先ほど予算委員会の2日目が終わりました。
私も1時間10分、質問をしまして、ややいま疲れています。さすがに予算委員会でテレビ入りのときに議論をするというのは、それなりにエネルギーを消耗するものです。
さて、今日の議論ですが、まず、やや順序を変えてテロ特措法の話からスタートしました。
この問題は菅代表代行が午前中に、イラク戦争あるいはイラク作戦に荷担したのではないかということで議論されましたが、私はそのこと以外に、アフガニスタン本土への空爆やミサイル攻撃といった米海軍の艦船に対しても自衛隊が給油をしたのではないかと質しました。
このことに対しては、過去にはある、しかも、それは自衛権の行使が終わったあともある、ということは答弁がありました。
最近はやっていないということですが、いつまでやったのか、しっかりと情報開示を求めたいと思います。
そして、私はテロ特措法を作ったときの民主党の責任者(政調会長、テロ特別委員会筆頭理事)ですので、あのときの思い、国連決議で認められたアメリカの正当な自衛権の行使、そして、期限も切って、9.11テロの問題に限って法律を作ったはずが、いまやテロ一般に、そして、自衛権の行使はもうすでに終了したにもかかわらず、根拠も定かでないアメリカを中心とする対アフガニスタン作戦、海上阻止活動、そういったものに対して法律が適用されてしまっている。
つまり、非常に限定をして海外に自衛隊を出したにもかかわらず、いつの間にかその限定が取れてしまっているということを申し上げたわけです。
予算委員会の中で申し上げましたが、多くの国民の皆さんは、まさか自衛隊が給油した米国艦船からミサイルが撃たれたり、あるいは飛行機が飛んで行ってアフガニスタン本土を爆撃したり攻撃したりするということまでは考えておられなかったのではないでしょうか。
少なくとも政府側の説明は、インド洋で行われている取締り活動のための給油であるという説明をしてきたわけで、追及されて、それだけではないということははっきりしたと思います。
もっとしっかりと事実を明らかにしたうえで、国民に対しても賛否を問うべきだと思います。
福田総理は、中期目標あるいは長期目標を日本自身も検討する必要があるという趣旨の発言をされましたが、環境大臣に打ち消されてしまいました。
環境大臣は閣内でもそういったものを作ってやっていくという立場に立たなければいけないわけですが、いまの環境大臣はどうもそういうお考えはお持ちでないようです。
そもそも、いまヨーロッパなどでは環境大臣というのは将来の政治家として階段を上っていくうえでの非常に不可欠のステップになりつつあります。
ドイツのメルケル首相がそうですが、そういうことから見ると、日本の場合には残念ながらまだ環境大臣というのは重きをなしてない、そんな気がしてなりません。
いずれにしても、この環境問題は、国内排出権取引の問題ですとか、環境税の問題といったものについて、早急に結論を出していくことが絶対に必要なことであると私は思っています。
その他、政治とカネの問題も、公明党はいろいろ言っていますが、総理としては全面開示は駄目。そして、よく趣旨の分からない第三者機関を作って、そこでやっていくということで、非常に後ろ向きの姿が明らかになったと思います。
こういう問題は、次の総選挙において決着をつけるしかないのかもしれません。
いずれにしても、小泉総理の時代と比べると、一応議論は成り立ちました。しかし、非常に厳しい対立というよりは、相手にすり寄るような議論の仕方をされますので、そこに惑わされずに、しっかりと民主党の考え方を主張していくということが大事だなと改めて感じました。
明日はテレビは入りませんが、総理出席の下で我が党のそれぞれ論客の予算委員が質疑をすることになっています。是非、インターネット等でご覧いただければ幸いです。
仕事をしながら予算委員会をながら見していましたが、ついつい引き込まれて見入ってしまいました。面白かったです。
岡田副代表は、(ただ責め立てるだけではなく)、広い視野で質疑をされていたので、自民党側の福田総理、石破防衛相、若林農水相達がにこにこしながら聞いていたのに思わず微笑ってしまいました。
「この敵上等・・・」というほど未来の宰相を認めている表情に思えました。
上記記事お読みすると、岡田さんが環境相になったらどんなにいいでしょうね。理想的で、ゴアにそっくりです。
投稿情報: 秋時雨 | 2007/10/10 23:01
予算委員会,拝見しました。お疲れさまでした。民主党の法案当初の考え方も理解できましたし,非常に有意義でした。
実は,これまでは,仕事に没頭(逃避かも)しすぎで,ほとんど世間に疎かったので,これを反省し,仕事を一時中断して,色々勉強している者です。その過程で,今は民主党応援しています。
途中岡田さんが,高村さんに憲法基本理念の解釈で声を荒れげられましたが,自民党の答弁は,武力行使したいが出来ない(憲法は制約でしかない)という立場にしか聞こえません。これは,まさしく現憲法の精神を無視した考えと思います。
国際貢献にしても,下流の行為の話だけでなく,行動そのものの理念が,武力行使を回避した貢献(ベーシックな部分では,武力行使より効果も高く,当事国の国民の信頼を勝ち取れると思いますが)であることを,日本として明確に支持して行動する必要があるし,これこそが,今の憲法の精神だと思います。
その意味で,いくら,日本人の行動が武力行使でないにしても,今となっては,ほとんど意味不明のOEA(戦争ですよね)自体を,支持するのか?どうかが基本的問題と思ってましたので,今日の御発言は,大変喜ばしく思いました。
その逆,つまり,復興支援的活動でも,場合によって武器を使うという行為は,警察が武器を所持しているのと同様の考え方(小沢さんのISAFへの参加する?の考え方ですかね?)も,条件次第でしょうが,理解できる気がします。
いずれにしても,一国との安保同盟で,集団自衛権の話に発展するのがもっとも危険だと思います。
ともかく,やっと,議会らしくなってきたので,わくわくしています。次期総理になって頂きたいと思ってます!!
