少し前になりますが、4日(火曜日)に、国会がないということで、東京近辺に視察に行ってきました。
行ったのは千葉県柏市ですが、1つは農産物の直売所である「かしわで」というところに行ってきました。
ここは300平米ぐらいのコンビニ程度の面積のところですが、多かった時には年間10億円、今は放射能の風評被害などに苦しまれていますが、それでも7億円程度の販売をしておられるということです。
こういう直売所というのはあちこちにあり、最近増えてきましたが、かなり人気を博しているようです。
行ったのは千葉県柏市ですが、1つは農産物の直売所である「かしわで」というところに行ってきました。
ここは300平米ぐらいのコンビニ程度の面積のところですが、多かった時には年間10億円、今は放射能の風評被害などに苦しまれていますが、それでも7億円程度の販売をしておられるということです。
こういう直売所というのはあちこちにあり、最近増えてきましたが、かなり人気を博しているようです。
その日に採れた新鮮な野菜や果物、あるいはお米が買えるということです。
それから、売る側にとっても非常にメリットがある。つまり、朝来て自分で値段を付けて、売れ残ったものは引き取るとういう形をとっているところが多いわけです。農家の皆さんにとっても、消費者の顔が直接見えるところで販売することで、作ることの喜びもそれだけ実感されるのではないでしょうか。
しかも、自分で値段を付けるため、自分の作った農産物が一体どこでどのような人に買われているのかが見えない状態ではなく、実際に見える形で、しかも高い値段をつければ売れないというなかで、真剣勝負することが、日々の農産物を作る活動の励みになるということではないかと思います。ここに1つの日本の農業の将来の道が示されていると思います。
もちろん、直売所だけではなく、インターネットでお米や野菜などを販売するということも増えてきています。これが日本の農業の活性化に大いに役立てば素晴らしいことだと思います。
もう1つは千葉大学を視察に行きました。ここは植物、野菜工場です。
様々な野菜、トマト、レタスやその他が水耕栽培で作られています。いろいろな会社がコンソーシアムを組んでお互い競い合って、その千葉大学の場所を借りて作り、それを大学側がきちんと計測をして数値を出し、どのくらい効率的か、採算に乗るかということをデータとして出すということをやっておられました。
私も過去に、カゴメの北九州の工場や一般の農家がやっておられる温室など見たこともありますが、トマトを水耕栽培で非常に高い背のところまで作っている。その場合には、木は1年間そのまま使うわけです。そういうやり方もあれば、年に4回新しい木を植えて、収穫したらいっぺんに取ってしまうというやり方もある。いろいろなやり方があるわけで、どれがいろいろな条件に一番合っているかを検証しているということでした。
すでに、一般の販売所、あるいはジュースなどの生産にも使われているものがかなり出てきているということで、将来の農家の少子化・高齢化のなかで、こういった植物工場というのは、日本の農業の大きな方向性の1つだと思いました。
世界各国も非常に関心を持って日本のハイテク農業を見ているということで、システムの輸出産業としても有望視されるということだと思います。
いずれにしても、最も管理の厳しい植物工場は、シャワーで手だけではなく全身を洗って、工場の中に入る。昼休みに出てきて外で食事をすれば、またもう1回シャワーを浴びて全身を洗ったうえで入るということでした。
一旦外から害虫などを持ち込まれると、全体がダメになってしまう。農薬を全く使っていないわけですから、そういう厳しい品質管理の中で作業が行われているというのも、非常に興味深いものがありました。
最後に、採れたレタスを1玉もらって帰りましたが、非常に美味しく頂き、素晴らしいレタスだったことも、あわせて申し上げておきたいと思います。
※ブログの動画版はこちら
それから、売る側にとっても非常にメリットがある。つまり、朝来て自分で値段を付けて、売れ残ったものは引き取るとういう形をとっているところが多いわけです。農家の皆さんにとっても、消費者の顔が直接見えるところで販売することで、作ることの喜びもそれだけ実感されるのではないでしょうか。
しかも、自分で値段を付けるため、自分の作った農産物が一体どこでどのような人に買われているのかが見えない状態ではなく、実際に見える形で、しかも高い値段をつければ売れないというなかで、真剣勝負することが、日々の農産物を作る活動の励みになるということではないかと思います。ここに1つの日本の農業の将来の道が示されていると思います。
もちろん、直売所だけではなく、インターネットでお米や野菜などを販売するということも増えてきています。これが日本の農業の活性化に大いに役立てば素晴らしいことだと思います。
もう1つは千葉大学を視察に行きました。ここは植物、野菜工場です。
様々な野菜、トマト、レタスやその他が水耕栽培で作られています。いろいろな会社がコンソーシアムを組んでお互い競い合って、その千葉大学の場所を借りて作り、それを大学側がきちんと計測をして数値を出し、どのくらい効率的か、採算に乗るかということをデータとして出すということをやっておられました。
