先般福岡に行きました折に、非常に面白い体験をしました。私が行きましたのは福岡7区、自民党の選対委員長である古賀誠さんの選挙区です。我がほうは、野田くによしさんという前の八女市長さんが立候補してくれています。
野田さんは市長を4期やられて、まだ50才という若さですし、もともと市長になる前は古賀誠さんの秘書もやっておられたわけで、そういう意味で、全国的にもかなり注目される選挙区です。
ここで私が行きましたのは、菅代表代行がかつて行かれた、無駄な公共事業の象徴といわれる橋(朧大橋)を視察に行きました。別名「誠橋」、古賀誠さんの「誠」を取って「誠橋」と言われるところで、私も予算委員会で菅さんが質疑をしているときに聞いていて、そのときにもかなりひどい話だなと思いましたが、行ってみてその思いがより深まりました。
というのは、橋はもちろん大変立派な橋で、63億円かけた橋なのですが、その橋に行くまでの道が全く整備されていなくて、車がすれ違うのがやっとのような山道が延々と30分以上続くわけですね。そして、高台に来ると、突然立派な橋があるということです。
ですから、橋にお金をかけ過ぎているということだけではなくて、結局橋に行くまでのくねくね道がそのまま放置されているわけですから、橋だけ立派にしても何の意味もない。現に1日200台くらい車が通ればいいほうだと言われているということでした。
何のためにこの橋を造ったのかなと、もちろん造った業者の方は潤ったかもしれません。しかし、地元の方も、そのくねくね道、非常に長い道があるので、その橋のところだけきれいになったところでほとんど意味がないということです。
この橋を視察しているときに、いまは合併して八女市に編入されましたが、この橋のある上陽町の前の町長さんがお見えになっていました。彼は私に対して、「これは無駄な公共事業ではありません」「町民にとって大事な橋です」と。私は「これはどう考えても無駄な公共事業である」「現に町民の方もほとんど使っていない」「しかも、その前後の道がこういう状況では、これは造る意味がない」ということを申し上げました。
突然、前町長さんが土下座をしまして、「古賀さんと一緒になって是非高速道路までの道をつけてください」と、こう言われたのにはちょっと驚きました。しかし、高速道路までの道をつけようとすれば、それは膨大なお金がかかることは間違いありません。
それで便利になる方も中にはいらっしゃるかもしれませんが、人口的には決してそう多いわけではありません。土下座は1つのパフォーマンスだったと思いますが、いわば町長さんから見れば、これは県費と国費で造った橋ですので、町の懐は痛んでいないので、町長さんの立場としては、これは町民に負担がない、そういう中で造ることがなぜ悪いのかということかもしれません。そういう意味では、制度自体もおかしいわけで、私は「もしこれが町の自己負担だったら本当に造りましたか」と申し上げました。
結局、町の懐は痛まない、県と国が負担する、そういった中で、必要性の低い公共事業がどんどん行われていく。これは、ここだけではなく全国にある現象で、やはり分権をして自分たちの判断で、この公共事業をやるのか、それとも他に使うのかということを決める、そういう仕組みにすることが是非必要である。
それにしても、随分本当に無駄なものを造ったなと、率直な私の感想です。
※ブログの動画版はこちら
土下座の件テレビで見てあきれました。上は国会から下は市町村議員まで、男性はなんと土下座がすきなのでしょうか。
恥ずかしくなります。岡田さんが驚かれながらも堂々と自説を主張されたのに心をうたれました。くだんの件にもみられあさいdるように日本の政治は病んでいます。とにかく今度の選挙で政権交代を実現しないと私たちの国は大変なことになります。私たち老人も頑張って票を掘り起こします。頑張ってください。
投稿情報: 田舎老人 | 2008/10/20 13:33
