今日国会が終わりました。この国会を振り返って、いったいなんだったのかという思いがしてなりません。
強行採決に次ぐ強行採決。国会は本来審議をすべき場ですけれども、審議が十分なされていない状態にもかかわらず、時間がくれば「はい採決」と、そういう与党の強行な姿勢が目立った国会だったと思います。
その背景にあるのは、7割近い与党の存在です。もちろん総選挙の結果でもありますが、しかし総選挙が終わって、「郵政民営化反対」と叫んで自民党を離党したり、追い出されたりした人たちも自民党に戻ることで、結果的に7割近い巨大与党が誕生したわけです。
考えてみると、これは一種の詐欺みたいなもので、衆議員選挙で敵・味方に別れて戦った、そういう勢力が一つになって巨大与党を形成しているということです。
そして、いろんな法律が成立しましたけれども、本質的な議論というのは非常に少なかった。そして法律の中身自身も、形はあっても実質の伴わない法律が非常に多かったという気がします。
例えば、天下り禁止の人材バンク法もその一つです。結局、公務委員制度全体の改革というものがしっかり示されながら、そういう中で、定年一杯まで基本的に働くことができる仕組みをつくる。その前提として、年功序列型ではなくて、実力主義そして給料が途中で下がるということも当然ある。公務員の世界、私もおりましたけれども、年次主義というのをやめる。そういった大きな改革の中で、天下りについても完全禁止をしていく。これが目指すべき方向だと思いますけれども、結果的には、各省庁の天下りは認めない。しかし、政府公認のお墨付きの、政府の権力をバックにした天下りは認める。今まで認められていなかった2年間という期限もなくすということであります。
そういった、形はできたけれども中身を伴わない法律、政治資金法の改正も一つであります。教育三法もそうです。そういうものがあまりにも多すぎるのではないかというが気がしております。
いずれにしても、これからいよいよ選挙になります。しっかりと戦いたいと思います。
告示までに一通りすべての選挙区を回ろうということで、連休以降頑張ってまいりましたが、いくつかの選挙区は残すものの、ほぼすべての選挙区を回ることになるのではないかと思います。
今週は富山と石川に行ってまいります。そして熊本です。いずれも大変な激戦ですから、しっかりと頑張っていきたいと思います。
先週、ずっと首都圏を、東京、神奈川、埼玉と回ってまいりましたけれども、こういったところで2議席を確保するために、もう一踏ん張り必要だと感じてまいりました。
それぞれ素晴らしい候補予定者ですから、しっかりとその良さを伝えていく。その努力も私も含めて党を挙げてやっていかなければいけないと思っています。しっかりと頑張っていきたいと思います。
今回、参議院選挙の中心争点は年金問題ですが、選挙の過程で、あるいは、その後も、憲法改正並びに安全保障について議論が行われる機会があると思われます。そこで、やや一般的になりますが、ひとつ要望をお伝えさせてください。安全保障についての議論をする際、シビリアン・コントロールを日本語訳した文民統制という表現は非常に誤解を生むミスリーディングな表現だと思っています。多くの国民が誤って、文民統制とは、防衛省の事務官たちが制服組に対して指示・命令をする制度だと誤解しています。しかし、本来、シビリアン・コントロールの趣旨は、安全保障・軍隊は国の運命を左右する最重要な問題であるため、選挙を経て選出された国民の代表がこれを決定し、究極的には国民がその決定権を持つというところにあります。すなわち、民主党がその「憲法提言」において使用している、軍事的組織の「民主的統制」という表現こそがまさにその本質を表わしています。
したがって、私は、民主党議員の皆さんには、テレビの討論番組や公の場で安全保障について議論・発言をする際、積極的に、軍事的組織の「民主的統制」という表現を用い、「民主的統制」というキーワードを広く国民に浸透させていただきたいと思っています。さらに、民主党がイニシアティブをとって、マスコミ関係者、TVコメンテーター、憲法学者、政治学者等々の協力を求め、文民統制でなく「民主的統制」の方が用語として適切という認識を、国民に浸透させていただきたいと思っています。
