統一地方選挙の前半戦が終わりました。最後まで接戦を演じた私の地元の三重県知事選挙も、1万票差とはいえ、残念ながら負けてしまいました。大いに反省しなければいけないと思います。
敗因はいろいろとありますが、民主党が推薦を出したのが告示日の前日で、そもそも候補者の擁立も遅かったので、元津市長の松田直久さんとはいえ、北勢地域ではほとんど名前が知られておらず、浸透に時間がかかったことが言えると思います。
同時に、この大震災のなかの自粛ムードで、三重県には私が一度自分の選挙区に入った以外、外からの応援はむしろご遠慮いただきました。それが1つの姿勢を示すことではありましたが、広がりを欠くことにつながったかもしれません。
いずれにしても、全体として本来負けるはずのない選挙ですから、いろいろな意味で油断があったと言えると思います。そのことを真摯に反省して、しっかりと立て直しをしていかなければいけないと思っています。
松田さんは本当に頑張っていただいたのに、本当に申し訳なかったと思っています。
そして、各地区の県議会、政令指定都市の市議会選挙も同時に行われました。そのなかで、民主党は議席をやや減らすことになりました。
「やや」と申し上げたのは、県会議員の公認・推薦あわせて、当選者は413名ですが、前回451名でしたから38名減らしました。そして、政令指定都市の市議会選挙では、前回の当選者数は178名で、今回154名で24名減らすことになりました。
非常に大きく減らしたとは必ずしも言えませんが、本来与党になって増やすべきところを逆に減らしてしまったことは、明らかに敗北だと思います。ただ、一部のマスコミが言うように大きく負けたわけでは必ずしもないことも、事実として申し上げておきます。
敗因の1つは、やはり民主党の支持率の低迷だと言えると思います。そして、第2に、全体の自粛ムードのなかで、現職にとってはともかく、新人にとっては非常に厳しい戦いであったと思います。
大体現職は7割以上の当選率を示していますが、新人の場合は3~4割しか当選していません。やはり、知名度のない新人にとっては厳しい選挙で、民主党の場合、新人候補者の割合がかなり高いことも効いたと思います。
もう1つ特徴は、大阪府の維新の会、愛知県の大村知事や河村名古屋市長のローカルパーティの影響はかなりありました。例えば、府会議員や県会議員で言うと、民主党はさきほど38名減らしたと言いましたが、実は、大阪府で10名、そして愛知県で9名減らしています。
それから、政令指定都市で言えば、民主党が24名減らしたなかで、大阪市で10名、堺市で5名、つまり大阪エリアで15名減らしました。横浜市で9名減らしているので、これでほぼ全部説明出来ます。
大阪市、堺市は維新の会、横浜市はみんなの党との競り合いに、なかなか勝てなかったということです。
ローカルパーティがこれだけ支持を集めたということは、もちろん減税日本などは名古屋市以外ではかなり勢いがなくなっていますが、やはり民主党を含めた既存政党に対する不信感の表れです。ここはしっかりと分析し、乗り越えていかなければいけないと思っています。
※ブログの動画版はこちら
国民は完全にNOだって意志表示してますよ。
私もそのつもりで民主党に入れませんでした。
投稿情報: おおくぼ | 2011/04/11 22:50
民主党の敗北の原因は震災などでは決してない。いかに魅力のない党かがはっきりと判明したからである。
ここをしっかりと自覚しない限りこの党は消滅する。
岡田さんの活躍を期待する。
投稿情報: 知花 嘉明 | 2011/04/12 08:41
初めて投稿します。
今回の地方選の敗北は90%が民主党への失望によるものでしょう。
それは各地域で候補者を選ぶことに難渋したことに如実に現れています。
沖縄の基地問題から始まって、官僚の天下り、その他全て期待を裏切ったものです。岡田さんがどのように説明しても空虚に聞こえます。真剣にマニフェストを実行しようと取り組んだ姿勢が見えませんでした。民主党の一体感がみられません。
民主党は自民党化、否もっと保守的な方向に向かっている姿しか見えません。マニフェストを実行するには小泉さんが言ったように、「国民に痛みを感じてもらう」ような改革をしなければならないのにそれも全く出てきません。
そのため国民の中には政治難民が増え、今回の地方選の投票減に繋がったものと思われます。その難民が自民党をはじめとした既成政党ではなく、大阪、名古屋のような今までと違った方向に向かったのでしょう。
投稿情報: 磯野重孝 | 2011/04/12 10:08
岡田さん、いわき市のミコです。
東北から、選挙の行方をハラハラ見ていました・・。
しかしこのブログ見ていると、言い訳のように聞こえてしまいますよ?
