先般、中国とモンゴルに駆け足で行ってきました。
中国では、前から約束していた上海万博の会場を少し見るとともに、主たる目的は日中のハイレベル経済対話でした。それぞれ何人かの閣僚が出席し、私と中国の王岐山(オウ・キザン)副総理が共同議長をやって、約4時間半ほど議論をしました。
まず、それに先だって楊潔篪(ヨウ・ケツチ)外交部長とは、昼食を挟んで2時間以上意見を交わすことが出来ました。
この会議、特に日中ハイレベル協議は大きな会議で、丁々発止意見をやり取りするのはなかなか難しいのですが、私が特に力を入れたのは、中国で活動する日本の企業が、いろいろな障害に直面していることについて、もっと配慮してもらいたいということです。
例えば、中国で裁判を闘い、それに勝つことは難しく、仮に勝ったとしても、それを執行するところで障害が出てきています。こういった問題や知的財産権の問題、レアアースの輸出制限などの話をしました。
また、特に日系企業や台湾系の企業が多いのですが、労働争議が頻発しています。しかし、日本のように労働三法があるわけではなく、労使が話し合うことのルールも明確ではないため、きちんとルール化してくれないかといったことについて、私から発言をしました。
これは楊潔篪(ヨウ・ケツチ)外交部長にも話しましたし、日中ハイレベル協議でも取り上げました。そして、翌日は温家宝首相と40分ほど意見交換をする機会があり、そのときにも申し上げました。
日中を取り巻くいろいろな問題について、有意義な意見交換が出来たと思います。
特に私が感じたのは、温家宝首相を訪問した40分間でした。温家宝首相は、非常に温和な人柄で知られるのですが、私を中心とした日本側の発言に対して、丁寧に答えていただきました。
私は必ずしもその答えに納得せず、もう一度意見を言ったりしたのですが、温家宝首相の耳を傾ける真面目な姿勢、そして、丁寧に答える姿勢からは、自分たちの世代で日中関係をさらに一歩進めたい、日中関係を大事にしたいという気持ちが伝わってきました。
いずれにしても、日中それぞれが大きな国ですから、いろいろな問題があります。前から申し上げていますが、そういうことについて先送りすることなく、しっかりとお互い率直に問題提起し語り合うなかで、問題解決をしていくことが大事だと思っています。
そして、もう1つはモンゴルです。モンゴルは、資源を持った国であり、ロシアと中国に挟まれた国です。日本に対して、非常に期待を持っていますし、日本の様々な支援に対して感謝してくれています。日本に対して、大変熱い思いを持った国の1つです。
そういった国を本当に大切にしたい。したがって、まだ勉強が始まったばかりですが、モンゴルとの間の経済連携協定の締結についても、しっかりと議論を急ぎ、日本とモンゴルの関係をさらに深めていきたいと思います。
※ブログの動画版はこちら
例えば、中国で裁判を闘い、それに勝つことは難しく、仮に勝ったとしても、それを執行するところで障害が出てきています。こういった問題や知的財産権の問題、レアアースの輸出制限などの話をしました。
また、特に日系企業や台湾系の企業が多いのですが、労働争議が頻発しています。しかし、日本のように労働三法があるわけではなく、労使が話し合うことのルールも明確ではないため、きちんとルール化してくれないかといったことについて、私から発言をしました。
これは楊潔篪(ヨウ・ケツチ)外交部長にも話しましたし、日中ハイレベル協議でも取り上げました。そして、翌日は温家宝首相と40分ほど意見交換をする機会があり、そのときにも申し上げました。
日中を取り巻くいろいろな問題について、有意義な意見交換が出来たと思います。
特に私が感じたのは、温家宝首相を訪問した40分間でした。温家宝首相は、非常に温和な人柄で知られるのですが、私を中心とした日本側の発言に対して、丁寧に答えていただきました。
私は必ずしもその答えに納得せず、もう一度意見を言ったりしたのですが、温家宝首相の耳を傾ける真面目な姿勢、そして、丁寧に答える姿勢からは、自分たちの世代で日中関係をさらに一歩進めたい、日中関係を大事にしたいという気持ちが伝わってきました。
いずれにしても、日中それぞれが大きな国ですから、いろいろな問題があります。前から申し上げていますが、そういうことについて先送りすることなく、しっかりとお互い率直に問題提起し語り合うなかで、問題解決をしていくことが大事だと思っています。
そして、もう1つはモンゴルです。モンゴルは、資源を持った国であり、ロシアと中国に挟まれた国です。日本に対して、非常に期待を持っていますし、日本の様々な支援に対して感謝してくれています。日本に対して、大変熱い思いを持った国の1つです。
そういった国を本当に大切にしたい。したがって、まだ勉強が始まったばかりですが、モンゴルとの間の経済連携協定の締結についても、しっかりと議論を急ぎ、日本とモンゴルの関係をさらに深めていきたいと思います。
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中国との様々な問題は、これまで大変前進して岡田さんが良い結果を出していらっしゃって、お互いの交流も進んでいることも、とても嬉しいことですよね!
