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2010/07/06

外相の仕事─外交政策の決定、外相会談、国際会議など様々

070501[1] 参議院選挙もいよいよあと1週間となりました。私も外務大臣の仕事の合間を縫って全国を回っていまして、週末(7月3日、4日)も九州5県を回ってきました。

選挙の話は、この場でするのは(公職選挙法上)適当ではないと思いますので、今日は、私のブログを読んでいただいた高校3年生のゆうさんからの質問にお答えしたいと思います。


ゆうさんからは、「大臣の仕事の内容が、授業で学んでもよくわからない」というご質問をいただきました。

なかなか外務大臣の仕事を一言で言うのは難しいのですが、結局これは、外務省が何をやっているのかを答えるのに等しいのかもしれません。少し分かりやすくお話をしてみたいと思います。

まず、外務大臣は外務省のトップですから、外務省として重要な政策を決定するための、最終的な決定権者です。

例えば、最近であればイランの核開発疑惑に対して、国連安全保障理事会で制裁の決議をしました。それに、日本としてどう対応するのか、あるいは、議論をどうリードするかについて、国連の現場で大使がいろいろと交渉しますが、そういった報告を受けながら、日本としての対応を決定していきます。外務省の中にはそれぞれ担当の課や局があって、いろいろな考え方を示しますが、最終的に決めるのは大臣です。

あるいは、情報公開。過去にあった資料で30年経ったものについて、文書の公開を行いますが、個人のプライバシーや国の安全に関わるものなど、なかには公開できないものもあるかもしれません。最終的に文書を公開するかしないかを決裁する、つまり、決めるのも大臣です。

そういった具体的な政策の最終決定が、大臣の仕事になります。

そして、もちろん外務大臣として、外務省の職員全体の人事や予算といったことも決定しなければなりません。例えば、先般外務省内でいろいろと議論をしていただき、女性職員が働きやすい職場を作っていくために、外務省として取り組まなければいけない様々なご指摘をいただきました。

そういったことについてもしっかりと努めていくことも、大臣のもとで関係の課や局が取り組んでいくことになります。つまり、外務省の職員が、しっかりと力を発揮して仕事に取り組むことができる環境を作っていくことも、大臣の重要な仕事だと思います。

それから、これは外務大臣にかなり特徴的な仕事かと思いますが、外国に行くことがあります。やはり、直接会って話をすることは非常に重要です。あるいは、国際会議に出席することもあります。

参議院選挙が終わると、アフガニスタンのカブールで世界中から主要な国の外務大臣が集まって、アフガニスタンの復興支援のための会議を開催する予定になっています。

そのあと、ベトナムでASEAN(東南アジア諸国連合)の国々の外務大臣が集まり、そこに日本の外務大臣としても参加して、そして、ASEANの外相との間で会議を行うことになっています。

そういった様々な会議に出席をすること、あるいは、外国へ行ってその国の外務大臣、首相や大統領に会うことも外務大臣の重要な仕事です。

例えば、先般韓国に行って、柳明桓(ユ・ミョンファン)外交通商長官だけではなくて、李明博(イ・ミョンバク)大統領ともお会いをして、様々な意見交換をしました。そういったことも重要な仕事の1つです。

合わせて、日本にもたくさんの外務大臣がお見えになり、そういった外務大臣と会談をすることも非常に重要です。

実は、今日(7月5日)、メキシコのエスピノサ外務大臣が日本に来られています。今日の夕方から夜にかけて、おそらく45分くらいかけて、日墨(メキシコ)外相会談を行い、そのあと、夜の食事をともにしながら、なお会議を続けることにしています。

ちなみに、エスピノサ外務大臣とは、私が外務大臣になってから、この10カ月で4回会談をしています。やはり、3回、4回となってきますと、お互いの考え方も良く理解でき、個人的にも親しくなってくるので、より信頼関係に基づいた議論がしやすくなります。

私が4回会っている外務大臣は何人かいますが、5回会っている外務大臣は3人います。アメリカのクリントン国務長官、中国の楊潔篪(ヨウ・ケツチ)外交部長、そして、韓国の柳明桓外交通商長官です。

この3人の外務大臣とは、5回会って、それぞれ30分から1時間くらいの会談を行っています。そういう形で、なるべく多くの外務大臣と会う。ある程度会うと、電話でも意思疎通ができるようになります。

実は、今日、私はトルコのダーヴトオール外務大臣と電話で話をすることになっていますが、お互い親しくなると、電話で済ませることも可能になります。

そういった会談をしながら、2国間の問題や、気候変動や核軍縮・不拡散の問題、アフリカの貧困といった、人類共通のよりグローバルな様々な問題についても議論できるようになります。

他にも外務大臣の仕事はいろいろありますが、ざっと言うとこんな感じです。

少しは、外務大臣の仕事についてイメージを持っていただけたでしょうか。何か役に立てたとすれば、大変幸せです。

※ブログの動画版は
こちら

コメント

レイ

お、おほわぁぁ~、岡田さんが、コメントの質問にお答えになっていますね、、!!こんなことを目にする日が来るとは、、!!さすが、未来ある若者を大事にされる岡田さんです、、!!

