非常に薄味だった福田新総理の所信表明演説

先ほど衆議院本会議が開かれ、福田新総理が所信表明演説を行われました。一言で言うと、非常に薄味だったなと思いました。

いままで、小泉さん、安倍さんの比較的濃い演説を聞かされていた立場からすると、官僚が中心になって作った演説を淡々と読み上げられたという気がしました。

そういう中で、若干気になったところがあります。

１つは政治資金の問題です。これは私が民主党の政治改革推進本部長を務めているということもあって、関心を持って聞いたわけですが、「国民の皆さんから厳しいご批判を国民の皆様から厳しいご批判を頂いた政治資金問題につきましては、与党において、政治資金の透明性をさらに高めるため、その改善に向けた考え方を取りまとめたところであります。今後、野党の皆様と十分にご議論させていただきたいと思います」ということでした。

しかし、私が理解している限り、自民党と公明党はこの問題については合意されていないと言うべきだと思います。自公の連立政権の政策合意というのはありますが、日曜日の各午前中のテレビにおける各党政策責任者の討論などを聞いていましても、公明党のほうは単なる領収書の添付だけではなくて、公開ということを言っています。

自民党のほうは公開まではできないという前提で、第三者機関をつくるんだというお話になっているわけです。

そして、この点についてはまだきちんとした合意がないんだということも公明党の政策責任者は述べておられました。

そういう観点からすると、ここで与党間はもうすでに考え方がまとまったから、野党とも協議したいというのは、これはかなり現実とはかけ離れているのではないかという気がします。

ここの点は、予算委員会でも是非議論したいところだと思います。

もう１つちょっと、おやっと思ったのは消費税に関する表現です。

「今後、早急に、国民的な合意を目指して、本格的な議論を進め、消費税を含む税体系の抜本的改革を実現させるべく取り組んでまいります」と、ここで「消費税を含む抜本的改革を実現させるべく取り組んでまいります」と言われました。

消費税を含む税体系について検討するということであれば、従来の言い方と変わらないわけですが、「消費税を含む抜本的改革を実現させるべく取り組んでまいります」ということですと、かなり消費税に踏み込んだという印象を私は持ちました。

こういった点について、これから代表質問あるいは予算委員会の場で議論が進んでいくことになります。

予算委員会についてはまだ日程協議も中断したままですが、なるべく時間を取って、しっかりとした議論ができるようにしたいと思っています。

Comments

[投稿情報: 花野のk]

　私、昨日の所信演説を聞いてがっかりした者です。演説者の「心」と言うか、「信念」と言うか、全く伝わって来なかった。もともと、無い人なのでしょう。
　外出の約束まで、延期して実況を聞いて馬鹿らしくなってしまいました。
　ま、私が、一人暮らしの寡婦と言う不幸な女だから、その僻みでしょうけど。
　「共生と自立」これも小沢さんの言葉、引用するなら、「小沢さんも言っておいでですがと言う一言があったならば、また、違ったものになっていたのに。。。。

[投稿情報: 中山美穂]

次の衆議院選挙は福田政権と民主党の政権を賭けた、どっちにとっても最後となる厳しい戦いになると思います。私も大多数の国民と同じように、政治に対してはさほど興味もなく選挙になると惰性だけで自民党に入れて来ました。ところが小泉劇場でマスコミが煽って、日本中がサッカーの試合のように熱狂してる姿を見て、これは違うだろうと思うようになりました。サッカーの応援なら、どんなに熱狂しても自分の暮らしは影響されませんが、政治に無関心でいると後で自分達の生活そのものが破壊されてしまう危険がある事に小泉政権安倍政権と自民党政権を見てきて痛感しました。年金問題、医療問題、介護問題、雇用問題、増税問題、その他、数えたら切りがない位に全て庶民の暮らしに直接関係する問題ばかりがめちゃくちゃに破壊されてしまってます。若い夫婦が初めて出来た子供を出産するのに、赤ちゃんを取り上げてくれる病院がなくて何軒もたらい回しされ手遅れになって残念な結果になったとか、人生で最後の命綱となってる生活保護さえも一方的に打ち切って最後にオニギリ一個食べれないで餓死させてしまうような政治って誰の為にある政治なのかとニュースを見て腹が立ちました。働いても働いても追いつかない暮らしの中で、若者達はどうして今の自民党政権に怒らないのか不思議です。こんなに社会をめちゃくちゃに破壊させた政権を外国の若者達なら絶対に許さないと思います。夢も希望も持てないような社会にされてる国民の怒りを民主党政権になって社会の仕組み全体を改革してほしいと今は願ってます。もう自民党の中で誰が総理になっても破壊した社会構造の改革は出来ないと思います。癒着とか族議員とかに縁のない民主党でないと新しい改革はもう無理だと思ってます。その国民の叫びをしっかりと受け止めて岡田さんのような自民党議員とは全然違うタイプの方に世直しを期待します。民主党政権をつくるのは誰の為でもない。私達の暮らしの為ですから是非頑張って下さい。

