週末(16日)を利用して千葉県と茨城県に行ってきました。
千葉県はあまり震災とは関係がないと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実はそうではありません。千葉県では、まず香取市に行き、宇井成一市長と一緒に市内を見て回りました。
2つポイントがあります。1つは、地震によって液状化が起こり、地盤沈下があることです。もともと、地盤が軟弱だったこともあるかと思いますが、液状化によって川が砂で埋まってしまったり、住宅が沈下し、1メートルくらいそのまま下がってしまったりという例もこの目で見ることが出来ました。
ここで1つ問題があるのは、住宅が全壊あるいは半壊した場合に、被災者生活再建支援法に基づいて、お金が最大300万円出るという仕組みがあります。しかし、この全壊・半壊を判断するにあたって、住宅がどのくらい傾いたかが判断の目安になっていますが、全体が同じように下がってしまった場合には、運用上、全壊・半壊にはあたらないとのことです。
しかし、例えば1メートル沈下した住宅をもう1回ジャッキ・アップ(持ち上げる)して、地盤を固めて戻すことは膨大なお金がかかることも事実です。
この被災者生活再建支援法の運用について、私は法律まで変える必要はないと思いますが、きちんと対応していく必要があるのではないかと改めて感じたところです。
もう1つは、この香取市の佐原地区は、利根川を中心に江戸時代に物流が非常に盛んで、古い街並みが残っていますが、そこにある蔵とか建物が、地震で非常に傷んでしまった。これをどうやって保存していくのかは、大きな課題であると思います。
いまから3年半ほど前(2007年12月)に、私も地元の谷田川はじめ議員(当時候補者)の応援に行って、その古い街並みが非常に印象深かった思い出があります。それが無残な姿になっていて、ここに対しても、なんらかの対応が必要だと考えているところです。
そして、千葉県の旭市では、農産物の風評被害に大変苦しんでおられます。風評被害について、どこまでどのように対応するかは、いま、政府において検討中です。
現実に値段が半分になったとか、出荷量が半分以下になったといった被害が生じています。これをどこまで、どのように認定して救済していくかという方針を早急に決めなければなりません。
現時点においては、相当な因果関係があれば救済対象になるというのが政府の見解です。抽象論としてはそのとおりですが、具体的にどうしていくのか。これをあまりに甘く設定してしまうと、本来風評被害とあまり関係のないところまで入ってきかねません。
その結果として補償額が兆円単位で膨れ上がっていけば、もちろん、一義的には東京電力であっても、最終的には、納税者の皆さん、国民の皆さんに税金でのご負担をお願いしなければいけなくなります。そういう難しい問題があるということを、今日は申し上げておきたいと思います。
さて、もう1つ、茨城県を訪問しました。茨城県は震災後2回目の訪問ですが、前回は農産物(の風評被害を視察)ということで行きましたが、今回は鹿島の臨海工業地帯を訪れ、住友金属と三菱化学の工場を見てきました。
鹿島は、私の出身の四日市のいわば弟分のような感じで、三菱化学をはじめ進出企業に共通点があります。まず、地震や津波によって大変困難な状況にあると聞いていましたが、1か月が経って復旧がそれなりに進んできているなと思いました。
住友金属は、5月いっぱいくらいでかなり操業が出来るということでした。三菱化学についても、船をつけるバース(岸壁)などの改修をいま行っていますが、フルに動くのはだいぶん先になるとしても、なんとか出来ることからしっかりやっていこうと、両社とも現場が必死の努力で取り組んでおられる姿が印象的でした。
それぞれ幸いだったことの1つは、コンビナート、つまりプラントそのものが津波によって直接影響を受けず、海水に浸かることはありませんでした。
もう1つは、それぞれ非常に複雑な化学プラントですが、火災が発生しなかったことです。その2つがなかったことで、なんとか、復旧が早期に出来るということになっています。
しかし、全国で見れば、今回の地震や津波、それに伴う火災で、生産設備もかなり影響を受けています。これは、中長期的に日本の競争力を減じるものであって、早急に立て直しをしなければいけません。そうでないと、雇用の場も海外に移ってしまいかねない。そういう危機感を持って対応していく必要があるなと改めて感じました。
