3月6日の閣議の前に、全閣僚がメンバーの「行政改革実行本部」を開き、そこで2つのことを決めました。
一つは、比較的小さな話ですが、独立行政法人の職員宿舎の見直しについてです。昨年12月に新しい基準が出て、国家公務員の宿舎の見直しが行われることになりました。独立行政法人の宿舎についても、今までも見直しをやってきましたが、改めて新しい基準を作り、よりしっかりと見直していこうということです。
例えば家賃なども、その建設費や維持費を賄うに足るだけの家賃にすると、つまり、あまりにも家賃を低く抑えてしまっては、そういうことができなくなるわけです。あるいは、そういう宿舎に住む必要が本当にあるかどうかということを、きちんとチェックをする。
例えば、公務員の場合ですと、緊急時に官邸や役所に集まらなければいけいない。そういう人たちは役所に近いところに住む必要があるわけですが、多くの独立行政法人において、そういうものは必要ないのではないか、という議論も当然あると思います。
いずれにしても、そういう基準をこれから1カ月ぐらいで作り、各独立行政法人の宿舎の徹底的な見直しをしていきたいと思います。
もう1つのより重要な話は、平成25年度の国家公務員の新規採用についてです。政権交代後、平成21年度を基準にして、1年目(23年度)は4割弱の削減、2年目(24年度)は、震災もありましたので、3割弱の削減を行ってきました。25度につきましては、そういった4割弱や3割弱という数字から、大幅に削減を増やすということを私からお願いしました。数字はあえて言いませんでしたが、4割、3割と比べてはるかに大幅な削減ということで、各省にお願いしたところです。
若い皆さんの採用を絞ることは、大変申し訳ないと思いますが、公務員の場合は身分保障がありますので、現に働いている人の人数を簡単に減らすことはできません。やはり、入口(採用)のところで絞ることが必要になります。
トータルで人件費を2割削減とマニフェストなどで言っている以上、数を減らすことは必要不可欠で、そのための第一歩になるものだと考えています。もちろん、一律ではなく、総務省の川端大臣のところの権限ですが、中身をしっかり見ていただいて、メリハリをつけて削る。しかしトータルで大幅に削るということをお願いしたところです。
月内には、具体的な各省庁別の採用計画を作らなければいけないということです。
各大臣からは、職務の特殊性など、いろいろなご指摘をいただきました。そういうことはよく分かりますので、一律削減ということはしませんが、人件費を削っていくということであれば、そこは相当我慢をしていただく必要があります。副総理(行革担当大臣)に就任したときに、「少し乱暴なこともやる」と申し上げましたが、これはその少し乱暴なことの1つです。決めた以上、断固として進めていきたいと考えています。
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公務員の新規採用削減は本当に出来るのでしょうか。
平成21年度を基準にすれば4割ですが、前年比を考えれば・・・・。
この程度の話は民間企業だったら問題ないのです。しかし官僚は大臣が命令しても何かしら理由をつけてゼロ回答をするのが今までの慣習。民間会社では考えられません。
既に特殊業務では減らせないという防御がはられています。確かに細かいところを見ていったら、いろいろ出てくるでしょうが、「省」単位で回答を求められているのです。
民主党の大臣の力量が求められていますが、今までの結果を見ていると官僚の言うとおりになりそうですね。
投稿情報: おーすけ | 2012/03/08 16:57
はっきり言って失望しました。
既存の公務員、クビにはせずとも、給与の何割かを削減することで、新規採用は維持できるではないですか。既得権者を守って、若者にしわ寄せしつづける。民間もそうですが、そんな対処療法ばかりで組織がまともに機能し続けるとは思えません。65歳定年制、有期雇用規制も問題の根っこは同じです。結局のところ、民主党の本質、労働組合利権のための政党という部分が露呈したということなのでしょう。
岡田さんがかつて言われて言葉「自分は小泉さん以上の市場経済主義者、公正な社会を」。アレはいったい何だったのですか?
