連休中いかが過ごされたでしょうか。私は、先般この場でも言いましたとおり、アメリカそしてイギリス、ベルギー行きがなくなりましたので、読書をしたり、比較的ゆったりとした時間を過ごすことができました。
さて、この連休中に、拉致被害者の家族の皆さんがアメリカを訪れて、政府の要人と意見交換をされてきました。
その中で、これは拉致被害者の家族の皆さんが、記者会見で言われたことですが、一部の日本の政治家が、拉致の問題が核の問題解決の障害になっているという趣旨のことをワシントンで述べていると。そのことに対して、拉致被害者の家族の皆さんが、記者会見の中で強く抗議をされました。
その一部の政治家の中に、私の名前が挙がっているということですので、このことについて、はっきりとそれは間違いであるということを、この場で申し上げておきたいと思います。
アメリカの誰がそう言ったのか、私には確認するすべはありませんが、どうもマイケル・グリーンさん(元国家安全保障会議上級アジア部長)が、そういう発言をされているようです。確かに、昨年12月に訪米した際にマイケル・グリーンさんには会っていますし、拉致の問題、核の問題について議論したのも事実です。
しかし、伝えられるような、拉致の問題が核の問題やミサイルの問題の解決の妨げになっている、あるいは、拉致の問題を重視しすぎているというような発言は一切していませんので、マイケル・グリーンさんが私の発言として伝えたということであれば、それは間違い、あるいは意図的な誤解であり、強く個別にも抗議をしなければならないと考えているところです。
この北朝鮮の拉致の問題、あるいは核・ミサイルの問題に関する私の見解は一貫しており、これは日本であれ、あるいはアメリカであれ、同じことを述べてまいりました。
まず、拉致の問題、核・ミサイルの問題はいずれも日本にとって重要なことであり、そのことに優劣はないということです。拉致の問題は極めて重要であり、同時に核・ミサイルの問題も重要だ。だから、どちらが優先するとかしないとか、そういうことはない。
そして、最終的に日本が北朝鮮と国交正常化する際には、これらの問題はすべてクリアされていなければならない。逆に言うと、拉致の問題や核の問題がきちんと解決されないまま、国交正常化することはあり得ない。これが私の考え方です。
アメリカに行った際に、テロ支援国家の指定解除の問題が議論になりました。このことに関して、私が従来から申し上げていることは、拉致の問題を抱える日本人として、アメリカの決定は残念である。しかし、一部にこのテロ支援国家の指定を解除したことをもって、日米同盟にひびが入るというような議論があるが、その点については、私はそう思わない。
日本にも、拉致の問題や核・ミサイルの問題といった国益があり、アメリカにもアメリカの国益がある。両国の国益が常に一致するとは限らないので、ときにはこういう日本から見て誠に残念な、そういう決定が行われるということはある。しかし、そのことによって日米同盟にひびが入ったと、そこまで言うのは間違いである。そのように私はアメリカでも述べてまいりました。
以上が、私が従来から、あるいはアメリカで述べていることであって、拉致の問題が、核やミサイルの問題の解決の障害になっているとか、拉致の問題を重視しすぎているとか、そういった発言は一切行っていません。
こういった誤解が生じたことは非常に残念ですが、私も政治家として自分の発言には責任を持っていますので、こういう発言がなされていないにもかかわらず、そういったことが伝えられることは、非常に残念だと思います。
※ブログの動画版はこちら
マイケル・グリーンさんは、共和党系の方ですか。
通訳が間違えたということはあるのでしょうか。
このいった言わない系の話は、嫌ですね。岡田さんも、このごろ、試練続きで、大変と思います。
何か、小沢さんと一緒に潰してしまえ的圧力が働いているようで、恐ろしい。
めげずに、がんばってほしいです。
投稿情報: 地球人 | 2009/05/08 23:06
お疲れ様です。最近はまた精力的に地方を回り始めてくださっているようですね。立候補者にとっては大変有難いものだと思います。今日のことについては、疑いたくはありませんが、米国の意図したものであるなら疑問が沸いてきます。なぜそんなことをするのか?そうやって拉致被害者との軋轢を生むようなことをなぜ?
