日曜日(5月23日)に鳩山総理が沖縄に行かれました。多くの抗議の中で、率直に、結局辺野古近くに基地を造らざるを得ないことをご説明し、お詫びを申し上げ、理解を求めました。
私からも、沖縄県民の皆様にお詫びを申し上げ、これからしっかりと説明させていただき、そして、理解していただくために、内閣を挙げて努力していかなければいけないということを、申し上げておきたいと思います。
さて、総理が沖縄に行かれるその朝刊の1面トップは、ほとんどが日米間で大筋合意したという報道でした。私は、そういった報道に対して、これだけ各紙が書くということは、誰かが確信を持って中身を語っていなければ、こういう記事がこれだけ載りませんから、大変遺憾に思っています。
鳩山総理が日米でいろいろ協議をしている話を、仲井真知事にお話をする、少なくとも、いまどういう状況にあるかをきちんと説明するというなかで、朝からあれだけ記事が出てしまっては、ある意味ぶち壊しになったわけで、日米の話し合いの経緯についてそれをリークした人がいたからこそ記事になったわけで、それは大変遺憾なことだと、鳩山総理に非常に大きな負担をかけてしまったと極めて残念に思います。
日米間の協議は審議官級で行い、私も、金曜日(21日)に3時間、土曜日(22日)に2時間近くかけて議論しました。確かに、日米間の議論は峠は越えましたが、正式にこれがいつ決まるのかは決めていません。月内にということですから、今週のどこかで決めることになるかと思いますが、まだ、そういう状況です。
それから、私は日米間の協議は、峠は越えたと申し上げたいと思いますが、完全に合意したわけではありません。
この話し合いは、ルース米大使との間で、ここ2カ月ほど頻繁に会っては方向性を相談し、そして、最後の場面では、文言について、いろいろと議論をしました。
そういう中で、方向性について議論をだいたい固めてきましたが、今回の報道は、正確でない部分がかなりあるということも申し上げておきたいと思います。
沖縄の負担軽減のために、日米間で様々議論したことが、最終的な合意にもいろいろ書かれることになるかと思いますが、ほとんど触れられていない。
そしてもう1つは、いまの環境影響評価を前提にする、つまり、変えないという報道がかなりなされましたが、これは全く事実に反しています。
そういった不正確なリークによって、多くの記事が書かれてしまった。しかも、それは鳩山総理が沖縄に行かれる日に書かれたということに対して、極めて残念であったと申し上げたいと思います。
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前政権で既に為されていた国家間の合意であること、抑止力としての重要性、などを考えると、全力を尽くして、なんとかならないかと努力されていらっしゃったとは言え、奇跡的展開がないかぎり、何かしらの要素が加わるとしても、このような結果になることは予想されていました。マスコミの人たちも同様であったはずです。
ですから、身をよじるような思いで、この半年以上の間、マスコミの普天間、普天間の連呼を聞いていました。沖縄の方たちの苦しみを、徒に増すばかりだからです。
これからなされるべきことは、戦中・戦後、沖縄の方たちの抱えてきた大変な状況のお話を、沖縄以外の人たちも一緒に時間をかけて徹底的に耳を傾ける、ということであり、戦争と戦後をもう一度日本が、最初から考え直す、ということだと思います。それによって、本当の意味で、解決できることがたくさん出てくるのではないでしょうか、、。
それにしても、、。岡田さんの総理のことを気遣う言葉のなんというお優しさ、、。実行力があって、聡明で、ここまでお優しいというのは、、、!岡田さんが、生身の人ではなくて、いよいよ3Dの架空の存在のように思えてきました、、!
投稿情報: レイ | 2010/05/26 00:18
岡田外務大臣、スタッフの皆さま、おはようございます。
日本国内の報道が過熱してます。「国内の治安」「外交上の安全」。ふたつを混同することは良くない。冷静をメディアに望みます。
岡田さま、体調は如何でしょうか。栄養と睡眠を忘れないでくださいね。拙い文章、お許しください。かしこ。
投稿情報: 井上彩 | 2010/05/26 07:51
以前は、ガセネタでトップを飾って購読数を増やすなんて、スポーツ紙くらいのものだったのに、最近の新聞社も質が落ちましたね。
我が家でも、某新聞を読んでますが、どうも記事の内容が野党よりで、読んでいて「ムキィ~ッ」っとなる事が多いです。
本来、正しい情報を得ることが出来るのが新聞のはずなのに。
読む側は、そんなにスピードなんて求めて無いのに。
総理の事を、「うそつき」だの「詐欺」だの言う人もいるけど、それは違うと思います。「県外に移設したい」「これ以上沖縄県民に辛い思いをさせてはいけない」という気持ちに嘘なんてないと思うし。ここまで最大限努力をしてこられたのに、こんな言われ方されたんじゃ、やってらんないですよね。私だったらとっくに辞めてます。
それでも尚、努力をし続ける総理です。きっと、立ち直れます。
岡田外相がついてるから大丈夫ですね!!