ゆうさんのコメントの中の質問を読んで、ちょっと種類とお話そのものが違うかもしれませんが、基本的事柄に疑問を沢山持っていたけれど、誰に訊いても納得できなかった、小中高校生の時のことを思い出していました。あまり関係ないかもしれませんが、ちょっと書かせて頂きます。

学生の時など、一度はまってしまうと、幾ら訊いても分からない、、という感じの疑問を、持ってしまうものですよね、、。

社会科系でまず小(中?)学生の私がつまづいたのが、「貴族」でした。

現在も私は、かなりものを知りませんが、それにしても多少生きていると、それらの言葉や存在自体に慣れたり、たとえ直接目にしたり触れたりしなくとも、文学などの二次的なものでいつの間にか知ることになるので、昔のように根源的な不可解さは持たなくなるようです。

ところが、大人のように、そうした過程を既に持っているわけではない子どもに対して、そういう未知の概念を突如、たいした説明もなく、自明のものとして語り始める教育というのは、教わる側の子どもにとって当惑させられることが多いと思います。

「皆仲良く、平等!」というような標語を掲げた教室の中で、先生がなんの前置きもなく、自明の存在として淡々と「貴族」について教え、また、「戦争はいけません」と言っていた先生が、目を輝かせながら戦国時代の戦法について語る、、というのは、頭も心もまっさらな状態の子どもには、大変に不思議な気がしたものでした。

そして、その不思議さは、質問によっても完全に解消されることはなく、結局そうした気持ちはとりあえずおいておいて、教科そのものに慣れ親しむことができない状態で、幾多の謎を抱えたまま、我慢して学び続けて大人になるのを待たねばなりませんでした。

では、どう教えるか、ということは難しいですが、少なくとも、教育関係の方々には、子どもや若者が、教わる対象そのものと、初めて出会い、その対象の存在が未だ自明のものとして認識されていないのだ、ということを常に念頭に置いていて頂きたい、と思います。

また、子どもや若い人たちにも、そうした疑問には、きっと何かその人自身や、社会にとっても根源的で重要なものへ発展していく何かが内包されている場合もあると思うので、疑問を持ったら、堂々とその疑問の正当性に自信を持っていて欲しいと思います!

岡田さんのように、おそらく若者の疑問についてのそうした複雑さを理解しつつ、優しく答えてくださる大人も少なくとも一人はいらっしゃることですし!

いいちこ

ブログのコメントに、目を通されてると知ってしまうと、くだらない事がかけなくなってしまいますね・・・笑
外務大臣のお仕事、色々ありすぎて大変そうです。秘書の方も大変なのではないでしょうか?いつもお疲れ様です。
参院選が終わったら、また海外へ行ってしまうのですね。少し寂しいです。向こうがこっちに来てくれればいいのに。治安の悪い国への訪問は特に心配です。お仕事が終わったらササッと帰ってきてください。

ゆう

質問に答えていただいて、ありがとうございます。

とても分かりやすい説明で、理解しやすかったです。

本当にありがとうございます。

これからも外務大臣のお仕事頑張って下さい。

naomi

今回のブログで、外務大臣としての任務が、日本だけではなく、世界につながっている奥の深い仕事だという思いに改めてなりました。

そういう中で、大臣の仕事・選挙の活動と、激務をこなされている岡田さん。
本当にお疲れ様です。

そして、ゆうさんからの質問に答えていらっしゃる岡田さんを拝見し、岡田さんの優しいお人柄がとても伝わってきましたし、嬉しい気持ちになりました。

Dr Pepper

自分も興味がありながら具体的には知らずにいたので
外務大臣ご本人から説明してくださって嬉しかったです。
ニュースにならない部分でも
各国の大臣が日本へ来られていることが驚きでした。

吾輩

民主党頑張って。岡田大臣支持します。

京子

本当にコメントに目を通していらっしゃるのですね。やっぱり、さすがです。ゆうさん、果報者ですね。
岡田さん、参院選、勝ちにいきましょう!!

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