自民党がなぜ躍進したか・・被災者支援を真っ先に行い、現地にも入り、きちんと仕事をしているからだと思います。
自民党嫌いの私でさえ、現政権よりよっぽど国益になる政党だと思いました。
民主主義の重要性は岡田さんをはじめ多くの民主党議員が説いていらっしゃいますね。
それならば、「この非常時だから」とか「責任を放棄するわけには」といって政権に居座るのではなく、復興支援も国会運営も含めて、仕事ができないから批判されているわけですから、潔くできる人たちに権力を譲るべきだと思いますけどね。
今回の選挙結果は、間違いなく民意が民主党に向いていないことが明らかになりました。
そして、マスコミの支持率も捏造だということがわかりましたね、だって本当に民主党の支持率が30%あるのなら、少なくとも野党に大きく票を離されることなどないはずですもの。
岡田さん、現地の人間として強く求めます。
民意を、選挙結果を、真摯に受け止めてください。
投稿情報: ミコ | 2011/04/12 11:16
残念な結果に言い訳が多すぎます。
原因の分析を為さってますが、それらは前々から周知の事柄であって、国政の与党なのだから勝てて当たり前、減らしたのでは話になりません。
ところで、如何なる事態になったら執行部は責任をとるおつもりか?。
小沢氏の功績で折角成し得た政権交代を後退させておき、まだ何を反省することがお有りですか?。
小沢の復権をもって真の政治力を発揮して貰うしかないでしょう。
果たしてそれで誰が困るのでしょうか?。
投稿情報: HY | 2011/04/12 12:02
残念な結果でした。
有権者の間に、民主党政権も自公政権時代と変わらないという認識が広がっていることが一番の原因と考えられます。従って巻き返しをはかるには、民主党の政策が自公より優れていることをアピールしなくてはなりません。
まず、エネルギー政策を再転換する必要があります。民主党はここ数年原子力発電推進に前向きでしたが、2005年までの再生可能エネルギー推進に戻すべきです。今なら国民の理解を得られるでしょう。環境問題に造詣の深い幹事長を中心に、脱原発、クリーンで安全な再生可能エネルギーへの転換を訴えるのです。
さらに子ども手当、農業者個別所得保障など、いわば「福祉国家の4K」政策がいかに優れ、また震災復興のために必要であるかを国民に発信してゆけば良いと考えています。
わたくしが住んでいる沖縄は県民所得が209万円で全国最下位、失業率はワースト一位の貧しい土地ですので、県民は「控除から手当へ」の民主党政策のありがたさ正しさを日々実感しているのでございます。
この優れた「4K」が自公やマスコミ等に嫌われているのは、既得権益層を飛び越して国民に直接給付されるからだという説を唱えるかたもおられます。
つまり、直接給付されるため官僚なり政治家なりが予算配分で権力を行使したり、天下りのための理事長職等を作ったりする余地がないためだというのです。
「4K」が国を危うくするというなら、北欧やフランス等の福祉国家はとっくに破綻しているはずなのに、そんな話も聞こえてきません。「4K」こそ国民を幸せにするのです。
日本はこのたびの大震災と原発事故により、国のありかたを変えなくては発展どころか生き延びることすら難しい状況になりました。今こそ、幹事長はじめ民主党のみなさんの力が求められています。
心から期待しています。
投稿情報: さんぴん茶 | 2011/04/12 20:19
私は現在都内で看護師をしております。政治についてコメントできるような知識もないですが、一言岡田さんにお伝え願いたいことがあります。
岡田さん応援しています!
幹事長として一生懸命取り組んでいる姿勢、テレビでのブレのないコメント尊敬してます!負けないでください!私の家族全員応援しています!
がんばれ日本!がんばれ岡田さん!
投稿情報: 稲葉京子 | 2011/04/12 21:48
統一選前半戦、お疲れさまでした。
率直な感想を申せば、大阪府民ってアホちゃうか、という感じです。マスコミ、特に関西ローカルのテレビ番組の影響も大きかったと思います。とりあえず何か変えてくれそう、という期待感だけで橋下知事を持ち上げ、震災下で苦闘する政府を責める。多くはワイドショー的な番組とはいえ、選挙期間中までも不公正な内容が目に余りました。
関西のテレビに限らず、マスコミのレベルの低下は、阪神大震災時に比べても惨憺たるものですね。読者や視聴者、さらには社内上層部にウケることしか考えず、横並びの報道しかできない。でも、それをうまくコントロールしようなどとせず、正攻法を貫かれる岡田さんの姿勢をこそ信じます。政治と民の信頼関係が求められる今ですので、ぜひ岡田さんが強いリーダーシップを揮ってください。
投稿情報: 玉兎 | 2011/04/12 21:50
自民党は地域に人脈や利権の網の目を形成して長期にわたっています。
これこそが自民党長期政権の根拠地です。
民主党がこれを掘り崩して、自分の組織を確立するには、まだまだ時間がかかるでしょう。苦しいでしょうが、本来の民主主義、市民参加の民主主義を、一から作るという気構えで、一歩一歩進むほかはないと思います。民主党は、自民党にとって代わるのではありません。全く新しい民主主義の日本を作るのだ、ということを忘れずに進んでください。廉潔な岡田さんこそ、そのリーダーにふさわしい人なのだと、信じています。