頑張ってください。
投稿情報: oct14th | 2007/10/10 23:37
今日の議論は岡田さんの圧勝です。ビデオを見ました。本当にお疲れ様でした。
投稿情報: 山岡博久 | 2007/10/11 00:27
【防衛政策に関する情報開示法について】
1.昨日は、我々国民を代表し、政府に対し、委員会でご質問をしていただきありがとうございました。国民の一人として感謝いたします。
昨日、私はテロ特措法に関わる質疑を中心に、したがって午前中の菅代表代行と午後の岡田さんの質問を中心に中継を拝見いたしました。菅代表代行も岡田さんも防衛政策に関する情報開示の重要性、そして事実に基づく議論の重要性を強調され、本当にありがとうございました。
そして、お二人の質問により明らかになった事実に接し、実は、私は、本当に驚きました。
2.まず驚いたことは、自衛艦が行っていたのは、インド洋で活動する艦船への給油活動と思っていたのが、実は、ペルシャ湾で活動する艦船への給油活動を含んでいたということです。ペルシャ湾で活動する艦船への給油活動は、インド洋で活動する艦船への給油活動と全く性格が異なると思います。世界で最も強力な攻撃力を持つ米国の空母がペルシャ湾に入ること、それ自体がイラクに対する軍事的行動になると思います。軍事行動は、直接的に攻撃を加えるだけでなく、軍事力による示威行動も含まれます。多くの日本国民は、インド洋での給油活動と聞かされていたため、ペルシャ湾で活動する艦船への給油が含まれるとは思っていなかったはずです。
3.さらに驚いたのが、海上警備行動(武器・麻薬密輸の取締り)を行う艦船への給油活動と思っていたのが、実は、アフガニスタンへの空爆・ミサイル攻撃を行う艦船への給油活動もしていたということです。
空爆やミサイル発射を行う艦船への給油は、まさに軍事行動と一体の活動です。そのため、テロの報復を受ける危険性も高くなります。日本本土へ報復テロ攻撃がされる危険性が高くなります。したがって、
海上警備行動を行う艦船への給油活動と、空爆・ミサイル発射を行う艦船への給油活動は、日本国民に対する直接的報復テロの危険性の点で全く異なります。国民の生命・身体への直接的危険度が全く異なる活動です。
ここで重要なことは、活動が交換公文の内容に則しているかどうかとか、国際法上問題ないかどうかではありません。国民が事実を知り納得した上で合意したかどうかが重要なのです。なぜなら、国民の生命・身体の安全に関わることだからです。
国民が、そういう任務が含まれていたことを十分知らずに、6年間そういう活動が行われてきたこと。国民は、自らの生命・身体への危険を知らずに、6年間給油活動を続けてきたこと。これは、きわめて大きな問題だと思います。民主主義のまさに根幹に関わる問題だと思います。シビリアン・コントロール(国会・国民による防衛政策の統制)が全く存在しません。
4.私は、今後の日本国民の福利・自由・安全への影響を考えると、大げさでなく、民主党は、ここに政治力の全てをかけても良いぐらいの重要性があると思っています。
行政府は、より多くの情報を開示することは国会に決定の主導権を奪われることとなり、したがって自らの権限が薄まることを意味するため、非常に強い抵抗をするでしょう。情報開示は行政府にとっては権限保持の問題でしょう。しかし、日本国民にとっては、生命・身体の安全の問題です。これが情報開示の問題の本質だと思います。
5.私は、以前の投稿で、防衛政策に関し、安全保障一般法を制定し、
防衛政策におけるより高度な情報開示を行政府に義務付けること
自衛隊の海外任務については国会同意(衆議院並びに参議院それぞれの同意)を要件とすること
自衛隊の海外任務については国連決議を要件とすること
防衛大臣・外務大臣任命に参議院同意を要件とすること
を提案いたしましたが、もし一般法が難しい場合は、今回の件に鑑み、私は、少なくとも、まず情報開示の点について、これを切り離し、早急に立法化する必要があると思います。
