予算委員会も衆議院のほうは終わりましたので、若干いま、終了後出てきた疲れが取れつつある状況です。
もう少し質問したかったなあと、昨年は4時間やったにもかかわらず、今年は1時間45分で終わりですから、そういう意味では、やや欲求不満が残る予算委員会でした。それだけ与党の進め方が強硬だったということは間違いないと思います。
さて、いま永田町界隈で非常に話題になっている問題、1つは松岡農水大臣の事務所費、光熱水費の問題です。
光熱水費について、議員会館しか事務所がないのに、そして、光熱水費はすべて税金でみていただいているのに、一体何に年間500万円も使っていたのかということに対して、松岡大臣が全く説明しようとしない、答えようとしないという姿が浮き彫りになっています。
中身はもちろん、領収書を保存することは義務付けられているわけですから、それを出せば済む話です。
それをやろうとしない、あるいは具体的に何も説明しようとしない、「適切に報告している」という答弁にとどまっているのは、やはり中身がかなりデタラメなのではないかという疑念を持たれても仕方がないと思います。
そして、その松岡大臣をやたらとかばう安倍総理、あるいは自民党そのものが、政治とカネの問題についての国民に対する説明責任をいかにいい加減に考えているかと疑われても仕方がないという状況になっています。
いずれにしても、松岡大臣が大臣としての責任を負わなければならない。そのことは免れないのではないかと思っています。
去年の9月、松岡氏の閣僚入りが決まった時は、正直驚きました。
そして、今回の事務所費・光熱水費の問題を聞いて、松岡大臣の大臣として、更には議員としての資質、姿勢について、改めて疑問を抱きました。
松岡氏について、聞くのは悪い噂ばかりというのもありますが、思い出す出来事があります。
それは、平成17年の10月7日、郵政民営化に関する特別委員会での松岡氏の質問です。
この委員会はテレビ中継されていたので、私も見ていました。
大体において、与党議員の質問は、薄い内容のものが多いですが、この松岡氏の質問ほど、聞いていてあきれた事はありません。
(以下、議事録より)
「(前略)私は熊本でございますけれども、熊本の地元の新聞であります熊本日日新聞の記者の方が先般来られまして、実は総選挙前に、参議院で否決された場合、そのような雲行きであったわけでありますが、その場合、熊本の国会議員の皆さんに聞いた、解散があるかないか。そのときに、間違いなく解散がある、そう断言したのは、松岡先生、あなた一人でした、こういう話がございまして、何でそういうことを思ったんですかと。
私はそのとき、三つのことがあると。(以下略)」
と、解散があると判断した根拠を延延と述べるのです。
(議事録のURL)
http://kokkai.ndl.go.jp/cgi-bin/KENSAKU/swk_dispdoc.cgi?SESSION=29378&SAVED_RID=1&PAGE=0&POS=0&TOTAL=0&SRV_ID=9&DOC_ID=1448&DPAGE=1&DTOTAL=8&DPOS=1&SORT_DIR=1&SORT_TYPE=0&MODE=1&DMY=29383
こういった事を、公の、しかも国会の委員会で話す事だろうかと。
この人は、本当に国民の事を考えて、議員活動をしているのだろうかと、はなはだ疑問に思いました。
もちろん、松岡氏の、この委員会での質問は、今回の事務所費、光熱水費の問題とは関係はありません。
しかし、この件だけでも、松岡農水大臣が、真に国民の方を向いて議員として活動をしているのか否かは伺えるのではないかと思っています。
12日午前の塩崎官房長官の発言にも、非常に腹立たしく感じました。
「松岡農水相の問題について、塩崎官房長官は「政治家の活動の問題で、政府としてコメントすべきでないが、法律にのっとって開示している」と述べ、松岡農水相の姿勢に問題はないとの認識を示した。」
松岡氏は、ただの一議員ではありません。
安倍内閣の、現職の農水大臣です。
政府として説明する、あるいは松岡大臣に説明させる責任があるのではないでしょうか?
日本テレビの世論調査によると、今回の事務所費・光熱水費問題の松岡大臣の対応について、回答した人のうち、86%の人が「適切だと思わない」と答えているのに、政府および与党は、「法律にのっとって」いるので、説明する責任は無いと突っぱねて、それで果たして「国民のための政治を行っている」と言えるのでしょうか。
他の大臣はともかく、松岡大臣についてだけは、安倍総理の任命責任はあります。
相当に重い責任があると考えています。
投稿情報: 匿名 | 2007/03/14 02:17
ニュースや、色々なHPでは、聞く・見るだけになってしまっているので、私の考えが載せれないかな??と思い、インターネットを少し検索しましたら、このHPにたどり着きました。
政治に対して疎い方ですので、法律・決まり・暗黙のルールなどわかりませんが、500万は、一般市民の年収にあたると思います。
大臣はとても、えらいと思いますが、光熱費で500万はどうかと思いました。
東京の水は、飲んだ事ありませんが、正直にカルキ臭いと思っていました。
今後も、色々見させていただきます。
投稿情報: 今枝 雅俊 | 2007/03/14 13:26
代議士(一部のとは思いますが)は、金銭感覚が「格差麻痺」して居られるようです。国民もそれを『刷り込み』されて「普通」と思い込み選挙で又再選されて出てくる。そうして、国会で審議の空転を招く。
検察へでも回せばよい・・とまで思います。言い過ぎでしょうか。
投稿情報: 大塚 重和 | 2007/03/22 15:31