岡田さんもこれから先、政権交代に向けてどんな問題が起きてもおかしくないことをしっかり見極めて国民のために、真の民主主義を勝ち取るためにどんなことにも負けずに頑張ってください。政権交代を実現してくださることを願っています
投稿情報: ヨウ | 2009/05/08 23:49
連休は充分な休養をとられたご様子でよろしかったですね。海外視察を中止なさった選択は、いろいろ準備もされて残念では有りましたが今回は正解だったと思います。それにしても誤解を受けている岡田さんを大変お気の毒に思います。出る杭は打たれる世の中と解っていても、お辛いですよね。何故もっと本当の岡田さんを解って頂けないのか不思議で仕方ないです。岡田さんをはじめ、論客揃いの民主党に是非とも政権を執って頂き日本を作り直して行きたいですね。来たるべき党首討論に注目したいところです。いつも応援しております。
投稿情報: 竹の子 | 2009/05/09 01:44
> 強く個別にも抗議をしなければならないと考えているところです。
当然のこととして抗議をされるのですよね? では、その顛末はどうなったのか、ご報告をお待ちしています。
> それは間違い、あるいは意図的な誤解であり、
後者の「意図的な誤解」であるとするなら、ゆゆしき問題であります。そういう認識を岡田さんは持たれたほうがよろしいかと思います。
投稿情報: fakeKilroy | 2009/05/09 15:37
岡田さん、今晩は。
拉致問題については、大学の現代史の授業でもやりました。拉致は犯罪で、国家主権の侵害です。そして、今までに北朝鮮から帰国出来た人もいましたが、まだ北朝鮮には沢山の拉致被害者がまだ残されているのです。
だから民主党が政権をとり、仮に岡田さんが内閣総理大臣になったら拉致問題に積極的に取り組んで頂きたいと思います。
僕は、岡田を応援しています。絶対、総理大臣になって下さい!!
投稿情報: 春日 | 2009/05/11 22:47
2区民ですが失礼いたします。
小沢代表が辞任されました。
明日から代表戦が始まると思いますが、岡田さんには是非賢明な判断をお願いしたいのです。
というのも、昨年の代表選で岡田さんが自重して出馬されませんでした。
そのときに郵政選挙の敗北の責任を次の総選挙までずっと考えていかなければならないからだとおっしゃられました。
政治家にとって言葉は命です。
とりわけ、岡田さんのような真面目さがウリの政治家にとっては最大の武器です。
それをたった1年もしないうちに覆して出馬するとなればどうでしょうか。
このブログをずっと見ておいつづけている人は少ないかもしれません。
しかしながら、ずっと見ている人は、岡田さんの意見に変化に疑問を抱くでしょう。
政局や時機にかかわらず、自分の意見を曲げない真面目さ、それが岡田さんのいちばんの武器であり、魅力だと思います。
状況に応じて自分の意見を変える政局屋の列に岡田さんを加えたくはないのです。
長々と失礼しました。
しかし自分の言葉に責任を持つことにかけては政界中探しても右に出るもののいない岡田さんのことですから、このような心配も杞憂におわるだろうと信じております。
投稿情報: 四日市市民 | 2009/05/12 00:11
岡田さんの考えがよくまとまっていて理解する事が出来ました。この誤報についてはもっと周知徹底されるべきではないでしょうか。まずは拉致被害者奪取するくらいのご覚悟で問題に取り組まれるであろうことを期待いたします。
投稿情報: 周辺子 | 2009/05/12 06:59
日本の国益とアメリカの国益は違うと。
本当のところは難しいでしょうが民主党をアメリカ政界に
売り込むことは必要との思いでなされたのでしょう。なせば成
るとの思いが伝わります。
なにかと大変でしょうが頑張って下さい。
投稿情報: 三重3区住民 | 2009/05/12 23:58
拉致問題は主権侵害の最たるものであり、人権侵害でもあります。決して許されるものではありません。
「間違い、あるいは意図的な誤解」とのことですが、それが事実だとしても、誤解を与えてしまっているということ自体が問題でしょう。
実際にどういう発言をされたのかはわかりませんが、結果として報道されている内容で米国側が理解しているのであれば、それは岡田さんの発言なのではないでしょうか。
「相手が勝手に誤解したのだから、知りません」では済まされません。
誤解を解く努力はされているのでしょうか?
個別に抗議されるとのことですので、当然、マイケル・グリーン氏を含む米国側に抗議されるのですよね?
