その後もいろいろと忙しくしていまして、先週末は、日メコン外相会談のためにカンボジアのシムリアップに行ってきました。
シムリアップと言いますと、アンコールワットで有名な観光地ですが、特に最近5つ星ホテルが立ち並んで、私もそのリゾートホテルの1つに泊まったのですが、飛行機を乗り継いで、夜暗くなってからホテルに着き、そして翌日の夜まで、午前中は日メコンの外相会談、そして、午後にはそこに出席した外務大臣と、それぞれバイ(一対一)の会談がありました。
全部日程を終えて日本に戻ってきたのですが、結局、窓からプールが見えていたなあというだけでして、何のためにリゾート地でこういう会合をやるのかよくわからないという感じがしました。
会議は、メコン地域の国々――つまり、ベトナム、ラオス、ミャンマー、タイ、カンボジア――の外相と、日メコンの課題について話し合うというものです。ASEANの中でも、メコン川流域であるメコン地域というのは、タイのように比較的豊かになりつつある国もあれば、ラオスやミャンマーのように、まだ所得が低い国もあります。この地域を全体で底上げすることで、ASEAN全体の底上げにつなげるということです。
しかも、ASEAN統合を見据えながら、まずこのメコンで一体感を高めていこうということで、例えば、日本としても東西回廊あるいは南部回廊といった形で道路の整備、中国がそれに対して南北回廊というのをやっているわけですが、地域の一体感を高めるための様々な行動を日本としてやっていくなかで、存在感を高めていこうというものです。
会議そのものも、バイの会談も非常に有益でした。特に、ミャンマーの外相と直接話をさせていただきましたが、(ミャンマーでは)来年には総選挙が予定されています。いまで、憲法改正まで民主化の手続きが進んできました。様々な批判もありますが、しかし、来年の総選挙がきちんと民主的な方法で行われれば、大分、状況は変わってくると思います。
もちろん、その前にアウン・サン・スー・チーさんの解放とか、あるいは、選挙が公平・公正で開かれたものであることとか、様々なことをしっかりやって、そして、世界の人々がなるほどと思うような民主的な選挙が実現すれば、世界のミャンマーを見る目もかなり変わるということで、大事な総選挙ですで、是非間違いのない対応をしてもらいたいということを、アウン・サン・スー・チーさんの解放とともに、強く主張させていただきました。
いずれにしても、このミャンマーの問題は、これからも外務省としてしっかりと取り組んでいかなければならないなと改めて感じた次第です。
そのほかのいろいろな政策的なことは、外務大臣としての記者会見でお話を申し上げたいと思いますが、私が感じたことは、やっぱり一度から二度、二度から三度、何度も会うなかで、お互いの人間としての信頼関係が蓄積され、いろんな話ができるようになるんだろうなと改めて感じた次第です。
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経済活性化として 名所旧跡保養地などを会議に使うという理由はわかりますが、先般来 ’なぜ自民党の政治家が非常に無礼で権力的になってしまわれたのか’と考えているところです。 高級車、報道陣の注目、セレブな場所へ身銭をきらずに出入りなどが 知らぬうちに’自分は特別の人間だ’という錯覚におちいっていったのでしょう。民主党のみなさんが どうか その錯覚におちいられませんように。 いつも ’ただの人間’であることが 地道な貢献につながると信じています。
投稿情報: 高松 | 2009/10/07 10:25
ミャンマーの日本人カメラマン殺害事件は、悲劇でした。
早く、民主的な国になってほしいと思います。
中国とのつきあいも大切ながら、中国周辺諸国同士の付き合いも大切です。
カンボジアのアンコール・ワットは、行ったことありませんが、素敵ですね。
タイなども行ってみたい国です。
デモ暑そう。
南米とも、親しくした方がよいのではないですか。
リオを石原氏が批判して、問題になっています。
南米とも是非、親しくしてほしいと思います。
お忙しいことでしょうが、お体を大切に。
御活躍、期待します。
投稿情報: 地球人 | 2009/10/07 12:07
大臣に就任後、1週間も経たないうちに外交デビューされ、とてもお忙しい毎日ですね。
実は私には、小学生の女の子2人と、3歳の男の子の、3人の子供がいます。
長男は、やんちゃを言ったり、家の中を走り回って、主人に止められたりしていますが、元気いっぱいに育ってくれているので、有難いと思っています。
初めての男の子で、子育てしていく中で戸惑うこともあったりしますが、大きな問題1つ1つに、しっかりと取り組まれている岡田さんをテレビ等で拝見するたびに、「私も頑張ろう」という思いでいっぱいになります。
