、政府以上なんですよ」というお話を聞いたこともあります。
つまり、各省庁があって、政府としての一体感がなく、省庁縦割りになっていると言われるが、大学の学部はそれ以上に縦割りで、例えば、大学全体としての改革などをしていくことは、相当手間がかかる大変なことだ、というお話を聞いたことがありました。統一性のない建物というのは、その1つの表れなのかなと、思った次第です。
いずれにしても、若い学生の皆さん、これから日本を背負っていただく方々に、しっかり頑張ってもらいたいと思った次第です。
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国家公務員採用枠の話ですが、私は公務員の給与や待遇がこの国の財政問題を悪化させているという論調に納得いかないです。そもそも、財政が悪化している根本の原因(将来も含めて)は少子高齢化に伴う税収の減少や社会保障費の増加であるのは明白なのに。。
仮に現在の公務員の人件費を10%下げても国・自治体合わせて捻出できるのが、年間2兆円程度といったところでしょうか。
しかし、40兆円以上税源が不足している中では焼け石に水としか思えません。
しかし、最近の風潮は、公務員の待遇に対するやっかみや不祥事へのバッシングがこの国を良くすると思い込んでいるとしか思えないものも多いと感じます。
また、どこの民間企業を見ても優秀な人材確保を行うためには、それなりの待遇を用意し、人材獲得競争が行われています。「民間並み」がお題目の様に唱えられる中で、人材確保の点についてだけは誰も「民間並み」と言わないのが不思議なりませんね。
さらに、天下りなどの既得権益が国民の反感を買っているのは事実ですが、その問題にしても「なぜそのような事態が発生したのか」を良く考えなければ真の行政改革に決して繋がらないと思います。
現在の待遇でも発生している天下りを無くすのに、さらに待遇を悪くしてしまえば、また新たな利権のシステムを作ろうとする人間がでてきても不思議ではありません。それに対して監視の目を強めるなどといった方策も何の生産性もない無駄な行為と思います。
副総理くらいの年代の方々には、若者に頑張ってもらいたいと仰る方が多い様に感じますが、頑張るためには希望ややりがいなどが必要不可欠と思います。
しかし、この希望ややりがいというものは自身の気力といったものだけで持続できるのでしょうか。
私自身(32歳)の経験でしか言えないので恐縮ですが、自身の気力だけでは希望や張り合いを持続することは困難であると思います。やはり、人間は周囲から評価されてはじめてやりがいを持てるし、自信の将来についても希望が持てるのではないでしょうか。
私は建設業界で社会人としての第一歩を踏み出しましたが、当時の建設業界は公共事業の大幅な削減で市場は急激な変化を迎えていましたし、大手ゼネコンの談合問題でマスコミからバッシングも相当ありました。その様な環境下で、会社としても若手の給与は業界の動向もあり、なかなか上げづらく、自分としては将来に希望を持ちにくい状況でした。また、公共事業を生業としていたことで、自分は談合といった問題には何の関係もないにも関わらず、うしろめたさを感じ、自分の仕事にプライドを持てなかったことを覚えています。
今の公務員の方達は、その当時の私に比べて、さらにひどい状況なのではないでしょうか。
法律で定められたルール(公務員の待遇と労働三権の問題)も全くあてにはならないですし、マスコミや世論の公務員バッシングもひどい。かなり多くの公務員の方々は仕事に対して、希望とやりがいを持ちにくいのではないでしょうか。
私は政治家という職業と官僚(公務員)という職業を同列に語ることは間違っていると思います。政治家という職業は、時に身を捨てる覚悟も必要な職業であると思っており、それゆえに他者から非常な尊敬を持たれ、大きな権力を得るものだと思います。外国ではどうなのか分かりませんが、日本にはその様な風土・文化があるから、司馬遼太郎さんの作品が今でも人気があるのではないかと思います。
しかし、官僚(公務員)という職業は、その起源を考えると高度に専門化した事務などを効率的に行うために組織されたものである以上、政府の職員にしか過ぎず、この点は民間の勤め人などに近いと思います。
釈迦に説法という感じがしますが、「直球」が売りの副総理なので、現行法を軽視せず、安易な人気取りなどに走らないでいただきたいと思います。長文失礼いたしました。
投稿情報: たろう | 2012/05/25 10:09