明日からいよいよ参議院選挙が始まります。私も小沢さんや菅さん、鳩山さんとともに全国を回る予定にしています。
明日は出陣式ということですから、私は三重にいて選対本部長としての責任を果たすつもりでいましたが、昨日急遽党本部から熊本に行くようにというご指示をいただきました。
少し「抵抗」はしたのですが、本部で決めたということであれば、これを受け入れるしかないと思っています。
明日は熊本、そして、民主党が推薦している候補者がいる島根、明後日は鳥取、岡山、山口ということで、西日本を中心に当面は活動していくということになります。精一杯頑張って、しっかりと勝利を確実なものにしたいと思います。
ただ、私は29日の投票日まで随分時間がありますから、これから何が起こるか分からない。現時点では追い風ですが、これから投票日に向かって様々なハプニングが起こるだろうと思っていますし、したがって、この選挙について決して楽観は許されないと思っています。
去る7月9日に発表されたマニフェストにおいて、民主党は、防衛問題における国会の関与とシビリアン・コントロールの見地を重視するという党の基本的立場を再確認しました。そこで、安全保障に関連して、ひとつ要望をお伝えさせてください。
防衛庁が省へ昇格され、自衛隊の海外活動が本来任務化され、今後、その権限が強化されていくことにともない、国民の自由と権利の保護という面でも、またコスト面でも、リスクが大きくなっていくと思います。そこで、私は、憲法を改正するにせよ、しないにせよ、防衛政策に対する立法府(国会)の関与をより強めるべきだと思っています。とくに小池新防衛大臣は日本版NSC(国家安全保障会議)の主唱者ですが、仮に日本版NSCを設置して、安全保障に関する権限・情報をそこに強力に集中させるとしたら、それに見合うだけのチェック・アンド・バランスを民主主義のシステムの下で効かせる必要があると思っています。
アメリカ憲法では、国防長官、国務長官など各省長官の任命並びに統合参謀本部議長など高官の任命には、大統領の指名だけでなく上院の過半数の賛成が必要とされており、とくに上院の委員会では指名された長官や高官候補者に対し、その考え方、基本方針などにつき、公の場(TV中継あり)で、非常に厳しい事前のチェックがされます。
そこで、日本でも、立法により、NSCを構成する国務大臣(防衛大臣、外務大臣、官房長官)及び統合幕僚会議議長の任命については、首相の指名だけでなく、参議院の過半数の同意を要するとし、正式任命前に、大臣あるいは議長として指名された被指名者を参議院の委員会へ呼んで、事前にチェックするというのもひとつの方法だと思います。参議院の防衛委員会や外交委員会で、被指名者の基本的な考え方(国民の自由と権利についてどう思うか、シビリアン・コントロールについてどう思うか、核兵器についてどう思うか、これまでの発言内容、政治資金、等々)およびその基本方針(コスト増についてどう対処するか、等々)などにつき、被指名者に細かく質問し、確認します。不適切な人間は、そこで排除します。
問題点としては、大臣の任命に参議院の同意を要するとすることは、首相の大臣任命権を規定する憲法68条ならびに権力分立の要請に反するのではないかという点があります。しかし、国会の国政調査権を定める憲法62条、並びに内閣が連帯して国会に責任を負うと規定する憲法66条で正当化しうるのではないでしょうか?。さらに、首相の任命権を定める憲法68条も、首相が大臣を罷免するときは「任意」に出来ると規定しているのに対し、任命については「任意」という言葉がありません。そこから、大臣任命は首相の専権事項ではないと読むことも可能だと思います。
また、閣内不一致が生じるのではないかという反対意見も考えられます。しかし、仮に大臣任命に参議院の同意を要するとしても、首相には指名権があります。参議院は、不適切な候補者を拒絶(VETO)出来るだけです。参議院が、大臣にはこの人が良いと指名することは出来ません。最終的に、首相が指名した候補者に参議院が同意すれば、仮に首相にとって第2、第3の候補者だったとしても、首相の意思に沿う人材なので、閣内不一致にはなりません。
