昨日、麻生総理が記者会見をしました。
まず、経済対策についてですが、これはこれから予算委員会などでも議論していくことになりますけれども、私は最も納得のいかないのが、定額減税(定額給付金)です。
2兆円規模ということですが、一方で増税が当然のことながら将来予定されているわけで、そういう中でどれだけ効果があることなのか。
つまり、将来増税があるという前提で考えたときに、果たして2兆円がプラスアルファとして消費に回るかというと、それはかなり可能性が低いと思います。しかも、選挙の前に配るということで、皮肉な見方をすれば、合法的な買収だと言われても仕方がないかもしれません。
私はこの2兆円で、だから自民党に入れる、あるいは、公明党に入れるという方は少ないと思いますが、特に申し上げたいのは、結局それは、いつかは返さなければいけないお金であるということを考えていただきたいということです。
別にいまの政府が有権者の皆さんにタダで配ってくれるお金ではなくて、結局自分のお金なんだということを理解していただきたいと思っています。
さて、解散の時期について、麻生さんのおっしゃったこと、私の受けた印象は、12月解散の可能性はかなり高いなということです。
いままで、世界的な金融危機にあるなかで政治空白はまずいと言っていたはずの麻生総理ですが、昨日の記者会見では、そのことをある意味では打ち消した発言になっています。
もちろん、その時点における調査結果がどうなるか。今回のように自民党苦戦ということであれば、解散はさらに先延ばしされる可能性はありますが、12月の予算編成後、つまり12月末に解散して、1月に投票日が来るという可能性はかなりあるのではないでしょうか。
そういう意味で、解散が延びたといって、ここで緩んでしまったほうが負けということだと思います。
もちろん、選挙が近いということで、全力で走ってきた候補者、あるいはその周辺の活動家・運動員の皆さんにとっては、休みも必要です。
しかし、そこで完全に休んでしまったら、次に再起動するのにやはりそれなりのエネルギーと時間が必要になります。そういう意味で、多少ペースを落としながら、しかし走り続けるということが重要ではないでしょうか。
特にあまり経験のない新人の皆さんにはそのことを是非私からも伝えていきたいと思います。
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『いまの政府が有権者の皆さんにタダで配ってくれるお金ではなくて、結局自分のお金』
という岡田先生のお言葉は大変的を得ている名言だと思います。
私の知り合いも、週末千円の高速道路というのも何かおかしいと言っておりました。
麻生総理は誰を対象に何の目的でこのような政策をだしてきたのでしょうか。
誤解を恐れずに言うならば、余命3年以内の知的レベルの低い方を対象にしているのでしょうか。
日本はゆとり教育が問題になったとはいえ、世界的にみても義務教育がしっかりしていますので、対象者は少ないでしょう。
自分を愚かな政治家とみたてて推測するに、ピンチを武器に代えて一発逆転を試みているのでしょうが、何の利益を生み出さないばかりか、民主党のアイデアである埋蔵金を使い果たす、害虫みたいな政策であると言わざるをえません。
これでは政権をとれる2大政党制が確立できたとして、その後が心配です。一部で、自民党が崩壊する危険もあることが指摘されていますよね。自民党にもしっかりしてもらいたいと願う一国民です。
投稿情報: 42歳勤務医 | 2008/11/01 00:40
「いつかは返さなくてはいけないお金」
自公のばら撒きは、3年後消費税として、莫大な利息付で返さなくてはいけないお金です。
このことを、選挙で強調してはいかがでしょうか。
箱根の山は天下の険という歌がありますが、箱根駅伝を思わせる、持久力選になってきたと思います。
確かに政権交代は天下越え。
お金持ちの麻生総理は選挙資金など気にならないのでしょうね。
野党が選挙資金で困るのを見越しているようで、いやらしい。
金に物を言わせて、いやみです。
「そんなの関係ねー」の幕僚長が問題になっています。
大江健三郎さんの裁判は良いほうに向かいそうでうれしい。
麻生総理の「靖国を国家施設発言」の件は、2年前の総理でないときの発言と逃げていましたが、そんな無責任な気持ちで、人心を惑わすのは、若者を持つ親にとっては迷惑なことです。
麻生総理は、戦争に強く反対し牢獄までされた祖父吉田氏のごとき骨もない。
吉田家のご長男は政治家に向かないと、その道は歩まなかったそうですが、節度のある判断だと思います。
自公の権力、利権にわらわらと群がる姿は、餓鬼道を連想させます。
あの与党では、官僚も悪さをしたくなると思います。
若手官僚の中に、立ち上がる人も出てきたそうですから、ぜひ、コンタクトを取って、一新政権交代、、他にも心ある官僚もいるかもしれませんし、がんばってほしいところです。
天下りの甘みがなくなり、優秀な人材が逃げるといいますが、天下りの甘み目当ての人間は優秀ではないと思います。
偏差値あっても、心卑しい。
ご活躍期待しています。
お体も大切に。
投稿情報: 地球人 | 2008/11/01 22:16
給付金の問題もさることながら、消費増税に言及するなど、批判もありますが、解散を前提に自民党もいろいろ考えているという印象ですね。
消費税については、与謝野経済財政相から生活必需品は税率据置きの二段階制が示唆されていました。欧米では経済的弱者に負担の少ない二段階の消費税率は当たり前で、よい案だと思います。
しかし、このような提言は本来は民主党が率先して行うべきではないのでしょうか。諸外国の制度をよく比較検討した上での建設的な政策提言というのが、今の民主党にどれだけできているかは疑問に感じます。
例えば、労働法制などではオランダのワークシェアなども、格差や過重労働が指摘されている日本には参考になると思います。
オランダでは失業が増えた1980年代から研究され、今では経済成長率や出生率で日本を凌駕し、多様性や選択可能性のある社会を実現しています。
この点、日本では同一労働の正社員非正社員間の賃金格差が黙認され、新卒一括採用の名の下、実質的な年齢差別も横行しています。
こうした日本のシステムの歪みそのものに対する建設的な政策提言を、少なくとも私は民主党に期待しています。
昨日の空幕長の辞任であるとか、そうしたことで自民党を解散に追い込むという手法も悪くはないですが、それは単なる相手の失策を利用した揚げ足取りに過ぎません。
より本質的で創造的な政策立案力という点で、民主党にはもっと頑張って欲しいと思います。
消費税二段階制という、諸外国の制度を調べればすぐに分かるような、ごくごく基本的な問題で民主党が先手を打てないというのは、私は非常に不満に感じています。必要なら民主党内に政策研究専門部署、あるいは外部シンクタンクのようなものを設けるべきなのではないでしょうか?
