ニューヨーク出張での2国間会談について少しお話をしたいと思います。 今回のこの国連に留まるなかで、鳩山総理は、中国、韓国、アメリカ、イギリスなどなど、様々な首脳と意見交換を行いました。その中でも特に印象的だったのは、アメリカのオバマ大統領との会談だったと思います。 我々は会場のホテルの近くの控室で、少し緊張をしながら待っていましたが、突然オバマさんが現れて、そして、鳩山総理と話をしながら会見場に向かいました。
最初、私はオバマ大統領が直接来られたとは思わずに、政府の誰かが案内に来られたのだろうと思いましたが、よく顔を見たらオバマ大統領だったのでびっくりしたわけですけれども、これでかなり緊張感がほぐれ、温かい雰囲気ができたと思います。 そして、鳩山総理も「オバマ大統領にお礼が言いたい」という一言から始まりました。つまり、「アメリカで大きな変化が起こった。その変化の波が、太平洋を越えて日本に伝わった。その結果として、日本でも政権交代が行われたのだ」と言われました。オバマ大統領も随分と感じるところがあったと思います。 そういう形で会話が始まり、全体的に非常に温かい雰囲気で、そして、オバマ大統領と鳩山総理の間で、お互いしっかりとした人間関係が間違いなくできたと思っています。 私は、そういう中で、並行して外相会談を9つこなしました。アフガニスタンやパキスタン、あるいはイギリス、豪州、その他韓国や数多くの国と、かなりのハードスケジュールでしたが、その合間を縫って会談ができました。お互いを知り合う、いいきっかけになったと思います。 国連でこういう会議をやるときに、国連の会議そのものも重要ですが、多くの人が集まっていることを利用して、バイ(2国間)の会談とか少人数での会談ができるというのも、大きなメリットだと思います。 ただ、まだ2人でやるバイの会談はいいのですが、何人かが一緒に議論をするということになると、それぞれの国の状況も十分に分かっていなくて戸惑うことも多く、もう少し時間が必要だなと思ったことも事実です。 英語力も身に付けなきゃいけないなということも感じましたし、それぞれ外相同士がフランクに話し合える関係を、主な国の外相とはつくっていかなければいけないと、改めて感じました。 ヒラリー国務長官は非常に実務的で、ビジネスライクと言いますか、非常に手強いビジネスウーマンという感じがしましたが、しかし、お互い信頼関係を持って、いい関係が築けるのではないかと感じました。 ※ブログの動画版はこちら
政権交代から、急に民主党のみなさんのHPをみています。みなさん忙しくなったと見えて更新が滞り気味ですが、岡田さんはこまめに更新しており楽しみです。今日の話も報道では全く見えない部分がわかり大変興味深く聴きました。
一つ心配することがあります。精力的に働きすぎて顔に疲れが見えます。今日はもう中国へ行っていますね。先は長いです、あまり拙速にしなくてもちゃんと国民はみています。
これからの活躍を期待しています。
投稿情報: katayan | 2009/09/28 22:26
国連の安保理事会でオバマ大統領が議長となった会議は日本でもテレビで報道されていました。
(岡田大臣も鳩山首相の後ろに律儀に座っていました)
その安保理事会の傍聴席にキッシンジャー氏が座っていて、面白くなさそうな表情で会議を観ていたのがTVに映し出されましたが、これは印象的なシーンでした。
米国外交の基本は「米国の国益」だとよく言われますが、キッシンジャー氏はそれを長年実践し、また、さまざまな形で発信してきた人物です。
米国は理念や理想、親善のために外交をするのではなく、「冷徹に国益を追求する」ために世界各国と関係を持つのだというのがその中心思想です。
これは、ある意味で非常に「志の低い外交思想」ですが、それがまかり通ってきたのが米国の政界です。
特に、「国益追求の手段としての軍事力の正当化」が第二次大戦後もヨーロッパ諸国などと比較しても突出して顕著であったのが米国です。
