先週の金曜日(2月5日)の閣議において、報償費(いわゆる外交機密費)に関する1つの意思決定を行いました。
鈴木宗男さん(衆院外務委員長)から、この外務省の報償費について、「これを官邸に上納していた事実はないのか」という質問主意書(国会議員が政府に対して提出する書面の質問)が出ましたので、これに対して、「かつて外務省の報償費が、総理大臣官邸の外交用務に使われていたことがあったことが、外務省により判明した」という答弁をしたものです。新聞でも取り上げられたりしました。
かつてそういう形で、外務省の報償費が官邸で使われているのではないかと言われていました。そのことについて調査をして、「事実は事実として、そういう時期はあった。しかし、いまはやっていないし、これからもやることはない」と明らかにしました。
旧政権の時代というか、かなり前のことになりますが、そういう慣行がずっとあったのは事実であって、いままでは、そういったものはないと言ってきたわけですが、やはり事実はきちんと認めたほうが良いということで、今回、新たな見解を打ち出したものです。
この外務省の報償費を、そういった官邸において外交用務に使うということは、もちろんいまはしていませんが、外務省自身の報償費は、予算では約30億円弱が、いまも計上されています。
これは端的に言うと、例えば情報を取るときに、相手の名前を明らかにできない。あるいは領収書が取れない。しかし相手に対して、その情報の報酬を与える――報酬と言っても、例えば一緒に食事をしたりするということも含めてですが――といった形で使います。世界中の大使館で、それぞれ必要に応じて使うために認められたものです。
私は、ある意味では非常に自由度の高い予算ですので、それがいい加減な使われ方をしないように、そこは十分に目を配りながら、しかし、どうしも必要な場合は、こういうものを否定するわけにはいかないと思いますので、そこのけじめをつけながら使っていくことが、非常に大事ではないかと思っています。
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こんにちは!毎日お疲れさまです。また今回もとっても分かり易いブログアップ有難うございます!!岡田さんにお任せしていたら間違いないですねV(^-^)V
投稿情報: ふ | 2010/02/11 16:07
「機密費」というと、大げさにうがったものと考えがちですが、私は経験から次のように整理した経験があります。
ある団体の機密費を必要な交際費であると判断し、「総額規制」と「監査委員チェック」を条件に総額決算報告することにしました。
しかし、会員は「疑い」を主張。
今日も多分その議論は残っているのですが。
F県の公的団体が「裏金つくり」で連日報道されていますが、横逃げしていくと結局「裏金作り」になってしまいます。そして人間関係がおかしくなると「泥仕合」が始まります。
そこで、「総額規制」を「一定経過後の公開」を前提にすれば、理解していただけるのではないでしょうか。内田樹さんではないが、建前と本年の二重構造を前提に不正を発生させない構造を作ることも大事かと思います。
投稿情報: 西依信樹 | 2010/02/11 16:54
旧政権の時には、隠されていた(隠してるつもりは無かったのでしょうか?)事が、政権交代によって、国民に分かるように説明されたことは、クリーン政治を進めるためにとても良い事だと思います。
大臣を引き継ぐということは、過去の悪事も整頓していかなくてはならないのですね。もっと色々出てきそうで怖いけど、やってしまった事はやってしまった人達に償ってもらいたいですね。
大事なのはこれからです。岡田外相がしっかり目を見張って、政治の黒い部分を綺麗にお掃除してください。期待してます。
投稿情報: いいちこ | 2010/02/12 16:57
岡田克也さま、スタッフの皆さま。こんばんは。寒い日が続きますね。
外交の機密費…家計に喩えたら…
奥さんを助けるため、なかなか奥さんに説明できない「お金」を使う旦那さん(たとえば医療費)。
…いつでもどこでも有り得る話。ワイロ(?)でなければ良いだけ。あとで公表すれば充分。
外交は、内政と全く違いますよね。外務はジレンマだらけと思います。
「狭い町内の付き合い」ですら大変なのに、外交は「地球ぜんぶ」。
最近、人間同士の関係について、今更ながらに改めて考えます。
できるかぎり思慮深く奥ゆかしく生きていきたいよ、岡田さんみたいに。かしこ
投稿情報: 井上彩 | 2010/02/13 21:26
岡田大臣の誠実な対応、まさしく直球勝負の姿勢に強く共感します。
是非、初志貫徹頂きますようよろしくお願い致します。
投稿情報: 吉田隆行 | 2010/02/13 21:52
岡田克也さま、スタッフの皆さま。こんばんは。寒い日が続きます。
外交の機密費…家計に喩えたら…
奥さんを助けるため、すぐには奥さんに説明できない「お金」を使う旦那さん。
…いつでもどこでも有り得る。ワイロ(?)でなければ良い。あとで公表すれば充分。
外交は、内政と質が違いますね。外務はジレンマだらけと思います。
「御近所づきあい」すら色々あるのに、外交は「地球ぜんぶ」。
最近、人間同士の関係について今更ながらに改めて考えます。
できるかぎり、思慮深く奥ゆかしく、生きていきたいです。かしこ
投稿情報: 井上彩 | 2010/02/16 19:19