※ブログの動画版はこちら
復旧費用をこの不景気な時代に増税に求めるのは反対です。
やはり、復旧国債を発行し、不要不急の個人資産の放出を促し、国民の共生に主眼を置くべきでしょう。
国の借金が増えると言っても、国内で調達・運用してる限り返済に苦慮するのは取り越し苦労でしょう。
一機に取り付け騒ぎがある訳でも有るまいし。
今こそ溜まって腐りかけたカネをフル回転させる好機かと言うのはド素人の愚考でしょうか?。
まさか国外へ資金が吸い取られてしまって空っぽなのではないでしょうね?。
投稿情報: HY | 2011/04/19 09:42
風評被害の問題が新聞でもマスコミでも盛んに伝えられていますが、どこまでが風評被害なのか国民にはわかりにくいです。
厚生省がだした放射能の暫定基準がICRP standardを基準にしているなら、それは放射能被爆された異常事態における数値ですので、長期的にはこの基準値は見直さないと健康に被害を受けるかもしれない数値です。
枝野官房長官が、「ただちに健康に被害を与えるレベルではない」とは急性被爆のことで、低線被爆は受けることをはっきり伝えた上で、どこまで安全かをはっきり伝えていただきたい。
風評被害と切り捨てて、もし「生産者」や経済を守るためで、「消費者」の健康をないがしろにしているのならもってのほかです。
政府や国の過去の隠匿体質が国民の不信感を増大しているのだと思います。
「国民生活者を守る」ために政府は正しい正確な情報を公開してください。
投稿情報: 茨城県民 | 2011/04/19 10:45
今回の震災に際し 党として 民主党 自民党 その他の党も東京にいて 食べ物や飲み物 生活必需品を集め トラックで輸送し また 現金の義援金を用意し送り、とのことはおやりになっているようで、通常のサポートを行っていることは良いと思います。しかし 国会議員 県会議員など国民の血税を収入として得ている方々は むしろ 現地のがれきを片付けるお手伝いを実際に行い 運動不足の訛った体にムチ打ってもらいたい。岩手の大御所の議員のようにスーツ姿で現れ 県知事と対談し 早速帰京する、などもってのほか。ましてや選挙区に入りこまごまとした街の 村の細部に入ることもせず、被災者とともに寝袋で過ごし 少しでも家々の片づけを手伝いが 当然ではないのか。芸能人やスポーツ人の炊き出しや 子どもと遊び元気をあげている人達は はるか大きな貢献をしている。是非民主党も若い方 年配の方 女性 男性問わず 現地で汗を流し 共に寝泊まりし 被災者を助け 可能ならば放射線量の多い場所に入り 写真 ムービーなどの議員日誌を 全国に公開してもらいたい。さらには原発に入り労働者の皆さんに激励をし内部の様子を国民がわかるように画像にして ニュースに流すなどのパフォーマンスと取られても良いような (実際にこれをすれば 民主党の株は大きく上がること間違いなし)ことを何人かで または 超党派でも可能。特に男女のチームでやるべきだ。国民は全員が放射能に立ち向かう行動に対して感謝の心をもち励まし 励まされているのであるから。 実際に人は心打たれるアクションには長く深く感銘し 尊い1票の要因になること間違いなし。議員よ、立ちあがって国民に見せよ。勇気を示せ。言葉だけでの世界では血税に値しない。コロコロプライム ミニスターを変えることないよう世界の笑われ者にならないよう 幹事長 そして ガバメント その長 総理を支え アクションを示せる議員が立ちあがることを提案してほしい。 石原軍団と共に活動も良し サッカー選手とともに行うのもよし ただし実際に活動し 汚れ仕事を 危険なことにも足を入れて 我々に見せてほしい。立ちあがれ民主党 立ちあがれ議員。
埼玉県在住 黒田洋行
投稿情報: 黒田 洋行 | 2011/04/19 14:13
今日のお昼は、千葉産の、ルッコラやエンダイブなどのベビーリーフ(ハーブミックス)を、ツナや卵やマヨネーズと一緒に、クロワッサンにたっぷり挟んだサンドイッチでした!はあ、美味しかったです。
ほのかな苦味のある、清新な味のベビーリーフが、その他のカロリーとボリューム過多な食材(笑)と相まって、なんとも言えぬ春の豊かな喜びを味わわせてくれましたよ、、!桜の終わった後の、四月の、赤ちゃんのように優しく柔らかそうな若葉の、ライトグリーン(岡田さんのおっしゃる「カエル色」です!)にふんわり彩られた木々を眺めつつ、食べたいような一品でした!今度は、生ハムとクリームチーズで、、!
