今日は前回(7月2日)に引き続き、鳩山さんの個人献金の問題について、お話をしたいと思います。
前回私は、「説明責任」という言葉を何回か使いました。しかし、考えてみると、この「説明責任」という言葉の曖昧さ、そこはよほど気をつけなければいけないと考えています。
私に対しても、「岡田さんは、鳩山代表は説明責任を果たしたと言っているけれども、本当にそう思うのか」とか様々な質問が発せられます。私の周りの記者の皆さんからです。しかし、そこで言う「説明責任」とは何かというのは、必ずしも明らかではないわけです。
私がいま答えているのは、鳩山代表は説明責任を果たされた。しかし、その内容がうまく国民の皆さんに伝わっていない。だから、伝える努力をしなければいけないと申し上げているところです。
つまり、4人の弁護士が徹底的に調査をして、記者会見を開いているということ。その場で、鳩山さんご自身が自らの非を認めて謝罪をしていること。関係者が処分されていること。かなり詳細な報告をなされたこと。こういうことが、あまり国民の皆さんに伝わっていないのではないかということです。
一方で、与党の方は国会という公の場を使って様々な発言をしていますが、問題を抱えた与党の議員が、記者会見を開いたとか、非を認めて謝罪したとか、そういう話はついぞ聞かないわけで、もう少しバランスの取れた報道があってもいいのではないかと思わないではありません。
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テレビ等のメディアでは報道されない岡田さんの意見を知りたく時々このブログを拝見しています。
殆どの人がそうだと思いますが、テレビや新聞からの情報で鳩山代表の献金偽装事件を知ったと思いますが、肝心の鳩山代表の発言部分等記者会見の内容はニュースで数十秒程度しか見た記憶が無いです。
つまり岡田さんが言うとおり記者会見で説明は十分しているのでしょうが、テレビ等で十分放送されないので国民は全容を知らないでしょう。
それで鳩山代表が「説明責任は果たしたと思っている」というところだけ切り取って放送されても、世論調査すれば説明は十分でないと出るのは当たり前です、メディアが何の意図でそんな事をしているのかは解っていると思いますが、編集されるという事を前提に、放送されるであろうコメントの所に必ずそういった大事な事を入れる様に工夫して見ている人に伝えてください。
できればテレビやラジオの生放送を積極的に利用し大事な事を率直に伝えて欲しいと願っています、でなければメディアの偏向報道を真に受けた国民は誤解したままでしょう。
投稿情報: 松崎 | 2009/07/06 22:43
岡田さん、国民に伝わっていない事はないと思います。自民党議員の顔つき、ぞんざいな受け答えをテレビで見る度、真剣に日本の未来を危惧している国民はちゃんと、今後この国をまともな国に導いてくれる党は、民主党以外にないと思っているはず!と私は信じています!
投稿情報: ゆう | 2009/07/07 02:43
1.民主主義における「説明責任」の本来の意義は、GOVERNMENT ACCOUNTABILITY
という概念です。すなわち、民主主義においては、選挙で選ばれたにせよ、選挙以外の方法で就任したにせよ、“政府構成員(GOVERNMENT)”は、国民に対して、自己の決定や行動について、説明(ACCOUNT FOR)する義務を負う、ということを意味します。
説明責任(GOVERNMENT ACCOUNTABILITY)は、政府構成員が汚職を行なうことを防ぐとともに、国民から政府構成員へのアクセスを可能にし、国民の要望や必要に応えて政府構成員が行動することを実現します。
したがって、GOVERNMENT ACCOUNTABILITYが求められるのは、第一義的に、政府を構成する、与党側議員および政府職員です。なぜなら、政府構成員は、職務権限を有するからです。そもそも政府の権限は、全て国民に由来し、国民が与えたものです。それを私的に濫用することは許されません。そのため、政府構成員は、国民に対して、自己の決定および行動について説明し、国民から与えられた職務権限を、国民のために行使していることを証明し続ける責任があります。