福岡と聞いて、東大秋の公開講座「成熟」
最終日の西村幸夫先生の成熟社会の町づくりという講座を思い出しました。
福岡でみかんの改良にいそしむ町づくりが紹介されていました。
新潟の町屋の町づくりも紹介されていました。
この先生は、議員宿舎の取り組みにも関係していて、お話がとても面白かった。
新潟の町は、町屋の伝統を生かした改築で、お客さんが10倍増えたそうです。
そこを起点に、他のお店、町づくりグループが動いて、今では、新潟からSLが走り、観光客もふえ、道路拡張賛成派の廃業した宿も、松尾芭蕉の泊まった宿として、また、再開を決意、道路が広くなっても、スピードを出した車が排気ガスを残して素通りするだけ、道路拡張派をやめて町づくりに参加した人の話も出ていました。
もみじの葉っぱで、町おこしをしたところもあります。
住んでいる人が、工夫し、楽しく暮らしてこそ、町に魅力が出るようです。
公共事業に頼るというのは、麻薬のようなもので、長続きするものでもありません。
夢物語さという人もいるでしょうけど、住んでいる人の姿勢が、町づくりに現れると思います。
新潟の町は、古い町屋を説明するのに、半分寝たきりのおばあちゃんが、化粧をしてお茶を運び出し、元気いっぱいになったといっていました。
お人形様祭りや、屏風祭りなどで、民家の古い人形や屏風の展示をしたり、楽しそうなのが印象的でした。
ふきのとうでも、筑紫でもよいのです、採ってもみじの葉っぱのように、都会に売る手もあります。
土建に頼らない、金亡者にならない、楽しめる町づくりも必要ではないかと思います。
セメントではなく、自然の力で。
橋も木で作ったら、日本の林業はどんなに潤うことでしょうか。
山の整備で農家にも人件費が下りますし。
福岡の町づくりは、おいしいみかんを目指した町づくりでした。
これは、新潟と逆に、観光客は当てにしない、みかんで日本1を目指す町づくりでした。
民主党でも、町づくりの取り組みは、参考にして、道路亡者の目を覚ましてほしいと思います。
投稿情報: 地球人 | 2008/10/20 14:06
岡田さんもドゲザして、お願いです、新しい町づくりの方法を考えましょうとやってみるとか。
唖然としないで、つっこみを入れてください。
説得です、政権交代という本を読み、岡田さんにはそれが出来ると私は思いました。
投稿情報: 地球人 | 2008/10/20 14:20
なぜ政治家は政治家生活が長いと橋や道路をつくりたがるのでしょうか?みんながあまり使っていない橋や道路にお金をかけるよりももっとその地域の人に何にお金をかけたほうが良いのかアンケートでもとって協議しなかったのかと思うと残念です。
投稿情報: ハーモニー | 2008/10/20 20:23
岡田さんの能動的な姿勢の前にパプォーマンスのような土下座をテレビニュースで拝見しました。
相手の方が謝罪をなさっているのではなく、土下座と言う手段で陳情、要望というのは明らかに目先の利益を追求しているようでした。
九州在住の私は福岡の選挙区には自民党のベテラン議員の方々など(当然麻生さんもいますし)、総選挙は激戦地区であるように思います。
福岡7区で民主党候補に当選して頂くと政権交代にまた一歩グッと近付くはずです。
解散総選挙になったら 民主党候補の選挙演説を見に行こうと楽しみにしています。
岡田さんも体調管理には御注意なさってください。
投稿情報: 立川 | 2008/10/21 03:45
政権交代で、本件の無駄がなくなると信じています。
いまメディアで報じられている各県での補助金不正経理を根絶する対策とあわせて
選挙ではぜひ公約に入れて頂きたいと思います。
投稿情報: TM | 2008/10/21 06:05
ホームページの動画も拝見させていただきましたが、朧大橋を誠橋と揶揄しているのはマスコミと民主党の方だけでは無いですか?
我々田舎の老人は切り捨てですか?