大変なことも多いと思いますが、一歩ずつ乗り越えていくことができるように願っています。
応援しています。
投稿情報: naomi | 2009/10/07 16:33
お疲れ様です・・・
ところで、米国の消費低迷で日本の輸出産業は大打撃を受け、しかも、ドルの威信低下で極端な円高に輸出産業は危機を感じています。
しかし、日本では超大国のアメリカ発の金融危機が生じることなど誰も考えませんでした。
もっと早くから「アメリカ離れ、ドル離れの準備」をしておけば良かったというのがまともな専門家の共通認識ではないでしょうか。
そういう意味で中国と東南アジア市場が日本経済にとって、今後はアメリカ市場以上に重要になります。
これは、ある意味で歴史的必然です。
外務省も明確にそういう方針をもって、東南アジアとの緊密な関係をサポートすべきでしょう。
既に豊かな米国社会をさらに豊かにするのに貢献しても、米国にすら感謝されない。
さしあたって、ASEAN統括大使館とでも言うべき統合機関をバンコクあたりに設けるべきではないでしょうか。
外務省も機構改革が必要です。
投稿情報: 一国民 | 2009/10/07 20:56
東アジア共同体が実現した時、枢軸を握るべき国は日本です(実際の処はどうあれ、日本の政治家である以上はそう考え・そうなるように努めて然るべきです)
来るべき時が来た時、アジアの王たる日本が経済的に疲弊していては元も子もないのではありませんか?
「まずは隣人から」
マザー・グースの言葉通りですね。
国政の一端を担う者として、手を差し伸べるべき順番くらいはよくお考え頂きたいものです。
他国の為に投げ打つ資金を最大限に抑え、国内を潤す為の政策に充てる。
これが今の外務省の、国民の生活を第一に考えておられる氏の勤めなのでは?
投稿情報: やしき | 2009/10/08 19:01
私はミャンマー人と接する機会が多いのですが・・・残念ながらほとんどのミャンマー人は、選挙は民主的には行われないだろうと、すでに絶望視しています(締め付けの厳しさは、昨年の国民投票で経験済み)。
アウンサンスーチーから批判されながらも、巨額のODAを軍事政権に出し続け、横流しされ続けてきた日本には、(前政権の話ではありますが)かの国の現状に対して他国以上に責任があるように思います。
政権交代を機に、岡田外相にはより強いメッセージを発信していただき、この問題に対しても日本がリーダーシップを発揮することを期待しています。
投稿情報: burman | 2009/10/09 02:09
はじめまして。
はじめて 政治家の方のブログを拝見させていただきました。
元々政治に、あまり関心がなく。
どちらかというと(失礼ですが…)、政治なんて誰がやっても変わらないじゃない…
(ごめんなさい)
という 気持ちでした。
外務大臣さんって
どんな仕事してるのかな…って
ブログを読んだら
私も うなずく内容で
読みやすく
とても 政治にうとい私でも とても 関心もてました。
北朝鮮問題や
沢山 難題があるとおもいますが
岡田外務大臣の これからの活躍 期待してます
そして 今までの日本を
変えて欲しいです!
なんか うまく 書けなくて すみません!
マメに ブログ読みますね!
(^-^)
頑張ってください!
『とぴ子』こと
井上 直美 ょり
投稿情報: 井上 直美 | 2009/10/11 20:07
はじめまして、日メコン交流年の事なのでコメントさせて頂きます。私たちは『夢のメッセージボトル』イベントを11年間開催してまいりました。夢や自己紹介のメッセージを海に託し漂着地との交流や友情を育てるイベントです。昨年の夏のイベントではラオスの子ども達40名が参加してくれました。そのメッセージボトルは鹿児島県沖の太平洋に託しました。愛知県の豊橋の海岸に届き、拾われた方は三重県四日市の方で返信の手紙を各地に書いて頂き、奇跡の手紙という素晴しい出来事もありました。また、その方の娘さんが通う市立内部東小学校へラオスの子ども達
のメッセージは持ち込まれ、現在素晴しい交流へと発展います。その事はラオスビエンチャンの新聞に掲載されました。
今年も11月3日真鶴でイベントを開催します。このイベントは日メコン交流年に参加のイベントです。今回もラオスから90通の
メッセージがきます、そして今回集まった
全てのメッセージはコピーしてラオスに送り11月の中頃までにメコン河に流します
メコン河流域の人達との交流が始まればと期待しております。民間外交と子供同士の友情と人と人の繋がりを願っております。日メコン交流年のお知らせとしてコメントしたしました。
投稿情報: 黒潮物語元気な子の会 代表 | 2009/10/15 22:13