岡田さんが、12日のブログで「東北のお酒でお花見を」とおっしゃっているのを読んで、次はそうした機会は花火くらいしか思い当たらず、随分先だなあ、、と思っていましたが、これから春のピクニックシーズンに風評被害の野菜を使ったお弁当で応援するということも、できるなあ、と思いました。
神奈川に住んでいるのですが、近所のスーパーにある、関東の野菜の値段は、確かに非常に安くなっています。
例えば群馬のキュウリが昨日は5本で100円くらいで、これは、普段のその店からすると三分の一の値段ですが、しかもその店では見たことのことのないような立派なキュウリだったので、本当はその4~5倍の値段のものなのかもしれない、と思いました。
申し訳ないような切ない思いで、しかしそれらの立派で美味しい野菜を沢山口にしながら、またこの野菜の値段が元に戻ることを祈り、また、そうなっても、こういう立派な野菜をどんどん買って食べなくては、、と思いました。
というのも、地震前の話ですが、殆どの野菜の値段が2、3年前の二倍以上になっていて、毎日スーパーでちょっと買うのを躊躇することも多くなっていたのですが、「国の要である日本の農家を応援する為にも、経済全体の為にも、自分が料理を楽しむ為にも、栄養の為にも、ここはもうどんどん高い野菜も沢山買うことに決めた方が良さそうだなあ。」と思っていたこともあったからでした。
ところで、政治家の方たちが風評被害にあっている野菜を積極的に食べていることをアピールするのは、本当に大事なことで、もっと色々な形でやって頂きたいなあと思います。(岡田さんも、トマトを美味しそうに食べていらっしゃいましたね!)
例えば、民主党内でランチにお弁当持参で会議をするようなことを、、、していたような気がしましたが、そういうことがあるとしたら、みんなで風評被害にあっている野菜を使ったサラダや、野菜のおかずの入った容器を必ず一つずつ持ってくることにするとか、、。
野菜の日を週に2~3日くらいは設けて、必ずそうした容器にたっぷり野菜を入れて持ってきて、皆で食べるというのもいいですね!
民主党の建物内にサラダバーを設けて、いつでも食べられるようにするとか、、。(こういうことをしていただけると、激務の岡田さんや総理や閣僚の皆さんへの健康の心配も減って、非常に有難いですが、、)
または、「サラダ男子プロジェクト」を、結婚している若手議員の中でやってもらうのはどうでしょうか、、毎日必ず自分でサラダなどを作って、家族に食べてもらうという、、そうした些細でありながら、非常に重要で、特に子育て中の女性にとってありがたい種類の家事を若手男性議員が率先してやってくれる姿を見せてくださったとしたら、「社会全体で子育てをする」という民主党の主張する言葉のリアリティーが増すのではないかと思ったりするのですが、どうでしょうか、、?男性がお料理の手伝いをしたからと言って、「社会全体で子育てをする、、」というのとは少し違うのかもしれませんが、、、少なくとも、その言葉が、女性の負担を減らしたい、、という気持ちから来ているということが、伝わってくるのではないかと思います。民主党の、女性の議員さんも、もう少しドンドンそういう主張をされて、前に出てきて頂きたい気がします。
少子化を止めるには、金銭的なものも含めて女性が「こういう社会なら、産める、やっていけそう、女性ばかりに全て押し付けられている訳じゃない」と思えるようにしていただくことが必要ですよね、、!
・・・全然ブログと関係ないことを最後書いてしまいましたが、よろしくお願い致します!
投稿情報: レイ | 2011/04/20 18:14