もう1点は、今日閣議決定された道路特定財源についての問題です。
これは明らかに、安倍総理は公約違反をしています。安倍総理は所信表明演説の中で、「道路特定財源については、一般財源化を前提に見直しを行い、年内に具体案を取りまとめる」と国会で表明されました。
その具体案の取りまとめが、実際には来年の通常国会ですらなく、再来年にまで引き延ばされるというのは、どういうことでしょうか。
そして、「一般財源化」と言われながら、実際には道路財源として使わない部分について一般財源として使う、そういうふうに読み取れるような閣議決定は一体何なんでしょうか。
一般財源化というのは、言うまでもなく、全体を一般財源として使うということであって、余ったものを一般財源として使うということとは根本的に違います。
そして、最も重要なことは、特別会計をやめて、ガソリン税その他の道路特定財源にいまなっているものを一般会計に入れるということです。
特別会計という、国土交通省、特にその中の道路局の財布の中で運営されている限り、本当に他の財源との関係で必要かどうかという判断はやりようがないわけで、特別会計を廃止し、一般会計に入れるということこそが本当の改革であるということを申し上げておき、そして、安倍さんは公約違反をしているということを、もう一度はっきりと申し上げておきたいと思います。
こういう政治では、先が本当に思いやられます。
“道路特定財源を一般財源に”するとういのは、自民党の小泉前内閣の“聖域無き構造改革”の重要なポイントだったと思います。それが結局は“使った残りがあれば、一般財源に”なんて言えば、省庁が残す訳が無いのではないですか。それどころか足らないという事で、一般財源からまだ持ち込もうとするかも知れません。健全な財政再建のための改革が、これでは間然に“骨抜き改革”です。安倍首相の指導力の欠如が問題なのか(国民からすれば、首相になる前の拉致問題の時の強い安倍さんはどこへ行ってしまったんだって感じです)、それとも国の官僚の何時もの常套手段(結局は省利省益を守る)ためなのか、あるいは道路族の抵抗のせいなのか、兎に角、安倍首相は首相になられてから、“強い指導力と意志”が国民に伝わって来ません。“美しい国”とか“愛国心”とか、観念的なことばかりで、国民はもっと将来につながる具体的な事を望んでいると思います。細かく調査して書いている訳ではないので、誤認しているところがあるかも知れませんが、一般国民の感覚として、最近の安倍政権には今の時代に必要とされている“強い指導力”が見えません。
投稿情報: 阿頼王 | 2006/12/08 23:47
この件に関しては本当に民主党に期待しています。
頑張ってください、もう一押しです。
投稿情報: bando | 2006/12/10 00:42