今日は、タンザニアで行われたTICADIVの閣僚級フォローアップ会合の話をしたいと思います。
TICADIVは横浜で開催されましたが、そもそもTICADは、1993年以来、日本が定期的に開催している、アフリカを支援するためのアフリカ首脳と日本国総理大臣の協議の場です。
福田元総理のときに、アフリカ各国の元首・首脳に日本に来ていただいて、横浜で開かれたのがTICADIVで、毎年、閣僚レベルでフォローアップしていこうということで、2回目のフォローアップ会議がタンザニアで行われました。私は、少し時間を割いて、このフォローアップ会合に出席しました。
TICADIVそのものも非常に有益でした。私は、慣れない英語で挨拶をする羽目になってしまいましたが、日本の姿勢、つまり、「政権が代わっても、アフリカに対する支援の姿勢は、強くなることはあっても弱くなることはない」ということをはっきりと申し上げました。
そして、「日本は約束したことは必ず守る。アフリカを支援する他の国もいろいろあるけれど、まず人がしっかりと入って、お金だけではなくて、実際に技術指導も含めて、今までもやってきたし、これからもやっていく」と明確に約束しました。
30数名の外務大臣や開発大臣に来ていただきましたが、各国の大臣からは、日本に対して評価する声が非常に多かったと思います。
もちろん、それに甘えることなく、効率的にアフリカの人々の役に立っている支援ができているかどうか、常に自戒をし、チェックをしながら、これからもしっかりと支援をやっていきたいと思います。
あわせて、30分程度でしたが、この機会に8人の外務大臣と個別に会談を行いまして、それぞれの二国間の関係について、意見交換をさせていただきました。
その間、私が強調したことは、二国間の具体的な援助もあるのですが、それに加えて、1つは国連安保理改革。日本はしっかりと手を挙げるので、そのための支援をお願いしました。
そしてもう1つは、気候変動について、最も困っているアフリカや小島嶼国等に光を当てた気候変動対策でなければいけない。COP15のその先、しっかりと統一した1つの枠組みで、それぞれ義務を果たしていくような、そして、必ず気候変動の問題を乗り越えられるような、そういう国際的なコンセンサスを作っていかなければならないということを強調し、それぞれ良い意見交換ができたと思います。
いずれにしても、アフリカは、世界の中でも最も貧困層―つまり、1日1ドル以下で生活する人―が多いところであり、他方で、少しずつ経済成長の芽が出てきて、インフラ整備をすることで、ある意味では離陸でき、成長軌道に乗れるかもしれないという国が結構ありますので、開発とMDGs(ミレニアム開発目標)、つまり保険、特に母子保険とか、教育といった、人間として最低限のところをしっかりと手当てしていく。
そういうことについて、これからも日本はしっかりと責任を果たしていかなければいけない、と改めて感じたところです。
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アフリカの方たちが、もともとの豊かな文化や自然を、少しも失うことなく、不自然に引き起こされたような大変な状況から脱して、本来あるべき状態に早く戻られますように、と願っています。
そして、さらに開発が進むという場合、先進国が生み出したり陥ったりしてきた問題点を参考にして、徹底的にそれらを回避する方法を生み出しつつ、従来のアフリカの持つ素晴らしいものを絶対に保持することの重要性を常に念頭にしていくことで、どんなにか素敵な発展を遂げられる可能性を持っているかと思うと、ちょっと羨ましいですね!
一度、失敗の道を行くと、なかなか二度とは戻れないと思いますから、最初から正しい道を慎重に進んでいける可能性があるのは本当に素晴らしいことだと思います。
投稿情報: レイ | 2010/05/08 02:48
アメリカや中国(貧富の差はありますが・・・)、日本など、そこそこ裕福で物を粗末にしがちな国のせいで、途上国に迷惑がかかっていると思うと、申し訳ない気持ちです。かと言って、日本だけでどうにかする事も出来ないし、本当に難しい問題です。
まずは一人ひとりが自覚を持って日々の生活を改める事からはじめなきゃですね。私は、環境にはうるさい方で、たまに周りの友達にウザがられます(笑)。
でも、そのくらいでも足りない状況にまでなってしまってると思います。地球さんに負担をかけない生き方をして、共に長生きしたいです。
投稿情報: いいちこ | 2010/05/10 11:59
昨日の19時半と、今日の11時頃に、たまたまつけたNHKで、アフリカについて特集をしていました。
昨日のものは、アフリカからアメリカなどに留学して、知識と力をつけた若い人たちがアフリカに再び戻ってきて、自分達の手でアフリカの貧困の問題を解決しようと試みる話で、非常に面白かったです!!
スピード感をもってアフリカを変えていくその方たちのことを、「チーター世代」というのだそうですね。
農作物を殆ど輸入に頼ってしまっている国で、市場に出ている自国産の果物が、冷蔵施設がしっかりしていないために悪くなってしまっているのを見て、保存のきくジャムにする工場を作ろうとしている若い女性が紹介されていました。
また、貧困層の人たちの為に、広告収入のみにより、無料で新聞を作り配っている男性もいました。しかも、配達日以外の日には、その配達するための乗り物を、配達する人たちがタクシーとして自由に使ってそれを仕事にしてもらう、、、という素晴らしい話でした。
沢山の人に、技術のいる職業訓練を丁寧に熱心にして、自立を応援している方もいました。
また、今日見たものは南アフリカの文化を紹介しているものでした。国立新美術館で、7月5日まで、『南アフリカ・マスタークラフト展』をやっていて、南アフリカの一流のクラフト作品の展示をしているそうです。また、テレビでは南アフリカのお料理の紹介もしていて、主食の、トウモロコシの粉でできた「パップ」というお料理を、一度食べてみたいと思いました。
なんだか、本当に今アフリカが、キてますね、、!(笑)
投稿情報: レイ | 2010/05/11 17:32