今年度の第1次補正予算が、今日(4月30日)衆議院を通過しました。いまの予定で行くと、5月2日に参議院で可決し、成立する予定です。
ゴールデンウィークの連休中に審議をするのは、戦後の混乱期を除いて、実質的には初めてと言っていいと思います。
こういう大震災という歴史的な出来事を目の前にして、国会も連休中もしっかりと審議をし、1日でも早く予算を成立させるという熱意の表れであると、受け止めていただければありがたいと思います。
今回の補正予算の特長は、その財源確保の方法も含め、すべての政党が賛成し、衆議院を通過しました。自民党、公明党をはじめ、みんなの党、共産党、社民党など、すべての政党が賛成をしてくれました。
もちろん、いろいろなご意見やご不満も当然あったかと思いますが、そういったものを乗り越えて各党が賛成をしてくれたことは大変ありがたいことだと思いますし、賛成に向けて努力してきた我々民主党の執行部としては、大変うれしい結果になったと思っています。
あわせて、民主党、自民党、公明党の政調会長の名前で、この補正予算の成立に関して、合意書を確認しました。
3つの項目から成りますが、1つは、子どもに対する手当や高速道路料金割引など、既存の歳出の見直しを行うことで、残念ながら今回通っていませんが、特例公債を発行可能とするための法案(特例公債法案)の成立に向けて、真摯に検討することが確認されました。
2番目に、2次補正をにらんで、復旧・復興のために必要な財源については、既存歳出の削減とともに、復興のための国債の発行などにより賄い、復興のための国債は、従来の国債と区別して管理し、その消化や償還(返済)を担保するということです。
つまり、2次補正では国債を発行するが、普通の国債とは分けて、その消化・償還については担保することを3党で確認しました。
3番目に、社会保障改革と税制改革の一体的検討は必須の課題であり、実行可能な案を可及的速やかに明確に示して、国民の理解を求めることです。
この3点について、民主党、自民党、公明党の3党は合意しました。与野党の違いを越えて、大きな今後の方針について合意したことは、非常に大きなことだと思います。
私もこの合意書を作るために、この1週間ほど、かなりいろいろな場面で非公式な協議を続けてきましたが、最終的に合意に至ったことはうれしいことです。
この合意の交渉をしている最中に、党内で一定の集まりを作って菅政権を代えると受け取られかねないような動きがあったことは非常に残念です。
そのとき私は、「交渉の立場が弱くなってしまう。いま、国民が1つになろうというときに、政権与党の党内が政権の足を引っ張るようなことをしては、国民の理解が得られない」と申し上げました。そのことについては、これからも繰り返し申し上げて行きたいと思います。
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よく頑張ってくださいました。政局の争いは止めて、いまこそ国会議員は一丸となり、実行して行ってください。税上げも、国会議員の誠意を持った対応があり、自分達も身を切る姿勢が見えれば、国民は税上げも賛成するでしょう。
投稿情報: minami | 2011/05/01 16:06
第一次補正予算衆議院通過、岡田さんのご努力の成果が相当あったのですね!
記者会見録を読みましたが、全国漁業協同組合連合会の会長さんが「いろいろな要望を本当によく取り入れてもらった」という感謝の言葉を岡田さんにおっしゃっていたのですね!他の関係者の方々のお話も丁寧にお聞きになって、出来たものなのなのだなあ、と分かって、とても嬉しかったです!
投稿情報: レイ | 2011/05/01 20:51
うれしいことです、って言ってる場合ですか?
ここまで大幅に時間がかかった事を反省していただきたい。
投稿情報: かわしま | 2011/05/01 21:45
緊急避難としての補正予算を全党一致して成立にめどがついたことは良かったと思います。
真の課題解決は次の一手でしょう。現在のこの沈滞した日本の再生には、今こそ、後世に維新として記録され、記憶として語り継がれる施策を打つ絶好の好機であろう。そのためにはその身を犠牲にしても国難に立ち向かう維新の志士の出現が待たれるところである。岡田さんも資格十分です。
今や政権にしがみつくことにきゅうきゅうとし、精気も覇気も感じられないリーダーのもとでは維新など到底無理なことはほとんどの者は分かっているはずです。わかっていながらこのようなものをリーダーと仰ぐことは深慮遠謀があってのことならともかく、そうでないなら自己保身の馬鹿ものと言わざるを得ない。
維新の志士よ!出でよ!
投稿情報: 知花 嘉明 | 2011/05/02 07:59
1次補正の通過の件ご苦労さまでございました。一つ気になるのは、消費者金融の上限枠の緩和の件です。被災者や消費者金融に頼る人に返済能力が大いにあるとは考えられませんので、返済額が加速度的に膨らむのではと心配です。金融政策としては、バングラディシュのグラミン銀行や千葉で活発な地域通貨ピーナッツの活動のような実践ができやすくする制度改正を行うことなのではないかと考えますがいかがでしょうか。
投稿情報: 自発研 | 2011/05/03 12:03
予算が全会一致で成立なんて、奇跡のようだと思いました。岡田さんて、本当にすごいんですね…
一方で、総理の足を引っ張ろうと奮闘する人たちを見て、脱力というか、ため息が出ました。
復興事業の札束の山が見えたとたん、周囲が一斉にギラついてきましたね~
投稿情報: 淳子 | 2011/05/10 00:22