長かった150日間の国会も終わりました。
この国会に関しては、いろいろなご意見やご批判もあるかと思います。途中で鳩山総理が辞任され、菅総理が誕生しました。そのこともあって、法案の成立したものが、割合としては少なかったと言えます。
しかし、多少延長したからといって、それが大きく変わるわけではないという判断のもとで、今回は会期延長はせずに参議院選挙に向かうことになりました。
幸いにして外務省関係の条約は、最終日に2本成立しましたので、そういう意味では、予定していたものは全部終わりました。
この国会は、私としては、外務委員会や安全保障委員会など、外務大臣はたくさんの委員会を抱えていますので、毎日のように数時間出席して、聞かれるのはほぼ同じ普天間の問題ということで、やや残念な気はしましたが、私としては、精一杯誠実に答弁をさせていただいたつもりです。
個人的には、今国会で、外交や安全保障の問題をお互いがよりしっかりとした議論を行えるような環境をどうやったら作れるか、ということを改めて考えさせられました。
もちろん、国の機密に関わることは守秘義務がかかっていますから、野党議員や、政府外の与党議員にもお話することはできません。ただ、守秘義務に触れない範囲で、より深くしっかりと、限られた与野党の議員の皆さんにお話をし、理解をいただくことも必要ではないかと改めて思った次第です。
将来的には、諸外国にあるような「秘密会」のような委員会を作って、そこでは守秘義務をかけて――もちろん、そこには法律改正が必要ですが――限られた範囲では、きちんとした情報を共有し合う。
例えば、いまであれば、朝鮮半島情勢についてどうなっているかということを、限られた与野党の議員が共有して、いろいろな対応に間違いがないようにしていくことも、将来的には必要ではないか。少なくとも、その一歩を、何とかいまの運用の中でできないかと改めて考えた次第です。
いずれにしても、間もなく参議院選挙です。
菅総理のもとで、しっかりと民主党の政策、そして、民主党らしさを訴えて、できることなら民主党だけで参議院においても過半数を取り、安定した政権運営を行っていきたいと考えているところです。
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この国会が始まった時は、通常国会が、こんなにも長かったとは!と目まいがしたものでした、、。
何故目まいがしたかというのは、もう岡田さんファンの私にとっては、極端なことを言えば国会とは多くの場合、
「議論以前に、野党の方の、問題の件について十分ではない知識を訂正する為に、岡田さんが何度も立ったり座ったりさせられる、見ていてちょっと辛くなるもの。」になってしまっていたからでした、、、。
今回の岡田さんのお話は、「与野党議員による外交や安全保障についてのより深い知識の共有の必要性」ということでしたが、まさしく、そういったことこそが国会において絶対的に第一に必要だ、と思います!!!
この場合は、あまり公けに発していない情報のお話な訳ですが、十分公けになっている情報の場合でも、最初から野党の方々には、きちんと知識を共有しておいて頂きたいと、何度も思ってきました。
ただの知識不足による誤解によって、好戦的に質問し、あげくキチンと答えている答えに耳を貸さない、、というのは余りに不毛で、時間が無駄です。
好戦的、と言えば、選挙の為にいちいち小まめにポイントを稼ぐように野党の方たちがしばしばケンカ腰な話し方をしているのだとしたら、本当に残念だと常に思っています。
というのも、せっかく良い発言や、提案をされていても、ケンカ腰であると、なかなか受け入れられないことが多いと思います。
また逆に、質疑や提案が野党から行われ、それについて、もしそれが「もっともだ、、、」と閣僚の方が本当に思った時に、
「それは、とてもいい考えですね。私たちもそのような方向で進んでいましたが、その考えは新しくて、これから検討してみます!明日の4時半の会議で!」というような具体的な返答があったり、
「それは、全く気づきませんでした!これから、大急ぎで考えます!」というような反省的な返答が、すんなりされれば、本当の議論ができる国会になるのに、、、とこれもつくづく思います。
これにしても、また選挙の戦いの為に野党がこういった返答を引っぱりだしてきて、「与党は、自分たちでは、何もできない!こんなことも分からないなんて!」・・とやるが為だけに、すんなりとなされないことなのですよね、、。
こうした「知識と前提の非共有」や「与野党相互の不毛な敵対関係」などの余計な問題が取り払われた後の、素敵で、実り豊かな議論が見てみたいです。
でも、岡田さんがその第一歩を、考えていらっしゃるなんて、もう、最高な気分です!そんなふうなことは夢かと思っていましたが、本当にさっそく現状を動かそうという方がまたもや岡田さんだなんて、、。ますます進化する岡田さんに目が離せません!!!
投稿情報: レイ | 2010/06/18 00:01
守秘義務がある中での問題解決って、相当大変そうですね。お話し合いもなかなか出来ないという事ですもんね。私のお口の軽さじゃ、到底その義務は果たされません・・・。ポロッとつい言ってしまいたくなったりしないのですか?
参議院選挙、日にちは決定したのでしょうか?私の地元は、区議会議員とダブル選挙になるとかならないとか、あたふたしてました。区民としては、1日で済んだ方がありがたいです。
国民の選択が、素敵な未来につながる事を願ってます。
投稿情報: いいちこ | 2010/06/18 11:22
でも、消費税値上げを言い出されてげっそりです。
私は、ずっと鳩山さんでよいと思ってたのに、支持率落ちたから責任取れって言われて・・。
鳩山さんは、消費税上げないって言っていたのに。
鳩山さん可愛そうでした。
投稿情報: 地球人 | 2010/06/18 17:51
与党として初の国会だから大目に見よう、という有権者もいるでしょう。
しかし、世界第二の経済大国で、そんな甘いことは言っていられないという市民もいるでしょう。
法案成立数、会期末期のおかしな動き、マニフェスト公約や仕分けの問題点、そして、首相退陣という大問題に対する説明責任など、多くの課題が残りました。
外交についても、小沢対中外交、スズキ対露外交、そして、首相側近対米外交については、懸念すべき問題も多くありました。
官僚たちは「菅首相、最高ですよ」、「岡田大臣、素晴らしい」などと持ち上げているかもしれませんが、有権者も民主主義とは何かを学んできましたから、決して、甘い評価は下さないでしょう。
まあ、高給取りの首相、大臣、議員の一人も過労死、うつ病にならずに国会が終わったのは、日本がまだ平和・繁栄の中にあるということでしょう。
(市民革命を求める声もあります)
投稿情報: 一国民 | 2010/06/19 13:12
秘密会みたいなものでの検討は必要ですね。できれば、今イギリスで行われているようなイラク参戦経過の検証委員会のようなこともできるといいですね。
菅総理もおっしゃったように、国の政策決定は超党派の議論を大いにしていただきたいものです。消費税についても、大いに議論して決めていただいた方がよいと思うのですが。
投稿情報: 飯島 久香 | 2010/06/21 14:15