総理の臨時代理を立てなかったことは理解できない

昨日、同様に安倍総理の記者会見が開かれました。この間の経緯について説明をされましたが、非常にやつれて、痛々しい感じでした。本当にご苦労様でしたと申し上げたいと思います。

ただ、これは安倍さんだけの責任ではないのですが、与謝野官房長官や、麻生幹事長にも責任があるわけですが、やはりこの間に代理を立てなかったというのは、私はどうしても理解ができません。

総理の立場、総理大臣のポストというのはそんなに軽いものではないはずです。誰も代理がいないということになると、もちろん安倍さんは日本の国内にいて、入院しておられる慶応大学病院は、パトカーを先頭につければ、５分で官邸に戻れるところかもしれません。

しかしこの間、日々の情報がきちんと安倍さんのもとに届いていたとは考えにくいわけです。

そして、何らかの突発的な事故、例えば大震災とか、大きな事故とか、あるいはどこからかミサイルが飛んでくるとか、そういうことがあった場合に、自衛隊に対して出動命令を下せるのは総理大臣ですから、その総理大臣が十分な情報を得て適切な判断ができる状況にないということであれば、これは大変な問題です。

安倍さん自身も、官邸主導ということを言われてきたわけですから、総理大臣の権限とか立場、１億３千万の国民の命と、そして生活、財産、そういったものを最終的に預かっている、そういう重い立場にあるということは十分ご存じのはずです。

そうであれば、やはりここは代理をきちんと立てておくべきではなかったか、そういう思いがしてならないわけです。この点は、予算委員会でも福田新総裁と少し議論をしたいなと考えています。

Comments

[投稿情報: 地球人]

安倍総理が突然辞任したため、国会議員要覧５万部が瞬時にゴミになったという。損害約１千万。
ヤンキー先生の突然の選挙出馬で、広報ビデオがやはり使えなくなり、随分な損失になっています。それに参院選選挙日延期のためにもお金がかかっています。合計でいったいいくらぐらい、自民党の我儘の損失になったのでしょうか。これは皆、国民の血税です。
自民党は税金を使っているという感覚が麻痺しています。
どうしよううもない末期的病状です。
臨時代理を置かない無責任さと、この税金の無駄遣いの無神経さは共通しています。
国民の血税で給料貰い、働いているという自覚がまったくありません。
自民党は変です。
政権交代を祈ります。
岡田さんは田中康夫さんなどとともに、小沢代表後の日本の夜明けをになってほしいです。

[投稿情報: yayoi]

総理大臣になるには本当に重要な責任を問われるのですね。

岡田さんはすでに自分が総理大臣になっても良いようなビジョンをお持ちになっているとおっしゃっていました。

もうすでに伝言板にも書かれていますが
優しい言葉で
詳しくトピックでお聞かせ願いたいです。

[投稿情報: 41歳、勤務医]

これ程までに精神的に軟弱な首相はいなかったわけですね。
そしてそういう彼を捨て身で補佐しようとする人も皆無だった。
自民党の上層部は、総理の立場、総理大臣のポストを軽くみています。
いや、ポストではなくて首相不在の空白の時間を軽視しているのかもしれませんですね。
これはある意味、現在の日本の行政システムの欠陥です。
副総理大臣のポストの増設が必要ではないでしょうか。
これは、後進の育成、あるいは国民の視点からすれば次期総理候補という点でもいいと思います。
小泉元総理も在職中、安倍さんを副総理大臣として重用していれば、この逆境下でもう少し持ちこたえられたのでは。

[投稿情報: 匿名子]

私も、安倍氏が総理の辞任表明をし、入院した後、臨時の代理を置かなかった事に、非常に疑問に感じました。
そして、この事に関し、野党第１党の民主党が、批判を続けなかった事に、遺憾に堪えない思いでいます。
民主党のホームページで、記事を調べてみましたが、見つけられたのは、
鳩山幹事長が９月１８日の役員会で「国会開会中に安倍首相が突然辞職を表明した異常な状態では、本来、首相の臨時代理を置いて粛々と国会審議を進めるべきだ。そうしないと国会は税金泥棒と批判される」と述べ、国会審議を放り出して自民党総裁選に明け暮れている与党の対応を厳しく批判した。
という１件のみでした。
今後のために、委員会で議論されるのも大事だとは思いますが、もう終わった事です。
もし、岡田さんが、政府が総理の臨時代理を置かない方針である事を知った時点で、おかしいと思われたのであれば、是非、党として、政府に抗議して、１日でも、２日でも、臨時代理を置くように詰め寄っていただきたかったと思います。
もし、民主党が、政府に要求し続けていれば、政府としても無視して、臨時代理を置かない状態を続けるのは難しかったのでは、と思うのですが･･･
このことは、与党の話にとどまらず、国の緊急事態が勃発した際、誰が指揮を執るのか、という、非常に重要な問題です。
このように大事な事が、あまり議論もされず、結局、１２日に安倍首相が辞任を表明してから、２５日に福田氏が首相に指名されるまで、実に２週間近く放置された事は残念に思います。