6月3日にアメリカ議会上院のダニエル・イノウエ議員と奥様のアイリーンさんと朝食をともにしながら、1時間ほどお話をしました。
普天間の米軍基地移設の話や、被災地に行かれたときの話など話題は非常に豊富でしたが、プライベートな話もいろいろする機会があり、大変興味深く思いました。
イノウエさんは、言うまでもなく米国議会の最長老であり重鎮です。副大統領、下院議長に次ぐ大統領継承順位第3位であり、大統領、副大統領、下院議長に何かあれば、アメリカ大統領に就任するという位置づけにあります。
まさしく、アメリカ議会の象徴的な人物であり、同時に、日系人として日本に対しても強い関心を持っておられる大事な存在です。
今日の話の中で、イノウエさんは「自分は、福岡県からやってきた祖父母の家系から生まれた日系人だが、祖父母からいろいろな教えを受けた。特に、人前で泣いてはいけないと強く教えられた」と言っておられました。
イノウエさんは、日系人の軍人として非常に功績を上げられ、そこからスタートしたのですが、右腕を失っています。当然、左腕が重要な役割を果たしていますが、「子どものときにその左腕が折れたが全く泣かず、学校の先生が驚いた。それは、人前で泣いてはいけないという祖父の教えであり、それを忠実に人生の中で守ってきた」と言っておられました。
奥さんのアイリーンさんも、日系人としていままで日米関係に携わってきた大変高名な方です。アイリーンさんとも会話が弾みましたが、選挙の話などをして、どのくらいイノウエさんがハワイへ帰られるのかといった話をしました。
私としては、イノウエさんほど長く議員をやるつもりはありませんが、非常に選挙に強いイノウエさんから学ぶこともいろいろあるのではないかと思って、お話をさせていただきました。
いずれにしても、日米間の政治家同士の関係が弱くなっていることは否めません。できれば訪米をして、日米の議員交流についても、しっかりと道筋をつけたいと思っています。
ただ、いまの国会の状況を見ていますと、なかなか当面はそういう時間はないなというのが現実です。
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「いまの国会の状況を見ていますと、なかなか当面はそういう(訪米の)時間はないなというのが現実です。」
そうだろうと思います。今の状況を招いた自民・公明両党と一部の民主党議員には深く反省してほしいものです。まったく国益を損なうばかりで良いことは一つもありません。
イノウエ氏は普天間の辺野古移設推進論者ですね。彼を動かすことができれば辺野古案を潰せる可能性が出てくるのでしょうが、外交交渉どころでない国会のさまは嘆かわしいこと、この上なしでございます。
前の記事へのコメントにも書きましたが、本当に菅総理はお辞めになってしまうのでしょうか。民主党の石井副代表も辺野古案を批判され、日本の議員団で渡米してアメリカ側と協議しようとおっしゃってくださいました(「沖縄タイムス」6月1日付記事によります)。今総理が変わり、内閣や党執行部も変われば原子力政策の転換だけでなしに普天間基地移設問題についても解決が遠のいてしまうでしょう。悲しくてなりません。できるだけ今の体制を守ってほしいのですけれど。明るい兆しが少しでも見えてきますように、祈るしかない現状です。
投稿情報: さんぴん茶 | 2011/06/04 19:37
岡田かつやさんへ
与党幹事長職で、大変忙しくされてても、いろんな方と、お話されていることを知りました。
やはり、日本にとって生命線は、日米の同盟関係だと思います。
アメリカの有力上院議員イノウエ氏との交流は、これからも大事にしてほしいと思いました。
投稿情報: ポンポコ1号 | 2011/06/04 23:19
幹事長さま
日々の国家運営、党運営、お疲れさまです。
幹事長には国を背負って行っていただきたいと思ってました。
しかし、井上さんみたく長くやる気は無いという発言を聞くと、この人はいま本気でやる気はないんだな。どーせ止める気でいるんなら、応援やめよ。そう思います。
言葉の捉え方は、千差万別。いまの国家議員さんは、口が軽すぎます。思ってても言ってよい事、悪い事があると思います。気をつけて発言頂けたら幸いです。
投稿情報: yonezo | 2011/06/04 23:54
ダニエル・イノウエさんと言えばドウス昌代さんの本で442日系部隊の活躍を知って感激したことを思い出します。又20年以上前ですがレーガン政権の時に日系人の強制収容について、政府から謝罪を勝ち取った時にも活躍されたと記憶しています。米国やブラジルの年配の日系の方々に古き良き日本人をみつけて驚くことがあります。(昔の日本人の方が良かったとは言いませんが)我々日本人も、学ぶところが多いと思います。岡田さんが親しく話されたと聞いて大変うれしく思いました。
投稿情報: y浦野 | 2011/06/05 00:01
こんな時期に、気骨のおありになるアメリカの議員さんのお話を聞かせて頂くと、ほ~、別世界~、、、という気がしますね!日米の交流をこれからも、よろしくお願いします。
岡田さんが、余力を残して早々と引退、、なんてされたら悔しいやら悲しいやら、、、と何十年も後のことを想像してしまいました!潔すぎないことを願います、、、本当は、岡田さんなら105歳までやれそうと、、(鬼ファンですか!笑)
投稿情報: レイ | 2011/06/05 02:22
いろいろ大変な時期だと思うのですが、お身体に気を付けてがんばって下さい。
代表選出馬するにしろ、しないにしろ、第一線で活躍頂けるものと信じています。
直球な感じがとても好感をもてるのです。
応援しています。
投稿情報: アス | 2011/06/05 15:49
初めまして。菰野出身のものです。
「人前では泣くべからず」
私も心に留め置いている事ですが、なかなか実行することは難しいですね。
特に、自分の意思とは別に周りの事項が進んでいった時、自分の不甲斐なさに苦しみ、自然と涙が出てしまいます。
ぜひ、早急な復興対応を行っていただき、岡田様にアメリカとの関係改善や思うことを積極的に実行していただきたいと祈っております。
投稿情報: Ayu | 2011/06/05 15:54
ちょこっと、おしゃべり失礼します!!議員を長くやらない、、の件ですが、、、岡田さんは、イノウエさんや菅さんは当然そうではありませんが、去り際をわきまえない人たちが害をなすパターンをいくつかご覧になって「こればかりは注意しなくては!!年を重ねると、自然にそれに気付く感覚が鈍るかもしれないから、常に自分に言い聞かせるようにしておこう!!」、、、という感じでいらっしゃるんだろうなあ、、、と思っています!!でも、岡田さんの逸材ぶりを考えると、「そ、そそんなことおっしゃらないで、、!!」と思ってしまいます!!岡田さんがそんな見誤りとか、それ以前の状態になる想像もできにくいですし!!
それにしても、岡田さんほどの逸材でない方が、おっしゃったら、、謙虚で立派な言葉に聞こえてきそうなセリフな気もしてきました、、。結論は、岡田さんがスゴい、、ということでした!!
投稿情報: レイ | 2011/06/10 12:04