この国会は様々な争点がありますが、租税特別措置法の改正、特にガソリンの暫定税率廃止の問題が1つの大きな争点になってきています。予算委員会でも恐らく相当議論されると思います。
もちろん、ガソリンの値段を下げるということもありますが、それは結果論であって、具体的な目標としては、道路特定財源をやめるということです。
我々が目指しているのは、もちろん、道路も重要です。必要な道路もあります。しかし、それを道路だからといって10年間で50数兆の予算を優先的に割り当てるのではなくて、どこにいくら使うかということは、国の予算であれば、国会あるいは政府が決めればいいことであるし、地方であれば、都道府県や市町村、あるいはその議会が決めればいいことであって、何もこれは道路だということで、先取特権のように先に決めてしまうというやり方はおかしいのではないかと。
したがって、道路特定財源というものは廃止して、特別会計もやめる。道路特定財源をやめるということになると、税を負担している皆さんに暫定措置の分まで含めて、引き続き負担してくださいということは非常に言いにくいわけで、そういう意味で暫定措置は廃止する。だからガソリンは下がる、ということを言っているわけです。
別に、だから道路を造らないということを言っているわけではありません。あくまでも、それは国・地方政府それぞれが決めていけばいいわけで、基本的に地方に迷惑がかからない形にするということもお約束申し上げているわけです。
三重県も含めまして、各都道府県の知事が音頭を取って、県議会議員や首長、あるいは関係者を集めて、関係者の多くは動員された建設業関係の方が多いと思いますが、大きな集会をするんだということは言われています。三重県もそういうことが予定されているわけです。
しかし、大事なことは、特定財源制度を本当に維持するのかどうか、それがいいのかどうかということです。
改革派と言われる知事さんたちも、そういった集会を予定している人は結構いるやに聞きますが、本当の意味での霞ヶ関の大改革は、国民の税金の使い道を、霞ヶ関ではなくて国会あるいは政府がコントロールするということだと思います。
道路特定財源というのは、そういった特別会計、特定財源の中でも最も大きく、強力なものですから、これを壊し、改革していくことこそが、本当の意味での改革であるということを申し上げておきたいと思います。
この問題は非常に重要です。しっかりと腰を据えて、戦っていきたいと思っています。
元国土交通省のキャリア官僚、早坂実氏が24日の「朝ズバ!」というテレビ番組で、以下のようにおっしゃっていたようです。
「暫定税率が維持され続けるのは、道路特定財源といっておけば既得権として自動的に国民から取り続けられるからだ、財源を手放したくないからだ、このような暫定税率を許した私は間違っていた、」「独立行政法人の無駄をなくせばあっという間に財源は捻出できる。」
このことを元外交官の天木直人氏がブログで紹介されていました。 http://www.amakiblog.com/archives/2008/01/24/#000686
天木氏は、早坂氏を参考人として国会で証言させよ、と主張されています。日頃、民主党に手厳しい天木氏ですが、今回は民主党のガソリン税引き下げにエールを送っています。
岡田さんも同じく元キャリア官僚として、内輪のことは薄々ご存じのこともあろうかと思いますが。
この際、一般財源化とか、環境税とか、地方財政とかあれこれ議論していては、与党側に足下を見られるだけと思います。
ガソリン代引き下げ一本を、党の存在意義をかけて勝ち取ってください。
投稿情報: 3児のパパ | 2008/01/24 14:13
税金を廃止するなどという法案を自民が取るはずありませんからねえ。
道路族と防衛族の利権争いに、国民が煽動され、利権団体が躍動し、国民は搾取され続けるのです。
民主党をポピュリズムという伊吹氏は、自分達の政権がポピュリズム小泉が作ったものだと、忘れている。
スパゲティ40%値上とか。
ガソリン値上にガソリン税、食品も上がるし、そんな庶民の暮らしなど知ったことではなく、利権馬鹿踊りを続ける自民党。日本はおかしい。
投稿情報: 地球人 | 2008/01/24 15:04
必要な道路があるのは分かるのですが、実際、1000億円規模の費用をかけて建設された道路が、同じようなルートを通っている道路が別にあるとか、遠回りになるとかで、せっかくの道路がほとんど使われていない状況をTVなどで見ると、道路建設は、特別会計はやめて、一般会計の中から予算を捻出するべきだと思います。
やはり、特別会計では、どうしてもチェックが甘くなるというか、建設までに至るプロセスが不透明な感が否めません。
最近、あきれた発言がありました。