けれど、今回の対話のご報告もそうですが、他の国とのお話に比べると、なんとなくお話をお聞きするときに、ちょっと緊張を感じるようになってしまいました。
中国が日本やアジアにとって、特にとても重要であり、関係も深く、ルールについて残念ながら未だ混沌としているが故に、いろいろと日本から細かく言うべきことが沢山出てしまって、その結果、中国からの反論の量も必然的に多くなることが、その原因だと思いますが、、。
つい、「楊潔篪さんが、対話中、ずっとイライラ怒ってたら、どうしよう!」と、変なことを考えてしまいます。全くの見当違いなら、いいんですけど!!
ところで、外務省ホームページのフォトトピックスのモンゴルのエルベグドルジ大統領と岡田さんの写真を見ました~!お二人とも可愛らしい笑顔で、またイチ押し写真が増えました!他の写真でも、なんだか岡田さんがモンゴルで充実して、ゆったりした気分を味わわれたのでは、、という期待の持てる雰囲気を感じました。
新たに交流の深まりを進める、、というのも、永遠にフレッシュな岡田さんの得意分野という気がします。そして、やっぱり日本に温かい気持ちを持っていてくださっているのは、、、涙が出てしまうくらい嬉しいですね!心温まりました!
投稿情報: レイ | 2010/09/03 23:35
いくら日本側が「仲良くしていきましょう!お互い頑張りましょう!」と声をかけても、向こうが乗り気じゃないと、なかなかお話もまとまりません。
温家宝首相なら、もっと中国と仲良くやっていけそうな気がします。問題山積みで、簡単にはいかないでしょうけど、アジアの大きな国同士が仲良くなったら、景気も良くなるのでは??
腕の見せ所ですなぁ♪期待してます。
投稿情報: いいちこ | 2010/09/04 11:28
日中ハイレベル経済対話のニュースはテレビで知りました。
岡田さんと温家宝首相との会談、特にレアアースの輸出規制の見直しについては、ニュースで取り上げられた時間が限られていたせいか、岡田さんの、日本としての要望が中国側にあっさり一蹴されてしまった印象を受けました。
お互いの利益が絡んだ事なので、一度で要望が受け入れられるとは、岡田さんももちろんお考えではないでしょうし、今回は日本の状況を伝える事が大事だったのだろうとは思いますが、次に会談する時は、日本の首相は又違う人間になっているかもしれない、そして外務大臣も・・・となると、中国としても、日本側の話をまともに聞いていられないのかも・・・と思いました。
しかし、岡田さんもおっしゃっているように、温首相と直接会談できた事は、大きな成果だったと思います。
中国では温首相は、外交政策で大きな権限を持つ人物の一人だそうで、外相と言っても、その地位は、日本とはだいぶ違うようですね。
日本の外相が中国を訪問すると、温首相が会談する慣例なのか、私は存じ上げませんが、それでもやはり、中国が日本、そして岡田さんを重要視している事の表れだと思います。
民主党の代表選にあたって、岡田さんも投票日まで、議員の方の説得に当たられるのかなと思っていますが、
現職の外務大臣としては、
政権が安定しない→国際的な日本の発言力が弱まる→国益が損なわれる
と、外交から見た、安定した政権が続く事の必要性を説かれたりするのかなーと(勝手に)思いました。
投稿情報: 磯良(isora) | 2010/09/12 01:31