投稿情報: 元公務員 | 2012/03/08 21:40
岡田さん こんばんは
我が国の現在の厳しい状況を考えると、国家公務員宿舎の見直し、独立行政法人職員宿舎の見直しはやむを得ない措置であると思います。また、国家公務員の新規採用を減らす以上、その職務の効率化、合理化も同時進行で進める必要があると思います。人は減っても仕事は減らない逆に増えるでは、結果的に将来成り立たなくなってしまいます。私たちはついつい年齢で判断してしまいがちですが、年齢は関係ありません。その人が国家にとって必要な人であるか優秀な方であるかで判断すべきです。そういう人が大切です。それから政治家の皆様の歳費も削るということも避けて通れません。大変な時代ですが、皆でここは乗り切っていくしかないと思います。
投稿情報: ぽぽりん | 2012/03/08 22:38
「身を切れ」と何度も耳にしますが、現に働いている人の人数を減らすことは本当に難しいことだと思います。
沢山の声に耳を傾けながら、どうしていくか思案を重ねられているのだから、「少し乱暴なこともやる」と言っていた岡田さんを私は少しも乱暴だと思いません。
決めたことが出来るだけうまく進むように、応援しています。
投稿情報: あひる | 2012/03/08 23:55
比較的小さな話と述べていますが、その小さな事の積み重ねが行革と思います。今日本に必要なのは財政再建と思います。社会保障の充実も重要ですが、財政再建が先ではないでしょうか。金額的効果が少なくても行革を強力に進めた後、財政再建の為の増税なら国民に支持が広がると思います。
なんか今の政権は、財務省主導のとにかく増税したい。おまけに社会保障だ。そのように受け取れます。
まず、行革が先と思います。
強引に増税して、民主党の崩壊を招くより、多数の国民の納得が得られる増税方法を進めて下さい。
総理はとにかく増税だ。その為には誰とでも手を組む、民主党が崩壊しても増税だと錯覚する言動が目立ちすぎます。
官僚主導でない、副総理の頑張りに一筋の光を見ました。
これからもよろしくお願いします。三重県在住ではありませんが、応援してます。
投稿情報: 蜃気楼 | 2012/03/09 11:22
岡田副総理の考えは間違いです!国民が望んでいるのは、新規採用を削減する事ではありません。官僚や、天下りで溢れるほどお金を懐に入れている人達を退職させる事でしょう!あなたは国民の事を考えているのですか?????です。若者の仕事を奪うと言う事は結婚が出来ない事に繋がります。となれば当然子供の数は増えません、そんなことは子供でも分かりますよ!政府が率先して若者の仕事を奪う事などあり得ない!日本を活性化する為にも若者に仕事を与えるべきです。今、若者の採用を大幅削減すると将来バランスが崩れます。それよりも高給を得ている人達に引退して貰う方が人件費の削減につながる野は明らかな事。何故、官僚に切り込めないのですか?そんなに官僚は貴方達にとって怖い存在ですか?何が有るんですか?両者の関係には。一握りの官僚の為に国民の殆どの人を苦しめるのはこれ以上止めて下さい。もう少しましな人かと思っていましたが所詮ただのおぼっちゃま!がっくりです
投稿情報: princeleo | 2012/03/09 17:28
この時期に公務員浪人をしていた人が後に引けない状態でこんなことになって、人生つぶされかけてる事実。あなたの手によって。こんな非情なことを出来るあなたはこのコメントだって承認せず、公にしないでしょう。若者への配慮が足りなさ過ぎます。削減するなら来年以降からにしなさい。しなければあなたは私と同じような境遇の人間を大量に殺すことになります。今すぐ発言を撤回しなさい。
投稿情報: 公務員浪人 | 2012/03/10 01:49
岡田さん。あなたのやり方は間違っています。
今までも様々な間違いを、あなたを含め民主党の人間は行ってきました
新規採用の抑制は最低限にとどめるべきです(抑制は無しが望ましい)
公務員の身分保障があるというのなら、なぜ公務員の定年延長なんかするんです
人件費抑制をわざと難しくしてるとしか思えません
まず、定年延長を即刻取り消してください
そして、役立たずはクビにしてください
なんで、あなた方の出来ない理由探しに付き合わねばならないんです
それと、定年延長して、早期退職実施なんて、お小遣いをばらまいてるだけです
間違っていることに気付いていないなら、さっさと間違いを正してください
投稿情報: いちろう | 2012/03/10 02:57
岡田さん おはようございます。 国家公務員の採用を減らすということですが、やむを得ない面もあると思います。ただ若い人のフレッシュな風というか勢いを各省庁に流し込むということは職場の活性化その他多大な効果があると思います。全く採用ゼロにはしないでしょうが、人を育てるという意味で将来の日本ため、またそのほか今いろいろ大変ですが、お仕事お願いいたします。
投稿情報: ぽぽりん | 2012/03/10 11:26
国家公務員の新規採用を減らすなら、民間でより多くの人が就職できるよう、ぜひ景気が回復してほしいと思います。
行革は必要なことです。しかしすべてに賛成することはできません。
それというのは国家公務員の給与削減のことです。わたくしは常にあらゆる賃下げに断固反対いたします。
労働者の権利は守られるべきだと考えるからです。また、国家公務員の給料が下がったら地方公務員も下がり、さらに民間の給料も下がるものだからです。
貧しい沖縄において、今でも安い最低賃金がこれ以上下がったらどうなるでしょう。30代、40代になっても自活できない人をますます増やすことになりはしないでしょうか。
しかし最近はとにかく公務員を貧しくさせればすべて解決するかのような言説がまかり通っています。
もちろん天下りや家賃が非常識なまでに安い公務員宿舎などは問題で、やめるべきものは確かに多いと考えます。しかし給料や雇用は全く別の問題です。正規職員の給料が下がれば非正規職員は首を切られるのではないか。それを恐れるものです。
今や役場でも公立小中学校でも非正規職員のかたが多くなっています。優秀な若いかたたちが、不安定な身分と安い給料にもかかわらず身を粉にして働いておられるのです。
国家公務員の新規採用を減らし給料を下げるなら、せめて非正規職員の待遇を良くしてほしいのです。
国民の生活が良くなるように、必要な政策を実行していただけるよう望みます。
投稿情報: さんぴん茶 | 2012/03/10 17:59
順序が逆。
まずは国会議員の給与を95%以上カットし、定数を300人くらい削減してから、
国家公務員の給与や採用定数に手を付けるのが筋では?