私も過去に、カゴメの北九州の工場や一般の農家がやっておられる温室など見たこともありますが、トマトを水耕栽培で非常に高い背のところまで作っている。その場合には、木は1年間そのまま使うわけです。そういうやり方もあれば、年に4回新しい木を植えて、収穫したらいっぺんに取ってしまうというやり方もある。いろいろなやり方があるわけで、どれがいろいろな条件に一番合っているかを検証しているということでした。
すでに、一般の販売所、あるいはジュースなどの生産にも使われているものがかなり出てきているということで、将来の農家の少子化・高齢化のなかで、こういった植物工場というのは、日本の農業の大きな方向性の1つだと思いました。
世界各国も非常に関心を持って日本のハイテク農業を見ているということで、システムの輸出産業としても有望視されるということだと思います。
いずれにしても、最も管理の厳しい植物工場は、シャワーで手だけではなく全身を洗って、工場の中に入る。昼休みに出てきて外で食事をすれば、またもう1回シャワーを浴びて全身を洗ったうえで入るということでした。
一旦外から害虫などを持ち込まれると、全体がダメになってしまう。農薬を全く使っていないわけですから、そういう厳しい品質管理の中で作業が行われているというのも、非常に興味深いものがありました。
最後に、採れたレタスを1玉もらって帰りましたが、非常に美味しく頂き、素晴らしいレタスだったことも、あわせて申し上げておきたいと思います。
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放射能の風評被害はまだまだ深刻な状態なのですね。放射能汚染やそれによる健康被害について、良く知らない自分が騒ぎ立てるのは、作って下さってる農家の方々に失礼だと思い、いけないことだと考えて、特に気にせず食品を選んでいました。ところが、妊娠した時に、お医者さんに、食べ物は産地を気をつけて見てくださいと言われてしまったのです。この先生の一言は非常に自分に重くのしかかりました。そして、どうしたらよいかわからなくなってしまったのです。自分の子供は自分で守るしかない。自分のせいで子供に何かあってはならない。放射能汚染のみならず、食や飲水などの安全性で一番悩み、苦しんでいるのは、子供を守っていかなければならない母親の皆様なのではないかと強く思いました。医者の言ってることが正しいのであれば、何を信じて食品を選んでいけば良いのでしょう?風評被害の解決として、政治家の方が、ただメディアの前で商品を食べて、安全ですと言ってるだけでは、とても安心できないなと思いました。
投稿情報: ぱぐ | 2012/09/10 00:35
日本農業の技術の高さをビジネスとして成り立たせる試みへの国家的支援を期待しています。
こういう技術、資本力を、海外のパワーゲームの中でも有効に使える戦略的組織も必要なのではと思います。ロシアとのシェールガスの共同開発計画発表後に、ソ連が北方領土にソ連の名前を付けたことを国民は知りました。ロシアが国民にロシアソ名のアンケートをした時点で強力な異議申し立てができたのでしょうか。経済問題と領土問題という別次元での主張をきちんとすべき問題で、資本力と技術という強力カードを持ちながらのこの結果を見ると、このような問題で最大の国家的利益を保持するための戦略に欠けているように見えてしまいます。
投稿情報: 自主研 | 2012/09/11 10:01
岡田さん、こんにちは
農産物直売所の話がありましたが、
新鮮な野菜等は、
消費者の方々にとても喜ばれますし、
生産者の方々にとっても、
丹精込めて作った野菜を喜んでもらえるということは、
幸せを感じますし、励みになることと思います
植物工場では、
厳しい工場内の管理の中で、
そして無農薬で生産が行われているのですね
農薬等を使わないということは、
人にだけではなく、
大地にとっても大変安心なことです
環境にも、とても優しいことですよね
野菜(農業)以外にも、
幅広い分野でもっと取り入れて頂けるようになれば・・・
と感じました
そして農家の皆さん方も様々な工夫をしながら、
一生懸命取り組んでいらっしゃると改めて思いました
岡田さん、おいしいレタスを頂いたとのことで良かったですね
私まで嬉しい気持ちになりました
投稿情報: naomi | 2012/09/11 16:02
直売所で新鮮なお野菜を購入するのはとても魅力的な事ですね。近隣には直売所が無く、インターネット通販で産直の野菜、フルーツ、海産物とその加工品等を購入しております。その地ならではの鮮度の高い美味しい物が手に入りすっかり、いわゆる‘はまっている’状態です。特に気に入ったものにはリピーターになっております。
投稿情報: 楽友 | 2012/09/11 22:32
岡田さん、日本丸の舵取りご苦労様です。農産物直売所は各地域ごとに業績の差が出ていますがこれはやむをえないことだと思います。差が出る原因のひとつに地域ごとに生産者の絶対数が違っているということがあります。今、団塊の世代が急増していますがこのような方を対象とする、営農のための研修制度を従来以上に開催したらいかがでしょうか。これによりみんなが農業というものの本質に目覚めわが国の食料問題解決に役立つことと思います。又TPPをみんなで考えることもできると思いますがどうでしょうか。
投稿情報: kumandou | 2012/10/11 13:39