冬季オリンピックがカナダで開催されています。その中身に関しては、また別の機会に申し上げることもあるかと思います。
カナダという国は、私の子どもの時の記憶では、フランス系とイギリス系の2つがあって、それが国として1つの課題であるということは、子どものときに学校で教わった記憶がありますが、これだけ多民族国家になっているということは、意外だったと思われる方も多いのではないでしょうか。
形式とはいえ、国のトップである、ミカエル・ジャン総督(エリザベス2世女王を代表)はハイチから移民した女性ですし、街の中にも色々な民族の方がいます。それは、隣の国アメリカを見れば当然かもしれませんが、国のあり方が大きく変わってきたのだと思います。
そういえば私が代表の時に、当時のカナダのポール・マーティン首相とお会いする機会がありました。その時は、財政再建が議論になったのですが、マーティン首相からは、「もちろん歳出削減も重要だけれども、当時に経済成長がなければ、財政再建はできなかった。そして、経済成長するためにカナダが行ったことは、外から人を入れて多民族国家になりながら、そのことによって経済成長を遂げることだ」という説明を受けました。
そして、最後に私に向かって、「今の日本の外国人を受け入れないという考え方で、経済成長と財政立て直しができると思っているのかね」とマーティン首相が言われたことを思い出します。
日本をどうするかということは、政治の中や国会の中で大いに議論していかなければいけないことだと思いますが、いずれにしてもカナダという国を見ていて、そこに思い切った政治決断があったのだなと思ったところです。
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初めてコメントさせていただきます
私はまだ学生で政治について分からない事が多いのですがテレビなどで岡田さんのご活躍をいつも見ています
凄く忙しいはずなのにこのようにブログも書いていて
本当に国民や国の事を考えて政治を行っている方なんだなと思い
とても尊敬しています
これからも頑張ってください
応援しています
投稿情報: 匿名 | 2010/02/20 17:16
女性の社会参画などが普及していない段階での移民は、
オカシイ !
全く、対等になるなら、人材は2倍となる。
投稿情報: 庶民 | 2010/02/21 18:40
カナダでの経済成長の鍵が、国内への外国人受け入れにあったと聞いて、もし日本でも大きな問題もなくそんなことが実現したら、どんなにか風通しの良い、いい話だろう、と思いました!
まるで、窓やカーテンを閉め切った、空気のこもった暗い部屋の壁が取り壊されて、四方八方から、勢いの良い爽やかな風や、明るい陽光が一気に流れ込んでくるような、そんな気持ちの良いイメージが浮かびました。
こうして考えると、逆に日本は未だにかなり閉じられた国なんだなあ、、という気がしました。「国際交流が大事」と最近考えていましたが、それですら、なんだか閉じた空間からの精一杯の外へのアプローチであるかのように、今、感じられてしまうほどでした。日本が、というより、世界全体が、まだまだ古い段階にあるということなのでしょうか。
とりあえず、民族間・国家間で、相手の利益を自分の利益と同様に考慮出来るような思考習慣が、世界的に形成できたら、色々と問題も減って、お互いにいいことが生まれるだろうになあ、と思いました。
投稿情報: レイ | 2010/02/21 22:18
カナダも色々大変だったんですね。メープルシロップが美味しい国ということしか知らなかったです。
外国から人を入れての経済成長、うまくいったから良いけど、リスクもとても大きいと思います。
同じ日本人でも価値観や思想は十人十色なのに、国が違うとなると、言葉も通じなかったりと更に問題が起こるのではないでしょうか。
良い人ばかりが来てくれるとも限らないし、銃社会になったりしたら、怖いです。。。薬の密売も今以上に増えてしまいそう。
日本人にあった景気回復法が、必ずあるはずです・・・。あるかなぁ・・・?