前防衛大臣の発言に示されているように、日本では伝統的に防衛に携わる人たちの間で、国民の声・感情を意識する姿勢が非常に希薄です。軍事的論理・軍事的秩序が優先され、元来、国防の目的は国民の権利・自由を守るためにあるということ、そして、軍事的組織の正当性および存在理由は、全て国民の権利・自由に由来するということが忘れられています。これは、言い換えると、国民・国会による軍事的組織の「民主的統制」の徹底が不十分だということだと思います。
自民党は、その保守的性格の故に、首相以下、文民統制というあいまいな表現にこだわり、首相が軍の総司令官であるという面を強調し、「民主的統制」という表現を使うことに抵抗があります。これに対し、民主党が、安全保障・軍隊について決定を行うのは究極的に国民・国会であるという観点から、「民主的統制」という表現を多用し、これを一般的表現へと浸透させることで、民主党は、党の民主主義的性格を強調し、自民党との違いを際立たせるとともに、民主主義の最も重要な原則の正しい意味を国民に理解させることが出来ると思います。是非ご検討いただければ幸甚です。お体に気をつけて、がんばってください。
投稿情報: Abraham_Lincoln | 2007/07/06 09:17
私が今国会で自公政権が強行採決して成立させた法律の中でも、最も悪質な法律だと思っているのは、「国民年金事業等の運営の改善のための国民年金法等の一部を改正する法律案」です。
何故かというと、この法律には、厚生労働省が、国民健康保険証の管理業務を委託している各地方自治体に対して、年金保険料未納の人から事実上国民健康保険証を取り上げさせるという内容の条文が含まれているからです。
是非とも来る参議院選挙戦において、この年金関連法の非人道的な実態を、広く有権者に訴えて下さい。
そして、政権交代を実現し、この年金関連法を、法律施行前に廃案にして下さい。
投稿情報: スパイラルドラゴン | 2007/07/06 18:21
細川連立政権のごく一時期を除き、一党独裁(自民党とは公明党に飲み込まれており、実質一党)で政権交代のない日本は民主主義国家ではありません。アメリカに原爆投下の謝罪要求のできない、アメリカの言うがままの日本はアメリカの属領です。創価学会が支配する政治の日本、いつか来た道をひたすら走っています。年金と税金が大きな争点ですが、このことがもっとも大きな争点です。
投稿情報: 匿名希望 | 2007/07/07 00:33
いい感じで選挙を迎えられそうですね。
小沢代表もさすが様々な経験があり、肩の力の抜けた自然体で好感度upです。
地に足の着いた小沢代表の後、空を大きく見渡せる岡田さんが代表になるというのは考えうる色々なルートとして最高なのではないでしょうか。
応援しています。
投稿情報: 榛名 | 2007/07/08 16:31
将来のことを考えると今の政治ではいけないと思います。強行採決を見ていてとても悲しいです.羽交い締めや口を手で押さえても仕方ないのにどうしてするのでしょう.肩を落として唇を噛むことしかできないのを皆で受け止めていくだけです.私はみっともないことをするのを止めて欲しいです.それから不信任をしても仕方ないのに多すぎて嫌になります.野党だからそうするというのなら、政権交代もむづかしくなる気がします.民主党に頑張って欲しいのです.岡田さんが党首のときから期待しています.政治資金の法律を作るときの誠実な対応は実を結ばなかったけれど心に残りました。昼下がりにインターホンが鳴りでてみると中年の女性が民主党の候補者だと思われる写真のついたパンフレットを読んで下さいと出されました。正直なところ不快でした.やりかけの仕事を中断して急いででたら。。。。。郵便受けにそっと入れてくだされば後でゆっくり読ませていただきます.下手だなあと思いがっかりしました.生意気な失礼な事を申し上げてすみません.参議員選挙頑張ってください.
投稿情報: Hiroe | 2007/07/08 21:49