被災地からすると、地方も含めて公務員や地方自治体は一生懸命やって下さってますが、
国会議員は一切何もしてないです。税金ドロボーです。まずは自分らから身を切って下さい。
そういう法案を通すべく全力を尽くしてほしいです。
投稿情報: 東北の被災者 | 2012/03/10 20:12
こんばんは。
国家公務員については、新規採用7割削減というニュースがありました。自分は国家公務員を目指してるわけではないので、対岸の火事のようにして見てますが、それを目指している同世代の人達から見ればまさに「大火事」ですね。
しかし、大局で見るならば、必ず弊害を被る層というのは出てくるわけで、そこが政治判断の難しいところだと思いました。
また、採用削減よりもっと根本的な部分である官僚機構の変革は今のところあまり国民には見えていないと思います。「一政権、一政策」なので、税と社会保障の一体改革という壮大なプランを実現すべく向かう野田政権にとっては手のつけるに難しい問題だとは思いますが、長期的な視点で見れば、ゆっくりと行政改革についても改革が進んでいることを期待しています。
投稿情報: 翼 | 2012/03/10 21:14
何か、消費税だけが先走りしています、公務員の給料の2割削減(2年だけ)赤字の企業がまして 売り上げの10倍以上の借金でボーナスは中小企業のなん倍ももらい、ふざけるな。民主党は先の選挙で、公務員の給料削減や公務員の削減、国民年金の最低年金の支給、歌うことは誰でも出来ます、でも民主党は何もしません、できるのは 税金、老人の医療費の値上げだけ、私も65歳です もう政治家にはうんざりです。こんな国 破たんするのも 時間の問題
投稿情報: 年寄り | 2012/03/11 13:45
公務員の新規採用を減らすのは本末転倒です。給料を4割削減して採用したら良いのです。森永卓郎さんが「全(国・地方)公務員の給料を3割削減すれば8兆円、消費税はあげなくて済む」と言ってましたが、正解だと思います。田舎では5割カットでも公務員になり手はたくさんいます。若い人が「契約社員・パート」の仕事しかないからうつになったり、自殺が増えたりするのです。岡田さん頑張ってください!! 簡単ではありませんが・・・期待してます
投稿情報: ゆきこ | 2012/03/13 21:57
承認制という考え方自体おかしな事です。言われている意見を私達と共有したらどうですかもまだ選挙権がない若者たちの採用を減らすのは間違っていませんか?乱暴な事をするとは自分の勝手じゃないですか?若者たちはあなたに投票する権利がないのになんであなたを政治家に選んだ大人を優先するのですか?今たいへんなのはわかります。しかし、あなたは筋が通っていません。若者の気持ちを考えたらどうですか?みんな焦っていると思います。公務員試験は年齢制限があっていつでも受けられるわけではないのに生まれた年によってこんな少なくするなんて差別の一つでしょう。どうせあなた達は思ってないでしょうけど。身分保障?大人を説得出来ないから若者をつぶす。私達若者にとって屈辱的な事です。どうせ岡田さんには届かないと思いますがかかせていただきました。長文失礼しました。
投稿情報: 若者 | 2012/03/14 19:16
今年度、自殺者のうち若者の割合がどれぐらいになるか楽しみですね。岡田副総理大臣
「若い皆さんの採用を絞ることは、大変申し訳ないと思いますが」
この程度の認識ですか。
ほんとうに人の気持ちがわからない原理主義者なんですね。
国民が求めている「身を切る」は、民主党議員全員が給与返上するぐらいの覚悟を示せということです。
あなたが切ろうとしているのは身じゃなくて、若者の将来ですよ。
それも高齢者に使われる年金財源確保の諸費税のためにでしょ?
政・治・が・へ・た・く・そ!
せめて若者に年金納付を拒否する権利を与えてあげてください。
投稿情報: ぽと | 2012/03/14 23:15
テレビ朝日のモーニングバード観ました。岡田さんのお話はよくわかりました。街頭インタビューで皆さんとても詳しくて、関心の高さを感じました。コメンテーターがやりこめられていてムッとしてましたが、とにかく国民に丁寧に説明して頂きたいと思います。
投稿情報: ぽぽりん | 2012/03/15 11:29