この週末(4日)は、鹿児島県の志布志市に行き、「明日の安心」対話集会を約200名近い方々にご出席いただき開催しました。
最近は、県庁所在地というよりは、それ以外の様々な都市にお邪魔をして、そしてお話をさせていただき、意見をお聞かせいただいているということです。
この志布志市での講演に先立って、同じ市内にある農業生産法人「さかうえ」をお訪ねし、社長をはじめ幹部の皆さんからお話を聞く機会がありました。
「さかうえ」は、70ヘクタール程度の大規模な農地を持つ法人ですが、元々は社長である坂上さんが地元(志布志)に帰って、自分の父親がやっておられた農地を使って農業を始めました。それから20年ほどで規模を拡大し、現在の姿を作ったというものです。
新鮮だったのが、70ヘクタール程の農地がかなり集約されてあるのかなと思っていましたが、これは全く予想が外れており、300人以上の地主の方からあちこち借りて、それ全体で70ヘクタールになっているということです。
ですから、非常に効率は良くないというか、大きな機械を積んであちこちに行かなければいけないという問題を抱えています。逆に言うと、中山間地域も含めて、今の日本でこういうやり方が成り立つのであれば、これは日本全国どこでも応用可能ではないかと思いました。
そして、南鹿児島ということで、水田ではなく、例えばポテトチップス用のジャガイモ、焼酎用のサツマイモ、飼料用のトウモロコシ、青汁用のケール等々の売り先をまず確保し、それが会社であることが多いということですが、そして値段もきちんと予め交渉した上で生産するというやり方で、拡大してこられたということです。
値段が決まっているので、効率的にやればやるほど利益は増えます。したがって、工夫を凝らしながら物事を進めていく、いわゆる経営というものが非常に重要になるということでした。
働いている方々の半数程度の20名くらいは全国から集まった若者で、それぞれ大変意欲を持って仕事をしておられる様子がうかがえました。
そして、非常に印象的だったのは、その300を超える分散した農地で作物を10種類ぐらいのものを作っているため、どこの農地で何を作って、何月何日に誰がどういう作業をしたかということがすべてパソコンで管理されていて、一覧表のようになっています。
そして、社長はその300いくつ全部見て回るわけにはいきません。大変お忙しい方でもありますが、自分のスマートフォンでそれぞれの農地の状況が把握できるということで、非常にIT化も進めながら全体をマニュアル化して、汎用性のある形で農業をやっているというのが非常に印象的でした。
こういった農業経営者や農業のやり方がこれから拡大していけば、日本の農業も国際市場の中で十分競争できる分野がある。もちろん、米や乳製品などは、いまでもいろいろな意味で守られていて、簡単には競争できないものもあるということも事実ですが、野菜や果物など、ほとんど国の助成なくしてしっかりとやっておられるところもある。そういったところは、さらに生産性を高めれば、国際市場でも十分競争できるのではないか。そういう思いを強くした、今回の「さかうえ」さんへの訪問でした。
※ブログの動画版はこちら
新鮮だったのが、70ヘクタール程の農地がかなり集約されてあるのかなと思っていましたが、これは全く予想が外れており、300人以上の地主の方からあちこち借りて、それ全体で70ヘクタールになっているということです。
ですから、非常に効率は良くないというか、大きな機械を積んであちこちに行かなければいけないという問題を抱えています。逆に言うと、中山間地域も含めて、今の日本でこういうやり方が成り立つのであれば、これは日本全国どこでも応用可能ではないかと思いました。
そして、南鹿児島ということで、水田ではなく、例えばポテトチップス用のジャガイモ、焼酎用のサツマイモ、飼料用のトウモロコシ、青汁用のケール等々の売り先をまず確保し、それが会社であることが多いということですが、そして値段もきちんと予め交渉した上で生産するというやり方で、拡大してこられたということです。
値段が決まっているので、効率的にやればやるほど利益は増えます。したがって、工夫を凝らしながら物事を進めていく、いわゆる経営というものが非常に重要になるということでした。
働いている方々の半数程度の20名くらいは全国から集まった若者で、それぞれ大変意欲を持って仕事をしておられる様子がうかがえました。
そして、非常に印象的だったのは、その300を超える分散した農地で作物を10種類ぐらいのものを作っているため、どこの農地で何を作って、何月何日に誰がどういう作業をしたかということがすべてパソコンで管理されていて、一覧表のようになっています。
そして、社長はその300いくつ全部見て回るわけにはいきません。大変お忙しい方でもありますが、自分のスマートフォンでそれぞれの農地の状況が把握できるということで、非常にIT化も進めながら全体をマニュアル化して、汎用性のある形で農業をやっているというのが非常に印象的でした。
こういった農業経営者や農業のやり方がこれから拡大していけば、日本の農業も国際市場の中で十分競争できる分野がある。もちろん、米や乳製品などは、いまでもいろいろな意味で守られていて、簡単には競争できないものもあるということも事実ですが、野菜や果物など、ほとんど国の助成なくしてしっかりとやっておられるところもある。そういったところは、さらに生産性を高めれば、国際市場でも十分競争できるのではないか。そういう思いを強くした、今回の「さかうえ」さんへの訪問でした。
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岡田さん、こんにちは
「さかうえ」さんの
農業経営に関する取り組みが
よく分かりました
岡田さんが言われるように、
このようなケースが
他の農業経営に対しても
応用していくことが出来たらいいですね
投稿情報: naomi | 2012/08/07 16:30