日本の場合は、「商人外交」でもなく、「軍人外交」でもなかったけれど、「理念外交」とも言えず、「儀式外交」や「経済援助外交」、「事なかれ外交」に落ち込んだように見えます。それでも、「平和理念」、「アジアの代表としての責任外交」など多少は理想主義の影はありましたが、米国外交では一時の「人道・民主主義普及外交」が影を潜めてからは、国家のエゴイスムが突出する外交が展開されました。それは、レーガン政権後の1991年の湾岸戦争のころから顕著になったと思います。
ベトナム戦争時代から冷戦終了、ハイテク金融時代、テロ戦争、世界金融危機の時代まで、そういう米国の外交に影響を及ぼしてきたのがキッシンジャー元国務長官ですが、その人がオバマ大統領が主宰する安保理会議を見守っているというのは、まだまだ、外交にオバマ効果が表れるところまではいかないという感じでした。
問題は、日本にはキッシンジャーのような党派を越えた外交の重鎮がいないということです。
そういう実力者となるのを岡田大臣が目指すのも結構ですが、最低限、まともなチームを編成して海千山千の各国外交担当者に対抗してもらいたいものです。
なお、日本が世界第二の経済大国・強国であるからこそ、欧米諸国も外交舞台で日本には一目置いているわけですが、今後は、理念的にも尊敬される方向を目指すべきでしょう。
日本外交は欧米だけでなく、中国やインドの外交に対しても大きな差異化を示し、今後もアジアと世界に良い影響を与え続けることが、平和主義の貿易立国日本の繁栄には必要だと思います。
投稿情報: 一国民 | 2009/09/28 23:14
お疲れ様です。
大臣は真面目で一筋がウリですから、どんな時も変わらず直球には直球勝負でお願いしたいものです。今 民主党は輝いていますが、輝きを放ち続けるには大臣が不可欠です。国民のためにしっかり汗を流して下さい。自民党みたいに何時の日からか汗を流さない・動かない・能書き垂れるだけの党にはしないで下さい!
投稿情報: 救世主 | 2009/09/29 01:51
私が子供を育てる中で注意していたことが2つあります。1つは本を読む習慣を身につけること、2つ目は子供とよく話すことです。おかげで本をよく読むおしゃべりな中学生に育ちました。今は学校のこと、友達のこと、読んでいる本のこと、いろいろなことを話してくれます。今、私が注意していることは、子供が何故、今、”この話を私にするのか”を考えることです。私もいろいろな生活の中で、話している事と考えていることが違っていることはよくあるのですが、自分の考えをうまく伝えるのはとても難しいと思います。ましては外国の方ならなおさらでしょう。今世界の人たちが日本に何を求めているのか、そして日本は何を求めていくのか、大臣のブログを楽しみにしています。
投稿情報: baryon | 2009/09/29 03:47
海外での外交、大変お世話様でした。
先週日曜の日曜討論で日本にて、先生の姿をまた拝見することができたこと、
とても嬉しく思いました。
日曜討論での、先生のおっしゃるメディア(テレビのマスコミ)での発言について
やはり各部分において同感させて頂きました。
事実、テレビの報道(特に民放においても)
では限界があるように思います。
鳩山総理、岡田先生の皆さんが海外に行っていらっしゃった間、大臣の中でも、
国土交通省の前原大臣が一番多忙でお疲れだったのではないかと思っております。
今が一番であり、政権交代においての出だしでありますから
ここが一番肝心な所であると思います。
支持率という数値は目障りなことも多々感じられるかもしれませんが、
数値がすべてでないことに理解していただきたいものであります。
(特にマスコミの報道においてになってしまいますが…難しいものです)
健康に気を配りつつ、冬にかけても頑張って下さい。
今の政治の在り方に、これからも興味を持って拝見していく所存であります。
ブログならではの個人的な事柄やエピソードもまた期待しておりますので(^^)(笑)
失礼致しました。
投稿情報: 珠 | 2009/09/29 05:52
率直に感じた事は、岡田さんがヒラリーさんの内側に手を回してガシーンと♪左手を取った際、ヒラリーさんを惚れさせたな~(笑)と思いました☆ ヒラリーさんが実務的だったというのは意外に思えたご感想でしたが、ヒラリーさんは緊張を隠そうとしていたのではないでしょうか?