すなわち、防衛政策に関する情報開示法(防衛政策におけるより高度な説明責任を行政府に義務付ける法律)の法案を、早急に今国会に提出し、与党が否決すれば、これを次期国政選挙の中心争点とすべきだと思います。欧米の主流的な民主主義理論の考え方に基づき、同法の骨子をまとめましたので、以下、お伝えさせてください。
防衛政策に関する情報開示法(案)骨子
法律の目的にシビリアン・コントロール(国会・国民による軍事的組織の民主的統制)の定義を明確に規定する
防衛政策について、より高度な説明責任を行政府に義務付ける(とくに海外任務については、各特別措置法に、その目的の具体的明示、任務内容並びに装備の具体的詳細な表示、任務地域の具体的地理的範囲の表示、任務期間の特定明示を義務付ける)
海外任務については、その実施状況(任務目的の遂行状況、実施した活動の内容並びに装備状況、実際の活動地域、実際の活動時期)につき、国会に対する、1ヵ月ごとの短期報告、3ケ月ごとの中期報告、1年ごとの長期報告を義務付ける
防衛政策並びにその実施に関する記録の保存を義務付ける
現在開示できない情報も5年後、10年後に順次開示することを定める
防衛省内に情報開示に関する国民からの不服申立て審議機関を設置する
内部告発者(いわゆるWHISTLE-BLOWER)の保護規定・法的免責について定める
私は、この争点は、広範な国民に大きくアピールすると思います。国民の福利・自由・安全を第一とする民主主義政党としての民主党と与党との違いを大きくアピールするポイントになると思います。
ご検討をいただければ幸甚です。
投稿情報: Abraham_Lincoln | 2007/10/11 09:46
国会での質疑お疲れさまでした。
今朝の新聞(朝日)に、「民主党 給油問題に議論の的を絞る」とありました。
自民党は、給油活動はテロに対する国際世論に即したものであり国益にもかなうもの、という「大義」を前面に出した上で、給油量や給油先の疑念をかわそうとしているようにみえます。
このことに関して、一国民としての気持ちを率直に言わせてもらいますと、
(数量や給油先の問題に若干の疑問は感じながらも)「大義」を指示する気持ちの方が大きいだろうと思います。
果たしてこの間にテロは減少しているのか、また、給油活動により日本をテロの標的にしてしまう危険性はないのか、現状を分析して国民にわかりやすい説明をする必要があるのではないでしょうか。
その上で、テロを生み出している土壌はどこにあるのか、テロをなくすための武力によらない有効な手段はないのか、をあらためて問いかける議論をしてほしいと思います。
自民党の「大義」を国民にもわかりやすい形で突き崩してほしいと願っています。
投稿情報: outumn | 2007/10/11 12:10
中継見ました。コメントの中に小泉さんよりは、かみ合った、と書いてあったのが面白かったです。確かに、納得と思いました。小泉さん安部さんは質問しても、その質問に答えることは無く、何を言っているのか、意味不明でしたからね。一つ気になった事がありました。1つ1つの質問の最後に民衆党ならこういうことは無いとか、民主党が政権とったらこのようになる。と言ったのを1つ1つの質問の最後に入れるといいと思いました。それを言ってる所もありましたが、すべての質問の後に入れると解りやすくていいと思いました。批判ばかりして、民衆党になるとそれが、どう変わるのか、言ってくれると、見てる人も自民党か民主党かその場その場で判断できるのではと思いました。
投稿情報: ネット難民 | 2007/10/12 03:10
予算委員会,インターネットで拝見しました。お疲れさまでした。
岡田さんの迫力有る、質疑に聞き入っていました。今回の予算委員会は初めての拝見でしたが、コメントされた方が
「やっと、議会らしくなって来ました」と。
やっぱり、岡田さんは日本の政党を背負って立つ方だと思います。
福田首相の頼り無さそうな発言に不安を感じてしまいます。
次の総選挙で是非、勝利を得て政権交代を実現してください!
今日の岡田さんのネクタイもいつもと違ってステキでした!
