先週の土曜日(6日)に、私が地元桑名市で行ったオープンセミナーでの発言が、随分と誤解を招きやすいものとして報道されていますので、私がどういう発言をしたかということをここで明らかにしておきたいと思います。
私が申し上げたことは、今回の福島の事故がいかに厳しいものであったか、そして、関係者に大変なご苦労をおかけしているということを申し上げたうえで、しかし、一歩間違えれば、この事故はさらに最悪な事態ということも考えられる状況であった。東日本全体が汚染されるというようなこともあり得た。そうならなかったのは、それは単に幸運によるものでしかない。つまり、運が良かったから最悪の事態を免れただけで、逆に言うと、そういう最悪の事態になる可能性は十分にあったということを申し上げたわけであります。
私が申し上げたことは、今回の福島の事故がいかに厳しいものであったか、そして、関係者に大変なご苦労をおかけしているということを申し上げたうえで、しかし、一歩間違えれば、この事故はさらに最悪な事態ということも考えられる状況であった。東日本全体が汚染されるというようなこともあり得た。そうならなかったのは、それは単に幸運によるものでしかない。つまり、運が良かったから最悪の事態を免れただけで、逆に言うと、そういう最悪の事態になる可能性は十分にあったということを申し上げたわけであります。
幸運だったということは、最悪の事態を避けられたのは運が良かったということにすぎないんだと、本当に1つ間違えれば最悪の事態ということもあり得たんだということで申し上げたわけで、そういうことは多くの専門家が述べていることでもあります。
福島の被災した皆さんに対して、それが幸運だったといった、そんな馬鹿なことはもちろん言うはずがないわけでありまして、聞いていた記者の皆さんも普通なら理解されると思いますが、一部に誤解を招きかねないような報道があったことは非常に残念だと思っています。
私が申し上げたことをもう一度繰り返しておきますが、今回の事故は大変悲惨で、厳しいものでした。そして福島に対しても、今回も大変厳しい状況ですが、さらに厳しい放射能汚染ということも、一歩間違えればあり得た。だからこそ、原子力発電については、その安全性の確保ということはより強く求められるし、将来的には原発に依存しない社会にしていかなければいけないと考えているところです。
福島でいまなお苦しんでおられる皆さんのもとへ、私も何度か足を運んで現場も見させていただきましたけれども、その復旧・復興が急がれることは論を待ちません。そのことはあわせて申し上げておきたいと思います。
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岡田さんは不幸中の幸いという意味で言われたんだとお察ししますが、それにしても幸運なんて言葉は使うべきでなく、つくづく日本語の表現が貧困だなぁと思ってしまいます。それに運がいいだなんて、政治家らしからぬ非現実的なご発言で、事実を事実としてとらえ、迅速かつ的確な対応をしていれば事故は防げたのかもしれません。今回の事故ははっきり言って人災です。私たち日本人は最悪の事故を引き起こしてしまったのです。また他のいろいろな問題についても十分油断なき思慮深い対応が求められます。野田総理を支える副総理にはしっかりした対応をお願いしたいです。
投稿情報: のらくろた | 2012/10/09 20:45
言葉尻を捕らえてことさらに問題視するのは,全く不毛なことですね。こういう揚げ足取りに怯まず,積極的な発言や行動を今後も続けてくださることを,期待しております。
投稿情報: 山口昌史 | 2012/10/09 21:39
原発事故後、マスコミが歪曲報道を繰り返しているのは、皆が承知していますので、お気になさらないで下さい。
出来れば、マスコミが報道する前に然るべき所からキチンと情報を流していただけると
マスコミの報道を検証しやすくなるので助かります。
投稿情報: やまもと | 2012/10/09 23:01
>一歩間違えれば、この事故はさらに最悪な事態ということも考えられる状況であった。
一国民として一歩間違えと思っているのに、この発言はズレを感じます。何時も一選挙民として、岡田さんに感じる空気は正論は結構だが、流れが読めないなと感じてしまいます。
投稿情報: Tak | 2012/10/10 01:40
岡田さん、こんにちは
原発事故の発言について、
岡田さんがどのような思いで発言されたのか、理解して頂けるといいですね
言葉というものは、良くも悪くも影響力を持つものですし、
人によって様々な受け止め方がありますね
岡田さんのお気持ちはよく分かりますし、私も改めて考えることが多くなりました
原発に関しては、まだ多くの方々が大変な状況の中にありますし、
将来の在り方についても、とても心配されている方が大勢いらっしゃいます
安心して暮らせる日が早く訪れますように・・・と心から願っています
投稿情報: naomi | 2012/10/10 16:33
何も違和感は感じませんでした。
原発事故に取り組んだ当事者として、今振り返っての率直な言葉と受け取りました。私たちはいま幸運に助けられてこうして平和に暮らしていられるのです。一歩何かが狂っていたらと想像するのも恐ろしいです。岡田さんの真意は分かっている人は分かっています。
投稿情報: haru | 2012/10/10 20:14
岡田さん、こんにちは。
報道が出た際に、酷い挙げ足取りだなと感じました。
こんな言葉尻を捉えて、無理やりな批判記事を書こうとする新聞各紙にガッカリです。
投稿情報: 20代主婦S | 2012/10/10 23:28
悪意や軽い気持ちからの発言ではないということは勿論わかっています。ただ、現場で作業されている方々や被災された方々にとっては、事故が起こっていなければそれが一番幸運だったと思うので、岡田さんが幸運という言葉を使われたことはやはり適切ではなかったと思いますし、少し違和感を覚えました。メディアは煽るのが仕事ですし、ある時期が来ると何でもかんでも批判します。今がそうです。原発事故のようなデリケートな問題は、特に揚げ足取り合戦のネタになっていると感じます。しかし、こんなことを言うと何も喋れなくなると思われるかもしれませんが、誤解を招く、という部分を全てメディアの報道の所為にするのではなく、それを観た、聴いた、読んだ国民が、どのように受け取るかということにも気を付けられたほうがいいと思います。生意気にすみません。
投稿情報: 結花 | 2012/10/11 01:48