NSCは、仮に設置されれば、国民の運命に直結するきわめて重要な決定を行います。そのため、事前のチェックで最適・最良の人材を選考すべきです。論功行賞や情実人事で大臣を決めたり、就任してから問題発言や事務所費問題でバタバタするのは、もうやめて欲しいと思っています。最終的に憲法で規定すべき内容かも知れませんが、とりあえず一般法でも実施しておく価値と必要はあると思われます。権限の強化あるところ、常に、より強力なチェック・アンド・バランスを効かせることが民主主義の要請だと思います。岡田さんは、どう思われますか?。ご検討をいただければ幸甚です。お体に気をつけてがんばってください。
投稿情報: Abraham_Lincoln | 2007/07/11 20:55
いよいよ参院選が始まりましたが、いつも選挙のたびに思うのですが、各政党ともなぜあれほどタレントや有名人候補を出すのか。タレントや有名人だと当選後すぐに辞職する人も一部に入るから、何か投票をした人を馬鹿にしていると思いませんか?せめて任期だけは全うして欲しい。そして、普段はいばっているくせに、選挙だと米搗きバッタのようにぺこぺこする候補者はいらいと思うし、他政党の悪口にしか聞こえない他政党の批判、私として他の政党批判などは聞きたくなく、その政党やその候補者、これからをどうするのかが問いたいわけでありまして。そして、今回、他の地から、三重県へ越してきたわけなんですけど、投票が前住所地での投票で前住所地で投票または不在者投票をするか、現住所で不在者投票するなら、わざわざ前住所、選挙管理委員会へ不在者投票用紙の請求手続きをして郵送してもらい現住所の選挙管理委員会へ不在者投票と面倒くさい手続きかわざわざ前住所地まで行っての投票必要です。もうすこしなんとかならないですかね。これから、大変忙しいと思いますが、お体に気をつけてがんばってください。
投稿情報: h | 2007/07/13 14:57
hさんの投稿、全面的に賛同致します。
政治は、人気取りでなく、本当に政治に精通した人が立候補して、国の為精魂傾けていただきたいですね。只、お金が係ることから、能力実力のある人が全て立候補出来ないと言う現実を受け止めて、選挙制度について考え直して欲しいですね。これを決めるのも政治家です。政治と金の問題同様(どうして全ての団体を対象に、1円以上の領収書の必要性を決められないのでしょうか?自得を守っているとしか考えられません)自分達の利益しか考えない人が多い政治世界、この様な意見は貧乏人のあがきにしか思ってもらえないでしょうね。
又、選挙になると国民の為、国民生活の為と、どの政党も国民に目を向けているかの演説ですが、本当にそうですか?
今の、国会運営見ていると、全く国民はカヤの外で、党利党略、自己擁護にしか感じられないのは私だけでしょうか?
本当に、毎回民主党に期待をかけて応援しているのに、失礼ですが、今ひとつ心に訴えるという気迫が感じられません。岡田議員も一生懸命で、この様な事を言わさせていただくなんて、申し訳なく失礼は充分承知しています。でも、今回は与党への逆風の中の選挙です。是非野党(出来れば民主党独自)で自民党を過半数割れに追い込んで欲しいですね。
年金問題でも、自民党のやり方は子供騙しで、14日の新聞でも自民党の紙面いっぱいの大きな広告が出ていますが、その前日に消えた年金15件回復なんてやるんですから、明らかに選挙の為の具にしか過ぎないと思います。与党だから、自分達で何でもやり、いかにもこの様にやっていますという、とってつけたようなアピールをしますが、野党はそれが率先して出来ないのが弱いですね。
でも、国民はそんなパフォーマンスには、惑わされません。そこまで馬鹿ではありません。後2週間お体を大切にされ、頑張って下さい。無力ながらご健闘をお祈り申し上げます。
投稿情報: hiropon(三重在住) | 2007/07/14 18:38
自民党は、改憲だの、脱却だの寝言ばかり言ってないで、しっかり地に足の着いた、国民のための政治をしていただきたい。年金も、震災地の復興もあります。築年数の古い家が倒壊したと聞きます。先の震災のとき、政府がもっと積極的に家の補強のための対策をたてていたらと思います。原発をバンバン作った責任も自民党にはあります。中川若い議員のほうは、今年原発を東大新聞インタビューで推進していました。青森のウラン再処理工場がある6ヶ所村も地盤が悪いといわれていましたが、強引に作りましたね。自民党の問題検証力のなさは目にあまります。国民の命、安全を軽く見すぎています。民主党、政権とってほしい。岡田先生、がんばって!
投稿情報: 都民 | 2007/07/17 12:50