日曜日(10日)の午後に総理公邸に閣僚が集まり、党の幹事長である私も加わり、意見交換会を行いました。その中で様々な意見が出ましたが、私からは3点申し上げました。
いま必要なこととして、各地に視察に行き、多くの皆さんのご意見をいただいたものとして、必要なものが3つあります。
1つは、瓦礫(がれき)の除去ですが、これは市町村や県が行うことになっています。財政的には国がほぼ全額みることになっていますが、瓦礫の除去は進んでいません。
いろいろな理由があると思います。1つは、津波によって市町村の職員が被災したり、お亡くなりになったりしていて人出が足りない。特に、被災者の皆さんのお世話をすることに全力投球している結果、瓦礫の除去まで手が回っていかない。あるいは、重機が足りない。
いろいろな理由があると思いますが、例えば、仙台市の一部である仙台港の周辺ですら、道路の脇には車が転がっています。そして、瓦礫が除去されていないところが結構残っています。
そういうところを見ると、これは、国がもっと関与しなければいけないのではないかと思いました。瓦礫の除去について、国がより積極的な働きをすべきでないかと申し上げました。
第2に私が申し上げたのは、仮設住宅の建設です。これは、被災された皆さんから最近数多く聞かれることです。
政府も7万戸を供給することにしています。その7万戸は関係の都道府県から出てきた数字を集計したものです。その供給体制は整いつつあるという説明ですが、ただ、被災地に行くと関係の市町村長さんたちが、順調に立ち上がっていないと言われます。
いろいろな理由があると思います。プレハブの本体があっても、例えばトイレ回りの部品がなかったりなどといった理由があると思います。しかし、国のほうは準備が十分に出来ていると言っています。
最近は収まりましたが、ガソリンについても同じような経験をしました。国のほうは十分供給している、つまり、足りているとい言いながら、被災地に行くと、(ガソリンスタンドに)車が長蛇の列をなしている。そういういろいろなミスマッチがあると思います。
仮設住宅についても、国のほうで実態をより深く調べる必要があると思うと申し上げました。
そして、3番目が仕事です。仮設住宅に入ったとしても、そこで職がなければ収入がありません。そういうことを考えて、いかに職をつくり出していくかが極めて重要です。
瓦礫の除去や仮設住宅の建設、あるいは、寸断された道路を直したり港湾を整備したりといった公共事業も、職をつくり出すことにつながるので、地元の働く場をつくりながら被災地の対策を行っていくという発想が非常に大切だと思います。
私は、瓦礫の除去、仮設住宅の建設、そして、働く場をつくることの3つが、原発の問題を別にすれば、いま最もやらなければいけないことではないかと思っています。
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現地視察については賛否両論あります。私個人の意見としては現場を見、声を聞くことで見えてくることもあるので、あくまで迷惑をかけない前提で視察もありかと思います。でも政治家の視察は励ましだけでは駄目です、具体的な支援を確約できないと困窮している者にとって希望が見えません。
被災自治体の要請や住民の希望である「瓦礫撤去」、「住居確保」、「雇用創出」の3点は、迅速に進めてください。
東京や中部地区にいると「現地との温度差がありすぎる」そう感じます。新潟や阪神地域のようにかつて被災した地域の方々のほうがより素早く適切な支援をし、現地でも感謝されています。決して他人事ではなく自分の事として考えてのことかと思います。
将来の国家ビジョンも大切ですが、今すぐ助けを必要としている沢山の命、避難者の生活を守ること。それが政権を担う政党の責任でしょう。民主党の底力を見せていただきたいと切に願います。
投稿情報: つばさ2号 | 2011/04/14 10:07
圧倒的に人手が足りないのです。
姉妹都市の市町村が派遣できる職員も限られています。
国会議員の方は地元に戻り、必要な情報、物資の仲介が必要でしょう。
警察、消防等以外の、通常事務仕事をされている国家公務員の派遣も必要だと思います。三割くらいの人員を割いてもいいのではないでしょうか。戦争状態だとの認識を政府はお持ちなのでしょうか。
こちらの記事もご覧ください。具体的に手を打つべき案件が出ています。このままだと国防の砦である自衛隊が潰れてしまいます。http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/5869
仮設住宅ができあがるまで、断水の避難所で生活するのはあまりにも辛すぎます。
各地で民間旅館が特別価格で受け入れてます。三ヶ月程度は一斉に各地旅館で過ごしてもらえばいいのではないでしょうか。
この作業に国家公務員の方に当たってもらえばいいと思います。
例として、茨城県の受け入れ旅館一覧です。
http://www.ibarakiguide.jp/info/?page_id=93
被災者が自分達の手で復興させる、専門家がプランを立ち上げています。すでに海外で実施、実績をあげています。ぜひ実現してください。
http://disasterpolicy.com/shingoblg/?p=166
