1週間かけて、東南アジアのミャンマーとカンボジアを訪問してきました。私は「民主党NGO海外活動推進議員連盟」の会長を務めていますが、そのメンバーである原口一博さん、小宮山洋子さん、そして、西村智奈美さん(議連事務局長)と一緒に、まず現場を見ようじゃないかということで、2つの国を訪れたわけです。
ミャンマーはASEANの中でも、政治的な問題もあり、非常に開発の遅れた貧しい地域です。最も問題あるところをまず自分たちの目で見ようということで参りました。
そして、カンボジアはミャンマーと並んで開発の遅れている地域ですが、同時に日本のNGOの多くが、カンボジアの難民の問題を救済するということをきっかけに本格的な活動を始めた。そういう意味で日本のNGOのルーツでもある、そういう国です。
私自身も15年ほど前、カンボジアに自衛隊が派遣される前に、当時の当選1回の議員数名で訪れて、様々な思いをそこで持つことができました。
いまの私の政治活動の1つの原点になっている、そういう地域・国でもありますので、ミャンマーとカンボジアの2カ国を訪問したわけです。
主として、我々は地方に思い切って出ました。つまり、NGOの皆さんは農村で活動している。例えば、母子の健康ということで生活指導をしています。まず、しっかりと手を洗うこと。そして、庭に野菜を植えたり、あるいは、玉子を生む鶏を育てて、玉子を子どもたちに与える。そして、毎月体重と身長をはかる。そういう活動をしておられます。
子どもたちはとても元気で、お母さんに「賢そうな子どもさんですね」と私が言いますと、「前はそうじゃありませんでした」と明るく返事をしてくれた姿が非常に印象的でした。
そして、もう1つ私たちがミャンマーで見たのはマイクロクレジット(貧困状態にある人々に無担保で少額の資金を融資するシステム)。
これはバングラディシュにおける活動が大変有名ですが、それを小規模にしたものを日本のNGOがやっている。お金を貸すことで1つの目標ができて、そして、その目標を達成するためにしっかりと生活していく。そういう生活態度も変わってくる。その現実を見せていただきました。大変興味深い活動だと思います。
カンボジアでは都市のスラム、そして、やはり農村に行きまして、その農村で稲の育て方について日本の技術指導をしている姿を見させていただきました。
いずれも非常に遠いところに行ったものですから、1日往復で7~8時間車に揺られていく――もちろん、いい道路ではありません――という日々が続いた、大変強行軍が続きましたが、そういったアジアの中でも少し取り残された地域の最も貧しいところをこの目で見ることができた。そして、意見交換することができた。新しく、しかし、そういう地域でもしっかりと前を向いて歩いている人たちがいることが確認できた。大変意義深い1週間だったと思っています。
アジアをもっとしっかり見る、その活動はこれからも続けていきたいと思っています。
やはり、奉仕をするということは、お金をドサッと向こうの偉い人に渡すことではない。手間はかかりますがその国の大地を耕している人達の目線でのきめ細やかな手助けをすることだと、ブログを読み思いました。与党に居座り続ける、あたかも惰眠をむさぼっているかのごとき自民党にはない発想です。
それにしましても岡田先生は、平和憲法、旧教育基本法が生んだよき日本人の代表であるとつくづくブログを見て思いました。はやく民主党が政権をとり、旧教育基本法に戻してくれることを願います。
愛国心より人類愛です。国を超えての人間の権利に思いが至らない自民党では国際貢献も限界です。
投稿情報: 地球人 | 2007/08/22 09:48
毎年の事ながら、岡田さんの開発途上国視察には敬服いたしております。
私は今夏、シカゴの娘家族のところに行ってきました。人とは、いかに環境によって左右されるかを毎度の事ながら実感しております。国土が広いせいもあるのでしょうし、多民族国家、又、自動車と日常生活が切り離せない事情などもあって、マナーが行き届いています。エクスキューズミー、ソーリーなど人への配慮は車の運転にも見られます。ましてや、歩行者は絶対優先。その土地で暮らす知恵が自然に沸き起こって来るべきなのでしょう。かつては単一民族で分かり合えるとの思いも、現代には通用せず、人への気配りも格差社会?になってしまった日本。
基本は教育と、その土地の恩恵と、暮らす人々の知恵に係っていると思います。
投稿情報: 斜家庵 | 2007/08/22 09:57
アジア視察、お疲れ様でございました。
岡田さんが視察にいらっしゃったことで、都市部から遠く離れた農村地帯で、一生懸命活躍していらっしゃる日本のNPOの方々も、大いに勇気付けられたことと…、推察いたします。
お写真からもわかりますが、現地の子供さん方とも積極的に交流なされたようですね。
何が素晴らしいと言って、「子供達の笑顔」以上のものはない。と思います。
…ですので、岡田さんにとっても、訪れた国の「子供さん達の笑顔」が一番のお土産になったのではないでしょうか?