2.これを現在の日本の状況に当てはめると、自民党の尾身氏や二階氏、与謝野氏の献金疑惑は、非常に強い説明責任が求められるということになります。これらの献金は、いずれも彼らが大臣として、職務権限を有するときに受領したものだからです。たとえば、与謝野氏は、通産大臣当時、まさに大臣として監督すべき対象である商品先物取引業者から迂回献金を受けていました。にもかかわらず、与謝野氏は、政治資金規正法違反の認識はなかったと言い続けています。説明責任は、尽くされているでしょうか?。
国民から与えられた権限を正当に行使していたか否か、言い換えると、国民から与えられた権限を私的に濫用していなかったかどうか、もっとも厳しい説明責任が求められるのは、与党の尾身氏や二階氏、与謝野氏です。民主党は、国民のため、彼らに対する責任追及の努力を倍加させる必要があると思います。それがマスコミの報道姿勢を変えることにもつながります。
3.ちなみに、説明責任(GOVERNMENT ACCOUNTABILITY)は、政治的局面、法律的局面、行政的局面で実現されます。
まず政治の局面において、説明責任は、自由で公正な選挙を通じて実現されます。議員の任期と定期的選挙は、議員に自己の決定・行動について説明することを強いるとともに、対立候補者にこれに代わる選択肢の提供を可能とさせます。有権者は、満足しない場合、議員を落選させます。
説明責任は、法律的局面でも実現されます。倫理法規、行動規範、資産開示法、情報開示法、等々です。
説明責任は、行政的局面でも実現されます。行政オンブズマン、独立監査機関、内部告発者保護規定などです。
説明責任(GOVERNMENT ACCOUNTABILITY)の目的は、政府構成員が国民から与えられた権限を国民のために行使することの実現にあります。なぜなら、民主主義において、政府は、国民に由来し、国民によって、国民のために存在するからです。
投稿情報: Publius | 2009/07/07 07:21
鳩山さんの説明が国民に届くよう、個人献金に関する記者会見全体のビデオをYouTube にアップすることは出来ますか?。鳩山さんのホームページに記者会見でのやり取りの全文および要点を掲示することは可能でしょうか?。ご検討よろしくお願いします。
投稿情報: Tremendous_Rapid | 2009/07/07 08:10
今、説明責任が不足とマスコミでは偏向報道をしていますが、今回の件(鳩山代表)については説明責任というより、マスコミの報道責任を問いただすべきだと思います。
何度詳細な説明をしても、それを無視してまともに報道しないマスコミのやり方に憤慨しています。
それと、与党の方々(特に大臣の方々)の疑惑についても口をつぐんでいるのもおかしいと思います。
報道するならば公平公正に行って欲しいし、それができないのならばマスコミは自分の立場(支持政党)を明確にすべきだと思います。
投稿情報: moritaro | 2009/07/07 11:39
幹事長が言われるよう、これだけの説明が国民に伝われば、問題無いのではないのでしょうか、これだけの内容を国民の一人でも多くの方にいかに伝えていくかと結うことです。
極論すれば政治資金問題とか献金問題とかはどうでもいいと思います。
これは自民党も民主党もです。
与党が鳩山代表の問題を突くとかそれに対して民主党は与謝野大臣らの疑惑追及とかダラダラと・・・
もちろんそれは大事な問題だがそれは選挙後に別に委員会かなんかでゆっくりやってほしい。
そんなことよりも総選挙後にどういう世の中にしたいのか各党は早く示してほしい。
政策論議がほとんどなくスキャンダル合戦で総選挙突入ではあまりにも寂しいです。
投稿情報: kondou | 2009/07/07 12:25
きっこの日記の7月6日に、麻生氏の献金のためのダミー会社の件が出ています。
新聞は、なぜ、このようなことを、攻めないのでしょう。
まったく、納得できません。
投稿情報: 地球人 | 2009/07/07 22:32
鳩山代表の政治資金問題での記者会見の質疑全てを文書化し、街頭で配布するのも良いと思います。立候補者に一緒に配布してもらえれば。資金があれば、新聞の一面に載せることもチラシを入れることも出来ます。鳩山代表の説明は毅然としていて本当に良かったと思います。
