今日は予算委員会の一般的質疑で質問しました。テレビ放映はされませんでしたが、インターネットでご覧いただいた方もいらっしゃったと思います。その中身について少しお話ししたいと思います。
まず私が取り上げたのは、今日の新聞でもいくつか報道していましたが、自民党の中川幹事長が講演で語った言葉です。
つまり、総理が閣議の場に入ってきても私語をやめない閣僚がいたり、あるいは、官邸の周りにいる政治家の中で自分のことしか考えない人がいる。そういう人は官邸を去るべきだ――。そういう趣旨のことを中川幹事長は講演でお話しになったわけです。もしそれが現実だとすると、これは大変由々しきことだと思います。
塩崎官房長官は、閣議の中のことは言えない、ということで、間接的では認めた形になりましたが、その上で、中川発言について後半では否定しました。
閣議というのは日本の最高の意思決定の場であり、そして、日本国内閣総理大臣が主宰をするわけですが、その総理大臣が入ってきても、勝手にてんでばらばらに学級崩壊のように話をしている閣僚たちがいるとすると、一体この内閣、求心力はどうなっているんだろうと私は思います。
これで緊急事態などが起きたときに、きちんと責任ある対応がとれるのだろうかと、そういったことが大変気になり、少し官房長官とやり取りをしました。
その他、今日申し上げたことは、もう1つ、外国人労働者の問題です。
現実の問題として、外国人労働者、研修生や日系人に人たちが単純労働に従事しています。つまり、外国人労働者は単純労働には使わないという内閣の方針は事実上形骸化している。そういう中で、きちんとしたたがをはめていかないと大変なことになるのではないかと私は思います。
例えば、子どもさんを学校にやらない日系人、そういう日系人の子どもさんたちが定住するということになると、義務教育すら終えていない若者がどんどん日本に増えていくことになります。やはり日本に来て働く以上は、子どもさんを学校にやってもらわなければならない。
あるいは、研修生も数がどんどん増えていますが、なかなか日本人が就きたがらないような職業、つまり単純労働に事実上従事している人もかなりいます。
一方で、「研修」という建前は変わりませんから(労働者ではない)、1年目は最低賃金以下の非常に劣悪な条件の中で働いている人もいます。
もちろん、ちゃんとした中で働いている人もいますが、もう少しきちんとした方向性を出して、たがをはめたうえで単純労働も一部認めていくということにすべきではないかと私は申し上げました。
その他、最近出た政府の「底上げ戦略」、私は「上げ底」だと言っていますが、そういったことについてもやり取りをしました。
まあ、見ていますと、本当にばらばらな内閣だなという感じがします。官房長官の答弁を聞いていても、国民に向かってきちんと説明しようという感じは全くないわけです。
いずれにしても、今日の議論はあまり得られるところがなかったなという感じが一方でします。外交の問題も是非議論したいと思いながら、今回もする時間がありませんでした。次回に是非しっかりと行っていきたいと思います。
外国人労働者に対して言及されること、評価致します。
留学生が超格安労働者となり、偽装請負もされている事実。
いまここにいる外国人を不当に扱う非礼さを改め、大切に迎え入れるのは人間として当然なこと。
現状の差別的な扱いでは、日本はただ金のために来る国で、憎しみの対象にしかならないでしょう。
一方、例えば看護士が激務で離職し、介護士が給料が安すぎて辞める補充に、フィリピン等から大勢看護士・介護士を受け入れつつある。
日本人を排除し、外国人を受け入れるのは、国益とは逆。
無闇な条件緩和は、国が崩れ、不毛な状況になるのは目に見えている。
日本人も外国人もモノのように使いわけ、ただ浅ましく近視眼的に利益を追求するのはいい加減にしてほしい。
大きな視野で未来を(せめて10年後を)見渡すくらいの政権に担ってもらいたい。
PS
蛇足ですが、中川氏の発言は、国民からするとバカみたいなので、あまり問題にしないほうがいい。
揚げ足取りはスマートでない。自滅を静かに伺われたほうが、好感が持てます。
投稿情報: 遙 | 2007/02/19 23:17
(雇用の)機会平等に力点を置くという官房長官の答弁については共感致しました。
しかし、グローバル化された経済という現状への認識においては、機会平等だけで二極化を容易に解決出来るとは考えにくいのです。(私は自由競争を否定するものではないのですが)、小泉政権の下に規制が緩和されてからの、日本への欧米投資市場の著しい参入に対応するには、国内の投資市場の規模を拡大すると同時に企業価値を高めておくことが必要不可欠です。しかし、国内においても投資市場ばかりが急速に拡大されると、個人の投資家に配当される部分での比率が下がり、機関投資家と上場企業との間で配当(投資分野における再分配といえる)が延々ループし、結局個人消費が伸び悩むこととなる。
そして海外の金融機関で資金洗浄が繰り返され、きれいな米ドルの顔をした大量の(投資経済としての)外資の流入と、これが続けば円安が伴うこと。また合法内で活動している民間投資、経済市場には政治が介入出来ないということ。
こういった現状を的確に捉えながらの、政府が推進する機会平等がもたらす効果を最大限に活かすことが、今の日本経済にとって望ましい状態だと思います。
そして政治家の皆様方には、いつも時事に敏感で居ていただきたいです。
一昨年の選挙に於いても非常に気になったことは、粉飾決算等への疑いが浮き上がる遥か以前から、違法すれすれどころか合法すれすれのマネーゲームを堂々と豪語しておられたホリエモンを担ぎ出し、明らかに政党カラーを全面に押し出しながらミーハー層の支持を取り込もうとしたともとれる姿勢は、投資マネーゲームに先行されたグローバル経済と切り離せないマネーロンダリングという問題にも自民党はかなり‘鈍感’でおられたのであろうかという印象です。当選しなかったから良いなどという次元の話ではないと思えてなりません。
投稿情報: 小原 | 2007/02/21 00:23
小泉氏の規制緩和のところですが、直接的には企業・団体献金の外資規制を緩和し、これにより外資の流入が加速度を増して…という意味の文章を書きたかったのですが(きょう0時20分頃)書き方を間違えたかもしれません、申し訳ありません(・・;;;)
投稿情報: 小原 | 2007/02/21 11:34
中川幹事長は最低男ですね。(幹事長と言う前に人間として。ってね)
岡田さんは中川さんと国会で論戦したことがありましたっけ?
小泉さんと岡田さんの国会問答も性格がでていておもしろかった(いまでこそ笑えますが、当時はカッカとして見てましたが)ですが、中川さんとの論戦も(国会に限る)見てみたい。岡田さん引き立つと思いますよ。
投稿情報: ゆり子 | 2007/02/22 22:05