岡田さんが手を取ってお二人が握手をしている場面は最高に素晴らしく僕の中で凄く印象にあるシーンで、お二人とも最高の笑顔でしたよ☆
特にヒラリーさんは若干母親的チックなこれまで見た事ないぐらいメチャクチャ嬉しそうな笑顔でしたから、日本人としてとても僕も嬉しかったです。ありがとうございます。
投稿情報: サブレ | 2009/09/29 06:24
岡田さん、英語力の向上についてですが、岡田さんくらい立派な歴史や人望がある人は語学力ではなく、「何を伝え、何を受け入れ、何を実行するか」が一番大切だと思います。
日本全体が「英語、英語」と表面のコミュニケーションツールにまどわされ、ツールだけ完璧で中身はスカスカという人も珍しくない世の中です。
国民が求めているのは、上っ面ではありません。ガッツリ筋が通った「中身」です。これからも中身を鍛え続けてください。
私も岡田さんに負けないよう、中身を磨いて、岡田さんを応援し続けます。本当に岡田さん、大好きです!何度あなたに励まされたことか。
投稿情報: 砂漠のバラ | 2009/09/29 22:28
岡田さんおかえりなさい。どんな時も冷静であまり笑わない印象がありますが、
男気を感じます。口だけじゃなくきっちり仕事をしていると思います。だからこそ民主党が支持されたんだと思います。
日本を離れることが多くなりますよね...さびしいですが応援していますので
体調に気をつけてくださいね。
投稿情報: めろんぱん | 2009/09/30 07:21
国連の件、ニュースで拝見しておりました。
今までの外交に比べて、控えめではあるけれど、はっきりと意見を述べられる、岡田外務大臣、鳩山総理大臣の活躍は安心して拝見できました。
オバマ米大統領がブッシュ前大統領とは大きく異なる人物であることもありますが、政策や哲学をきちんとお持ちの民主党政権には非常に期待しております。
私自身、欧州に長く暮らした経験から、アメリカは日本にとって、とても大切な国ではあるけれども、アジアの諸国との関係もとても大事であると以前よりひしひしと感じていたので、今後民主党の皆様がどのように国をよくしてくださるのか、本当に心から期待しております。
投稿情報: 田中紀子 | 2009/09/30 21:18
日米関係を基軸とし、東アジアとも緊密にやっていく方針は支持したいと思います。
個人的には、インド洋給油活動は1年間延長していただければと考えております。同時にJICAによる民生支援を拡大していただければバランスのとれた国際貢献と思います。
おそらくインド洋撤退となると、世界の政府やメディアから象徴的な出来事としてネガティブキャンペーンがおこなわれると思います。
マニフェストは土台でしょうが、こだわりすぎて日本を破滅へ導くような政策はとらないでいただければ幸いです。
まずは順調な外交デビューだと思いますが、今後も期待しております。
投稿情報: ねこ | 2009/10/01 03:12
はじめまして。昨日ブログを知り、ずっと読まさせて頂きました。
本当に遅らせながら^^;
外務大臣ご就任。そして何より政権交代おめでとうございます。
日本に「夢」を。暗闇から、一筋の光を頂いた事に感謝致しております。
全ては「夢」からスタートすると思っています。ライト兄弟が「空を飛びたい」と夢見た様に。
以前に建設業に携わっていました。ゼネコンとの癒着や、公共事業費が、つり上がっていく構図。身をもって裏を熟知しています。丸投げを省に訴えた事もありますが…下は所詮、埃程でしか、ありませんでした。これが世の中なんだと諦めて生きてきたから…
政治に期待する事も興味を持つ事も無かった。
でも今は、民主党の皆様の「志」に感動しています。
そして。
完璧な堅物(失礼だったら、すみません^^;テレビで見たエピソードにより…私は素敵☆だと思いました)