投稿情報: 冨田 | 2011/04/14 11:15
ご意見ごもっともです。
なぜ国(誰のこと?)と現地の見解が違うのですか。これを質してください。
しからばこの3点をどうするかを優秀な官僚に計画を具体的に立案させてください。政治家や役人がよく使う早急にという言葉でごまかさずに1週間以内に。
投稿情報: 知花 嘉明 | 2011/04/15 06:43
そうですね。
今は仮設住宅が必要です。
瓦礫の撤去などいろんなことが山積みですが、がんばってください。
ここで政府の人や岡田さんみたいな人が活躍してくれれば被災地の人も安心するでしょう。
原発も問題ですね。
僕が期待しているのは、原発問題がひととおり解決したら、“政府はどのような原発対策をこれからしてくれるのか”です。岡田さんこれからもがんばってください。
投稿情報: 幕ノ内ジョージ | 2011/04/15 23:55
被災した人が職を失って精神的に参っている様ですが岡田さん仰る様に瓦礫の撤去など・・人間参っている時は中々難しい仕事は出来ないと思うのですがそういう人達の社会復帰の一助となるように・・瓦礫の撤去等の仕事が被災者に行きますように・・
でもまあ岡田さんが仰っても菅さんには難しそうなと・・
岡田さんか前原さんが総理にならないと民主党政権は立ち行かなくなりそうと・・
大方の国民の見方でしょうが。
投稿情報: 尾坂大輔 | 2011/04/16 19:28
先日、どこかの番組でフリーで解体作業を仕事を請け負っているしている人が「最近は重機が東北の方へいってしまったこともあり、仕事が全く入らない」と言っていました。別の番組でも40才くらいの工場で働くベテランの派遣社員が、「東北地方の地震にともない人数を減らさなければならなくない」という内容の書かれた通知を受け取りリストラされた所が映されていました。職を失って将来の見通しが全く立たないこの2人の中年男性。こういう人達にしばらく住居と食を保障して瓦礫の撤去をお願いしたらどうでしょうか?
投稿情報: tororo | 2011/04/17 16:28
まさに仰る通りでその3点が東北地方再建の本質だと思いました。
東京は日常を取り戻しつつあり、東北地方への関心も薄れがちな気配もありますが、被災地では瓦礫除去や復興作業が今も淡々と行われていると思います。長期的な視点で新たな東北地方を皆で創造してゆく活力になる、基本だと思いました。岡田さんの書籍も読ませていただきましたがいつも控えめな印象ですがとても厳しく真面目な方だと思います。こういう事態の時こそ、是非リーダーシップを発揮していただきたいです。
投稿情報: 横山羽月 | 2011/04/18 14:22
最短距離で最もストレートに政府に言葉の届く与党幹事長の岡田さんが、現地に足を頻繁に運ばれることの意味が、ご報告の回を追うごとに、強く感じられてきます。(岡田さんの移動に際していろいろと現地の方々にとって大変なこともあるとのことも、おっしゃっていましたが、、。)どんなに考え尽くしても、これから先、カバーしきれないことが数え切れないくらいあるということになっていくのかもしれませんでが、被災地の方々にも、出来るだけどんどん細かいことでも要求して頂くことが、政府にとっても寧ろありがたいということになるようにも思われます。どうか、そういう口に出されることのエネルギーの大きさ、辛さ、また、受け入れられたものやら伝わってこない苛立ちを想像するに、それをお願いする勇気がくじけてしまいそうですが、どうか、のぞまれることを、どんどん政府や民主党にご要求してくださいますように、、、。そして、それがきちんとリストの上にしっかり残って、検討されるとのことを、必ず要求されたご本人に返答するシステムを作られることを、お願い申し上げます。その、受け入れられた、という安心だけは、絶対に受け取って頂きたいです、これ以上のストレスを殖やされませんように、、。
投稿情報: レイ | 2011/04/18 15:22
「瓦礫の除去を公共事業に」とのご発言に賛成です。ぜひ、実現して頂きたいと思います。
そして、瓦礫処理の延長として、放射性物質で汚染された土壌の除去作業や、その土壌の処理施設建設もお願いいたします。その様な一連の作業が確実に安全に行われると同時に、被災地での雇用が生み出されるとしたら、本当に素晴らしい事です。
このような事業を通して、国民の長期的な被爆に対する不安を、軽減して下さい。
原発事故に関与する政治家、専門家の方々が、「被災地に自分の家族を安心して居住させられるかどうか」を基準に、安全の確保や被爆限度量の設定をすることが、長期的には日本全体の利益につながると思います。
宜しくお願いいたします。
投稿情報: 高橋 由紀子 | 2011/05/02 19:36
復旧・復興策に関して、政府でも真剣に討議され、あらゆる対策をたてられていること、本当にご苦労様です。感謝申しあげます。
対策がたったら速実行。実行して不都合があれば修正するというスピードが大事かと思います。動きながら考えるスタンスでどんどん形に現して下さい。少々の失敗など気にせず、進めてください。その代わり正しい情報開示は必須です。マスコミや世論も少々の失策は寛容に受け止め、重箱の隅をつつかず復旧復興を応援する姿勢が今は大事かと思います。
投稿情報: 河野広子 | 2011/05/18 17:23