社会保障・税一体改革関連法案の採決に当たって、反対をされた方々を中心に、衆参で50名規模での離党届が提出されました。そして、小沢元代表が近々、新党の結成に至るのではないかということが伝えられています。
まず、社会保障・税一体改革担当大臣として、このことは非常に残念だと思っています。
いろいろな議論があるにせよ、党の中で手続きを経て、前に進めてきた問題。最終的に、「それが受け入れられないから離党する」というのは、あれだけの議論を重ねてきただけに、大変残念なことです。
そして、「いまの民主党は、政権交代したときの民主党ではなくなってしまった」というような発言も見受けられます。
もちろん、あのときにお約束したマニフェストの中で、できていないことがあるのも事実です。消費税に関して言えば、マニフェストには消費税率を上げるということは書いていませんし、「4年間は上げない」と言ったことも事実です。
ただ、その後に起きた大きな変化、私は2つの大きな変化があったと思っていますが、2009年のギリシャの政権交代に端を発するギリシャ危機。そして、それがEU全体の金融・経済危機にまで拡大している。
非常に脆弱な世界経済の中で、日本自身の国債の発行額の多さというのは群を抜いている。今でこそ日本の国債の金利は低く、円は買われるという状況にありますが、事態がどう変わるか予想できないという大きなリスクを抱えているということを、改めて実感したわけです。
そして、もう1つは、昨年3月11日の東日本大震災。これから復興に向かって、多くの予算を投じていく必要があります。
既に、昨年の3回の補正予算、そして今年の当初予算で、20兆円近いお金が投じられているということです。これからも、さらに追加的な費用が必要になることは言うまでもありません。そこに万全を期していくために、財政にそれだけ負担がかかることも事実です。
EUの金融・経済危機と東日本大震災の発生、そういう新しい要素を考え合わせたときに、社会保障制度を持続可能なものにしていくためにも、消費税の引き上げを含む社会保障・税一体改革は不可避であるというのが、私の結論であり、与党の責任でもあると思います。
「次の選挙の後でいいじゃないか」という議論もあるかもしれませんが、与党としてこの国の政治に責任を持つ以上、しっかりといまの責任を果たしていかなければいけないと考えています。
そういう気持ちを共有できなかったことは、非常に残念です。
いずれにしても、多くの方々が民主党から離れられるということで、民主党そのものも大きな危機に直面しています。
いま我々が与党として、何をやらなければいけないのか。国民の立場に立って、この社会保障・税一体改革を、参議院の審議を経て、確実に成立させること。そして、新たな成長戦略の策定、エネルギー問題について中長期の見通しをつけること、その他、いまどうしてもやらなければいけない与党としての責任をしっかり自覚し、苦しい中でも歯を食いしばって頑張っていかなければいけないと、改めて感じているところです。
野田総理のもと、閣僚が一体となり、そして党が1つになって、しっかり頑張っていきたいと思っています。
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マニフェストに関する、あなたの考えは非常に無責任です。
「その後に起きた大きな変化、」があったからといって、仕方ないで済ませられることではありません。
マニフェストを修正するなりして、国民に対して説明すべきです。
大多数の国民は政治のゴタゴタにうんざりしています。
キチンと筋を通せば支持は得られると思います。
投稿情報: MAKOTO | 2012/07/03 21:06
相も変わらず精神論がお好きなようです。
マニフェストの実現を期しての増税と、何故か仰らない。
お金の使い方も分らないようで、災害復興費用が浮いてると言う。
政治力も行政改革も無い無い尽くしでは官僚天国護衛内閣というしかない。
あと2年も存在する可能性はゼロと観ますが如何でしょう?。
投稿情報: HY | 2012/07/03 21:38
頑張れよ
おいらは、民主は好きじゃないけど、あんたのまっすぐさはは大好きさ
あんただけは応援するよ
だけどね、いつでもやめる覚悟はいるよな
今までの首相にならったらだめよ
男として
投稿情報: にこ | 2012/07/03 22:29