マスゴミや与党など権力者側総攻撃に惑わされず、堂々としてください。お願いいたします。
政治倫理審査会はもちろんのこと、党首討論でも十分に対応できるのならいいのですが、調査中であるとのことですから、調査が終了してからのほうが良いと思います。代表を支えてください。お願いいたします。
投稿情報: ヨウ | 2009/07/08 07:33
岡田さんおつかれさまです。
鳩山さんは説明をよくされていると思います。ただいつ頃から虚偽記載が始まったのか、動機は何であったのか、この辺りをもっと明確に説明すべきだと思います。
それと、法案審議をしっかりやってもらいたいです。せっかく企業・団体献金禁止を打ち出したのですから。また、臓器移植法案、船舶検査法案、これらも反対するとしても、しっかり審議してどの点が反対かを明確にすべきでしょう。
投稿情報: 庶民A | 2009/07/08 17:52
毎日の奮闘、ご苦労様です。
外出すると、あちこちでグリーンのポスターを目にするようになりました。大変好感の持てる色づかいです。ポスターの色に負けないよう、いつまでも清新な気持を保持してください。候補者にもそのことが伝わるよう、ご配慮願います。単純なことですが、目に訴えかけることの大切さも忘れないでください。
駅頭における貴党候補者の訴えにも熱が入ってきました。しかし中弛みを感じないわけではありません。時には小沢代表代行に遠慮することなく、しかし表現には留意して幹事長としての檄を飛ばしてください。期待しています。
政治の世界における説明責任は常に政治の道具として利用されるため、どうしても政治的な意味合いを強く感じさせるものとなってしまいます。反対党は、どんな説明を聞いても結局「説明責任を果たしていない」としか言わないでしょう。
大事なのは岡田様も言われるように有権者である国民を常に意識することです。政治家の言動が国民に恥じない内容であるかどうか、その一点を基準に党としても説明を聞き判断したらよいでしょう。そして、もとるところがあれば率直に認め詫びるよう促し、やましくなければ胸を張って反論するよう励ますべきです。完璧主義に陥る必要はありません。しかし仲間内の水増し採点や傷のなめ合いは感心できません。
大事なのはそれらの説明内容と説明の経過、やりとりをマスコミの報道委せにしないことです。マスコミはマスコミの論理でしか動きません。たとえ所属議員個人の問題であっても、党としての発信・伝達を確実に行う仕組みが恒常的に必要と感じます。選挙後にこんな問題で紛糾することがないよう、くれぐれも幹事長としての目配りを希望します。
多くの大先輩議員に囲まれご苦労の多い日々でしょうが、何事も肥やしにするつもりで緩急自在に構えてお進みください。
投稿情報: まさと | 2009/07/09 15:09
岡田さんの7月6日のブログについて
全く同感です。説明責任とは一体どのような内容ならばマスコミの納得がいくのでしょうか。いつも疑問に思っていました。民主党として精一杯やっているということが伝わればそれでいいのだと思います。とにかくここまで政権交代の波ができているのですから、偏ったマスコミの報道や政策も掲げられない自民党に振り回されることなく自信を持って選挙に向かって下さい。ただ私達が恐れるのは、民主党が泥仕合に巻き込まれ、真摯に政策を語ることを忘れてしまうことです。相手の敵失ばかり追求することが政策になっている党は問題外。政治家としての品格を持ち、ひたすら政策を考え訴えていくことこそが大事なのです。安心して政権を任せることができる党の出現を私たちは待ち望んでいるのです。民主党に期待しています。
投稿情報: 東京都 岩田 | 2009/07/10 07:19
鳩山さんの説明責任の件、確かに上手く伝わっていない部分もあると思います。なぜ秘書の方がそのような事をしたか、気になるところではありますが、自民党の方がその件を問題にしようとしているところをテレビで見ると、「それより先にやることがあるだろう!」と言いたくなります。本当に雇用状態が悪く、必死に仕事を探している中で、そのようなことを取り上げている議員さん達には失望しました。
投稿情報: こたろう | 2009/07/24 23:43