牛嶋元町長の話をちゃんと聞かれましたか?
http://jp.youtube.com/watch?v=oFgCO633z6k
橋の前後にある道路の拡幅工事はそんなにお金が掛る事なのでしょうか?検討はしていただいたのでしょうか?
単に膨大なお金が掛るといって切り捨てておられるようですが。
民主党さんが言っている地方の活性化とは正反対なのでは?
都会の大票田で票が取れればいいとでも言うのでしょうか?
上陽町の町をご覧になられましたか?
60代70代の農民が地産地消を目指して地道な努力を重ねていますよ。
民主党は1反2反の畑を守る老人を見捨てるのでしょうか?
民主党が戦う場は永田町ではない、畦道や小さな漁港を守るというスローガンとかけ離れているように思えてなりません。
是非お答えいただきたいと思います。
投稿情報: ボヤキ老人 | 2008/10/22 16:46
こんばんは。
この様子、翌日の新聞で知りました。ちょっとびっくりしました。
土下座はパフォーマンスにすぎないと感じました。
福岡はもちろん、全国から無駄遣いなものをなくしてほしいです。
おねがいします。
投稿情報: 福岡人 | 2008/10/22 23:04
自公支持の高齢者の方は、高齢者医療制度には賛成なのでしょうか。
これからの農業は地産地消だけでなく、そこでしかできない味の農産物の工夫というような、全国へ向けた視点が必要になると思います。
道路拡張は利権が絡み、高齢者医療制度廃止より、利権がらみで山地が売れれば、おつりが来ると思ったりするでしょうけど。
よい道路が通ると、産廃ゴミ積んだトラックもドンドン来る可能性が出てきます。
地方で人里はなれて、よい道路があるところは、産廃を捨てられて困っているところも多い。
そのことも、考えた方がよいと思います。
投稿情報: 地球人 | 2008/10/24 13:55
整備された道路をたらいまわしにされて、なくなる妊婦さんもいる。
都知事と枡添大臣は、派手に喧嘩のパフォーマンスをして、誤魔化していますが、この問題は医師不足のほかに、道路が整備されていても、命の安全の保証はないということを証明しました。
このことは与党はまったく取り上げませんけどね。
整備された道路をたらいまわしにされ死亡という現実もあります。
難しい問題です。
しかし、官僚改革をするようなペテンをいい、福祉の切捨てを容赦なく行い、官僚の天下りを野放しにした自公から、政権交代をすれば、福祉は回復し、堅実に道路も整備されていくと私は思っています。
官僚の法人や、天下りに、福祉や、国の整備費が、そっくり搾取されている、と思います。
投稿情報: 地球人 | 2008/10/29 09:31
何時までも、公共事業に頼る
体質を、今こそ改善しないと
将来大変です。管理する、
お金掛かります。これからは
老人社会が来ますが?
其処に、優先的に金を
注ぎ込む政治が欲しいと
考えますが、如何ですか?
其れが、一番景気対策にもなります。内濡拡大
安心社会を目標に、くれぐれも、老人医療費値上げは
反対です。
投稿情報: 野焼き老人 | 2008/10/30 14:55
今度はわが町の誠道路(有明海沿岸道路)を見に来られると聞きました。
楽しみにしております。
投稿情報: 田舎モン | 2010/11/05 20:13
今の日本には、老朽化した橋、道路、下水管、被災地の復興、耐震強化、水害対策など将来に向けたインフラが山ほど存在します。
無駄な橋とおっしゃいますが、もし災害などで普段使っている橋が使えなくなった場合、あるいは混雑する場合など、無駄ではなく命をつなぐものとなるでしょう。
インフラの補修整備は絶対に必要です。然も災害の多い我が国では、平時では無駄だろうとなんだろうとバッファを持っておく事が必要なことは、多くの災害から学べるはずです。
そもそもなぜデフレ期に緊縮財政をやり、然も復興せねばならない時に増税を行うのか、全く理解できません。
民主党は馬鹿しかいないのでしょうか?
投稿情報: 山口知治 | 2012/03/26 19:14