今回は残念な事ではありますが、ある意味でスッキリとしたようにも思えます。 マニフェストを可能な限り実行することは大事なことですが、誰もが想像出来なかった東日本大震災にみまわれて道のり遠い復興に国民全てが心を一つにして頑張って行こう、実践に相当のお金が必要でありこれを皆で分かち合おう。もいう一度元気な日本を取り戻そうと私個人としても微力ながらもその役に立ちたいとずっと思っております。又、日本を取り巻く世界の状況も変わってユーロ圏の金融、経済危機から我が国の赤字国債額を少しでも減らして財政再建努力をしていると認められ、格付けを下げられないようにしないとそれこそ日本は立ち行かなくなってしまいます。世界全体の中の日本を考えると消費税増税は避けられないと思います。 与党だけではなく日本国民全てが歯を食いしばって乗り切る事だと思います。
投稿情報: 楽友 | 2012/07/03 23:03
米国が自由と資本主義と開拓者の国ならば、日本は自由と技術と和の国だと思います。自由を尊重する同盟国の与党としてのマニフェストを国民に示す時だと思います。耳触りのよい言葉を並べるのではなく、自由とそれに伴う責任を感じられる政党であってください。
投稿情報: baryon | 2012/07/04 21:45
民主党にはがっかりしていますが、岡田さんには頑張ってもらいたい。
他にも頑張っている人もいるのになかなか見えないんですよ。マスコミが悪い…だけでは解決しません。岡田さんがどんどん前に出て発信してほしい。
公務員の採用枠抑制での岡田さんの発言は、あれあれ?と思いました。定年退職者の再雇用抑制や希望退職募集を先にやってからでよかったのでは?
投稿情報: 谷口廣昭 | 2012/07/05 18:06
岡田さん こんにちは。今一番望むのは、「ミスのない政治」だと思います。感情や思いつきで発言したり、判断力が不足したりして失敗したケースが過去を振り返るとかなりあるのではと思います。江戸時代でも幕政をつかさどるにあたって将軍、老中、大奥、僧侶などさまざま口をはさむ人々がいましたが、全体的にまとまるシステムがあったのではと思います。与党には、米国などと同等のさまざまな知識でスピーディに動いてほしいです。これからは「小さな政府」「地方の充実」をめざしてほしい。政治屋ではなく、実務能力の高いすぐれた判断力をもった政治実務家が、新時代に必要です。
投稿情報: ぽぽりん | 2012/07/06 09:37
岡田さんの言葉には疑問があります。
確かに4年前から大きな変化があり、誰もが予測できなかったことは確かです。それによって政策が変わることもあるでしょう。しかし、それを理由にマニフェストを自由に変えていいという理由にはならないと思います。
それならば、もはや総選挙の時にマニフェストは形だけになり、何の意味があるのでしょうか。もはや誰も信じなくなり国民が選ぶ規準がなくなります。
東日本大震災によってマニフェストが変わるならテレビ等を使い、内閣が国民にまずは謝る姿勢が大事だったのではないでしょうか。 たかが謝罪ですが、国民の多くが求めているのはその姿勢だとおもいます。 国民の信頼を失った上での政策はどんなに優れていても効果を示せないように思えます。
投稿情報: 大学生 | 2012/07/06 12:46
高負担高福祉か、低負担低負担低福祉か、という選択でわたくしは迷わず前者を選びます。したがって消費税増税の覚悟もしています。
今回離党した人たちは昨年自民党と通じて菅政権を倒そうと画策したのですから出て行って良かったと思っています。しかし沖縄選出の議員たちについてはまた違った複雑な思いがありますがそのことについて今は申しません。
沖縄では梅雨明け以後連日猛暑の日々が続いています。わたくしは暑さは苦にしませんので元気でおります。本土はいかがでしょうか。夏に向けてお体ご自愛ください。
投稿情報: さんぴん茶 | 2012/07/07 14:13
岡田さん こんにちは。尖閣諸島の問題で野田総理が突然唐突に言い始めました。今は東京都にまかせたほうがいいと思います。絶対ミスが許されない問題であり、人気取りなら見当違いもはなはだしいです。今はフラフラせず、目の前の問題、参議院の審議を全力ですべきです。鳩山氏、管氏で失敗して、野田さんで失敗したらとりかえしがつきません。
投稿情報: ぽぽりん | 2012/07/07 20:26