今日は、頑張っている中小企業の話をしたいと思います。
以前(10月17日)に行きました大阪府八尾市のレザックさん、そして、今回週末(12月4日)に行きました鹿児島県霧島市の九州タブチさんといった企業を拝見させていただき、大変な努力と工夫の中で頑張っておられるなと改めて思いました。
九州タブチさんは、水道関係の蛇口や継ぎ手を作っておられて、輸出よりは国内のニッチな市場の中でシェアを取り、結果を出している企業です。
工場の中を拝見させていただきましたが、非常に感心したのは、技術の高さももちろんのことですが、従業員の皆さんのモチベーションが非常に高く、しっかりと仕事に取り組んでおられることです。
そして、障害者の皆さんの雇用にも実績を上げておられて、国内市場でしっかりと実績を上げている1つのモデルケースかなと思いました。
重要なことは、中小企業らしく、トップを中心に社員の皆さんが1つになって、しっかりと仕事に取り組んでおられるところに、大きなやり甲斐や生き甲斐を見出しておられることではないかと思います。
そして、大企業に出来ない小回りのよさを活かして、技術開発に取り組んでおられることも印象的でした。もちろん、工作機械などの投資もなされていて、非常に頑張っていることが印象的でした。
そういった視察のあと、昨日(12月5日)のフジテレビの「新報道2001」を見ると、大変うれしいことに、私の地元である四日市の企業がたくさん取り上げられていました。
四日市は、コンビナートや自動車、東芝の半導体といった大企業の進出もありますが、それを支える中小企業にもいい企業がたくさんあり、そういった企業の取り組みの一端を紹介していました。
日本の競争力を支えているそういった元気な中小企業に、さらに頑張ってもらえるだけの行政としての必要な支援――これはやり過ぎると、その元気さを結果的にそいでしまうことにもなりかねませんが――やるべき支援をしっかりしていくことの大事さを、改めて感じたところです。
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個人の消費者としては、あまり馴染みがないですが、レザックさんとタブチさんのホームページを少し覗かせて頂いたところ、なんだか勢いのある元気な雰囲気を感じました!タブチさんは、エコやバリアフリー対策なども考えていらっしゃったり、レザックさんは独自の技術が強みで、どちらも未来へ、外へと目が向いていらっしゃるという感じがすごいですね!
元気なだけでなく、社員さんのことを良く考えて大事にされている社長さんであることが、きっと中小企業の成功の鍵なのでしょうね。
投稿情報: レイ | 2010/12/06 22:27
私は愛知県の一宮市と言う都市で刺繍業務をさせて頂いています。
日本の競争力を上げる中小企業の支援に取り組むと仰られておりますが、既に国内の繊維業界は死に体の状態です。
中国などの他国に大半の仕事を持って行かれ、輸出を行おうと思っても円高と高い関税の為に輸出も大変難しい状況に有ります。チャイナリスク回避の為、国内生産の気運は出て来ておりますが、中国価格を提示される次第です。
知っておられると思いますが、ソウル市には繊維製品を輸出する為の支援団が有り国力を高める為に国を挙げてやられております。是非、国内の繊維業界を無くしてしまわないよう、お力を奮って頂きたいと思います。
投稿情報: 戸松忠孝 | 2010/12/06 22:47
拝啓
岡田様、日々のご公務大変お疲れのことと存じます。いつも応援しております。先日一冊の本を読みました。現在雇用問題についてマスコミでも毎日のように報道されていますが、解決策が描かれた大変おもしろい本でした。辛口な部分もありますが、もし時間があるようでしたら読んでいただきたく紹介させていただきました。角川書店出版の「デフレの正体」著者藻谷浩介氏です。
投稿情報: さとみ | 2010/12/06 22:58
中小企業の町、東京で言う大田区と言ったところでしょうか??
技術を持った人達って、すごく素敵です。誇りを持って仕事が出来るって、なかなか無い事だと思います。
でも、この不況で、経営が悪化して泣く泣く会社をたたんでいる社長さんも多いと思います。
是非、国の力で支援して欲しいです。
私の父は、東芝の半導体を扱う課で働いてました。懐かしいなぁ・・・♪
投稿情報: いいちこ | 2010/12/07 12:55
私が現役の商社員だった時に最も感動したのが日本の中小企業の経営者の熱意と決意でした。勿論これからも日本の大切な宝として活躍してほしいのですが、冷静に観察すると日本人の製造への過度の拘りが日本の経済に悪い結果を齎したことは否定できません。つまり中国やその他の国には日本を見習って一生懸命に頑張っている人が大勢いるのです。そして彼らの一人当たりのコストは日本人の十分の一以下なのです。欧米諸国、特に米国はこの20年間に製造から付加価値の高いサービスやソフトウェアへシフトし又自国の市場を海外メーーに開放することにより大きな経済成長を実現してきました。日本は20年間成長から取り残されたままです。日本の伝統的な強さを再認識するのでは無く、もっと抜本的改革をしなければ日本の経済は復活しません。悪い例かもしれませんが、今の様な状況は戦況が不利になった武田軍団が騎馬軍団の強化を図っているようなものかもしれません。大きな発想の転換が必要だと確信しています。そのためには規制撤廃等の政治主導が必要なのです。よろしくお願いします。
投稿情報: y浦野 | 2010/12/07 22:14