NPOの方々の活動のエネルギー源も、もしかして、そんなところにあるのではないでしょうか?
とても素晴らしい活動をなさっていらっしゃると、頭の下がる思いです。
この場を借りまして、NPOの皆様へ、日本国民の1人としまして、感謝の気持ちをお伝えしますとともに、今後のご活躍をお祈り申し上げます。
最後に?
岡田さんは「カエルの置物」が好きとのことですが、今回の視察でコレクションが少し増えましたか?
私も、下の子が「ケロちゃん」と呼ばれているせいで、自然に「カエルもの」が集まってきています。
それが理由で、岡田さんを応援しているわけでは、まったくありませんが…、
正直うれしいです!
今後も「カエルや~めた」とおっしゃらずに、よろしくお願いいたします。
いつも応援しています!
はやく天下とってね!!!
投稿情報: Junko Ichikawa | 2007/08/22 15:52
はじめまして
岡田さんの政治に対する真摯な姿勢に感銘を受け、海外からいつも応援しています。
日本の企業体質に嫌気がさしてアメリカに渡ってきたものの、こちらにいると、アメリカにはない日本の良さがよくわかります。
それが前政権のアメリカ追従政策によってどんどん失われていく様子は、本当に歯痒くて危なっかしくて見ていられませんでした。
対照的に、アジアの最も貧しい地域を自らの目で確かめに足を運ばれた岡田さん。
・・・まるでブッシュとカーターのようですね(笑)
こんな方に将来日本を導いていただきたい、と改めて強く思いました。
日本が、強くて優しい、アジアの真のリーダーになるために。
投稿情報: おこあん | 2007/08/25 12:04
直に現地に行かれて、肌でお話をされる岡田さんに期待しています。
本当に支援のほしい人に有効な支援を差し上げてほしいものです。
活動を拝見していると、現実から離れる超上流の内閣の傲慢に対して貧乏人の我々が感じる空虚さを、岡田さんが改めてくださる気がします。
日経8.26朝刊で、「メタボ対策に157億円」とありました。
こんなもん個人でやればいいのに、なんつ-無駄使いと驚きを隠せません。
同じお金があれば難病の方の支援をすればいいのに。
空虚さに息苦しさと投げやりな感覚さえ覚える今日です。
投稿情報: 榛名 | 2007/08/27 09:44
今朝、初めて岡田さんのTALK-ABOUTを開きました。ミャンマーをご視察されたとのこと、そして、直に現地の人たちに接し、お話を聞かれているご様子を知って、とてもうれしく思いました。私は、ミャンマーでNGOとして、寺子屋と巡回医療活動をしています。以前に自民党の国会議員さんに話しかけて理解を求めたことがありましたが、無視されたことがありましたので、今回の岡田さんの行動には、むしろ驚きを感じました。
日本の政治家にも、このように真摯にミャンマーに心を寄せてくださる方があるのだと。自由を奪われ、生活に喘いでいる一般人民のことを思い、身内のことのようにうれしい気持ちがいたします。大きな励みになったことと思います。どうか、これからも、やさしくて、無力な人たちを助けてやってください。
投稿情報: 廣瀬喜久枝 | 2007/08/30 09:37
初めまして
岡田さんと同じ時期、ODA民間モニターとして8月19日から1週間、カンボジアに行きました。私たちの税金7,000円がODAの予算として海外で使われているとのこと。それが発展途上国の人にほんとうに役に立っているのかというの検証するのがモニターの役割だったのですが、さまざまなことを考えさせられました。秋の臨時国会でテロ特措法延長が審議され、日本の国際貢献というものが問われる機会となると思いますので、この視察で感じたことを書きます。
急速に経済発展を遂げるASEAN諸国の中でカンボジアは最貧国。約20年にわたる内戦でインフラ破壊そして国造りをする人が亡くなってしまっており、制度も整備もされていない状況で、無償資金協力や技術協力等日本は最大の援助国であることを知りました。きちんとした計画の下で各国、国際機関とも協力しながら優先順位をつけ援助。単に水道・井戸・病院等を作るのではなく、たとえ援助が終わったとしても自分たちで維持・管理・運営できるように、シニアボランティアや海外青年協力隊の方々がカンボジアの人々と生き生きと活動しているのをたくさん見ました。
ODAを通じて開発途上国の安定と発展への貢献は、国際社会の平和と安定に重要な役割を果たすものです。憲法の前文にある、「…国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思う。」これを具体化する国際貢献なのだとカンボジアの地で感じました。
ODAの予算は2,000年を境に減り続け2,000年当時の7割だそうです。憲法のもとでできる国際貢献とは・・・、大きく力を伸ばした民主党に期待いたします。
投稿情報: 山口真知子 | 2007/09/03 07:17