投稿情報: ゲンタ | 2007/10/12 16:49
昔、「大東亜共栄圏」今「国際貢献」このお題目の元に、すべてが正義となる流れができあがりつつある。
しかしですね、自衛隊のなり手がいなくなった場合、誰が、自衛隊員の代わりをするのでしょうか。国際貢献はどうなるのでしょうか。
やはり、徴兵制ということになるのでしょうか。
PTAなども、作るときはなり手の「有志」とやらがたくさんいて作られますが、数年たつと、なり手がいなくて揉める。
国際貢献も、自衛隊のなり手がいなくなったとき、当番制などが持ち出され、徴兵制になるのではないかと心配です。
この問題、国会でただしてもらいたいと思います。
「陸に上がった軍艦」の映画のようなことが繰り返されるのは、たくさんです。
投稿情報: 地球人 | 2007/10/12 22:31
岡田氏のテロ特措法の取組みを読ませて頂き 僭越ながら一言述べさせて頂きます。 先日の中谷元防衛大臣の『テロとの戦いに反対する人はテロだ』と言うご発言 自民党の本音を代弁して居る様な気がしました。 アフガン戦争勃発の時に『テロに付くか米国に付くか』と二者択一を迫ったブッシュ大統領の言葉を思い出し 非常に懸念されます。 世界でこうした言葉が戦争を正当化される言葉に使われる事は 非常に危険と感じました。 その予感は当り 嘘で固めたイラク戦争勃発へと続きました。 今此処で民主党さんが主張なさる様に 戦争と国際貢献をはっきり検証して区別しない限り 米国と自民党は嘘で固めた国際貢献と言う美化された言葉に摩り替えて 戦争を継続する事でしょう。 テロとの戦いはブッシュ大統領が在任中は終る事無く アフガンに爆撃を落とし続ける事でしょう。 世界の主導者は誰も テロとの戦いと言う言葉に反対できず 米国に同調しています。 国際貢献と言う美化された言葉と 同盟国と言う漠然とした説明だけの インド洋給油は反対です。 若し本当に必要で有るならば 米国はきちんと民主党さんの質問に答えられると思います。 そして中谷氏の発言は米国の二者択一的思想を日本にも強要する 危険な発言と思われ残念です。 自民党の体質がこの言葉に代弁されていると言っても過言では無いでしょう。 民主党さんに是非阻止して欲しいと願ってます。 そして民生援助に取組める様 色々研究して頑張って下さい。
投稿情報: 秋風 | 2007/10/20 07:16
本日羽津中公開所で岡田さんの座談会に参加しました。以前2回程面会しておりました、今夜は以前よりは健康そうで充実されている様子に見受けられました。
さて私が質問させてもらったのは、格差社会についてでしたがもう少し発展させせてもらい発言したかった内容がありましたのでメールしました。私は山口県出身です、大学・東京で会社に入り名古屋に勤務しています。実家では、両親だけで暮らしています。親の面倒も見れず、収入がなくなった親は年金で細々暮らしています。格差(都心と地方)社会でこのような社会単位である家というものが崩れていっています、現実私の家でも子供と
一緒に食事をする機会も少なくなっています、親に対しては介護の問題・子供に対しては家庭内でのコミュニケーション不足による道徳的教育欠如?等が起こっていると思います。社会の単位の家庭が崩壊していき個人が単位となってしまうと他人社会になりつつあるように感じています
地球温暖化体策もこの問題が課題となりそうです。省エネでは、以前は家にソーラーシステムをつけると国から補助が出ていたが今は無くなっています、ちなみにドイツでは半分国から補助が出て5年間では費用はチャラになるそうです。太陽光発電産業のトップはドイツの企業になっているそうです。国内でもシャープはホンダ等手がけていますが国内需要が伸びないと今後の先端産業となる業種が牽引できない事となります。省エネ展開では、ビルもしくは企業の工場の屋上及び屋根に
ソーラーシステムを設置してしまえば総合的効果が見込めると思います。
つまらないことをだらだらと書きましたが座談会に出て初めて政治に興味を持ち私なりに感じていることをコメント欄に入れました。
投稿情報: 上田 博 | 2007/10/21 22:04
防衛省の改ざん隠蔽と連日報道がなされています。防衛省は情報のろうえいなどでも問題となっています。私思いますには、いくら大臣が優秀であっても、ひとりやふたりトップが変わったところで省庁の体質は変わらないと思います。そこで、もし民主党が政権を取ったときには、大臣以下国会議員中心の10人位でチームを組んで、株式会社にある監査役のような立場で、全省庁に送り込んではどうでしょうか。普段なにをしているかわからない国会議員もいっぱいいます。そういう議員を有効活用してもらいたいです。岡田さん、いろいろ問題が山積していて大変でしょうけど、頑張ってください。
投稿情報: 扇風機 | 2007/10/22 15:07