高村外相の「二酸化炭素(CO2)など温室効果ガスを削減しようという世界の流れに逆行していると批判。「日本が北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)を主催しようとしているとき、『ガソリン税を下げました、もっとガソリンを使いましょう』という態度でリーダーシップが取れるのか」と強調した。」
今までガソリン税に関連して「温暖化」の「お」の字も言ってなかったのに、ここにきて持ち出してくるとは、後出しもここに極まれりだな、と思いました。
谷垣政調会長も同じような事を言われているようで、谷垣さんは、自民党の中ではまともな方なのかなと思っていたので、がっかりしました。
他の自民党議員も言っているようですが、役人の入れ知恵でしょうか。
ガソリン税と温暖化を結びつけるなら、自動車を走らせる道路の建設をやめたほうが、温暖化の防止になるのでは、そもそも、道路建設時にかなりのCO2などの温室効果ガスが発生するのではないか、だから道路特定財源であるガソリン税の課税もやめる、という考え方もあるのではないでしょうか。
都合のいい事だけ取り上げて、本当にくだらないと思いました。
投稿情報: 匿名子 | 2008/01/24 16:09
今回のこの岡田さんの意見は考え方としてすばらしいと思います。ガソリン税だけでなくもうすこし大局的なはなしにもなり、理論として明快でわかりやすいです。民主党の全体の主張としても、この岡田さんの意見をどんどん主張・採用すべきだと思います。岡田さん自身もこのようなすばらしい理念・主張があるのでしたら、国会やいろんなところでこの意見をどんどんいうべきだと思いました。
投稿情報: 扇風機 | 2008/01/24 23:30
ガソリン税つなぎ法案を自民が今日提出予定だったとは。
7時のニュースでは報道していなかったと思います。9時にも。
私は10時の報道ステーションで知りました。昼、国会中継を見ていたというのに。
ひどい政府だ。
何が「私はそんな法案知りません」だ。総理が国民を白昼堂々と騙した事実を私は決して忘れない。
岡田さん、血管が切れる寸前まで怒ってください。
党首を支えて民主政権を実現切望します。
投稿情報: hara | 2008/01/29 00:23
道路特定財源を一般財源にすることは必要です。しかし、民主党からはガソリン税を下げるという主張のみが聞こえてきます。無駄に使われている税金はありますが、財源が余っていることではありません。
ガソリン税は下げず、一般財源として使えるようにすることが必要です。
投稿情報: 地球マグマ | 2008/01/29 17:43
岡田さん 岡山の笠岡でお会いさせていただいた名木田です。 この度の戦い絶対妥協など必要ありません。ただ国民から見たとき、知事はじめ地方自治体の長が、必要と合唱している点の財源2.7兆円の裏付けをしてやることが、大事で、昨日の細野ごうし議員の、パネルでの特別会計部門、独立法人等の64兆以上の埋蔵金で20年度予算の穴あきで大混乱する(自公)との話にこの細野(民主案)を統一見解にしたら、特別会計部門の改革も同時にやる。このことは自公が出来ない部門であり予算期に間に合わないならこれこそ暫定地方自治体用予算不足対応国債を充当してやり、今度の選挙勝利後にいかようにでもなりますが、、、
投稿情報: 名木田正昭 | 2008/01/30 15:42
この件、ガソリン代そのものの、議論になっていますが、そのこと以外にこれまでに自公政権が散々いためてきた弱者と中小企業対策の議論がなぜもっと大きく表に出てないのか??国民新党の20兆円もの対策案もこの点から出てきており民主党の2.7兆円弱者対策と考え、そして原油高による、このところの諸物価の値上がりは、今日明日をおにぎりすら食べれない政治で何が道路議論ですか道路が出来ても国民がその日まで生活できる
状態ですかねエー。混ぜ優先順位は、国民弱者におにぎり病院などなど年収300万以下の人々の生活が第一ではないですか。お願いします。政治家同士の争いでなく国民のためにガソリン25円下げてください。まだまだこれから原油高によるあらゆる分野で値上げラッシュがこれから始まります。今こそ国民の生活が第一です。
投稿情報: 名木田正昭 | 2008/01/30 16:08
詳しい話は、岡田さんや他の方々のコメントに譲るとして、明日からの混沌に期待しています。
税収入が確保出来ない政府が どの様に振舞うのか非常に興味があります。
今迄、目的税として既得権で横暴を極めていた道路行政に大きな一石が投じられたと感じます。地方行政にとって道路事業は、雇用の多数を占めていたと思いますが その道路事業で潤っていたのは、事業主であって、労働者は近年の公共工事経費削減(主に人件費の削減)などの憂き目に合い所得そのものが 減少しています。
選挙の時、労働者は、選挙人を選んで投票する事が困難な状況(事業主が支持する選挙人への応援や投票が優先されている)で、支持政党/議員を明白に出来なかった時代が終焉を迎える様な混沌が迎えられれば良いと思っています。
投稿情報: 猫の尻尾 | 2008/03/31 12:29