今日は残念なお知らせをしなければいけません。
我が郷土の大先輩・山本幸雄先生がお亡くなりになりました。95歳でした。
山本先生は元々警察官僚で、当時日本のリーダーの1人だった河野一郎さんに非常に信頼されて、最終的には旧建設省の事務次官を務められたあと、衆議院議員に立候補されました。
先生は大変謙虚なお人柄で、同時に行政手腕のある方でしたが、私にとりましては、政治の世界で父親とも言うべき存在でした。
私は山本先生の後を受けて、地元から出馬させていただきましたけれども、当選させていただいたあとも、いろんな面でご指導をいただいてまいりました。
特に思い出深いのは、私が自民党を離党するとき、山本先生はずっと自民党で通されてきた方ですので、そのご了解を果たしていただけるか、随分私自身も悩んだわけですけれども、しかし、「君がそれがいいと思うのなら、その信念を通せ」と言っていただいて、自らもそのときに自民党から、私が所属した新生党に移っていただきました。このことを大変ありがたく、そして、思い出深く思い出すわけです。
山本先生は最近まで大変お元気にされていて、私が民主党の幹事長になって総選挙で地元に戻れないというとき、選挙の公示当日に応援演説をしていただきました。そして、私の代表就任につきましても、本当に喜んでいただいたわけです。
昨年の正月に、桑名のご自宅をお訪ねして、お話をさせていただいたのが私としては最後でした。
脚が少し弱られたかなという感じは当時ありましたが、しかし、お話をさせていただくなかで、非常にしっかりとした見通しと、そして、いつものことなのですが、足元・自分の選挙区をしっかり大事にしないといけない、途中落選を何回かされた先生のご経験に基づいて、そういうアドバイスをしていただいたことを思い出します。
その後、体調が良くないというお話は聞いていましたが、先生側のご希望もあって、お見舞いには伺っていませんでした。
昨日お邪魔をして、先生と最後の対面をさせていただきました。大変威厳に満ちた、そして安らかなお顔でした。
山本先生は私にとりましては、国家公務員としても、そして政治家としても大先輩で、同時に、見習うべきところの多い、立派で、謙虚で、そして素晴らしい政治家、人間だった。そう思っています。
先生の安らかなご冥福を心からお祈りしたいと思います。
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