[投稿情報: 秋時雨]

民主党は、強行姿勢の安倍元総理とは喧々囂々バトルをしていればよかったものの、対話姿勢の福田総理とはどうしたらいいのか、考えた挙句、バトルで突き進むようですね。
TVを見ると、鳩山幹事長が悪口ばかり。これって、かなりの国民が引いているのでは？（特に女性）
いまの日本に積み重なる無理難題、ひとつひとつ処理するしかないという現状を国民の多くも知っています。福田内閣はそうする姿勢らしい。
しかし、民主党はその姿勢に「反対の反対」で現実を避けて行くのであれば、社民党や共産党とまるで同じで、聞いていて不愉快です。
岡田副代表までそうなら、がっかりします（岡田さんが悪口を言うのは似合わない）。
民主党が、たとえ自民党にお株を奪われても、我慢してじっくり話し合う大人の対応をすれば、そのほうを支持する国民は多いのでは･･･
たとえ政治資金の問題でも、民間と同じならそれでいい。不必要に何も知らない大衆に媚びる偽善の落とし穴は怖い（ファシズムは、いまの日本で最も近い危険です）。
大局を見てほしいものですが。

[投稿情報: 小原]

「カラーがないのが福田カラー」だというところなのでしょうか。
一見無色でありそうでいて、透明感が伝わって来ないという辺りに残念が感じがします。

[投稿情報: 地球人]

政治と金問題、第３者機関などとおためごかしをいい、消費税値上げに踏み込む自民党には、ほんとに腹が立ちます。
まずは自らの襟を正せといいたい。
この間、民主党の長老が事務諸経費問題で揉めていたが、日本をよくしようと思い、活動している民主党議員なだけまだマシ。
私利私欲に走り、なし崩しの悪知恵で蛭のように国民の税金に吸い付いて離れない自民党には、うんざりです。
政治と金問題第３者機関で誤魔化し、国民いじめの消費税値上げなど、自民党は国民を舐めすぎ。
民主党は「狡猾で感じのよい福田さん」に騙されることなく、活躍してほしい。

[投稿情報: 扇風機]

小泉さん安倍さんのように、自分のいいたいことだけいって、自分に都合が悪いことは聞かない、話をすりかえる、ということは福田さんにはなさそうですね。福田さんには明確な主張はなく、そのかわり人の意見をよく聞いて丁寧に対応するという、事務方タイプという感じがします。せっかく意見をよくきいてくれる総理になったんですから、どんどん提案をしていったらいいと思います。環境問題についてですが、私は日本の自給率をあげることが急務だと思います。自給率をあげれば、外国から輸入するものがなくなり、輸送船や石油もより少なくすみます。アマゾンが大豆畑になってしまい、その大豆を日本が大量に輸入しているそうです。アマゾンの環境破壊の一因を、日本が作ってしまっています。日本ができることは、自分の国がしっかりすることしかないと思います。そこで自給率をあげるために、都市部から農村へ、農業に興味をもつ人に農業をしてもらうことが必要だと思います。私は都市部で今の生活に満足していない人、農業に興味を持っている人は少なくないと思います。ちゃんと呼びかけてみるべきだと思います。受け入れるほうも土地を安く貸してくれるとか、近隣の農家の人が、もしくはボランテイアの人がやりかたを教えてくれるとか、システムがちゃんとしていればできるのでは・・合理的なシステムを構築するのが急務だと思います。党派を超えて取り組んでほしい問題のひとつです。あと国会中継ですが、あのヤジどうにかならないでしょうか。全国民を代表している選挙された議員がヤジしてるようでは・・個人的には見苦しいです。党としてやらせているのでしたら、すぐにでもやめさせるべきです。大きな拍手をするのはいいことだと思います。岡田さん来週の予算委員会での質疑、頑張ってください。