抗議の内容と事の顛末は、きちんとマスコミを含めて公表されるべきだと思いますし、そのことを期待しております。
投稿情報: 圭人 | 2009/05/13 01:44
拉致問題を解決するには岡田さんが党首となら無ければ進展は期待出来ないと思います。
既にあるジャーナリストが政府会見とは異なる情報を発表し、物議を醸しております。
物事の本質的な部分で、世論は真実がどうなのかを一番知りたいと思っています。
それは家族会の方達もそうだと思います。
既に30年以上も苦しんでおられる家族にとって、安否が確認出来ないほど苦しい物はないでしょうか。
身勝手な北朝鮮の言い分ばかりを聞かされている現状ですが、一刻も早く、その苦しみから解放してあげるのは日本政府の責任だと思います。
盤石で堅牢な性格で定評ある岡田さんかもしれませんが、今後の政局を考えた場合には今度の党首選はとても貴重で重要であることは言うまでもありません。
是非、出馬をして頂きたいです。
そして、次の総選挙では是が非でも新政権を掴み取って頂きたいと思います。
投稿情報: せっしー | 2009/05/13 03:47
初めまして、夜分遅くにすみません。
拉致に関する報道は岡田、前原両氏を民主党の中でも取り分け信頼している私としてはショッキングなものでした。日本国民が拉致されたことは、言いかえれば日本の安全保障上の不備・責任であったとも言えることで、政府は全力を尽くして拉致被害者の奪還を強く抗議しなければなりません。
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また昨今は小沢代表の公設秘書逮捕、小沢氏の代表辞任がマスメディアを騒がしておりますが、氏が国策捜査であると断言し検察を非難する一方で、なぜ小沢氏本人が自身の潔白を記者団の前で堂々と主張されないのか疑問に感じておる次第です。
検察が強制捜査に乗り出した時点でキチンと主張をなされれば国民も『検察はオカシイ!』と思ったかもしれませんし、政権奪取へのファクターへとなり得たかも知れません。私自身もキチンとした説明を期待しておりましたが、記者の質問に対して抽象的な反駁に終始するばかりで益々、疑問が深まりました。誰を信用すれば良いのか国民の多くは混乱しているものと思います。
今となっては後の祭りかも知れませんが、『私が検察を非難した理由は~』と小沢氏は国民の前で堂々と説明をすべきでしょう。自身の正当性を訴えた上で、他党や検察を俎上に載せれば国民の目も変わるかもしれません。今回の代表辞任会見だと『逃げた、やっぱり小沢さんは怪しい!』と感じた国民は多いはずです。
僭越ながら、もう一度、熟慮されることを、お勧めします。
長文乱筆、失礼しました。
応援しています。
投稿情報: 極東 | 2009/05/13 04:00
おはようございます。
先日、インターネット上で配信されていた記事を見てとても驚きましたが、岡田さんのブログを読んで、岡田さんの言いたいことに納得がいきました。
それと同時に、違う言語での意思疎通を図る方法がとても難しいことなのだと思いました。
投稿情報: 一有権者 | 2009/05/14 09:20
この頃報道機関の記事やこのような拉致被害者記者会見の発言のように、一方の方がこう言ったという事を、相手当事者の確認を得ないまま発表するあるいは報道するという事に違和感を覚えます。
家族会の方と岡田さんとが敵対関係にあるというなら別ですが、アメリカの高官と会談した折こういう話がありましたが、岡田さん前原さん本当ですか?と確認の電話ぐらい出来なかったのでしょうか。疑問です。
誤解を解くには当事者同士が率直に話し合うのが一番解決に早いのではないでしょうか。その上で、相手の発言に対し抗議なり異議を唱えてください。岡田さんもそうしてください。
小沢さんの問題も検察の都合のよいリークをそのままたれながすマスコミもよくありません。ある方向を持って誘導する報道には辟易します。
なにはともあれ、代表戦ですね。時間はありませんが正々堂々戦い民主党の底力を国民にアピールして、どちらが代表になっても一緒になって政権交代を実現してください。
検討をお祈りいたします。
投稿情報: 一般市民 | 2009/05/14 14:23
はじめまして、拉致問題は身内の方がかなり高齢になってきているので、早く解決していただきたい問題ですが、なにぶん相手が相手だけに難しい問題だと思いますが、民主党が政権を取ったら、どのような手をお考えでしょうか、多少なりとも政権が変わればなんとなく希望が持てそうな気がしますが、なんか画期的な案があるのでしょうか、あの国は此方から、お願いしても無理だと思うのですが。
投稿情報: 吉左衛門 | 2009/05/15 03:00
私は民主党を支持する一人です。代表選挙されてるお二人の演説聞いて 政策自体はそう変わりはないようですが、政策を実現する為の財源の話はそれぜれ異なるようで 私が思うには いろんな議論しても財源策は出てこない 一番は議員を削減するのも財源策ではないかと思います。
民主党に期待してます。頑張ってください。
投稿情報: うさぎ | 2009/05/15 19:01
核も拉致も優劣はないというのは、その通りなのですが、実際の政治ではプライオリティーを付けて解決していくことが必要です。そのプライオリティーのつけ方で、賛否は別れるでしょうが、いずれにせよ全てを同時にというのは言うは易くでしょう。
投稿情報: RealWaveConsulting | 2009/06/03 21:02