投稿情報: 赤木壮吉 | 2011/04/13 10:00
せっかくはじめて与党となったリベラル派(と私は思っています。)の民主党が、理想に近づける為にがんばっているのを応援していました。また保守派王国になってしまうと、借金だけが膨らみ、実質利払いでどんどん円が目減りし、国債という紙だけが溜まって行きます。子供たちの為の教育に予算をかけようとしないので、先行きが暗い日本になってしまいます。
また、有権者の7割が投票しない事実が、3割の組織の意向で全てを決まらせている、といっても過言ではありません。メディアの正常性に疑問が持たれる今、投票制度を変える、組織票について議論してみる、など仕組みを抜本的に変えないと、国民の安心できる日本にはなりえないと思います。
野党などの誹謗中傷に断固として戦い、日本の今というより将来の為に、これからも頑張って下さい。
投稿情報: koma koma | 2011/04/13 12:24
菅総理はもちろん岡田さんも、今回の選挙の結果をもって幹事長職を辞めるようなことは絶対にしないで下さいね。岡田さんがおっしゃるように、決して大敗したわけではないのです。あたかも大敗したような口調で伝えるマスコミや一部の議員さんの行動は、明らかに間違っています。
そもそもいまの日本は、未曾有の大災害におそわれて復興までまだまだ遠い状況です。そのような状況で総理や与党幹事長が退任することは、許されることではないはずです。岡田さんは震災後、勢力的に被災地をまわらて、また被災地の農産物に対して安全をPRされていました。これらの行動は、決して地方選の選挙活動より軽んじられることはないとはずです。
加えて、震災前から党を混乱させていた人も、地方選の終了後に菅総理や岡田幹事長に「退任せよ」と主張している人も、そのほとんどが小沢グループの人たちのようです。この人たちの主張を聞いているよ、建設的なものは極めて少なく、単なる挙げ足とりに終始しているものがほとんどのようです。いま要職にある人が退任すれば海外からどのように見られてしまうのか、またそれ以前に、国内においても大量の人事異動が発生したらどれだけ混乱してしまうのか、火を見るより明らかです。そもそも新しい人たちが就任すれば、100%とは言わないまでもかなり高い確率で物事が改善する保障でもあるのでしょうか? こういうときは動かずに粛々と物事を進めるに限りますね。
投稿情報: reikin | 2011/04/13 20:44
選挙が始まる時メールしたいと思っていた事なのですが、国政と地方の議員さんとの意思の疎通をもっと大切にしていただきたいと思っていました。国会議員の方が如何に地方議員との話し合いをしているのかを、一般の有権者にも見えるような政治が大切ではないでしょうか。国と地方が一体となって、地方分権を大切にしている姿を民主党に期待します。
投稿情報: baryon | 2011/04/15 04:28
民主党を応援して参りました故、今回の選挙結果もまた残念でございます。
党員を纏めるべき役割の岡田幹事長の御主張は、言い訳ばかりで非常にがっかりしております。
現実を受け止めて、政治家としての責任を果たして頂きたい。選挙敗北の責任をどなたもお取りにならないことに、違和感がございます。
投稿情報: 田中 | 2011/04/16 14:33
岡田さん
あなたは政権与党の幹事長の立場をどのように考えておられるのか。
今までのあなたたち民主党内での主流派?が去年から行ってきたことはどれだけ国民から不安と疑問の声を受けたかお忘れなのですか。また今回の震災に対しての中途半端な対応に対する国民の苛立ちをどの程度感じておられるのか?去年の代表戦以降ノーサイドどころか偏った人材登用、しかも人材のたらいまわし。民主党は400人の人材でなく200人なのですか?これが挙党一致ですか?
このような一連の行動に国民は拒否反応を示しているのです。
世間体と見栄で無能な集団に政権を委ねていることほど国にとって不幸なことはありません。特にこの非常時では致命的です。一刻も早く交代してもらうほうが長い目でみて国のためです。
責任を取ることがない集団に国を任せることははとても無理な話です。
もっと謙虚になって下野されることを切に望みます。
投稿情報: kanhikari | 2011/04/18 18:05
民主党には逆風が吹いていましたが、単純に期待感の消滅でしょう。
政権交代前に掲げた埋蔵金もないし、増税を主張するのでは何の為の政権交代だったのか。もちろん実際そんな事は分かっていましたが、「そこまで言うならやらしてみよう」が民主党が与党になった要因でした。それが与党になり言い訳できなくなった。それだけでしょう。そういう事が国民に見透かされた結果だろうと思います。
つまり、民主党は自民党と同じに見られたのであって、そうなると組織力のある自民が有利になります。民主党が巻き返すのは、自民には無い魅力を打ち出す必要があります。
まずは口先だけではない挙党体制を構築しないと話になりません。
投稿情報: 二兎 | 2011/04/19 19:04