投稿情報: いいちこ | 2010/02/22 11:22
まず、永住権認定や難民受け入れ、インドネシアなどからの看護師等の資格受験者に特別な配慮をすることから始めるべきでしょう。特に日本語の壁が大きなことは明らかですから、外国人介護士や医療関係者については新たな資格区分の創設も必要でしょう、
欧米とは全く歴史、文化、伝統の異なる日本を、自分たちの価値観だけで批判する欧米のリーダーの意見にも要注意です。
日本で外国人が全居住者のうち10%を占めるのと、欧米で10%なのとでは、その意味が大きく異なります。
カナダや米国では、まだ人口が1億人くらい増えても少し賑やかになるくらいですが、平地の少ない日本では既に人口過剰状態にあるといわれています。
しかし、少子化対策や経済規模の維持など、現実的な問題を考えれば、基本的には外国人移民に門戸は大きく開いておくべきです。
特に難民認定や国籍取得はもっと人道的観点から条件を緩和すべきでしょう。
もっとも、恩恵を受けるのが韓国人や中国人など特定のタイプの人々に偏るのは問題も有りますから、そのあたりは慎重な配慮が必要です。戦前からの居住者の家族についても特別な措置が必要ですが、それには国民の理解が進む必要があります。日常的に政府や政党がそういう努力をせずに法律だけで解決しようとすれば問題も生じます。
また、外国人参政権はEUのあるヨーロッパや、本質的に移民国家である歴史の浅い北米と日本は全く条件が異なりますから、在日外国人の意見を反映させる他の措置を充実させて、法的な参政権については慎重に考えるべきでしょう。
いずれにしましても、家族を離散させるような永住権や難民認定問題の改善から始めるべきでしょう。法務省と協議して「難民にやさしい日本」を目指してほしいと思います。
ところで、オーストラリアでは捕鯨問題が大変だったようですが、今のオーストラリア政権は反捕鯨を売り物にしている気がしますから、直接オーストラリア国民に理解を求めるような努力が必要でしょう。
まあ、ご苦労様でした。
投稿情報: 一国民 | 2010/02/22 23:48
多民族国家はある意味で理想的かもしれませんが、今の日本では自由経済と自由貿易の考えをしっかり議論する方が先ではないでしょうか。
投稿情報: baryon | 2010/02/25 04:23
カナダといえば、昔カナダ人と文通していました。
もう20年近く前の話です。
4~5年くらいは文通を続けていたのですが、忙しくなった上に、英語で手紙を書き続けるのがつらくなって、やめてしまいました。
手紙は未だに手元に置いています。
一度、処分しようかと思ったのですが、手紙に同封されていた物を再び見ると、出来ませんでした。
1.5cm×2cmほどの大きさの、カナダ国旗の刺繍。
彼女のお父さんは退役軍人だったのですが、
小さなカナダ国旗の刺繍は、彼女のお父さんの制服から取られた物でした。
つまり、軍服に付いていた物です。
彼女が、どんな気持ちで私に送ってくれたのだろうと思うと・・・
もう会う事も、再び文通する事は無いとしても、処分する気にはなれませんでした。
何だか、自分のひどさを示すエピソードになってしまいましたが、そんな自分への戒めとして、彼女の手紙と共にとっておいています。
オリンピックでは、クロスカントリーが割りと好きです。
特に、最終日のスキーの距離、男子50kmクラシカルは楽しみにしていたのですが、地上波での放送が無く、見る事ができず、残念です。
8年前のソルトレイクシティオリンピックの時は、ずっと見ていました。
この種目は、オリンピックではフリー走法とクラシカル走法が交互に行われるので、ソルトレイクの時もクラシカルでした。
50㎞もあると、進むうちに、選手と選手の間が結構あいてきたりするのですが、日本の今井博幸選手も、途中からは前後にほとんど他の選手がなく、一人で滑っている状態が長く続きました。
観客もほとんど見えない中、孤独な、しかし力強い今井選手の滑りに惹き付けられていました。
今井選手は7位でゴールしましたが、1位の選手がドーピングで失格になったので、最終的には6位になりました。
その今井選手が、今大会の中継で解説をなさっているので、余計に見たかったのですが・・・。
録画でも、後日見る事が出来ればと思います。
スキーでひたすら50km進み続ける、その過酷さのため、ゴールした後は、多くの選手がその場に倒れこんでしまいます。
日本人選手に限らず、参加している全ての選手を応援したくなる競技です。
(二重に投稿していたら、前の分は削除願います)
投稿情報: 磯良(isora) | 2010/03/01 02:41
大事なことは自分の国の文化を守り更に発展させながら、国をオープンにしてゆくことだと思います。なにか今の日本は国を頑なに閉ざしているのに、文化的には本来の良き文化を失い新しい文化をつくるまで至っていないのではないでしょうか。逆にしたいと何時も思います。
投稿情報: Y浦野 | 2010/03/01 10:32