衆院予算委員会での審議が行われています。
私がずっと気になっているのは、この場でも以前に申し上げたことがありますが、2%の物価安定目標が日銀だけの責任なのか、それとも、政府と日銀が責任を分かち合わなければならない問題なのかということについて、白川日銀総裁と安倍さんとの間で意見が明確に食い違っているということです。
安倍さんは、デフレというのは貨幣現象なので、2%の物価安定目標というのは日銀が金融政策でやるべきだと。逆に言うと、日銀がもっぱら責任を負うべきだと言われているわけであります。
私がずっと気になっているのは、この場でも以前に申し上げたことがありますが、2%の物価安定目標が日銀だけの責任なのか、それとも、政府と日銀が責任を分かち合わなければならない問題なのかということについて、白川日銀総裁と安倍さんとの間で意見が明確に食い違っているということです。
安倍さんは、デフレというのは貨幣現象なので、2%の物価安定目標というのは日銀が金融政策でやるべきだと。逆に言うと、日銀がもっぱら責任を負うべきだと言われているわけであります。
それに対して白川さんは、様々な主体が金融以外の問題でもやっていくなかで、2%というのは成されるということを言っており、その様々な主体という中に当然政府も入っているということだと思います。
先般出た日銀と政府の共同声明は、実は白川総裁が言っているような表現になっているわけです。安倍さんがそれを一歩踏み込んで言っているということです。
こういう基本的なことについて、しかも共同声明を出しながら、総理と日銀総裁で見解の相違があるということは、非常に問題だと思います。安倍総理が言っておられることは、共同声明とは違うことですから、そこのところについて、きちっと説明をする必要があると思います。
そして、新しい日銀総裁選びということがこれから議論になっていきます。この共同声明の線に沿った認識で新総裁を選ばれるのか、それとも、安倍総理の考え方に沿った前提で選ばれるのか、あるいは、選ばれた日銀総裁がどちらの考え方に立つのか。
そういうことをしっかりと明らかにしながら、この総裁選びがなされなければならないと思います。そういったことについて、より突っ込んだ議論が必要だと思います。
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野田最高顧問も、日銀に責任を押し付けるやり方だと批判されてますね。関係ないですが、党の創生ナントカで、野田代表を前面に押し出したから駄目だったって書こうと思ったら、もっと押し出すべきだったという人がいて削除って新聞で見ましたが、代表なんだから押し出したからどうとかないでしょ。くだらないとおもいます。
投稿情報: メタリックシルバー | 2013/02/14 19:31
2月14日の『ズバリ直球』を読みました。
今回のレーダー照射について私も証拠があるのならば、機密に配慮した上で日本政府は、出せるものは出した方がいいと思います。岡田さんは「国際社会に」とおっしゃいました。私はそのことは国内向けという観点からも意義があると思います。今は内閣支持率が高く、国内では安倍晋三総理大臣や小野寺五典防衛大臣の言う事であるならば、証拠の開示などなくとも「信じられる」という方が多いようですが、証拠なき信頼はゆくゆくは深刻な不信の火だねになりかねません。証拠のない案件に於いて「安倍内閣の言うことならば信じられる」という理屈は「民主党の言う事は問答無用で信じられない」という理屈と本質的に同じです。この理屈はひょっとしたらノイジー・マイノリティーの方によって、実態以上に拡大されたものかもしれませんが、事実たびたび目にする理屈であり、火のないところに煙を立てるのに都合のいい理屈です。「信なくば立たず」とは谷垣禎一法務大臣が自民党総裁時代によく口になさった言葉ですが、私も同感です。民の信頼を大きく失ってしまえばそれは政権運営に著しい支障をきたすことになりかねないと思います。
投稿情報: 小林孝範 | 2013/02/17 04:49
物価安定目標については、日銀だけに責任があると考えるということは、紙幣増刷と金融緩和だけで達成できるということでしょうか。
国民から見れば、政府のしっかりした経済再建策が無くて物価が安定的に好ましい形で上昇するなんて思えませんね。
その点を、国会で詳らかにしてくださることを期待しています。
投稿情報: 自主研 | 2013/02/20 15:04