岡田大臣のファンになりました。
今後、益々の、ご活躍を期待し、お祈りしております☆
投稿情報: ひまわり | 2009/10/02 00:27
お疲れ様です。現在報道を見れば、まずは順調な滑り出しと言えますね。岡田大臣にお願いしたいことは、外交面だけではなく、ODAの見直し、それに関わる利権の洗い出しと利権の廃止です。また外交官を含む人事改編です。外交官特権、
つまり特別待遇も見直して欲しいと思っています。彼らの特権意識を変えるのは大変でしょうが。頑張って国民の期待に応えて下さい。応援しています。
記者会見の公開、素晴らしい決断でした。他省庁も続いて欲しいと思っています。
投稿情報: ヨウ | 2009/10/02 10:15
ヒラリー国務長官と握手されて短い会話をされるところはテレビニュースで放送されてました。いいかんじというか、見ておりまして雰囲気がよかったです。就任されて、五日で会えましたよねという会話で英語でされておられたと記憶してます。英語力はたしかに大切と感じます。がんばってください。
投稿情報: ラケル | 2009/10/02 11:14
初めて書き込みいたします。子供のいじめの様な自民党の中傷の中、民主党の皆さんはきちんと主張を伝えていらして、心地よかったです。
外交は困難な先行きで、油断をすると北朝鮮や中国韓国に足元をすくわれかねない状態と思います。
侵略のお詫びを繰り返すばかりでなく気持ちの上で対等に、またアジアのリーダーとしてイニシアチブをとっていただきたいと期待しております。
いつまでも太平洋戦争を引きずっていてはアジアの発展はありませんから。
英語力は確かに必要ですね。
微妙なニュアンスや言葉の裏を感じるためには、心で理解できる自分の会話をしていただきたいと思います。
今度の外交に期待しますとともに、受けて立つ横綱相撲を願います。
投稿情報: ジョジーミニ | 2009/10/02 20:38
ご活躍ご苦労様です。一つ心配なことがあります。ここしばらく、岡田さんはずいぶんやせられ、声の感じも変わってしまわれましたね。当然ではありますが、ひどく疲れていらっしゃるのでは???
今は健康を保つのも大切な仕事です。力強く活躍されることを願っています。
投稿情報: 応援しています | 2009/10/03 13:57
はじめまして。外相に大変期待しているファンの一人です。
今回の鳩山政権の閣僚の面々は外相を含め知的な方が多いので、クリントン氏のいう「スマート」外交ではないですが、外相には日本の頭脳を駆使した外交を是非とも展開していただきたいと思います。
英語力をもっと身につけたいとのことですが、個人的にはゴルフの石川遼選手がいいお手本ではないかと思います。英語は日々の訓練が必要です。しかし、頻繁に使うフレーズは案外決まっています。それぞれのシーンにふさわしいキーフレーズを効果的に暗記するのが手っ取り早いのではないでしょうか。別にペラペラ英語がしゃべれなくても、たとえことば数が少なくても、要点を抑えて話せば充分相手に外相のよい点を理解してもらい、信頼関係を深めることができるのではないかと思います。
All the best!
投稿情報: あきさん | 2009/10/12 09:57
初めて見ました。
直近の沖縄基地問題でコメントします。
人口の少ない小さな島(防衛上沖縄近海?)の島民に移転してもらって米国にその島全体を貸与すつという案はないのですか?
普天間の住民には当面我慢していただくため、安心安全対策費をかけて対策を打つしかないでしょう。
米国を納得させ、日本の防衛と沖縄県民・国民の幸福を考えた政策を前原大臣と協議して打ち上げてください。
投稿情報: saikan | 2009/10/24 07:43