解散も重要ですが、より重要な問題はその後に民主党がどういう政治を行っていくかなんですから。
投稿情報: pepe | 2008/11/02 08:10
自公は麻生がやりぬくとコマーシャルしていますが、何をやりぬくのか、まったく不明。
小泉氏のときも「改革を止めるな」といいつつ、何の改革を止めるななのか、まったく不明。
自民党をぶっ壊せといっても壊したのは、清和会以外。
年金どうなっているのか、政権交代して早く調べていただきたい。
国民保険にさえ未加入の家庭が増えて、子供が医療を受けられない。
横浜が全国1位のようでしたが、あそこは自民菅氏の選挙区。
政局より政策といいましても、解散権で国民を惑わしているのは自公。
本気で心配です。
年金、どうなっているのか。
投稿情報: 地球人 | 2008/11/04 12:25
だんだん冬らしくなってきますね、健康に気をつけて頑張ってください。応援しています^^
投稿情報: 家庭教師比較口コミ | 2008/11/04 15:15
岡田さんは、山形、和歌山と、自民の有力者がいるところにも、活動で行かれているのですね。
民主党のhpを見て思うのですけど、まわりで聞いている方々の数、熱気が、参院選のときより、すごいと思います。
自公は、民主党が選挙資金なくなるのを待っているように見えます。
民主党は、募金法方お考えになったらよいのでは。
負けてほしくない。
雨宮かりんさんのブログに、猫が政権交代にゃーとハジ撒き締めて、うつってて、その後に、子供のお猿が口を半開きで「は~?」って、出てくる面白いのがあるのですけど、あのお猿のような人たちが、どれぐらいいるかで、日本の未来が決まるのです。
少ない方が良いのですけど。
「政権交代にゃー」のハジ巻き猫がたくさん増えれば、政権交代が完了するのになんて、思っているこのごろです。
投稿情報: 地球人 | 2008/11/04 23:00
「自民党苦戦」の情勢が、向こう1年の間に好転するとは思いません。
その意味で、年内解散の可能性は高くないような感じがします。
その場合、特に現職議員ではない立候補予定の方は大変と察します。
既に職を辞して選挙に備えている新人の方も多いようですね。
まさに命懸けの立候補ということで、みなさんには敬意を持っていると同時に、
私も見習わなければ、という思いに駆られるところです。
投稿情報: TM | 2008/11/05 02:42
増税の話になると出て来るのが、諸外国は20%近い消費税~云々・・・ しかし、日本の様に税金を天下りや官僚、省庁の無駄使いに使われて居りません。 単に諸外国との消費税比率だけを比べる前に、先ず徹底的に無駄を無くす政治形態を造り、その後必要分の増税を検討すべきと思われます。 欧州、例えば仏国等、税金の申告用紙に、前年の税金の用途別詳細がはっきり解り易く、表示されて居ります。 そして国民は納得して消費税の19.6%を受け入れて居ります。 又現在の日本の物価(消費税5%)と仏国(消費税19.6%)の物価を比べて、同じ位の物価です。 若し日本の物価が今より13%も上がったら、国民の生活は非常に苦しいものになると思います。 日本は諸外国に比べ、住居費が比べられない位高い国です。 其処へ食費や生活費等が13%も高くなれば、日本の消費はもっと落ち込むでしょう。 年金で老後どころか、若い内から困難な生活を強いられれば、消費など伸びる訳が有りません。 物があふれる時代に、経済成長を止める様な増税は、泣きっ面に蜂。 紙面で試算を出すより、もっと実質的な庶民生活を分析し検討すべきでは無いでしょうか? 今回の無意味なバラマキで、浪費するより将来に生きる、お金の使い方と、限りなく無駄の追及をして増税を考えて欲しいと願って居ります。 先ず増税ありきの考えは、バブル時の年金の様に、お金が有ると懐に入れたがるお役人が多い国です。国民の税金を湯水のごとく、無駄に使う金銭感覚麻痺の全面的な改善策を打ち立ててから、増税は考えて頂き度居ですね・・・
投稿情報: 立冬 | 2008/11/05 08:18
いつも「岡田克也メールマガジン」の配信を楽しみにしています。
麻生総理が打ち出した、「定額給付金」を聞いた時、何かしっくりこなく、違和感を感じました。
メールマガジン中の、
『別にいまの政府が有権者の皆さんにタダで配ってくれるお金ではなくて、結局自分のお金なんだ』
という言葉で、その違和感の理由がはっきりしました。
投稿情報: 大学生タクヤ | 2008/11/07 23:05