国民もみんなで考えなきゃいけない問題です。民主党の皆さんだけで抱え込まずに、私達国民にも手助けさせて欲しいなぁと思ってます。
投稿情報: いいちこ | 2010/05/26 11:54
>、いまの環境影響評価を前提にする、つまり、変えないという報道がかなりなされましたが、これは全く事実に反しています。
党首会談にて、
鳩山首相は現行案より同等か優れた案であり、2014年までに実行できるものを腹案として持っていると発言しております。
この5月末に日米合意を行うということは、これすなわち「腹案」ですよね。
だとしたら、環境アセスを再度行っていたら2014年はとても間に合わない。
鳩山首相の「腹案」とは一体なんだったんでしょうか?
投稿情報: makmek | 2010/05/27 09:19
リークがあって、それが政治的に悪い影響をもたらしたということであれば、ブログに載せる前にまず省内で調査すべきではないでしょうか。もちろん事柄の性質上証拠は見つからないかもしれません。だとすればこのことを公表すべきではありません。大臣の考えとは違う状況を創り出そうとしてリークが行われたと考えるのが自然ですが、それでは大臣が自分の省をきちんとガバナンス出来ていないことを自ら認めるようなものではないでしょうか。
投稿情報: 横山賢一 | 2010/05/27 10:15
毎日 難題続きでほんとうにみていて気の毒な限りです
ネット上で専門家の皆さんのお話を聞くと海兵隊には抑止力はないというのが 常識になっています
鳩山首相がいった抑止力の中身とどこがちがうのでしょうか
ほんとうに毎日が勉強です
投稿情報: 菊地 高志 | 2010/05/27 22:28
メディアは煽るのが好きですからね。“情報筋”とか“関係者”とか、本当にいるのか?と思ってしまいます。国民として、結論に至るまでの経過を知りたいという気持ちもありますが、政府の会見等々で正式な報告がされるまでは、過熱するメディアは相手にしないことにしています。最近の批判大合唱も、私個人はあまり信用していません。メディアに操られるのは嫌です。メディアから正確な情報を得ることはもはや不可能なのかもしれませんが……。だったらせめて国民くらいは、冷静でいなければと思います。私はまだ二十歳そこそこですが、政治にはとても興味があるし、そもそも自分の国のことですから傍観者にはなりたくありません。だからこそ、正確な事実を知りたい。メディアのやり方は無茶苦茶であったとしても、大臣は筋を通して、国民に対して誠実であってほしいと強く望みます。
投稿情報: 結花 | 2010/05/29 01:18
岡田大臣こんにちは^^
沖縄の基地問題は、他県に住んでいる人々にはどうしても他人事の様になってしまっているのが現状です。
メディアが大々的に取り挙げれば挙げる程沖縄の人々の苦しみは募るばかり。
もう少し冷静になれないのでしょうか?
基地問題が解決できる日を心より待ち望むとともに国民全体でこの問題をしっかりと考えるべきです。
岡田大臣、どうかご自分自身で抱えこまず私達国民に手伝わせて下さい。お体を壊さないかと心配になります。
投稿情報: 直子 | 2010/05/29 12:48
何故自主防衛について議論されないのでしょうか? 抑止力は必要であるとようやく鳩山氏も理解できたようです。抑止力のため自主防衛を進めたうえ、日米同盟が構築するのが真の独立国家ではありませんか?
不法占拠されている竹島奪還。岡田氏におかれましては是非靖国神社にお参りし、我々のために戦った英霊に感謝の念をささげてください。韓国の若者の墓に参り、今日の日本の平和のもとを作ってくれた我々のご先祖様に先に参るのが当然です。自虐史観はやめて、靖国神社にお参りしてください。
投稿情報: kl | 2010/05/29 21:56
リークが問題だったのでしょうか・・?鳩山氏の人間性にあるのではないですか?よく議論した中で出ている結果でしょうが沖縄の人をなんと考えているんでしょうか?社民 福島党首を見習うべきだと思います 今後は岡田かつや氏には頑張ってほしいです。三重3区から応援してます。
投稿情報: gamabunnta | 2010/05/29 23:41
沖縄の基地問題に関して、抜本的解決の道筋が見えません。 基地の必要性について主張する側の地政学あるいは対外軍事戦略上の基地問題からくる主張と、人間の生活環境問題としての基地問題を主張する住民の主張とが、ぶつかっています。 基地の存在の拒否を言い続ける住民に対しては、基地移転以外の結論は容認されない。 住民側の議論に立ったとしても、住民の希望のうち基地の廃止・移転は、国防上不可能である。 これでは、結論は得られない。 結局、騒音や危険性を主張する住民に対しては、住居を移転していただく以外解決できない。 或る定められた環境条件を設定し、騒音とか危険とかの何らかの補償としての金額的な迷惑料を支払うか、現住居の移転のための代替地・家屋の提供の選択肢を提言する以外に方法は無いのではないでしょうか。 基地を移設するか、住民が移転するか、二者択一のための条件整理を、全国民的な合意形成として決定し、進めるべきでしょう。
投稿情報: 伊藤新吾 | 2010/05/30 09:15
28日にNHK9時の鳩山総理の演説に
感動いたしました。中身もさることながら40分にわたって理路整然、メモ
も見ず、まさに平成の名演説です。
普段マスコミが総理の有様を、いかに
曲げて断片的に報じているか、よく
わかりました。岡田大臣今後も
頑張ってください。
投稿情報: 緑の風 | 2010/05/30 18:39